ロキファミリアで長男でいるのは間違っているだろうか? 作:ニャンゴロ
ニャンごろです!
リアルが忙しすぎで、なかなか書く時間が出来ず申し訳ございません。
当分はバトルシーン少なめですのでよろしくお願いします!
それでは、稚拙な文ですが楽しんで頂ければ幸いです。
第5話
ロキとサガは現在都市オラリオ最北端にメインストリートから一つ外れた街路の脇におり、そこで呆然と立ち尽くしている。
「えげつないなぁ」
「これは確かにすごいな」
ロキとサガが驚いているのには理由がある。二人の目の前には旧バルドルファミリアのホームがあるからだ。ただ、このファミリアが出来すぎる。家や寮というよりはもはや、館のレベルだからである。これは、バルドルファミリアが商業的に成功していたわけでも、元々金持ちというわけでもない。バルドルの特徴の万人に愛させれるというのが原因である。女性はバルドルに貢物をし、裕福なものはバルドにお金を援助などもした。この館もバルドルを愛する金持ちが土地と館を授けたのである。この愛され方はもはや、権能の域ではないかと思っている。
「こらぁ、バルドル好きに殺されそうやなぁ」
とロキは震えてつぶやく。それもそのはずだバルドルの愛している者からすれば今回のロキとサガが行ったことは万死に値するだろう。
「うん?なんだ、母さん知らないのか?」
「なにがやねん」
サガは説明する。バルドルが天界に帰る前に、周りに挨拶に行っており。ロキとサガに恨みが行かないようにしていた事、ロキとサガにも、助力してほしいと周りに伝えていた事を。
「ほんまに、そういう事に気が利くで愛されるんやろおな」
「違いない。神バルドルは、神でありながら人間性もあって人を愛し、また人もそこを愛していたんだろう。」
話しながら二人は、建物の中に入っていく。建物の中も豪華絢爛であり、バルドルが頭を抱えた様が容易に浮かんだ。ロキは、建物の派手さに、子供がおもちゃをもらった時の様に目を輝か焼かせており、サガはそんな派手付きではないため、苦笑いをこぼした。
そして二人はロキの新しい部屋となる。主神室へはいる。そこのベッドにサガは服を脱いでベッドに腰掛け、ロキはその後ろでステータスの更新の用意をする。
「さぁ、待ちに待った更新や!楽しみやなー!」
ロキは嬉しそうにいうが、サガの顔は浮かない顔である。そしてロキは更新を終える。
「これが今のサガのステータスやな!」
ロキズ・サガ
Lv1
力:S926
耐久:S903
器用:S956
敏速:S972
魔力:S980
「ホンマによえ鍛えたなぁ」
ロキは呆れるようにいう。冒険者になって1ヶ月では通常ありえない数値であり、オールSなど通常では、ランクアップができる数値だからだ。だが、現実は違った。
「ここまで、いってなんでランクアップしんのやろーなぁ?」
「おそらくだが、偉業を成し遂げてないんだろうさ。神々の思う偉業は苦難を乗り越えてこそだからな。」
「まぁ、やった本人が当たり前やと思ってるでなぁ」
「母のために勝つことは当然だろ?」
サガは不思議そうに顔を傾けロキに聞く。他者から見れば、恐怖を覚えるくらいにずれた回答だが、サガはマザコンのため当たり前だと思っているし、言われた方のロキも親バカのため嬉しそうに笑うだけである。話は戻るが、サガがランクアップをしないのは偉業という点が大きい。他人が聞けば、偉業と思える行いだが、サガ本人が特別なこととおもってないため、ランクアップできないというのをロキは見抜いていた。更にいえば、冒険者に必要な否、冒険者の目的である『冒険』をサガしてないというのもロキは気付いている。
「サガはまだまだ精進しなあかんな」
「どうやら、そのようだな」
サガが問題の本質に気付いているか、ロキには分からない。だが、これは教えるべきではないとロキの母としての本能が語る。この問題は他人に言われるのではなく、サガ自分で気付くことで成長できる問題だからである。
「さ、あたしは神会に行ってくるけど、サガはどうすんねん?」
「折角、鍛錬場を手に入れたんだ、今日は1日鍛錬にでも励むさ」
「そか。無理したらあかんで!」
「承ったよ、母さん。」
「ほな、行ってくるわ!期待しててな!」
「?、あぁ、気を付けてな」
