綺羅ツバサの弟   作:しろねぎ

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リーダーと言えば誰を思い浮かべますか?自分はTOKIOの城島さんです。

兄は渡辺正行さんです。

あれ?随分な年代差が…


リーダーは誰だ?少なくとも俺ではない。

部室に入ると、何やら神妙な空気になっていた。

 

「いきなりで悪いけど、アンタはμ'sのリーダーは誰が相応しいと思う?」

 

部室に入るといきなり矢澤先輩に質問された。本当にいきなりだな。しかしリーダーか。高坂がリーダーだとは思っていたが、この空気は“何で高坂がリーダーやってるのか分からない”って空気だな。

 

「そうですね、指揮を執る事に関しては園田ですかね。でもリーダーって事はセンターもやるって事ですよね?」

「さっきから私には無理だと言ってるんですよ!」

 

顔を真っ赤にして嫌がる園田。やっぱり恥ずかしいのか。なら南…はリーダーってタイプじゃないな。

 

「1年生がリーダーって訳にもいかないしな。高坂でも良いだろ別に」

「やっぱりにこは無視なの!?」

 

矢澤先輩が噛み付いてくる。南とは違う意味でリーダーってタイプじゃないだろうに。

 

「矢澤先輩は周りを良く見えてはいますけど、他人の扱いが苦手でしょう。西木野とか自分の意見が言えるタイプなら大丈夫ですけど、小泉みたいなタイプには合いませんよ。グループに必要不可欠なスパイスではあっても、リーダーに向いているかは別問題ですよ。どうしてもリーダーが決まらないなら歌と踊りとかで決着を着けましょうよ」

 

こうなると矢澤先輩は中々納得しないので、早めに妥協案を提案しておくのが吉だ。こうすれば提案した方に動いてくれる。

 

「そ、そうね!にこはグループに必要不可欠なスパイス!それに歌と踊りで決着を着けるなら文句は無いわ!」

 

ほらな。

 

「一番人を扱うのが上手いのってツカサさんじゃないかなぁ?」

「凛もそう思うにゃ…」

「先輩がリーダーやれば?」

 

1年生3人組が何か言ってるがスルーした。PVにも出ないし、踊らないし歌わないリーダーってなんだよ。ソレならコーチとかの方がしっくり来る。コーチで思い出したけど、やっぱり絵里さんにダンスのコーチをお願いしたいんだが…どうするか。

 

1人で迷っていると、矢澤先輩が『カラオケで勝負よ!』と言って、カラオケに行く事になった。

 

☆☆☆☆

 

結果的にはカラオケでは決着は着かず、次のダンスのゲームを使った採点でも決着は着かなかった。ならばとビラ配りなんてリーダーと全く関係無い事でも勝負したが、総合的に差が無くなって更に事態が悪化しただけだった。

 

そして今、部室で高坂が結論を出した。

 

「リーダーとかセンターって要らないんじゃ無いかな?」

 

周りは絶句していたが、確かにリーダーは必ずしも必要な訳では無い。A-RISEもツバサがリーダーでセンターをやっているが、メンバー内のファン人気においては圧倒的な差があるとは言えない。英玲奈さんは女性からの人気が高く、あんじゅさんは男性からの人気が高い。そしてツバサは男女両方の人気が平行している状態だ。正直“ファンの人数”に関しては差が無い。何ならA-RISEなんて日替わりでセンターを交代しても不満は少ないかも知れない。

 

「確かにそれは言えるかも知れないな。適材適所って奴だろ?」

「そうそう適材適所!皆が別々の魅力を持っているんだから、皆がセンターってグループがあっても良いと思うんだ!真姫ちゃん!そんな感じの曲って無いかな?」

「まぁ無くは無いけど…」

 

西木野の言葉に目を輝かせている高坂。

 

「海未ちゃんは作詞は出来そう?」

「はい。出来ない訳ではありません」

 

高坂の問い掛けに対して答える園田。すぐに答えられる様になった辺り、作詞にも自信が出てきたのだろう。黒歴史だと言っているポエムも実際はかなりの完成度なのかも知れないな。

 

「じゃあリーダーもセンターも無しって事で!μ'sは皆がセンターだよ!」

 

他のメンバーも異議は無い様だ。矢澤先輩も『仕方無いわね。その代わり私のパートはカッコ良くしなさいよ!』と了承してくれた。

 

「……何だかんだで最初に行動を起こして、皆を引っ張って行くのは高坂なんだよな」

「そうですね。もうμ'sのリーダーは決まっているのかもしれないですね」

「そうだね。ああやって皆を引っ張って行けるのは穂乃果ちゃんにしか出来ない事なんだよね」

 

これもリーダーの形か。新曲のPVも撮る訳だし、一件落着だと良いが。

 

☆☆☆☆

 

正直嘗めてました。PVの撮影ってあんなにも大変なんだな。学校内に装飾して、放送部やヒフミ3人組とかにも協力して貰ったが…疲れた。

 

「綺羅君大丈夫?」

「ああ…何とか。ありがとうな、手伝ってくれて」

「まぁ元々穂乃果達を手伝うつもりだったから良いけどさ…綺羅君って少し変わったよね」

 

ヒフミ3人組の内の1人であるヒデコに突然言われた。何が変わったと言うのか。

 

「いや、だってさ、綺羅君って私達と話す様なタイプじゃ無かったじゃん?何か近寄り難いって言うかさ…」

「あー…自覚はあるな。コミュ障だからな、俺は」

「コミュ障って言うの?あれを?」

「南からはそう言われた」

「それは何か…あの子が言うと本当にそう感じるね…」

 

ヒデコも“南に言われたらしょうがない”みたいな認識らしい。さすこと。

 

「綺羅君もμ'sと生徒会で大変だよね?板挟みって奴?」

「別に板挟みって訳じゃねぇよ。最近は絵里さんも素直になってるしな。ただ、現実的に見ても、譲れない部分はあるみたいだけどな」

「譲れない部分?」

 

そう。絵里さんは意地悪だけでμ'sの活動を否定している訳では無い。スクールアイドルの厳しさを知っていた矢澤先輩と激突した時と同じ様に、絵里さんも踊りで人を惹き付ける難しさを知っているが故の否定でもあるのだから。

 

この話を無闇に話すのは良くないか。この話しは切り上げるとしよう。

 

「人の過去には色々あるって事だよ。さて、片付けを再開するか」

 

絵里さんをμ'sに引き入れるのは諦めないけどな。




次回遂にμ'sとエリーチカが激突する!…所まで行ければ良いなぁ…
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