鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ   作:アインスト

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今回はノーネーム視点で進みます。

では、どうぞ。


閑話 これが俺(ノーネーム)の日常風景である その弐

 

 

ノーネーム「‥‥‥何故こうなった」

 

マドカ「自分の胸に手をあててよく聞いてみろ」

 

 

 

 

 

俺はノーネーム。

 

きちんとした名前はまだ無い。

 

さて、今自分はマドカによって正座させられている。

 

しかもスコールとオータムまで。

 

こうなった理由には今から約30分前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

『約30分前』

 

 

 

 

 

俺は自分の部屋でいつも通り起床するべく、眠い身体を鞭打ち起き上がろうとする。

 

しかし、いつもとは異なり何らかの異変を感じ取った。

 

明らかに俺のものではない寝息が右から聞こえるのだ。

 

しかも至近距離で、だ。

 

首をギギギという軋んだ音を立てるが如く右に向ける。

 

隣には‥‥‥。

 

 

 

 

スコール「すぅ‥‥‥すぅ‥‥‥」

 

ノーネーム「‥‥‥!?」

 

 

 

 

スコールが寝ていた。

 

下着姿で寝ていたのだ。

 

流石にこれはマズイと感じ、彼女を起こさないように身体を起こそうとする。

 

しかし。

 

 

 

スコール「んぅ‥‥‥♡」

 

ノーネーム「~ッ!?」

 

 

 

脚を絡め、抱きつかれた。

 

身動きが取れない。

 

マズイ。

 

こんな状態をもしオータムに見られたら?

 

あるいはマドカに見られてしまったら?

 

オータムの場合間違いなく参戦してくるだろう。

 

マドカの場合は命の危機を感じる。

 

それは何故か、と?

 

何故ならば彼女が怒るとまるで鬼神の雰囲気、オーラが発せられるのだ。

 

当然、マドカから。

 

そのような最悪の事態に陥る前にスコールを起こそうとする。

 

 

 

 

 

ノーネーム「‥‥‥スコール、起きろ。そして離れろ」

 

スコール「嫌‥‥‥♡」

 

ノーネーム「‥‥‥」

 

 

 

 

 

ダメか。

 

仕方あるまい、強引に引き剥がすしかない。

 

許せ、スコール。

 

 

 

 

ノーネーム「‥‥‥シッ」

 

スコール「!?」

 

 

 

 

素早く引き剥がし、ベッドから脱出を果たす。

 

しかし間が悪い事に‥‥‥。

 

 

 

 

 

オータム「お?ノーネームどうした?」

 

ノーネーム「あぁいや、別に‥‥‥」

 

オータム「そうかそうか‥‥‥おらっ」

 

ノーネーム「ふがっ!?」

 

 

 

 

オータムのホールド。

 

脱出不可能。

 

今度こそ身動きが取れない。

 

南無三。

 

 

 

 

オータム「オラオラ、どうした?いい匂いするだろ?」

 

ノーネーム「(い、息が‥‥‥出来な‥‥‥)」

 

オータム「あれ、どうした?」

 

 

 

オータムがホールドする力を緩める。

 

頭は動かせるようになったようだ。

 

 

 

ノーネーム「‥‥‥オータム、お前は男が嫌いだったのでは無いのか?」

 

オータム「昔は、な。今は全然だ。だからこうやってノーネームを捕まえてんだろ?」

 

ノーネーム「‥‥‥息が出来なかったのだが」

 

オータム「あー、悪い。つい‥‥‥」

 

 

 

瞬間、俺とオータムは悪寒を感じた。

 

間違いない。

 

マドカだ。

 

 

 

マドカ「貴様ら‥‥‥朝から何をしている‥‥‥?」

 

オータム「あ、いやこれはな?その、えっと‥‥‥」

 

ノーネーム「‥‥‥説明がつかない」

 

マドカ「ほぅ‥‥‥ノーネーム、オータム。そこに座れ」

 

オータム「いや、だから」

 

マドカ「()()

 

オータム「アッハイ」

 

 

 

 

その形相はまさしく不動明王だった。

 

 

 

 

マドカ「‥‥‥ノーネーム」

 

ノーネーム「な、なんだ?」

 

マドカ「‥‥‥殺すぞ?」

 

ノーネーム「‥‥‥すまない」

 

マドカ「わかればいい」

 

 

 

 

数分後、スコールが起床。

 

状況が飲み込めないままマドカに正座させられる。

 

 

 

 

ノーネーム「‥‥‥何故こうなった」

 

マドカ「自分の胸に手をあててよく聞いてみろ」

 

 

 

‥‥‥今に至る。

 

つまり、発言次第では殲滅されかねない。

 

それほどの戦闘能力があるのだ、マドカは。

 

 

 

 

ノーネーム「‥‥‥マドカ」

 

マドカ「何だ?」

 

ノーネーム「‥‥‥許してくれ」

 

マドカ「断る‥‥‥と言いたい所だがお前は被害者だったな」

 

ノーネーム「つまり?」

 

マドカ「許してやらない事はない。ただし‥‥‥」

 

ノーネーム「ただし、なんだ?」

 

マドカ「そ、その‥‥‥今度私と一緒に‥‥‥出掛けてくれるなら‥‥‥許す」

 

 

 

 

マドカは顔を紅潮させながら言う。

 

何故だろう、凄く愛らしい。

 

 

 

 

ノーネーム「了解した。いつ行くんだ?」

 

マドカ「そっ、それは‥‥‥後で私が決める。だから決まったら教える」

 

ノーネーム「了解‥‥‥さて」

 

マドカ「あぁ、スコールとオータムは任せてくれ。私がきっちり話をつけておく」

 

 

 

 

 

感情などとうの昔に捨てたと思っていたが‥‥‥案外感情を持つ事も悪くないかもしれない。

 

‥‥‥ちなみに後日談、という訳ではないが何故スコールが寝ていたのか、という事だけでも記しておこう。

 

さて、何故スコールが寝ていたというと、どうやら昨晩スコールとオータムは二人で酒を飲んでいたそう。

 

オータムは酔いに強いがスコールはそこまで強い、という訳ではない。

 

そんな調子で酔っ払ったスコールは羞恥心を捨て、こんな事を言っていたそう。

 

 

 

 

マドカ「酒を飲んで酔っ払って、その後何をしようとしたんだ?」

 

スコール「それは‥‥‥」

 

マドカ「言え。今なら怒らないから」

 

スコール「‥‥‥してた」

 

マドカ「ん?何だって?」

 

スコール「よ、酔った勢いでノーネームに夜這いをしようとしてたわ‥‥‥」

 

マドカ「‥‥‥スコール」

 

スコール「‥‥‥何?」

 

マドカ「しばらくワインなどの酒は禁止だ」

 

スコール「うっ、それだと楽しみが‥‥‥」

 

マドカ「お前は毎度の如くノーネームのベッドに潜り込んでいるだろうが。それは楽しみではないのか?」

 

スコール「あ、確かに」

 

マドカ「‥‥‥はぁ~‥‥‥」

 

 

 

 

 

確実にマドカの胃がやられそうになるな。

 

頑張れ。

 

 

 

 

 

 

次回に続く!!




次回、本編。

たまに閑話としてノーネーム視点の話を投稿していきます。

では次回の更新で。

感想等お待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ

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