ロキはサガに笑顔で言い、サガは曖昧な顔である。それもそのはずだ。ロキの言った、「期待しててな!」が何を指すのか全くわからないからである。だが、これが普通の冒険者なら、いち早く気付くのである。今回の神会は定期的なものである。しかし、これは冒険者にとっては最悪のイベントになりうるのをロキは知っていた。この神会では通常ランクアップしたものに神が二つ名を与える。何も知らないものが聞けば神から二つ名を貰えることは、『栄光』や『名誉』かもしれない。たが、ここオラリオの神はネーミングセンスが酷すぎるのである。1例を挙げると、『火炎爆炎火炎』《ファイアー・インフェルノ・フレイム》である。誰が聞いても悪ふざけにしか思えない(実質悪ふざけでつけているが)名前の付け方なのである。通常二つ名は、ランクアップしたものにしか極希にだ、、例外はいる。それは、冒険以外で何か功績を残したものに与えられることが多い。今回のサガが行ったことはまごうことなき功績である。そのため、ほかの神が面白がって付けることは目に見えている。そのため、ロキは愛する息子に残念な名前を付けさせないために気合いを入れて戦場(神会)に向かう。
「さて、始めるか」
ロキがいなくなった後、サガは鍛錬場の中心でを両足の甲が太腿の上に乗せ、結跏趺坐【けっかぶさ】の体制で座り、手を前で組み座禅をくむ。そして目を瞑り呟く。
「天舞宝輪。視覚剥奪。聴覚剥奪。触覚剥奪。」
サガがそう呟くと一瞬顔が苦痛に歪む。それもそのはずである。サガは自分から人間に必要な五感のうち三感を剥奪したのである。サガが使った技『天舞宝輪』は、サガの読む物語に出てくる、最強の12人のうちの1人乙女座の男。『神に最も近い男』が使う技である。本来なら他者の五感を順に奪う技なのだが、サガの力量不足故に今は己にしか使用出来ないという欠陥品である。だが、サガは好都合だと考えている。ダンジョンの中のモンスターにしっかり五感が機能しているかは不明であるため有効な技か怪しいためだ。さらにサガは己の五感を封じることで五感の先の第六感を鍛えるにはこれほど適した技はないと考えている。しかし、
「自分の力量不足が恨めしいな」
サガがそう呟くのには、理由がある。本来、第六感の取得とその先の第七感『セブンセンシズ』の習得には五感全部を剥奪するのが早いからである。しかし、それは超人の領域ですら死ぬか死なないかの瀬戸際のためLv1のサガには無理な話であった。
そして現在サガはコスモだけで世界を認知している。それだけでも、たいしたものだがサガは満足しない。なぜならサガが目指すべきは世界の一部になることだからだ。サガの読む物語の獅子座の親子は世界の一部になることでセブンセンシズを極めていた。サガが目指すべきものはそこなのである。
そのため、サガは世界を認知し一部になるためコスモを高める。
小人族(パルム)の青年は故郷から持ってきた槍を携え歩いている。青年には野望があった。そのために必要な『名声』と『栄誉』を手に入れるために青年はここ『オラリオ』にやってきたのである。そのためには、生半可なファミリアではなく強力なファミリアが必要だった。しかし、小人族を欲しがるもの好きなファミリアはない。強力なファミリアなら尚更のことである。多くのファミリアに門前払いをくらい不貞腐れて街を歩いている時、ある話が耳に入った。誰にでも優しく家族をいの一番に考える男が冒険者に喧嘩を売ったというものである。気になって調べてみると、一般からは立ち振る舞いで『聖人』と呼ばれ、冒険者からは無謀さから『愚者』と呼ばれていることがわかった。気になって戦いを見学したら彼は今までにない衝撃と興奮を感じた。それは、冒険者に馬鹿にされていた男が『愚者』が不可能を打ち破ったからである。自分の野望と似たことを実行した男を見た時青年はここしかないと思った。そう思い青年は現在その男の元へ向かっている。そして、門の前に着く。
ドワーフの青年はとあるところに行くために相棒の巨大な斧を持ち歩いている。青年は『オラリオ』に金稼ぎのために来ていた。金が必要な理由は何も、家族が病気とか借金があるなどではない。ただ単に戦って金銭を稼ぎたいというだけである。傭兵なども考えたが、誰かの指示を受けて戦うのは青年は嫌だった。さらに自分の力量だけでいくらでも稼げる『冒険者』がうってつけだったのである。そして、青年は暇つぶしと冒険者のLv1の実力を知るのを兼ねて闘技場でとある試合を見た。それは、青年にかつてない期待と未来を見した。その試合で勝った男は人間(ヒューマン)にも関わらず魔法が使えることを自慢するエルフの魔法に対して魔法?で打ち勝ち。青年には分からないことをして勝ったからである。青年は思った。自分が背中を預け共に戦う男はこの男しかいないと。青年は念願の男に会うためその男のファミリアのホームを目指している。門に着く。
