鋼鉄の咆哮~わかさ級戦艦空母わかさの物語~   作:ならや

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ドーモならやです
全然更新出来なくて申し訳ございません
それではどうぞ!


第20海里 被害とドロップ艦

「ぐっ!........被害知らせぇ!!」

「右舷飛行甲板に被弾!!装甲貫通し格納庫内で爆発しました!」

『こちら右舷格納庫!航空機用燃料に引火しました!負傷者も多数出てます!航空要員を総動員して消火中ですが勢いが衰えません!このままでは航空機用弾薬が誘爆します!』

「航空機用弾薬庫に注水!誘爆だけは絶対に防げ!消火救護要員を至急向かわせろ!上空の航空機はしばらく待機だ!左舷にあるヘリ部隊は全機発艦!左舷注水用意!右舷に注水するんだバランス崩れるぞ!こんな大型艦が左右のバランス崩したら転覆する!右舷甲板はどうだ!?」

「給油中のSH60と給油作業車、牽引作業車が巻き込まれて大破炎上中!右舷甲板上は火の海ですよ!」

「右舷甲板上の作業員は全員退避!消火要員を向かわせろ!あと甲板洗浄システムも作動させろ!」

C2001発の被弾でわかさは大損害を被っていた

飛行甲板を突き抜けたミサイルは格納庫内で爆発し燃料に引火したのだ

妖精さんが死ぬ事は無い、だが負傷はするので多数の負傷者も出ていた

更に悪い事に甲板上で給油中だったSH60も巻き込まれ大破炎上している

付近には多くの給油作業車が止まっているが火の手に包まれるのは時間の問題だった

甲板上の作業員は退避命令が出されたが数人が無視し火の手が迫る給油作業車に向かった

彼等は給油作業車に乗り込むと反対側の甲板まで移動させたのだ

これにより引火の危険は無くなったが火の手は収まらない

そこでわかさが作動させたのは甲板洗浄システム

これは生物兵器や細菌兵器が使用された際、乗組員を危険にさらさずに甲板上を洗浄できる

起動した甲板洗浄システムは甲板上の至る所から水を噴射している

やらないよりマシ程度ではあったが、延焼は防げている

格納庫での消火が思ったより進まないが、甲板上では進展があった

いぶき航空隊のSH60が消火剤を低空飛行しながら立ち上る火に掛けたのだ

それにより一気に甲板上の火は消える

甲板上が消火されたことで格納庫の消火に全力を注げる様になった為、その後5分ほどで格納庫も消火された

消火完了を聞いたわかさはようやく一息つく事が出来た

「ようやく消えたか........」

「艦長、とりあえず座ってください。その血を何とかして欲しいですよ」

「そうだな。何とかしたいが何ともならん。副長、提督を呼んでくれるか」

「了解です」

CICをスタスタと出て行く副長

わかさの着ているウィルキア近衛軍の制服は脇腹部分が真っ赤に染まっていた

わかさも何とかしたいが何も出来ないまま艦長席に座って提督を待つ

数分後には提督の山口がCICに入って来た

「提督、戦闘は終結です」

「それは良いが、お前は大丈夫か?」

「えぇ、まだ沈みはしませんし艦隊が来ても歓迎できます」

「流石だな」

会話を交わす2人に割って入ったのはレーダー手だった

それも普通の声ではなく、悲鳴に近い声だった

「そんなバカな!?艦長!超兵器ノイズです!超兵器ノイズを確認しました!!」

「何だと!?レーダーの故障じゃないのか!?」

「超兵器ノイズと照合しましたがピタリ一致しています!速度は140ノット!?ヴィルベルヴィントより速いじゃないか!」

もう1隻、超兵器が接近との知らせに艦内が慌ただしくなる

何よりも気になるのはその速度

ヴィルベルヴィントを20ノット近く上回る速度だ

「140ノットの超兵器とは艦長、心当たりありますか?」

「ああ........1隻だけあるぞ。会った事は無いがな。もし当たったならば味方になってくれるかもしれんぞ?」

「は?」

副長はわかさの言葉にコイツ頭おかしくなったんじゃないかと思ったが、口には出さなかった

「副長お前今失礼な事考えなかったか?」

「さて、何の事でしょうか?」

「まぁいい。通信手、英語でこちらの所属を伝えろ」

「英語ですか?了解しました」

通信手は訳が分からない様子だがわかさの指示通り英語でウィルキア海軍近衛艦隊所属である事を伝える

すると返答が来た

「マジか!超兵器より返答が来ました!」

「はぁ!?」

「読みあげろ」

「了解。我、アメリカ海軍太平洋艦隊所属ワールウィンド、貴艦との合流を希望せり。です!」

「やはりな」

「でも、何処から現れたんですかね?」

「ドロップ艦だろうな。戦闘終了と共に現れたみたいだし」

どうして、何処から現れたかと言う副長の質問に提督が答えた

予想が的中したわかさは満足気に微笑んでいる

その5分後、わかさの隣にワールウィンドが横付けしていた




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