捻くれ少年のラブコメディ   作:リヨ

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まだ2件ほど足りませんが笑笑
この話で二件増えることを祈ります!


お気に入り1000突破記念 家族

「パパ!」

「おぉ〜咲、どうした?」

比企谷 咲。小咲と俺の間に生まれた子供だ。今は幼稚園に通っている。まだまだ小さいのですごい可愛い。小町と同じもしくはそれ以上。…思春期になったらどうなるんだろうな。

「あのね!今日みんなとおままごとしたの!」

「そうか〜良かったな」

「うん!」

「パパ〜咲〜夜ご飯だよ〜!」

「はーい!」

「いつもありがとな」

「もうっ、それは言わない約束でしょ?」

家事全般は小咲にやってもらっている。料理も今じゃかなり上手くなっている。まぁたまに失敗することもあるけど。昔じゃ考えられないくらいの美味さだ。ちなみに俺は市役所に務めている。

「早く食べようよぉ!」

「はいはい。じゃあいただきますして」

「いただきまーす!」

「いただきます」

「美味しい!」

「ほんと?よかった」

「今日も美味いな。それにしても、ほんとよくこんなにうまくなったよな」

「いっぱい練習したから…」

「なんでだ?」

「…わかってるくせに」

「わかんないなー」

「ママはパパのためにお料理頑張ったんだよね!」

「さ、咲!?」

「そうかそうか。嬉しいな」

「もうっ…」

「そう言えばね!先生がこれママ達に渡してって!」

「え?…授業参観だ」

「ついに俺達もそれに行く時が来たのか」

ちなみに俺が小学校の時とかは両親は小町の方に行っていた。

まぁ別にどうでもいいんだけどね。俺も小町の参観行きたかった。

「ママ達来るよね?」

「もちろん。ね?」

「あぁ。その日は休みにしとくわ」

「やったー!えへへ!楽しみにしててね!」

「なにを?」

 

 

 

そして授業参観日。

「小咲〜!」

「よう、小咲、八幡」

「あ!千棘ちゃん!楽くん!」

「お前らも来たのか」

「久しぶり!当然でしょ!」

楽と千棘は偽恋人から本物になり、そのまま結婚した。

まあこいつらなんだかんだ言って仲良さそうだしな。喧嘩するほど仲がいいという言葉はこいつらにこそあるのだろう。

「早く行こうぜ。始まっちまう」

 

「それじゃあみんな、そろそろアレを渡しましょう!」

「「「はーい!」」」

「ママ!パパ!」

「咲?なに?」

「はいこれ!」

渡されたのは画用紙に絵が書いてあるものだった。

「これママとパパと咲?」

「うんっ!」

「上手だな。俺の目の腐り具合までしっかり再現されてる」

「あ、あはは…咲上手に書けたね!」

「ほんと!?えへへ!」

「これは家宝にしないとな」

「みんな渡せたかな〜?じゃあ次は作ってきてもらった作文を発表してもらいます!」

「作文?」

先生がそういうと、順番に発表を始めた。

「じゃあ次は比企谷咲ちゃん!」

「はい!…ママとパパへ!いつも遊んでくれてありがとう!ママはいつも料理作ってくれてありがとう!いつもとっても美味しいです!」

「咲…」

「パパ!たまに変なこと言うけどとっても面白いです!また今度一緒におままごとしようね!」

「咲!愛してるぞ!!」

「ちょっと八幡!あんたうるさい!」

おっとつい…というかなんで千棘が真剣に聞いてるんだよ。

「私はそんなママとパパのことが大好きです!!これからもよろしくお願いします!」

 

 

 

 

「パパもう1回!」

「あいよ。高い高い」

「えへへ!わーい!」

「それにしても咲、いつあんなの書いてたんだ?」

「私も思った!全然気づかなかった!」

「なーいしょ!」

「えー?教えてよー」

「内緒ったら内緒なの!」

「お、咲見てみろ。お花咲いてるぞ」

「ホントだ!パパ早く降ろして!」

「はいはい」

「たくさんさいてる!」

「咲のやつ、はしゃいでるな」

「ほんと。なんかあんまり似てないね」

「そうか?小咲も結構はしゃいでる時あんな感じだぞ?」

「そうかな?」

「まぁ俺に似なくてほんとよかった」

「咲も将来結婚したりするんだよね」

「まぁそうなるだろうな」

「あれ?八幡くんなら絶対許さんとか言うと思ったのに」

「いや、1発は殴るぞ?でも咲が決めた相手なら俺はそれ以上は何も言わん」

「なんかお父さんみたい」

「親父さん?そういや小咲と結婚する時も1発殴られたな」

「お父さん、八幡くんが来る前からあいつはまだか!?ってずっと言ってたんだよ?」

「こっわ。そんな前から殴る準備してたのかよ」

「違うと思うよ。だってお父さん怒ったふりしてたけど顔はにやけてたもん。多分八幡くんとの結婚喜んでくれてたんじゃないのかな」

「…そうだといいけどな。聞いても教えてくれなさそうだけど」

「あはは…それは確かに」

「ママー!パパー!見て!花飾り作ったよ!」

「わぁ!すごい上手に作れたね!」

「これママにあげる!」

「いいの?じゃあ…似合う?」

「すっごく可愛いよママ!パパもそう思うよね!」

「あ、あぁ可愛いぞ」

「…ふふっ」

「な、なんだよ」

「八幡くん、いつになってもそういうこと言う時顔真っ赤にして恥ずかしがるよね」

「仕方ないだろ。こういうのは慣れるの無理」

「見て!咲もつけてみたよ!」

「おぉ!似合ってるぞ!よし!写真撮ってやる!」

「八幡くん子供愛がすごいよ…」

「なら3人でとろうよ!」

「でも誰に…」

「それは小町におまかせっ!」

「うおっ!?お前どこから出てきたんだよ!?」

「そんなこと気にしない!ほら!お兄ちゃんもならんで!」

「え、あ、おう」

「それじゃあいくよーっ!はいチーズっ!」

この先色んな苦悩があるかもしれない。でもこいつらがいれば何だって乗り越えられる気がする。

「パパ!早く行こっ!」

「はいはい」

 

 


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