私の宝物   作:御都合主義の狂信者

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 こんにちは友人に諦めんなよと、説得《物理》を食らわされた御都合主義の狂信者です。
 とは言えケジメは付けたいので妥協案として、ちゃんと原作を購入して読み終えた後、ラノベの書き方をそれなりに勉強するまで凍結する事にしました。
 ですのでこの作品は最低でも、原作がが読み終えるまで続きは書かないつもりです。
 後、今回は小町と陽乃さんらしさが、ちゃんと出せてるかが心配……


第6話 魔王と私の弱点

 昼休みの時間、私は生徒指導室でマッ缶を飲み購買で買ったパンを食べながら有意義にくつろいでいた。

 私は普段から教員の手伝いなどを積極的にしてたりする為、使用の許可が無いと入れない場所などを使わせて貰えたりする。

 逆に言えば、それだけ教員から信用を得ている訳だ。またこう言った場所は、許可なしでは入れない分安心してくつろぐ事が出来る。

 しかも生徒指導室は、寛ぐに持ってこいな場所で、室内の為に雨風を凌げるのだ。さらに晴れてる日は、窓を開ければ心地よい風を入れられる。まさにベストプレイスと言って良い場所だろう。

 とは言え、それは違うと断言する者もいる事だろう、故に私の中ではと言う事を付け足して置く、しかし毎日来るのは平塚先生に、心配をかける可能性がある。まぁたまに化学室や家庭科室などを利用してたりする訳だが……こう言う時は教員と友好的な関係を気付い置いて良かったと思える。

 

「んっ?」

 

 パンが食べ終わった事もあり、しばらくの間この安らぎの1時を満喫しようとしていたら、急に私の携帯がなる。こんな時に何だ?

 

《ひゃっはろー♪ トメちゃんは元気かなぁ? とりあえず今回は〇〇〇店で待ち合わせだからきてね! お姉さんとの約束だよ♪》

 

「……チッ! こんな時に」

 

 放課後、何事も無く部活わ終えた私は、とある喫茶店に来ていた。

 と言うのも今回、私はとある人物からメールを貰らったからである。本来なら行きたくないのだが、私も逆らえない理由があってやむを得ず行く事にした。

 私が喫茶店の仲に入ると、その喫茶店の中で一際存在感を放つ人物の下に駆け寄る。

 

「おっきたきた。ひゃっはろー!」

 

 そう言って彼女雪ノ下(ユキノシタ) 陽乃(ハルノ)楽しそうに挨拶をする。ハッキリ言おう私はこいつが嫌いだ。私だって人間だからな、嫌いなものはある。基本的には克服しようと努力はする。だがどうしても好きになれない物が三つある。

 1つはバカ姉の様な奴だ。これは私がバカ姉を反面教師にしてる時点で、わかるだろう。

 次に男性だ。これはトラウマがある為に生理的に嫌悪感を抱いてしまう。特に爽やか系のイケメンは一番苦手だ。その為、裕美子とは葉山の話しはお互いにしない暗黙のルールが出来た位だ。

 とは言え、別に葉山が悪い訳じゃ無い。ただトラウマがフラッシュバックしかねないだけだ。

 そして最後に目の前にいる彼女だ、と言うのもこいつは、私の姉の上位互換だからだ。私の姉は、相手の領域に考え無しで入り込むのに対し、こいつは考えた上で、相手の領域に入り込む。だが彼女は、バカ姉と違って何処ぞのハイスペック大総統見たいな所もあるので、姉と同族とまでは無いが、それでも仲良くなるのは無理だろう。

 とは言えこいつには、ちょっとした因縁があって逆らう事が出来ない。どう言った因縁かと言えば、実は私はとある心臓の病で、後数年の命だと宣告されているのだ。

 それなりの施術をすれば助からなくも無いが、外国まで飛び立つ必要があり、オマケにとんでもない額を有する。まあそれでも失敗する確率は70を上回る訳だが……

 ここまで言えば分かって貰えると思う、つまり彼女にはその金額の肩代わりをする代わりに、条件を出された訳だ。それ以外にも借りがあり、それさえ無ければ喧嘩売っている自信がある。

