IS-サクラサクラ-   作:王子の犬

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戦闘シーンが難しい……。


中学三年生(六) 戦闘機動

 ベルトコンベアの終着点は楕円(だえん)形の空間でISの戦闘を行うには少々手狭だが、会場全体が薄い布のような素材で覆われていた。この素材はIS用の特殊繊維で相応のエネルギーを加えてやれば硬度や耐衝撃性などが増すように作られている。

 会場の中央には暗緑色のISが立っていた。左右の腕に二〇ミリリボルバーカノンが取り付けられ、細長い砲身を斜めに下ろしている。リボルバーカノンは単砲身で、薬室が回転式拳銃のように複数のシリンダーを束ねた形状になっている。このシリンダーを回転させて連射できるようにした機関砲の一種である。従来の回転式拳銃と異なるのは、シリンダーの回転を発射ガスによって行うことや弾帯からシリンダーに対して連続的に給弾が可能な点だろう。ラファール・リヴァイヴのちょうど肘下を覆うように曲線状の装甲板が取り付けられており、その陰に弾帯が隠れていた。

 桜は地面に足をついてそのISと正対する。だが、距離が離れていて試験官の顔までは見えなかった。

 桜が目を泳がせていると、眼前の投影モニターに四角窓が表示され、試験官の顔が映し出される。丸顔で大きな瞳を持ち、一目見て純朴(じゅんぼく)で優しそうな顔立ちをした女性だった。

 ――眼鏡をしたらあのときのお姉さんみたいや……。

 よく似た別人だと思って、桜は試験官の顔を見つめていた。

 

「初めまして。自己紹介をお願いできるかな」

「受験番号五二〇番、佐倉桜です。よろしくお願いします」

「確認しました。佐倉桜さんですね。私は実技試験を担当する山田真耶です」

 

 そこまで言って真耶は、説明会で知り合った少女だと気付いて目を丸くした。説明会の時と比べて背が伸びている。以前よりも顔立ちが大人びていた。

 

「あなた。説明会の時のメガ盛りの子」

「あのときは昼食をおごって頂いてありがとうございました」

「佐倉さん。ちゃんと受験したんですね」

「はい!」

「では、武装を実体化させましょう。選択した装備を手に持つ姿を想像してみてください」

 

 そう言われて桜は以前目にしたことがある九二式重機関銃を持つ姿を想像していた。九二式重機関銃は陸軍の制式重機関銃だったが、海軍陸戦隊も使っていたことを思い出す。

 作郎でいた頃、学校の教練で銃の訓練を行っている。三〇年式歩兵銃の射撃訓練で随分絞られたので腕前はそれなりだった。

 桜として転生してから実銃を握るのは初めてだが、あまり心配していない。作郎だった頃は一六五しか背丈がなく、今の体はその頃よりも若干目線が低い。幸い桜は女にしては手が大きく、作郎と同じ大きさである。それだけに感覚を合わせることは難しくない。

 桜が武器の実体化に要した時間はちょうど〇.五秒だった。

 

「うわっ……おも……重くない?」

 

 あまりにも早く出現したので、慌てて踏ん張ろうと腰を落としたが、その必要はなかった。

 重量にして約四〇キロのはずである。だが、不思議と重さを感じない。歩兵が一二.七ミリ重機関銃を運用する場合は分解して運ぶか、三脚ごと持って移動するのが基本である。しかしISはパワードスーツという特性上、生身なら重すぎて持てないものを容易に持ち運ぶことができた。

 桜は不思議そうに腕を上げたり下げたり、もう片方の手で支えたりしている。

 ――この子。本当にISに乗るのが初めてなの?

 一方、真耶は桜の武器実体化が素人にしては速すぎる事実に驚いていた。

 「先に武器を出せ」というのは、冊子に記載した武器をどれだけ具体的に想像できるか、を見ていた。打鉄の標準装備はメディアで知ることができる。模型も発売されていることからどんなものか知るのは簡単だが、意外と武器を手にした自分をイメージできないことが多い。しかも入試で緊張しているからなおさら時間がかかる。

 試験開始前なのでもたついただけで不合格にはならない。だが、早ければ早いほど加点される。試験会場に設置されたカメラの映像や、真耶のISから得た情報を元に、IS学園の教員や各企業から派遣されたIS関係の技術者が採点と監視を行っているはずだ。

 ――向こうは気付いているかな。

 実体化と言えば、熟練者でも〇.五秒近くかかる。もちろん高速切替(ラピッド・スイッチ)技能を有すパイロットでかつ、それに対応する機体を使えばもっと早く済む。

 多くの生徒は武器を出せと言われたら、よりイメージしやすい近接武器を想像するのが普通だ。

 ――銃の方が好き、ということか。

 しかし、桜は武器といえば銃火器を思い浮かべた。そして初めて銃に触れたにもかかわらず、あたかも銃を持つことが普通であるかのように振る舞っている。彼女は重量感が生身と違うことに驚いている。だが、実銃そのものを驚いているようには見えなかった。