新しくロキファミリアのホームとなった館の門でドワーフの青年とパルムの青年二人が睨み合っている。お互い仲が悪い訳では無い。なぜなら二人共初対面だからである。では、なぜふたりが睨み合っているのか。それは、お互いの種族に対しての価値観の違いである。パルムはドワーフのことをデカイだけの鈍行なもと思っており、ドワーフはパルムのことを小さく早いコバエのようなものとしか思ってないからである。
「ここは、子供が来る所じゃないんだがのぉ」
ドワーフの青年が言うとら
「やはり脳筋な一族は見分ける脳もないらしい」
とパルムの青年は答える。
「なんじゃやるのか?チビ」
ドワーフのの青年がどすを効かして言う。
「僕にはやるべき事があるからデブと争ってる暇はない。」
そう言ってパルムの青年はロキファミリアのホームに入る。続く形でドワーフの青年も入る。
「ついてこないでくれるかな」
パルムの青年がイラつきながら言う。
「誰が好き好んでちびについて行くか。わしもこの先に用があるのでノォ」
ドワーフの青年も額に青筋を作りながら答える。
そして、2人はホームの中心にある鍛錬場に着き、目当ての人物を見つける。
「なんじゃ、寝とるようじゃの」
「これだから、無能はあれは瞑想をしているんだ。」
「まぁ、寝ているかどうかはたしかめればわかるかのう」
そういって、ドワーフの青年は巨大な斧を目的の人物サガの後ろで大きく振りかぶり振り下ろした。
その頃、愛息子のピンチを知らないロキは神会の最中であった。意外と真面目に会議をしており、周辺国特にラキアの対処やオラリオの状況などについて緊迫した雰囲気で会議は流れた。そして、あらかたの問題が終わると、
「それでは長ったるい会議を終えて、ロキのとこの坊主の二つ名でも考えるかの!」
「「「「「さんせーーい!!!!」」」」」
セクハラ能天気神こと、ゼウスの一言で真剣モードからお巫山戯モードに全ての神が気分をチェンジした。
「それでは、案があるものからよろしく!」
「母を愛する男『マザコン・ファイター』!!!」
「あの子はマザコンやけど却下や!!」
「二面性があったから、ジキルとハイド『ダブル・フェイス』」
「そんな、悪役みたいな名前アカンに決まってるやろ!!」
「絶対倒すマンサガ『バトラーサガ』」
「そんな、ダサダサネームなんか許さへんで!」
「戦闘紳士『バトラー・バトラー』!!」
「それやと、紳士やなくて執事やないか!」
完全に悪ふざけの名前をロキはすべて却下にしさばいていく。するとひとりの神が口を開いた。
「こらこら、みんな。主神のロキのあんも聞かなきゃだめだろ?」
「よーゆうてくれた!ミアハ!」
このミアハという神はポーションなどを売る商業系ファミリアの主神で俗に言うイケメンである。誰にたいしても裏表のない振る舞いをするため下界での人気も高く、バルドルがいた頃は二大イケ神とよばれていた。
そのミアハは続けてロキに尋ねる。
「じゃ、ロキの案を教えてくれるか?」
ロキは嬉しそうな声で答える。
「聖闘士『セイント』や!!」
「良き二つ名だと思うがいささかロキと程遠いようだが由来も聞いていいか?」
相手を傷つけぬように聞くあたり。ここがイケメンである由来なのだろう。事実ほかの男神達は「イケ神死すべし!慈悲はない。」と呪文のように呟いている。
「ええで!サガの好きな物語の英雄たちがそう呼ばれてるんよ!だからこれにしたりたいねん!」
「ふむ、他に案がないならロキの初めての眷属というこだしの。これにするか。異議のあるものはおるか?」
司会担当のゼウスが周りに確認している間、ロキは最高のプレゼントを愛息子に出来ると喜んでいると、1人の女神がそれを壊す。
「ちょっといいかしら、私にも案があるのよね。」
その女神とはロキの神友でもある。フレイヤであった。
「なんやねん、フレイヤ。ケチつけるきかいな?」
ロキは心底気分が悪そうにいう。
「これ、ロキよ。そんなに腹を立てるではない。意見を聞いてからでもよかろう。」
ゼウスの一言にロキはそれもそうかととりあえず聞く体制をとる。そして、フレイヤは語る。
「みんなも見て、聞いたとおり彼って二面性があるじゃない。『聖人』と呼ばれながら『愚者』の行いをしてみたり。『貴族』のような立ち振る舞いができるけど、生まれや育ちは『平民』だし、この前の戦争遊戯みたいに『弱者』のはずなのに圧倒的『強者』になっちゃったし。それに、周りに聖人と呼ばれるくらい『善性』なのに母のためとはいえ『悪性』な行いをするじゃない。まるで、双子を見てるみたいなのよ。同じ風貌なのに中身は全くの正反対、合わせ鏡のようで違うだから私から彼に送る二つ名は、」