 

「それじゃあ、約束通りに雪乃ちゃんの現状報告をお願いするね」

 

 彼女は楽しげにそう私に言って来る。そうこいつは同じ奉仕部であり、しかも同じクラスで私が雪乃と仲が良いのを良い事に、雪乃の事について現状報告を私に言い渡したのだ。

 

「そうだな最近クッキー作りの以来が来て、雪乃の奴もお手本で作っていたな……あれは美味かった」

 

 まっ! だからと言って簡単にはやられる気は無いがな。弱みを握られてる以上、正直に話さないと駄目と言ったハンデはあるが、肝心な情報はこちら持ちなのだ。シスコンの貴様には精神的ダメージを与える情報から話させていただくよ。

 

「アハハ……相変わらず君はえげつないねぇ」

 

 陽乃の奴は笑顔を少し引き攣らせながらそう言う。ふふふっどうした? 何時もの強化外面骨格に少し罅が入っているぞ? まぁ私しか知らない雪乃の事とか雪乃の事とか色々言ってやったからな。ねぇどんな気持ち? 後、本人は気付いて無いが無意識にハムスターの写真を見てた雪乃は、無邪気な笑顔で物凄く可愛いかった。とまあ嫌がらせはここまでにしておこう、資金援助の件が白紙になるのも困るからな。 

 

「まっそんな感じだ。後は新入部員として、私と同じ目をした少年位だな」

 

「君と同じ……どんな子なのかな?」

 

 陽乃はそう言うと、興味を示した様に食いついて来る。まあこの女を雪ノ下家の陽乃ではなく、1個人の雪ノ下陽乃として接してる私と同じ目なのだ。興味もわくだろう。

 

「そうだな……かなりの捻くれ者でなかなか面白い奴だ。ちなみに私が唯一触れられる男性だと言っておこう」

 

 陽乃は表情には出さなかったが、驚きの余りに一瞬だけ動きが止まる。刹那と言って良い僅かな反応の為、普通の人なら気付かないだろうこう言った反応は、滅多に見せないものだけになかなか興味深い。

 まあ驚くのも無理は無いか、何故ならこいつは私の過去を知っている数少ない人物の1人なのだから。

 

「へぇ……」

 

 陽乃は目を細め妖しげに微笑む。八幡よ、良かったな! どうやら興味を持ってもらえたようだぞ。まあ旅は道連れ世は何たらだ悪いが犠牲になって貰うぞ。多分今の私は、悪役な笑を浮かべている事だろう。

 

「これは……どうしようかなぁ」

 

 陽乃は少し考える素振りを見せる。そして結論が出たのか含み笑いで私をみる。

 

「まっ近い内にその子にあってみたいなぁ」

 

「……お手柔らかに頼むぞ」

 

「うん! 無理♪」

 

 陽乃はとても綺麗な満面の笑みでそう言う。哀れ八幡は犠牲になったのだ、悪いな八幡よ、お前の事は明日まで忘れないからな。

 とは言え八幡にはこの事を伝えて置く必要があるな。本物になりたい私に取って、嘘や隠し事は余りしたくない、むしろ知って貰うべきであろう。

 私は今後、如何にして八幡に自分の事を話すかを考えるが、結局はタイミングを見計らう必要があるだろうから一先ずは保留にする事で落ち着く。

 その後は陽乃と別れた後、やる事も無いので家まで帰宅しようとしてたのだが、途端に本日2度目のメールが来た。

 私は溜息混じりにメールを見ると、バカ姉からだった。メールの内容は本日友人達と夜遅くまで遊んだ後、友人の家に寝泊まりするのだそうだ。私は呆れで思わず溜息をこぼす。

 そして今日は父も研究室にこもるとか聞いていたのを思い出した。

 

