東方銅頭鉄額狼録   作:青春とはなんぞや

2 / 3
都市編はそんなに長く書くつもりはないので悪しからず


2話

永琳と所に来て2.3年が経った。

まず永琳は研究中毒者なのか基本的な生活がなっておらず俺が家事全般を担っている。栄養バランスを考えて献立を作り、掃除をする。この様に生活を改めれば疲れも若干取れたのか永琳の調子もいい。

俺の体もドンドン伸び、鍛錬も継続していたが200を優に超えてしまい服がないということもあった。白衣を上着として来ていた時期もあった。そんなことも有り自分で服も作れる様になった。今ではずっと前と同じオーバーコート姿である。帽子はかぶっていないが。

更に永琳の家は本が多いので知識を蓄えることもできた。ドイツ語はここでは使われていないから大変だったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の夜

夕食の最中に永琳が

「実験で服がボロボロになったの。」

「…では明日買いに「作って」?」

「何故?」

「だって貴方作れるじゃない。お店のは好きな者ないのよね」

「ハァ……どんなのがいい?」

すると永琳は目を輝かせてある紙を見せてきた。それには左右で青赤と成っているもので帽子には北極星が描かれたものだった。

「……」

無言で彼女を見ると嬉しそうにしている。これがいいのか?女はよくわからん。

「わかった。出来るだけ早く仕立てよう」

「やった!ありがとう!」

(俺が家政婦の様に成っている気がする)

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳の服を仕立て終え彼は考えた。

(このまま居候というのは何か嫌だな。今までは見た目が子供だったが今なら軍に入れるのではなかろうか?)

そう考えていると永琳が呼んだ。

(永琳にも話すか)

 

「貴方にはね軍に入って欲しいの」

まさか永琳からこの話を持ちかけられるとは願っても無い。

「分かった。しかし何故今なんだ?」

「今までは子供の姿だったから流石にと思ってね。でも今ならいけんじゃね?と思ったのよ」

「ではどうすればいい?」

すると紙を取り出して

「ここに私からの推薦状があるわ。ここに貴方の名前を書いて明日私と一緒に軍本部に来てもらうわ」

しかしここで問題があった。何故3年間一緒にいて分からなかったのかと呆れる様な事だ。

「俺に名前はないが?」

「え?」

そう、彼ーー前の世界で言う大尉ーーの名前がなかったのだ。未だに。もう一度言おう。3年間一緒にいたのだ。

「じ、じゃあ今考えちゃいましょ!ね?」

「……」コク

今までの経験から永琳は少しぬけている。そしてそこを指摘すると大抵ドジを踏む。今回だったら地雷の様な名前が出てこないとも限らない。

「そうだ!ムスカは?」

滅ぼされそうなので却下

「じゃあチャド!」

それは某死神漫画の著作権に引っかかるだろう。却下。

「そういえば貴方は霧になれるんだっけ……霞はどう?」

ふむ安直だが気に入った

「ではこれからは霞と名乗ろう。ありがとう永琳」

永琳は少し驚いているが少し頰を赤らめてはにかみながら

「どういたしまして。」

「ではもう寝よう」

霞が立ち上がって部屋に行こうとすると永琳に裾を掴まれた。

「?」

首を傾げ永琳を見ると顔を赤くして

「き、今日はさ一緒にね、寝ない?」

と言うと霞はそんなことかみたいな感じで頷いた。

何故永琳がこんな事言うかというと、ただ霞の尻尾をもふりたいだけである。……のはず。

 

 

 

 

 

翌日

霞と永琳の二人は朝早く起き軍本部に向けて歩いていた。

永琳は霞が仕立てた左右が青赤になっている服と北極星が描かれた帽子をかぶっている。本当に着るとは。似合っているからいいか……

霞は相変わらずオーバーコート姿。今回は規格帽もしている。

「今回は軍の上層部に会ってもらうわよ。推薦での入隊なんて今までなかったからね」

永琳曰く基本的には軍に入るには養成所で教官から合格を貰えば晴れて兵士として軍に入ることができる。

しかしもう一つ入る方法がこの様な上層部からの推薦だ。この場合養成所に入る必要は無く直ぐに軍に入隊することができる。基本的に上の連中を納得させる実力を見せる必要があるが。

つまり今回は俺がどれだけの実力者なのか知りたいということだろう。

「さてついたわよ。ここがこの都市の防衛機構の中枢よ。」

ふむミレニアムやヘルシングの技術をはるかに凌駕しているな。

「さー行くわよ!」

「……何故テンションが高い?」

聞こえない様呟いたつもりだったが

「だっていつも自分たちの優秀な兵士を自慢してくるやつらの面をボッコボコにできると思うとワクワクするもの」

永琳からは今まで見たことのないくらい黒いオーラが出ていた。

 

 

 

 

 

 

会議室前

「いい?貴方は私が読んでから入って来て。そして席に座っている奴らの近くにいる奴らを見下す感じで入って来て。わかった?」

そんな事する必要があるのかと突っ込みたいが言っても無駄なので黙っておこう。

「返事は?」

「……」コク

「よろしい」

最近永琳暴走してる気がするな

 

 

 

 

 

 

 

 

五分後

「ドウシテコウナッタ」

霞は頭を抱えた。

呼ばれた後永琳に言われた様にしたら、兵の一人に斬りかかってこられそれをいなし一発殴って黙らせると、他の奴らに「敵襲だ!」などと叫ばれ警報が鳴り永琳はオロオロし、一番偉そうな人はのほほんとしている。

 

 

そして今軍の連中と楽しい鬼ごっこの最中というわけだ。全くもって解せない。俺が何をした。

すると間髪入れず他の鬼の集団がこちらに来る音が聞こえる。

 

どうするか

1、殴る

2、霧になる

3、会議室に戻り永琳に説明を促す

4、一旦捕まる

取り敢えず1はないな。問題が増えるだけだ。4も尋問などされめんどうなことになりかねん。3か2だろうが霧になったら何故ここに霧があるのか怪しまれる。永琳ならとっくに説明してそうだが彼女は意外なところで抜けているからな…どうするか

そして周りを見ると一つの部屋があった。

(取り敢えず入るか……)

そして鬼と入れ違いのタイミングでなんとか隠れることができた。月夜見の執務室と書かれた部屋に。




天然でちょっと黒いかわえーりん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。