 自衛隊の基地祭などで銃に触れられる機会があるとはいえ、日本国内では銃刀法が制定されていることもあって弾丸が装填された実銃を持つことは日常的にありえない。普通おっかなびっくりと言った風情になるか、どう扱えばよいのか困るはずだ。うっかりトリガーを引いて弾丸を撃ち出す受験生が出ることを懸念して、試験開始の合図までは射撃できないように設定してあった。

 

「はい。よくできました」

 

 桜は、真耶がにっこりと笑う様子を緊張しながら見守った。

 

「では、これから実技試験を始めますが、その前に注意点を説明します。試験で使用する銃火器類にはペイント弾が装填されています。搭乗者の重要部位に三発被弾したらその時点で実技試験は終了となります。試験開始後、五分が経過しても終了となります。もちろん、試験官に三発あてるか、一回でも近接攻撃を当てた場合も同様です」

「そうなん」

 

 桜がうなずくのを見て真耶が補足した。

 

「あと、ペイント弾や近接武器が体に当たったとしても、ISのシールドが怪我(けが)を防いでくれますから遠慮は不要です。でも……攻撃が当たったときの衝撃が通って、少し痛い思いをすることがあります」

 

 ――痛いのは嫌やなあ。

 桜が神妙な顔つきでうなずき、恐る恐る真耶に話しかける。

 

「あの……本当に思いっきりやってもいいんですよね」

「はい。力を出しきってください」

 

 桜は真剣な顔になって唇を引き結ぶ。二回まで被弾が許されているとはいえ、簡単に弾を食らうつもりはなかった。

 昔、九六艦戦(九六式艦上戦闘機)を使った模擬戦で、撃墜判定が出る度に「佐倉ア、何度死ねば気がすむ」と言われていたことを思い出す。後日同じ相手に零戦で模擬戦を挑み、あっさり負けた。悔しくて再戦の約束をとりつけたが、彼は空母搭乗員としてマリアナ沖海戦に参加後、そのまま(かえ)らなかった。

 ――やるんや。お姉さんはベテランやから死ぬ気でかからんと不合格になってしまう。それだけは嫌や。

 桜の顔つきが変わった。

 真耶は彼女からすさまじい気迫が発せられるのを感じ、それどころか立ちすくみたくなるほどの強烈な威圧感に戸惑いを覚えた。いざとなれば本気を出さねばと覚悟して瞳に力を込めた。が、桜への違和感をぬぐい去ることができないまま、試験場のスピーカーから凛とした声が響き渡った。

 

「それでは実技試験を開始してください」

 

 

「……っと、危なあ」

 

 桜は逃げに徹した。ペイント弾が数瞬前までいた空間を通過する。真耶の動きは速いが、もったいぶった予備動作をこなしていたので回避は難しくなかった。

 試験開始後三〇秒が経過した。

 真耶は現在位置への射撃を止め、未来位置への予測射撃に切り替えた。桜は真耶の指の動き、目の動きが変わったことに気付いて、虚実を混ぜた動きに切り替えた。

 桜は一分間は逃げ回って反撃しないつもりでいた。

 真耶も小刻みに立ち位置を変えている。しかし、大きな戦闘機動ではなかった。受験者のほとんどが素人なので、大きな動きをせず、受験者の動きを見ることに重きを置いていた。

 真耶はそつのない動きに舌を巻いた。素人が回避に徹するのは分かる。五〇一番以外は同じように動いた。現在位置への射撃は動き回っていれば決して当たらない。時々自分の位置を見失って動きを止めてしまい被弾してしまう受験生がいるくらいだった。しかし、予測射撃に切り替えると大抵の受験生が被弾する。パニックになって逃げ惑っているだけなので試験官を見向きもしない。それ故、動きの変化に気付かないで被弾を許してしまう。位置変更後の予備動作にたっぷり三秒をかけた。意図を計るには十分すぎる時間で、まっすぐ逃げるだけではいけないのだと意思表示をする。

 その点、桜は冷静に対応した。陸上部だけあって瞬発力がある。しかしそれだけではないと感じた。ただ、運動能力にすぐれているだけなら威圧感は感じない。モニター室で監督している織斑千冬はこの事実に気付いているのだろうか。