「ふむ……どうしたものか」

 

 そうして考えたすえに、今日は雪乃のアパートにでも寝止まる事にした。早速メールを送り許可を待つ。しばらくすると思ったよりも早く返信が帰って来る。

 

《そう……確かにそう言う話しなら仕方が無いわね、今回は特別許可をあげないこともないわ》

 

 明らかに素直じゃないが、可愛らしい返事が帰って来たので、私は了解と返信をする。家のハムスターの写真も、次いでに送ったかいがあったな。

 そして返信を終えたところで、女子中学生が男性に手を強引に引っ張られている場面を目撃する。

 そしてその光景を見てしまった私は、思わず立ち止まる。その光景はさながら過去の、あの時の私と重なって見えたから。

 私は思わず発狂したい衝動にかられる。だがここが学園の校舎見たいな場所で無かったのが幸いしたのか、私は必死でその衝動を自らの意識でねじ伏せる。

 そして冷静になると今度は目の前の男に怒りが沸き上がる。思わず殴り飛ばしたい衝動にかられるが、やはりそれも出来る限り抑え込む。

 そしてまず目の前の光景を携帯で写し取ると、鞄からあるものを取り出して男の元へと近づく。

 

「おい」

 

「あっ?」

 

 男は私に呼び掛けられた事で、私の方にそのまま振り向く。私はすかさず男の顔面に痴漢防止スプレーを吹き掛ける。

 

「うぐわぁあぁーーっ!?」

 

 男はスプレーを顔面に掛けられた事で、両手で顔を多いながらうずくまる。

 

「いくぞっ!」

 

 私はそう言うと彼女の手を掴みそのまま勢い良く走り出す。

 どれ位走っただろうか? もはやあの男からはかなり離れたのでは無いだろうか、そんな感じである程度走った所で、私は足を止める。

 

「えっとあの……」

 

「お礼など必要無い、私が勝手にやったことだ」

 

 私は彼女を睨みながらそう言う。彼女はそんな私を珍しい物でも見たかの様に目を見開くと、次に私を観察する様に眺めみる。

 

「どうした?」

 

「いえ……私より年が下なのに大人びてるなって」

 

 ほうこの子は私の逆鱗に触れたね、いくら私でも今のはカチンと来たぞ。私はすぐさま眼鏡を外す。こう言う時はこの腐った目は良い圧力になるからな。

 

「ほう……私の格好は小中学生の物に見えると? 確かに私は君より身長も低いし寸胴な身体をしてる事は認めよう……だがな、これでも私は高二だぞ?」

 

 彼女は私の凄みに圧倒され、しばらくして私を眺めると涙目になり始める。ちょっとやり過ぎたな……私は若干反省しながら。彼女の頭を撫でる。

 

「はへっ!」

 

「おっと済まない。過去に幼馴染みと同じ容量でしてしまった」

 

 一先ず私は自らの失態を謝罪する。彼女はポカーンとした感じで突っ立ていたが、何故か吹き出す様に笑い出した。

 

「何だ?」

 

「いえ……すみません目もそうなんですが私の兄と似てるなって」

 

 私は彼女の言葉に少し驚く、何故なら同じ目の同胞があいつ以外にもいる可能性が出たからだ。

 

「そうか……今回は親友との約束もあるから少し残念だが、もし機会があったら会って見たい物だ」

 

「そうですかっ! だったらその時は小町がぜひ紹介しますね!」

 

 その後は彼女にそうかと言うと、先程の事が助けた後に起きても嫌なので、家まで送る事にした。

 ……まあ送ったのだが、まさか比企谷の奴の家でした。てっ事はこの子のお兄ちゃんって、八幡の事か……気まずいので私は黙ってクールに去るぜ。

 そして私は黙ってそのままその場をさると、直ぐに雪乃の家に向かうのだった。


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