沢田綱吉_
勉強_×。宿題忘れ,テストでの赤点多し。
運動_×。どのスポーツにおいても凡人以下。
人望もなく,友達もいない。
歌もダンスも,人前でマトモに話す事さえも出来ない。
並盛中(アイドル科),2のA所属__
探し人の情報を見つめる赤ん坊が1人。
……彼は,ニィ……と不敵な笑みを漏らせば、
その紙切れを暖炉の火の中へと投げ込んだ。
「見つけたぞ………__ボンゴレ10代目。」
…”今日も,ダメだった。”
「_おい!!ダメツナ、行ったぞー!!!」
ツナ「えっ,ちょ………うわぁぁぁぁ!!!」
それまでボーッと下を向いていた頭を無理やり起こし前を向けば,目の前には剛速球とも言える速さで俺の顔面目掛け飛んでくるボール。
ああ,ダメだ__!!!
反射的に目を閉じる,すると…どうする訳でもなく,襲ってくる痛み。やっぱり,避けられなかった。また標的にされてしまったんだ。
「_やっぱりお前はダメツナだな!!」
「_何で避けられないんだよ,こんな球くらいよ!!!」
「お前なんか__お前なんか消えちまえ!!!」
うん、言われ慣れてるよ……もう。
こんな自分要らないって事くらい。
本当はアイドルになりたかった。
だから,小六のとき…死ぬ気で勉強した。
歌も,ダンスも,苦手だった俺を励ましてくれた人が居たから,頑張れた。
だから……並盛中のアイドル科。通称アイドルへの通り門に来られたんだ。
__でも………もう,俺には何も残ってない。
ツナ「最後くらい,もう1度死ぬ気で……
アイドル目指せば良かったなぁ………………」
そう言葉を放つとともに,俺は身を投げ出した。
落ちて行く_落ちて行く。何処かって?
ツナ「思い出も…皆,海の底に…落ちて,落ちて,もう……2度と戻ってこれないように。取り戻せないように…………」
多少の浮遊感に高鳴る胸。やっと救われるんだという開放感から,涙で潤むが閉じていた目を開いた。
目の前には青が広がって_ああ,包まれる。これで____
その,瞬間だった。
?「……まだ,早いんじゃねーか?
______ダメツナ。」
……え?
体を打ち付ける直前に聞こえた,その幼く可愛らしい赤ん坊の声。
その声の方向を無意識のうちに振り返れば………
ツナ「!!!???」
今日当たったボールよりも速い,何かが既にツナの目の前まで襲いかかっていた。
ツナ「うわぁぁぁぁっ!!!!」
それは,ツナが水面に身体を打ち付けるより早く……その額を撃ち抜いた。
意識が遠のいていく。何だろうなぁ,誰かに殺られるなんて…思ってもいなかったけど,これはこれでいいかもしれない。
消えていく,消えていく……無様な俺が消えていく,どんどん体は動かなくなっていく___。
だが,頭に過ぎるのは___
"やっぱり,死ぬ気で…アイドル目指せば良かった"
?「だったらやりゃあ良いじゃねーか。」
ツナ「!!!!!」
火がついた様に体が……否,額が燃え上がる。
先程までの自身が抜け殻のように消えて,新たな自身は飛び上がって__。
ツナ「死ぬ気でアイドルを目指ーーす!!!!!」
そのまま崖へと貼り付けば,先程飛び降りる前に立っていた崖の先鋒を目指し超高速で登り始めた。
ツナ「うらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
とにかく_無我夢中で,登り続けた。
今までの自分から抜け出した感覚。
__何故か,更なる開放感を得た。
ツナ「っ…………はぁ,はっ………」
登り終え,崖の上ではあはあと息を整えようと肩を上下に震わせ、膝をつく。
とん,と何かがすぐ側に降り立つ音がして顔を上げれば……そこにいたのは赤ん坊。
?「……一応,初めまして…だな。
俺の名はリボーン。今日からお前のプロデューサーだ。」
ツナ「は………な,何言ってんだよ…赤ん坊の癖に…」
信じられない,という気持ちを行動に表すかの様にふいと首を横に振る。だが…
リボーン「……お前が"俺を求めた"んだぞ。
____お前は,いや…お前が頂点に立つんだ,ツナ。」
…何処かで聞いた台詞。
何処かで言ってもらった,励まされたその言葉…。
訳が分からず終いだったが,俺は何処か懐かしい気持ちに包まれたのだった。
リボーン_
最強の殺し屋(ヒットマン)であり,凄腕プロデューサー。
赤ん坊の姿をしているが,本当の姿は不明。
プロフィールを明かさない彼は一体,何者なのか。
何故,ツナのプロデューサーとなったのか……?
ーーー作者よりーーー
ここまで長いのに読んでいただきありがとうございます(土下座)
堕作者こと奏者もっさもさこと申します。
こんなくだらねぇアイドルパロで更新速度遅いですが,良かったら応援して下さると嬉しいです!!!
これから宜しくお願いします(そして土下座)