 開始後一分が経過した。桜は滑るような機動を見せながら、一二.七ミリ重機関銃を構え、射撃特性をつかむために一発だけ試射を行った。当然ながら真耶は簡単に避けた。

 ――いい! 意外と反動が少ないし初速も優れている。これなら十分戦える。(ともえ)戦は得意やないけどいっぺんやってみよ。

 桜は真耶との距離を詰める。跳躍中に撃たれる可能性があるため、スラスターを噴かして左右に機動をずらした。

 真耶の射撃が浮遊装甲化された(そで)の表面を(かす)った。シールドエネルギーが微減したが、一発扱いにはならなかった。

 ――擦っただけなら当たり判定にならんのか。

 重要部位ではないためだろう。ほっとして気を抜きたくなったが、至近弾にびっくりして飛び退いた。慣性制御技術のおかげで姿勢を御するのは楽だった。戦闘機に乗っていた頃は自分で実速等を算出しなければならなかったが、(わずら)わしい計算はISコアがやってくれる。桜は戦闘に集中することができた。

 しかし、ただ集中すればいいと言うものではなく、ISコアが提示する情報を取捨選択するのは搭乗者の役目だった。適切な選択肢を適切なタイミングで実行する。ISの戦闘は先の先を読んで動き、有効打を与える。その意味では剣術の呼吸と通ずる部分があった。

 しかしどんなにISの制御技術がうまくなろうとも、戦闘時の息づかいは実戦でなければわからない。

 その点、桜は真耶よりも遙かに多くの修羅場をくぐっていた。作郎時代に散々空に上がったので場慣れしていた。ISの操縦技術を学んでより洗練させる必要性を感じていたが、合格せねば意味がなかった。

 桜の思考を打鉄が素直に再現した。一二.七ミリ重機関銃を構えて撃つ。未来位置への躍動射になるため命中率が落ちるが、その分被弾率が減少する。

 真耶はジグザグに動き回りながら躍動射を受けたことで気を引き締めた。なぜなら未来位置への移動を試みたとき、ISコアからロックオンアラートが発せられたからだ。真耶は不快なアラート音を消すべく逆方向へ移動した。桜が動きに対応してくると思って彼我の位置関係を注視していると、案の定跳躍の方向を変えて修正してきた。

 桜が大きく飛び上がった。素直な弧を描かずにスラスターを使って体の軸を常に変位させていた。そしてめまぐるしく位置を変えながらも真耶から銃口を決して逸らさなかった。

 真耶は鳴り止まないロックオンアラートに息をのむ。

 ――勘が良いだけじゃない……。

 常に相手の動きを見ている。被弾したら終わりだと思っているのか、決して一カ所には止まらなかった。機動しながらの射撃にも長けている。空中にいても自分の位置と高度を把握して動いている。

 ――()られる!

 真耶が体を後ろに反らした。胸元を弾丸が通過していく。肝を冷やしながら残り時間を確認した。

 開始から二分が経過。着地した打鉄が衝撃を殺すために膝関節を曲げた。真耶はこの瞬間を狙った。彼女の二〇ミリリボルバーカノンが激しく火を噴く。胴体に直撃を食らった打鉄が後ろへ倒れ込んだ。

 

「……痛あ」

 

 尻餅をついてから起き上がった桜は咳き込んでいた。すぐに胸元をのぞき込む。ISスーツが青色の絵の具をぶちまけたような状態になっていた。

 ――あのお姉さん。着陸時を狙いおった。

 桜は時間を確認した。二分二〇秒が経過していた。

 ――やったろうやないか。

 下唇をなめ、目を怒らせる。その瞬間、桜であることを忘れ、作郎そのものになっていた。

 桜は自然と体を宙に浮かせていた。少しでも空中戦闘に近づけるため無意識にPICを使っていたのだが、彼女自身はそのことに気付いていない。

 彼女の中ではISとはそういうものだ、という認識があるため大したことをやっているつもりはなかった。

 

「空戦なら死ぬほどようさん()ってきたんや」

 

 気持ちとしては海面を()うような超低空飛行の気分である。ISコアのおかげで地面とぶつかる恐れがないとはいえ、一矢報いるには覚悟が要る。

 桜の打鉄はその意志を理解し、浮遊装甲と足の裏に隠されたスラスターに火を点けた。

 

 

 真耶は桜が戦意を喪失していないことにほっとしていた。

 それどころかPICを使い、空戦を挑む姿勢を見せたことに驚いていた。

 桜が直進を始めたので二〇ミリリボルバーカノンを用いて牽制(けんせい)射撃を行う。二〇メートル以内には近づけさせない。もしも桜が織斑千冬と同じく近接格闘戦技能に長けていた場合、命取りになる可能性があった。

 桜は反時計回りに弧を描きながらISコアが示す最適経路を滑るように飛んだ。雨のように降り注ぐ弾丸の中で体をねじり込むように回転させる。ISコアにより鋭敏化され、高速化した五感が、通過する弾丸の様子をスローモーションのように映し出した。

