私の宝物   作:御都合主義の狂信者

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材木座並にメンタル弱い御都合主義の狂信者です。
でも感想が無いのは寂しくて死んじゃう。
とまあそれはそれとして今回は折本 留のプロフィールを書いて見ました。

折本(オリモト) (トメ)
誕生日:2月21日
座右の銘:利用出来るモノは姉でも使う
趣味:読書
好きなもの:ラノベ/マンガ/ハムスター
苦手なもの:爽やか系のイケメン/雪ノ下陽乃
容姿:小学生並みの身長/華奢で小柄な体格/寸胴な身体/色白のはだ/腰まであるユルフワな茶髪/眼鏡(腐った瞳)


第2話 マッカンによる絆

 私は何時もの様に、雑用を終えてそのまま、部室でラノベの読書に入る。

 しばらくして、部室の扉を叩く音が聞こえ、そのまま比企谷の奴が部屋に入ってくる。

 

「うっす」

 

 比企谷は部屋に入り挨拶をすると、雪ノ下は読書していた手を止め、比企谷をみる。

 

「あらちゃんと来たのね、来ないと思っていたわ。えっとヒッヒキガエル君? 」

 

「おい何で。小4の時の、俺のあだ名を知ってるんだ? 」

 

 雪乃はそんな風に、比企谷に対し毒づく。それにしても、ヒキガエルか・・・・・・まあ良いんじゃないか? 

 私何か、目の前でミルクの入った皿を、床に置かれた事があるからな。

 

「まあ大方、サボろうとして玄関まで急いだら。平塚先生に捕まりやむを得ず来たんだろう」

 

「いや、何で知ってるの? つうかお前はエスパーなの!?」

 

 失礼な、平塚先生の性格と人柄及び、比企谷の性格と人柄を見れば、簡単に予測出来る事だ。

 まあとは言え自慢と言う訳でも無いので、言いはしないが。

 その後は比企谷も椅子に座り、3人で読書すると言った。図書館の様な、沈黙の時間が流れる。

 するとしばらくして、比企谷が何を思ったのか顔を上げると、私達に顔を向ける。

 

「そういや、雪ノ下と部長は友だちいんの? 」

 

 比企谷がそう質問をすると、雪乃はため息を吐いて比企谷の方に顔を向ける。

 

「何を言うかと思えば、愚問ね。少なくとも私と折本さんは「それは違うぞ雪乃」」

 

 私は雪乃の次の言葉を、バッサリと切り捨てる。雪乃は驚いた様に固まる。

 

「私と雪乃は親友の間柄だ」

 

 そして私がそう訂正すると、雪乃は恥ずかしくなったのか、顔を赤くして私達からそっぽを向いた。

 

「ふ~〜ん。そんじゃ2人は、他で友達はいんの? 」

 

 そして八幡は、そんな私達に次の疑問を投げかけて来る。

 

「そうねぇ。まずその友達の定義が、何処から何処までがなのか。教えて貰えないかしら? 」

 

「そうだな・・・・・・私の場合は、クラス内と教員内のどちらかにもよるが」

 

「あぁすまん、俺が悪かった」

 

 私がそう言うと、比企谷はそう誤ってきた解せんな。

 

「それにしても何で。明らかに友達とか出来そうなお前らが、友達がいないんだ? 」

 

「・・・・・・私可愛いから」

 

 比企谷はそう疑問を口にすると、雪ノ下は急にそんな事を口走る。そしてその後、自身の事を話しだした。

 まあ話しでは、彼女は女性に嫌われ虐めを受けていたとの事だった。

 まあ私から言わせれば、どちらかと言うと、彼女が周囲に反発的な事が災いして、結果虐めに会い、孤立したのだと思うのだが。

 

 だが前にも聞かされているので、何も言わない訳だが。

 と言うよりも、世の中を根本から変えるとか、やはり雪乃は精神的に幼いな。

 

「ふむこの流れなら私も語るべきか・・・・・・私の場合は幼少の頃から、1目見た相手の人柄や本質を見抜く力が備わっていた。その為に私の目に写った奴らは、中身が薄っぺらく愚かで醜いものにしか見えなくてな。気が付いたら人に失望していたのだよ」

 

 まあそれ以外にも、二卵生で双子の馬鹿姉を、反面教師にして育った事もあるが。

 

