ここは都市
そこの人々は妖怪と呼ばれる化け物から自分達を守る為に巨大な壁を築き科学を発展させ妖怪に対抗する術を編み出し人間だけの生活拠点を築いた。
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ここはどこだ?俺は第二次ゼーレヴェ作戦で自分が渡した銀の差し歯でセラスに殺させたはずだ。では此処はヴァルハラか?しかしそれにしては随分と人が生活しているような雰囲気もある。一体どういう箏なのか?………取り敢えず人がいそうなところに行くか
そして立ち上がると彼は違和感を感じた。
何故かいつもより周りが大きい気がする……
自分の体を見た彼は絶句した。何故なら今の自分は産まれた直後の姿ーーつまり全裸ーーなのだ。更に小さかったのだ。体が。
と、取り敢えず服を手に入れるか……
服を霧になって丁度いいサイズを探していると黒の着物に白地の羽織があったので頂き、情報を集めたり森の中で食糧を集めたりしていたらすっかり暗くなってしまった。
今日分かった事はここがかなり昔の時代でどういう訳か私は此処にきたこと。そしてこの村の外には妖怪と呼ばれる化け物がいるらしく、それから守る為に自警隊となるものが存在していること。この村の中心部で政治を行う組織がある事。
(妖怪が恐れられているか…やりにくいな。)
実は彼は人狼である。普段は完全な人になっていて一般の人にはバレないが、その様な輩を相手にしてきた人物ならバレる可能性も十分ある。もしバレでもしたら十中八九攻撃される。
(当分は此処で過ごすか)
そして彼は夕食を食べ、木の枝の上で眠った。
霧になって情報収集をして鍛錬をしてそんな日が一週間続いた。
朝日が昇ると同時に目を覚まし今日やる事を考える。
昨日と同じで情報収集して鍛錬するか
そう思った時かすかに人の悲鳴が聞こえた
(これは……)
この世界の妖怪とやらの実力を知るためにも丁度いい
そう思い彼は霧となって悲鳴のした方向に向かって行った。
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自分ならなんでもできるって思ってた。そして現に今まで全て自分一人でこなしてきた。だから今回の事も自分一人でうまく行くと思った。他人なんて邪魔なだけ。いらない。私は天狗になっていたのだ。けど人は一人では生きていけない。そんなことみんな知っていること。しかし私は知らなかった。
(私ってなんでバカなんだろ)
いくら天才だの鬼才だの言われてもいくら誰もわからない様な頭脳を持っていてもそんなことを私は知らなかった。
すると目の前に顔が二つあり、4〜5mはあろうかという巨大な熊の妖怪が来た
「ヒサビサノニンゲン」
「ハヤククオウ」
「ヒトクチデ」
「クッテヤロウ」
ヨダレを垂らしながらこちらに寄ってくる。
「くっ!」
最新のレーザー砲を撃つが全く効果がない。意地の悪い笑みを浮かべ
「テイコウオワリ?」
そう言って私の足を踏みつけた。
ーーバキャ!ーー
「!?ああああぁぁぁぁアアアアアアァ!」
嫌な音を立て私の足は潰されその苦しむ姿を楽しそうに見て笑っている。
そして頭に手を伸ばして掴み口を大きく開けた
(あぁ、私死ぬんだ。今まで一人で頑張って都市の発展に貢献したのに。まだやりたい事もいっぱいあるのに……生きたいよ)
頰を伝って涙が落ちる
しかし無情にも掴んでいた手は離され彼女は口の中に落ちていったーーー
これから訪れる死ーーそこで私は意識を手放した。
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間一髪だったな。今は……気を失っているだけか。
彼女は何故一人で都市の外にいるのだろう?
取り敢えずこれが妖怪か…
「オマエダレ?」
「ジャマ」
「ドケ」
「ソレ」
「オレノ」
「メシ」
カタコトながら言葉を話してくる。知能は低い様だな
「ジャマ」
「シネ」
目の前の妖怪はその巨体に似合わず瞬時に間合いを詰め腕を振りかぶって殴ろうとする。
それを紙一重で躱す。そして避ける前の位置の地面がえぐれヒビが入った。更に妖怪は体を捻り左手で裏拳をかましてくる。
今度はその裏拳に足の裏を付け勢いを利用し間合いを広げた。
(人を守りつつ、こいつとやり合うのか……無理だな)
そして彼は瞬時に今の状況では勝ち目はないと判断し霧になって目をくらませ、助けた女性と共に妖怪の前から姿を消した。
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「あ……れ?私は妖怪に食べられて……」
体を見ると折られた足が手当てされていて、鎮痛剤を飲まされたのか痛みも少ない。
周りを見るとどうやら洞窟の様でその入り口から銀色の髪に褐色の肌をした少年が薬草?の様なものを持って来た。
「あ、あなたが助けてくれたの?」
「……」コク
「ありがとう。でもどうやって?」
すると彼は無言のまま霧になった
「なるほど。わかったわ。それより君はなんで都市の外にいるの?私は八意永琳。名前は?」
「……」フルフル
「え、ないの?」
「……」コク
沈黙
すると彼は永琳をいきなり肩に担いだ。
「キャア!?何するの!?ま、まさか[見せられないよ!!]や{バーーーーン!}はたまた「ワァーーーオ」みたいなことするつもり?いやよ!離してー!」
「……」フルフル
彼は都市の方向をゆびさした。
「もしかして……送ってくれるの?」
「……」コク
すると彼は永琳を担いでいるところ以外は霧となって都市まで移動した。
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五分後。ようやく都市の門の前まで来た。
「ありがとう。それにしても早いわね。ところでさ。私、助けてもらったお礼がしたいのだけれど都合がよければ都市に来ない?」
ふむ……それなら情報も集めやすいし、格上の相手をすることも減るだろう。断る理由は無いな。
そして彼は無言で頷いた。
「じゃあ早速行きましょう!門番なら気にしないで!私が森の中で一人でひっそりと暮らして来た貴方を連れて来たって言うからね!」
いや無理があるだろ。と思ったがすんなり入れたら。それどころか「うう、大変だったね僕。だけど安心してね。ここは安全だから」と心配される始末。……
「大丈夫かここは?」
「喋れたの!?」
おまけ
永琳の家を見て
「食事はとっているか?」
「サプリメントで十分…」
「掃除は?」
「時間無い」
「睡眠は?」
「3時間寝てる」
「はぁ」
大尉は少佐に拾われるまで一人だった様なのでこの作品では女子力めちゃ高いです。てかトップですね