 銃口を常に暗緑色のISに向けて、照準器からはみ出るくらい肉薄しようとしていた。激突せんばかりに近付いて撃つ。対戦闘機機動や爆撃機迎撃の基本である。

 一方、真耶は相変わらず鳴り止まないロックオンアラートにうんざりしながらも、後ろ走りの要領で機体を滑らせS字を描き、両腕の二〇ミリリボルバーカノンから数発ずつの短連射を交互に行い、次々に薬莢を排出していった。

 ――嫌な撃ち方をする子……。

 桜が未来位置に向かって射撃するのはわかっていた。彼女の射撃は高速で動き回ることを前提にし、さらに予測誤差を埋めるものだった。その証拠に、発射時に一二.七ミリ重機関銃の銃口を左右に振り、真耶とその両隣にISがいるのを見越したかのような弾道を描いていた。

 ――まるで当て方を知っているみたい。

 真耶は丁寧に速度の微増減を加えながら進路を変えさせられていた。両肩の浮遊装甲や腰のハードポイントの隙間をすり抜けていく弾丸にひどく気が滅入(めい)っていた。

 真耶は投影モニターに映し出した鳥観図(ちょうかんず)から桜の軌道を確認し、唇を少し狭めて息を摩擦させて音を作った。

 ――でも、私も同じ事ができるんですよ。

 このとき真耶は試験であることを忘れ、五〇一番のような経験者と対峙する気持ちで照準をつける。

 一方、桜は真耶が防衛線として設定した半径二〇メートルを超えられずにいた。増速することで均衡状態を破ろうと考え、浮遊装甲の袖を傾け、スラスターの噴射口を背面に向ける。そのまま出力を上げつつ飛行経路を選択しなおした、その矢先である。

 右の膝上に激しい衝撃を感じた。何が起きたのか認識する前に頭から地面に突っ込む。錐揉(きりも)み回転して壁にぶつかる。そのまま硬化した特殊繊維によって弾き飛ばされる。(うつぶ)せになってようやく止まった。すぐさま両腕を立てて上体を起こす。頭を振りながら投影モニターに表示された被弾箇所の図を確認していた。

 

「二発目……」

 

 右膝に青い絵の具がぶちまけられている。

 ――次もろうたら終わる。

 ぞっとしながら顔を上げて真耶の姿を探す。暗緑色のISは会場の真ん中に立ち、斜めに下ろした二〇ミリリボルバーカノンの先端から白い湯気が立っている。真耶が桜の方へ向き直り、通信を繋げた。

 

「三分三〇秒です」

 

 薄く微笑み、「()りましょう」と続ける。

 ――立ち上がるのを待ってくれとる……。

 桜は真耶の意図を理解し、上体を反らしたまま推進する。姿勢制御を後回しにして、とにかく距離を詰めようとまっすぐ飛ぶ。すぐさま真耶が二〇ミリリボルバーカノンを持ち上げ、銃口を桜に向けた。

 桜は直進を続ければ頭に弾丸を撃ち込まれる事が分かっていた。上体前方へPICを使用して急制動をかける。慣性が生きている下半身が振り子のように揺れ、両足が前方に投げ出される。すぐさま機体を右に滑らせ、真耶が撃ち出した弾丸が通り抜けるのを感じながら増速する。その間、一二.七ミリ重機関銃を左手だけで支えながら、右手にIS用シャベルを実体化させた。

 続いてスラスターの推力をいったん遮断し、低空を滑空しながら今度は左へ機体を滑らせる。

 目まぐるしく左右に変位する桜に対して、ハイパーセンサーを介して真耶の目と銃口が後を追う。方向転換が完了する前に桜の右手が下から上に振り上げられ、何事かと思った瞬間、IS用シャベルが飛来した。

 ――危なっ。

 シャベルの刃が縦回転で迫ってくる。真耶はとっさに方向転換を止め、膝の回転を殺して体の軸を固定することで直撃を避けたが、ロックオンアラートがこれまでに無いほど激しく鳴り響いたことから、背中を取られたことを悟った。

 

「よしっ!」

 

 桜が嬉しげな声を上げ、一二.七ミリ重機関銃が火を噴く。

 真耶は舌打ちしながら、斜め後方に向けて瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い、弾丸を回避していた。

 桜の視界から真耶の姿が消える。

 真耶は桜を見下ろしながら頭と銃口を下に向ける。桜の背中に弾丸をたたき込んでいた。

 桜の背中に青い花が咲く。地面に両膝をつき、そのまま前のめりになって倒れ伏した。

 

「四分三〇秒」

「止めッ」

 

 着地した真耶が時間を確認する。同時に会場のスピーカーが桜の実技試験終了を告げた。

 

 

 


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