「そうか・・・・・・なあ良かったら俺と」

 

「ごめんなさい! 貴方とはお付き合い出来ませんので、諦めて下さい」

 

 えっと・・・まだ比企谷は話しの途中のようだったが、雪乃また勝手に自己完結したな。

 

「いや、俺まだ何も言ってないんだが。てか何で付き合う前提なの? 」

 

 比企谷は遠い目でそう言うと、雪乃は以外とばかりに驚く。

 なんだ? 男は皆お前に惚れるのが、雪乃の中では決定事項なのか? たしかにこう自意識過剰では、女に嫌われる訳だ。

 

「それじゃあ、一体何を言おうとしたのかしら? 」

 

「良かったら・・・・・・俺と友達に」

 

「残念だけど無理ね」

 

 何だ友達になって欲しかったのか。雪乃はバッサリ言ったが、私は構わん。但し条件は付けさせて貰うぞ。

 

「私は構わないぞ」

 

 私はそう言うと、雪乃は驚いた顔をするいや驚く事か? てか比企谷も驚くとか、別に同胞何だから気にする必要は無いと思うが。

 

「但し。条件として、ちゃんと名前か苗字で、呼ぶことだ」

 

「うぐっ!?」

 

 ふんっ友達になるなら、他人講義など私は許さ無い。

 お前が何故か私の事を苗字か名前で呼ぶのを、無意識に避けてるのは理解してるのだ。

 だが友達になるなら、話しは別だ。故にちゃんと条件は飲んで貰う。

 

「いやっそれは」

 

「君は友達を、他人講義で呼ぶのかね。それとも、それ位の薄っぺらい関係がお望みか? 」

 

「・・・・・・分かった、そのおっ折本」

 

 同じ目をしてるだけに、扱い方は理解出来てるのだよ。

 まあ誘導ではあったが、ちゃんと苗字で読んだな。ならばこちらもそれに答えなければなるまい。

 

「では、改めて宜しくな。比企谷よ」

 

「おっおう! 」

 

 そして私と八幡が友達となった所で、部室を叩く音が部室内に響いた。

 

「入りなさい」

 

 そして雪乃はそう言うと、部屋の扉がゆっくりと開く。

 

 そしてお団子頭の茶髪にネックレスなどを付けた女、確か比企谷と同じクラスの由比ヶ浜(ユイガハマ) 結衣(ユイ)だったな。

 彼女は恐る恐るまるで小動物の様に、部屋に入ってくる。そして比企谷を見て驚いた。

 

「てっ何でヒッキーが此処にいる訳!?」

 

「ブッ!?」

 

 吹いた。いやヒッキーって、まさか比企谷の事か。多分だが彼女は、ヒッキーの意味を知らずに言っているのだろうが、これは笑ってしまう。

 

「すっすまない。笑ってはいけないのだろうがつい」

 

 私は比企谷に弁解をしながら、何とか自身を落ち着ける。

 馬鹿姉程では無いにしても、私も笑いのツボが酷いものだな。今後とも反省してできる限り精進をせねば。

 

「まあ言いけど、てかヒッキーってお前、会った事あったっけ? 」

 

「ちょっ同じクラスだし! 酷いし! 」

 

 まあ同じクラスなら仕方ないだろう。まあ比企谷は人の名前を知る機械が少なかったのだ。

 それに単独で、コミュニケーションを取らない生活をしてそうだしな。何となくだが、比企谷が彼女の名前を知らなかった理由は、理解する事が出来た。

 

「それで何のようかな? 由比ヶ浜さん」

 

「あたしの事知ってるんだ!?」

 

 私は彼女を呼ぶと、彼女は突っ込みを入れる。まあ同じクラスの奴が覚えて無いのに、私が知っていたら当然か。

 そんな事を考えていると、比企谷が私を横目で見てくる。

 

「お前すげえなぁ。全校生徒の名前、知ってるんじゃないのか? 」

 

 何やら皮肉のつもりだろうか? まあそれならそれで返すだけだが。取り敢えず私は軽く咳払いをする。

 

「全ては知らん! 知ってる事だけだ。それに私の場合は、教員の雑用の手伝いや愚痴を聞いたりしてたからな。それに・・・・・・クラスの名前なら雪乃だって知ってるぞ」

 

