それではどうぞ!
わかさより撃ち出された9発の61cm砲弾はミサイルの如くウィルベルウィントに真っ直ぐ向かい、重力防壁をいとも簡単に打ち破り船体に大穴を開けた
9発の61cm砲弾の開けた大穴から大量に浸水が始まった
しかも命中した9発のうち2発がウィルベルウィントの竜骨を直撃、へし折っていた
「ウィルベルウィント、撃沈!」
「..........」
ウィルベルウィント撃沈にCICで大きな歓声が上がる中、わかさは1人静かに考えていた
不思議に思った副長は声をかけた
「どうされました?」
「命中コースで放たれた魚雷は誘導魚雷3発のみ。他は命中しないコースで放たれている。奴は何を考えて魚雷を放った?」
「操作ミスですかね?..........いや、ありえませんな」
ウィルベルウィントの主兵装である酸素魚雷も放たれていた、だが、わかさが変なコースを行かない限り当たる事はないコースで放たれていた
わかさはCICの中を見渡す
歓喜の声を上げる妖精が居る中、何かを見落としている気がしてならなかった
そして、CICの1箇所に目が止まった時、わかさは凄まじいスピードで仮説を立てた
その仮説が組み終わった時、わかさの背中を冷たい汗が伝った
「全速前進!180度回頭!」
「か、艦長?どうしたんですか?」
わかさが慌てて指示を出したが遅かった
直後CICにレーダー手の悲鳴が響いた
「レ、レーダーに感あり!大気圏外からの突入物です!分析中..........こ、これは!?」
「何だったの!?」
「対艦ミサイルC200です!!数40発!全機本艦に突っ込んできます!」
「クソ!対空戦闘用意!SM3発射!撃ち落とせぇ!」
対艦ミサイルC200とは、ウィルベルウィントに試験搭載された対艦巡航ミサイルである
大気圏外から弾頭を落下させる事で威力が大幅にアップしていて大和型戦艦を容易く仕留めるレベルである
そんな物を喰らえばわかさもタダでは済まない
C200自体は迎撃ミサイルSM3で撃ち落とせる上、スタンダード対空ミサイルでも撃ち落とせない事はない、だが、撃ち落とすのは困難とも言える程難しい
発射された銃弾を同口径の銃で撃ち落とすのと同じとも言われるほど難しいのだ
だが、何もしないよりマシだと言わんばかりにSM3が発射されC200を次々仕留めていった
「艦長!C200残り9発です!」
「5発にスタンダードを集中!残りはRAMとCIWSとパルスレーザーで対処!」
SM3を用いた迎撃はワンチャンスのみ
従ってSM3から逃れたC200はスタンダードやRAM、CIWSやパルスレーザー等の対空兵器で落とすしかない
「なるほど!我々はまんまと奴のキルゾーンにおびき出された訳ですか!」
「嘆いても始まらんぞ、副長!回避行動!」
C200はスタンダードが1発命中した程度では落ちない
最低でも2発、命中させないといけない
わかさの両舷に取り付けられたボックス型の発射装置から絶え間なくスタンダードが発射される
「C200残り1発!」
「全スタンダード残りの1発に向けろ!」
「ダメです艦長!現在スタンダード再装填中です!」
「装填完了までどのくらいだ!?」
「最短10秒です!」
直撃までほとんど時間が無い
だから10秒ではとても間に合わない
「全対空兵器を向けろ!残り1発だ!何としても落とせ!」
装填中のCIWSやRAMを除いた全対空兵器が空に向けられる
凄まじいスピードでCIWSから35mm弾が撃ち出され空に光の線を描いた
が、撃ち落とすことは叶わない
C200が重力防壁を突き破り落下してくる
「直撃5秒前!」
「全員衝撃に備えろ!」
近くの手すりなどに乗員が掴まる
その直後に聞こえてきたのは大きな爆発音だった
いかがでしたか?
今回の元ネタはルーントルーパーズです
感想待ってます
それではこの辺で