__前を見ろ。奴を見ろ。目を見ろ。今から殺すそいつの未来はもう無いのだから。
ミゲル・ローレンス__
__目の前に見えるのは、防御用に盾を装備した中量兵器が3機。その周りに戦車や歩兵を輸送するためのトラック車両もいて、合わせて十数両…。
…輸送用トラックから兵士が降りてきて、こちらに銃口を向けながら足早に後退して行くのが見える。
『…マスター。敵部隊の無線を傍受しました。無線システムを起動しますか?』
「え!?ボ、ボウジュって……あ!そういう事か!じゃあお願い!メビウス!」
『了解しました』とメビウスが言うと、コックピットに入り込んだ際に聞こえてきた電子音が数秒間流れ、その直後に敵の声らしきものが聞こえてきた。
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<<おい!この街にACが配備されていたなんて聞いてないぞ!?しかも、何も無かったはずの地面から!>>
<<そんなの百も承知だ!この戦力でどうやってACを倒せと言うんだ!?>>
<<落ち着け!我らは誇り高きヴェニデ兵。例え相手がACであろうと、立ち向かうのみだろう?>>
<<…了解!ヴェニデの誇りにかけて!>>
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…え?
『マスター。どうやら彼等は私達へ攻撃を仕掛けようとしているようです。回避を推奨します。』
「分かってるよ!?でも動かし方が分からないから回避も何も無いよ!」
『了解しました。オート戦闘システム、起動。マスター。 私がオート操縦を行います。なので、マスターは敵機の動きなどを私に伝えていただければカバーします。射撃面などもこちらでサポートします。』
「わ、分かったよ!」
僕はそう言いながら、吹き飛ばされないように機体の操縦桿を掴んだ。その瞬間、メビウスがACを動かし始めた。
<<ちっ…!こっちに向かってくるぞ!攻撃始め!>>
無線からそう聞こえた瞬間、敵機の武器の角度が上へと上がった。
♪〜閃光(FF13)
街に響き始める新たな発砲音が聞こえると同時に、こちらへと巨大な鉛弾が散らばりながら飛んでくる。
…だけど、メビウスは住宅の壁などを利用して上へと飛び、軽々とそれらを回避していく。
…凄い。これが本物のACの動き…
メビウスによるACの動きに見とれていると、敵機は角度が足りないのかこっちに対して攻撃が止まる。
<<畜生!上に飛ばれちゃあ角度が足りなくて撃てねぇ!>>
…もしかして、チャンスなのでは…?
上手くいくか分からない。でも、やってみる価値はある…!
「メビウス!今なら攻撃も届かない!そのまま後ろに回ってブーストチャージして!」
『了解しました。成功確率想定中…』
メビウスは彼等の射線に入らないよう何度も下に降りては家を利用して上へ飛んだりを繰り返している。
『…確認完了。マスターのタイミングにもよりますが成功確率は98%です。』
「うん…それなら…!」
メビウスがまた上へ飛んだ。
相手は何度も繰り返される回避行動で混乱しているみたいだった。
…そのお陰か、敵の後ろへと回ることができた。
このタイミングだ!
「メビウス!今!」
『了解しました。』
メビウスがそう言うと機体は一気に下へと落下していった。
<<クソ!ACは何処に___>>
ガイイィン。と大きな金属の衝突音がした瞬間に無線から聞こえた男の人の声は途絶えた。
…何故なら、AC、メビウスの脚で敵機のコックピットに当たる部分の周辺が潰れたから。
<<なんてこった…!撃て!撃て!>>
『ブーストチャージが直撃。対象機体パイロットは即死。戦闘を続行します。』
残りの敵機が銃口をACに向けてきた。・・・まずい。
・・・でも、メビウスは自ら蹴り潰した機体を利用して、蹴り飛ばすかのように後ろへとACは吹き飛んだ。
<<しまっ・・>>
回避が間に合ったからか、敵機2機は自分達に弾を当ててしまう。
それに運が良かったのか敵機は動かなくなった。
『敵無力化を確認。マスター、この地域からの脱出を提案します。』
「・・・でも、友達が僕のことを待っているんだ!」
『了解しました。では具体的な場所を教えてください。』
「えぇっと・・・」
確か緊急避難の時は港に行くはず・・・
「み、港!港!に行って!」
『了解しました。しかし、周囲をスキャンしたところ港へのルートには敵機が十数機居る事が確認できました。それでも行きますか?』
「行くよ。みんなが待ってるから・・・!」
『・・・了解しました。マスターは引き続き周囲の確認をお願いします。』
「うん!」
・・・絶対、みんなと一緒に生きるんだ・・・!
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<<あとがき>>
お久しぶりです。大変長らくお待たせしました。
・・・と言っても、不定期更新のためあまり進んでおりません。
今回は初陣ということで書かせていただきました。
これからの二人の物語をお楽しみください!
見てくださりありがとうございました!
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