 私はそう言うと、雪乃に視線を送る。雪乃はため息を吐くと、呆れ気味にこちらを見る。

 

「確かに、私も由比ヶ浜さんの名前は知っていたわ。でも比企谷君の名前は、平塚先生に聞くまで知らなかったわね」

 

 雪乃よ・・・そこまで来ると、もはや構ってちゃんの様だぞ。

 やばいな猫耳と尻尾の生えた雪乃を想像してしま・・・・・・良し今日は、久しぶりに陽〇ま〇猫〇ま〇を聞こう。

 

 私は頭の中でそんな事を考えていると、彼女は何故か笑みを浮かべている。

 

「何か、皆楽しそうだね」

 

 うんヒッキーの時もそうだが、彼女何処かずれてるな。恐らく天然なアホの子と見た。

 

「えっと、何ていうか。ヒッキークラスにいる時、はいつも教室で寝てるか1人だし。だから何時もと全然違うし! てかヒッキーってクラスに友達とかいるの?」

 

 無自覚とは時に残酷だな。これは何度見ても思う。私の馬鹿姉も、無自覚に他人を傷つける事が多いだけにな。

 

「ビッチめ! 」

 

「はあ!?ビッチってなんだし!あたしはまだ処ーーってうわわわ!なんでもない!」

 

 見苦しくも比企谷は、八つ当たりに嫌味を言う、彼女はやはり天然なのか、どうでもいい事を暴露する。

 

「別に恥ずかしいことじゃないでしょ。この歳でヴァージーー」

 

「ちょっ!ちょっと何言ってんの!?高2でまだとか恥ずかしいよっ!雪ノ下さん女子力足んないんじゃないの!?」

 

 雪ノ下がそう言を言おうとすると、由比ヶ浜は合わてて誤魔化そうとする。

 ハッキリ言ってくだらん価値観だ。私は・・・・・・まだ善人でいたいなら、聞かない事だなと言わせて貰う。

 

「「くだらない価値観「ね」「だな」」」

 

 だがこれ以上は脱線するとあれなので、私は本題に入る事にする。

 

「これ以上話しが脱線するのもあれだ。本題と行こう」

 

「えっと、平塚先生から聞いて来たんだけど。ここなら私のお願いを叶えてくれるんだよね? 」

 

 彼女の話しを聞く様に私が気配りをすると、彼女は突然そう言った。

 

「由比ヶ浜さんそれは違うわ、あくまで奉仕部は手助けをするだけ。飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるのよ。だから願いが叶うかどうかはあなた次第よ」

 

 雪乃はそれを聞いて、間違った事を正そうとする様に彼女に説明する。

 しかし今後も彼女の様な、勘違いをする子も増える可能性があるな。

 この部がそのせいで、頼まれた願い事を叶えるような何でも屋にならない様に、今後から注意をせねば。

 

「それでも・・・・・・手伝ってはくれるんだよね」

 

「まあな。そこは、部長である私が保証しよう」

 

「それじゃあ、えっと・・・・・・」

 

 そして由比ヶ浜は以来を言おうとするが、比企谷を見て口を閉ざす。

 

「あぁ俺、何か飲み物買ってくるわ。お前らは何かいるか? 」

 

「そうそれじゃあ、野菜ジュースのイチゴヨーグルト味で」

 

「それじゃあ、あたしはカフェオレで! 」

 

 なあ雪乃、そのチョイスは私としては引くぞ。由比ヶ浜も遠慮無いな。まあ比企谷が気を使ってくれてるのだ、乗ってやろう。

 

「マッカン1つ」

 

 んっ何だ比企谷、急に珍しい物でも見た様に固まって。変だな、私のチョイスは可笑しく無いはずなんだが。

 

「いや・・・・・・まさか俺と同じマッカンが好きな同胞が、いた事に驚いてな」

 

「何を言うかと思えば、勉強の際の糖分補給が出来る上に。カフェインによる眠気覚ましといった、勉強のお供にも最適なんだぞ? あれを飲まないのは人生の9割を損してると言えるな」

 

 そしてお互いのがマッカン好きだと判明し、僅かな沈黙と共に、お互いの目と目が交差する。

 そして私と八幡は、手厚く握手を交わし。黙ってお互いを見つめ合いながら、そのまま頷き会うのだった。


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