鋼鉄の咆哮~わかさ級戦艦空母わかさの物語~   作:ならや

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どうもならやです
今回はほぼ解説回です
それではどうぞ


第12海里 出航

わかさが最強と呼ばれていた理由は2つある

一つ目はその構造にあった

船体中央部に砲、その左右に飛行甲板を設置すると言う設計によりこれまでの航空戦艦とは比較にならない程の性能を誇った

また、主砲も特別だった

61センチ3連装砲は高性能自動装填装置により世界トップクラスの装填スピードを誇り敵に61センチ砲弾の雨を降らせることが出来た

そこに火器管制システム、演算装置等も加わり61センチ砲の最大射程からの砲撃でも初弾命中を叩き出す事が可能だった

当然威力は絶大であり、大和級でも一撃で戦闘能力を奪った程だ

二つ目は重力防壁

これはドーム型のエネルギー防壁を艦周辺に張り、敵弾の角度が浅ければ外向きにそらし、角度が深ければ運動エネルギーを奪ってしまうと言うもの

この装置は大型の物ほど高性能であり、清掃ロッカーぐらいの大きさの物から巡洋艦の主砲クラスの大きさの物、超兵器クラスになると35センチ砲程の大きさだった

わかさが搭載しているものは大きさは25センチ砲レベルだが、性能は超兵器の物と比べても遜色なかった

そんな重力防壁も弱点はあった

エネルギー防壁はあくまでもエネルギー、そのため強い衝撃が加わると負荷が掛かり一定時間防壁を張れなくなる

また、あまりにも多くの攻撃が来た場合止めきれず防壁を貫通する事もあった

さらに、砲弾の威力によっては防壁を叩き割る事もあった

わかさの61センチ砲弾や大型巡航ミサイル等がそれになる

わかさ撃沈は重力防壁を張っていなかった為だった

そんなわかさは出航準備をしていた

「艦長、出航準備完了しました」

「わかった、目的地は硫黄島鎮守府」

「了解、硫黄島に向け進路変更」

わかさと乗組員妖精のやり取りを後ろで見ているのは山口、大和、長門、加賀、赤城、吹雪の6人だった

「これが別世界の船の艦橋か」

「加賀さん見てください!甲板が木じゃないですよ!」

「本当ね。やはり装甲があるのかしら」

「長門さん、主砲私達とは比べ物になりませんね」

「ああ、まったくだ」

「わぁ~、凄い......」

そんな後ろからのやり取りに違和感を覚えながらもしっかりと命令を出すわかさ

「進路硫黄島に固定、速度上昇可能です」

「艦長、巡航速度にしますか?」

「最大まで上げて早めに着くようにしようじゃないか、副長」

「わかりました。速度最大」

「了解、速度最大。少し揺れるので何かに掴まってください」

提督達は近くの手すりに掴まった

途端機関出力を最大まで上げて加速する

手すりに掴まってもよろけるレベルだ

「提督、作戦室に行きましょうか」

そういってわかさを先頭にぞろぞろと作戦室に降りていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何ですかこれはっ!!」

長門が紙を机に叩きつけながら叫んだ

紙には演習の内容が書かれていた

「俺もこれは無いと言ったんだがな。戦力評価の一点張りで聞く耳を持たなかった」

「流石にこれはひどいですね......」

大和も呟いた

「前線から戻ってきたばかりの精鋭150隻相手にわかささんだけですか......」

「俺もここまで嫌われてたかなぁ......」

と、そこでわかさが口を開いた

「提督、一つよろしいですか」

「......何だ?」

「この演習、意味ないですよ」

「この戦力差じゃあな」

「いや、そちらじゃ無くて」

わかさはニヤリ、としてから言い放った

「この程度では、ね」

「艦長、この演習航空隊の役目は無さそうですな」

「副長もか。航空隊はおやすみしてもらおう」

「ちょ、ちょっと待った!」

精鋭150隻相手に航空隊はいらないと言う会話をしているわかさを慌てて提督が止めた

「お前はこの演習、勝てると思ってるのか!?150対1だぞ!?」

「何を言ってるんですか?」

「艦長、なめられてますから」

「どうもそうみたいだな」

それから、わかさと副長は口を揃えて言った

「「この程度の戦力差は何時もの事です」」




いかがでしたか?
150隻なんてわかさにとっては......ねぇ?
誤字脱字あれば報告お願いします
それではこの辺で
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