投稿が遅くなってこいつ投稿するの辞めた?と思った方もいるかもしれませんが、やめるときはやめる、と言いますので。
気を取り直してどうぞ!
はぁ〜…お兄ちゃんとお姉ちゃんがいつの間にか恋人同士になってるなんて……ほんとなら喜ぶべきことだと思う。私だって嬉しい。
…でもその反面、納得出来ない自分もいる。……だって私は…
「ん?春か」
「…お兄ちゃん」
「何してんだ?もう授業終わったんだろ?」
「うん。ちょっと校内探検しようかなって。お兄ちゃんこそ、すぐ帰りそうなのに。どうしたの?」
「ん?あぁ、俺飼育委員なんだよ。本当は楽と桐崎が今日は当番なんだけどよ。あいつら用事あるらしくてな」
「…飼育委員」
「あ、お前も入るか?意外と楽しいぞ?今からちょうど餌やりに行くところだしついてくるか?」
…きっと恋人同士だし私がお兄ちゃんと一緒にいられるのは時々だ。
…これくらい許してくれる、かな?
「…うんっ!」
「わぁ!可愛い!」
「ここの学校すごいんだぞ。ワニまで飼ってるんだ」
「わ、ワニ?危険じゃない?」
「まぁ危険じゃないって言ったら嘘になるけどな。うちには桐崎というスペシャリストがいるから大丈夫だ」
まじあいつ飼育委員に向いてる。動物と出会って3秒で打ち解けてるもん。一方俺はいつも敵対してるけどな。ちなみに一番のライバルはマルガリータ・ド・佐藤(ワニ)。
「そうなんだ…そういえば名前とかはあるの?」
「このワニはマルガリータ・ド・佐藤で、カメはロドリゲス4世、そこのニワトリはクラッシャー加藤だ」
「そのネーミングセンスなに…」
「さぁ?俺が飼育委員になった時はすでに名前ついてたからな」
まぁでもつけたやつは厨二病に近いやつだな。うん。
「春も餌やりするか?」
「!いいの?」
「あぁ。まぁ最初だし…うさぎの市川塩浜定吉とかいいんじゃないか?」
「だからそのネーミングセンスどうにかしようよ…」
「ほら、餌。こいつ大人しいし怖がらなくてもいいぞ」
「う、うん……えいっ」
「餌投げるなよ」
「だ、だって襲ってきたりしたら…」
「うさぎは人を襲ったりしない。もっと近づいて」
「うん…さ、定吉〜?餌だよ〜」
そう言うと定吉は寄ってきて春の手のひらの餌を食べ始めた。
「…!えへへ…可愛い」
「ここの飼育小屋たくさん動物いるから、結構楽しいぞ」
「そうだね…でもワニとかは怖いな」
「大丈夫だ危険になったら俺が守ってやる」
「お兄ちゃん…」
「まさに兄の鏡だな」
「…バカ、ボケナス、八幡」
「おい、小町と同じようなこというな」
「…ふふっ……じゃあ入ろうかな、飼育委員」
「おっ、そうか?人数多い方が助かるし大歓迎だぞ」
「…お兄ちゃんとたくさんいられるしね」
「ん?何か言ったか?」
「なーんでもない!ほら、早く餌やりやろ!」
「お、おう?」
続く