「や、やめてくれ」
ロキは今までにないくらい絶望した顔で声を絞り出す。ほとんどの神がフレイヤの演説に聴き入っており、気付いたのはへファイトスとミアハだけである。
「双子座『ジェミニ』。なんてどうかしら?神が認めるのだからただの双子じゃつまらないし。ゼウスのとこは昔の英雄を星座にしたっていうし。彼なら確実にそこまでくるわ。それに、私も彼の好きな物語が読んだことあるのだけど、双子座の戦士がちょうど一緒の名前なのよね。」
「絶対にあかん!何なるかはあの子に決めさせるんや!」
「遅かれ、早かれの問題だわ。現実を見なさいロキ」
「サガがあぁなるとは限らんやろ!」
「なら、尚更彼に乗り越えさせる意味も兼ねてこの名前にすべきよ。」
フレイヤとロキが言い争ってるのをよそにほかの神々は、その名前に大変感心し賛成している。そして、神達の間でもどちらの名前が合うかで議論になっている。
「ふむ、では多数決をとろう。聖闘士『セイント』が良いと思うもの」
半数の神が手をあげる。
「では、次に双子座『ジェミニ』が良いと思うもの挙手を」
先程あげてなかった。半数の神が手を挙げる。
「ふむ、完全に半々に分かれたのぉ。」
完全に神の中で意見が半分にわかれいる。そのため、ゼウスはのどのように決めるかで頭を悩ませる。ロキもフレイヤもどちらもサガの名付けに並々ならぬ熱意は感じる。どうするべきかと、悩んでいると横から声が上がる。
「そんなに分かれるなら一つにすればいいじゃない。」
そのように言うのは、このオラリアでの二大ファミリアの片方の主審である。ヘラであった。 ヘラの鶴の一声でゼウスの考えが決まった。
「では、ロキのところのサガの二つ名は『双子座の聖闘士』《ジェミニのセイント》と、しよう。不満があるものは各々が好んで分ければよかろう。異議はあるか?」
「「「「「「異議なーーし!!」」」」」」
こうして、神会は終えた。ロキはすぐさまフレイヤに詰め寄る。
「ちょっと待ちいなフレイヤ。少し話そーや」
「ええ、いいわよ。私もちょうどそうしたかったの。」
ロキとフレイヤは2人で話せる場所へ移動する。ほかの神々は、「修羅場か?修羅場か?」と面白半分に野次馬をしようとしたが、ロキとフレイヤの神友のへファイトスに一睨みされびびって退散してしまった。
ロキとフレイヤは二人きりになれる部屋に入る。そして、ロキから口を開いた。
「あんたがうちに明確に対立するなんてどうゆうことや?まさか、サガをとるつもりやないやろうな?」
ロキは神威をだし威圧する。しかし、フレイヤは全く意に返さず答える。
「あなた達のためよ。ロキ。確かにサガは欲しいけど彼の魂の輝きはあなたの側が1番輝くのよ。私は好きな異性に嫌われるようなことはしないのは知ってるでしょ?」
たしかに、ロキは知っていた。だから、こそならなぜこんな方法に出たのかが理解出来なかった。なぜなら、フレイヤが元に出した物語のサガと同じ名前の双子座の黄金聖闘士は、あの物語の一番の罪人だからである。平和を守るべき神を周りを騙してまで殺そうとした。そして、最後には自分で過ちに気付き償うために再び汚名を着るという。哀しき男なのである。サガがそのことを口にしないが気にすることなど誰でも分かることである。だから、ロキにはここまでして双子座の名前を与えようとした、フレイヤが信じられなかった。
「ロキ。神友として言っとくわよ。あのこの魂は複雑なのよ。『善悪』を意味する白と黒が混ざることなく丁度半分になってて、それを覆うように『栄光』を意味する金が存在する。確かに今のあの子にアクなんて微塵も感じないわ。でも、もし出てきたらそれは何よりも純粋な『黒(悪)』なのよ。
だからこれは彼だけではなく、貴方にも楔を打つためなのよ。お母さんなんでしょ?しっかり息子を見てあげなさい。」
フレイヤの行為が純粋な友情からのものと知り、ロキは嬉しくなるのと同時に恥ずかしくなり、照れ隠しに言う。
「紛らわしいねん。それやったら、そうやって言ってくれればうちやってあないに怒鳴らんかったわ」
「ほかの神になんか、言えないんだから当たり前でしょ。それじゃ私はもう帰るわよ。」
そう言ってフレイヤが扉を開け用とすると、
「フレイヤ!」
「何よ?」
「おおきにな!」
ロキは笑顔で言った。フレイヤもそれに微笑みで返して、部屋を出た。こうしてロキの長い二つ名を決める戦いは終わった。
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