今日は帰って久しぶりに溜まってたラノベ読むか.....
「どこやったかな.....」
かなり前に買ったラノベを探していると、本棚の奥になにか見つけた。
「ん?....箱か?....鍵穴のついたペンダント?」
こんなの俺持ってたかな...結構高級そうなやつだし。
親父のかな?
「親父、ちょっといいか?」
「ん、どうした?」
「いや、なんか本棚の奥からで出来たんだが...親父のか?俺のじゃないと思うんだが」
「ペンダントか?....これお前のだぞ?」
「は?俺こんなの持ってたか?」
「確か昔まだお前が小さい頃に俺の知り合いの子供たちと遊んでた時に何かの約束をしてそのペンダントもらったって言ってたぞ?」
「....ってことは鍵もあるってことか?」
「そうじゃないのか?しかもこれ見た感じ高そうだし、見つけたのも何かの偶然だから自分で持っとけ」
「わかった。サンキュー」
それにしても俺そんなこと全く覚えてないぞ....なんの約束したんだ?そして誰と?
翌日の帰り
教室に忘れ物した..今日は新作ラノベの発売日なのに。早くしないと売り切れちまう。あれ結構人気だからな。
俺が小走りで廊下を歩いて、ちょうど角を曲がると...
「きゃっ」
「うわっ....す、すみません。急いでて」
「こ、こちらこそごめんなさい...って比企谷くん?」
「小野寺か」
「どうしたの?」
「いや、ちょっと教室に忘れ物を....小野寺なんか落としたぞ?....鍵?」しかも結構古びた感じだ。
「比企谷君もなにか落としたよ?....こ、これペンダント....?ひ、比企谷くんこれ何で...」
「え?あぁ、たまたま昨日本棚の奥で見つけたんだよ。なんか昔と誰かと約束した時にもらったらしい。小野寺も古びた鍵持ってるんだな。家の鍵か?」
「....え!?あ、う、うんそうなの!」
「何慌ててるんだ?」
「え?い、いや別に?慌ててなんかないよ?わ、私がちょっとようじあるからまたね!」
「お、おう」
急にどうしたんだ?
小咲サイド
ど、どういうこと!?あのペンダント一条くんの持ってるのとそっくりだった!今まで一条くんが約束の人かと思ってたけど....一体どういうことなんだろう...あの時もっと聞いておけばよかった....
sideout
さらに翌日
「比企谷くんちょっといい?」
「ん?なんだ?宮本」
「私水泳の大会に今度出るんだけど、私のチームで欠員がでちゃってね。それで小咲を入れたんだけどあの子泳げないから泳げるようにしてほしいの」
「いや、なんで泳げない小野寺を入れたんだよ」
「私の知り合いに泳げる人がいなかったのよ。だから一番仲のいいあの子に頼んだの」
「まぁ教えるくらいなら別にいいが....」
「そう。ならよろしくね」
一条とかも後で誘うか。ついでに仕事も押し付けよう。
続く