戦闘シーンまではいきませんでしたので、グロシーンはないと思います!
俺はお気に入りの崖で水平線に隠れ始めた夕陽眺める
秋になると夕陽が綺麗で偶然この穴場を見つけた
それ以来天気が良ければ毎日来ている...このままだと皆勤賞だな
遠くには粉雪型駆逐艦と近くには訓練をする艦娘が見える
平和だなーとかぼんやり考える
半年前まで前線の島にいたから時々はぐれ駆逐艦が顔出す位の横須賀第一鎮守府は平和と感じてしまう
夕陽が中程まで隠れ、薄暗くなり始める
艦娘達も訓練を止め、寮に戻り始めた
さて、俺も帰るか...
「お兄...ちゃん?」
「ん...吹雪か...」
「こんな所で、夕陽見ていたんですね
通りで何処探しても見つからない訳です」
吹雪が隣に座る
「ここ、夕陽綺麗だからな
つい見来ちゃって
...ってあれ?吹雪いつもと服装が違うよね?」
吹雪はクスリと笑うと、
「私改二になったんです
どうですか?」
「いいんじゃないか?
大人っぽいし
でも改二って別人みたいになるって聞いていたけど吹雪はあまり変わらないね」
「残念でしたか?」
不安そうに訊く
「いや、安心したよ」
「そうですか...
良かったです♪」
夕陽は完全に隠れ辺りが真っ暗になる
代わりに鎮守府や奥に見える町が光り輝き、夕陽とはまた違う綺麗な景色が見える
「でも、吹雪
改二になるの早くないか?
同期の白露って子は、まだ改になったばかりと言っていたけど」
「実は先輩方に猛特訓してもらって...」
「全く...そんな強くなってどうするんだか...」
呆れたように呟く
「私夢があるんです
この戦いが終わって平和になったら、好きな人と一緒にのんびり日向ぼっこしたいんです...
だから...もっともっと強くなって人々を守るんです!」
暗闇でも分かるほど頬を赤く染めながら、吹雪は決意したことを言う
「なるほど...いい夢だな」
俺は吹雪が吹雪の好きになりそうな人と一緒に日向ぼっこをしているのを想像する
きっとそんな世界になるのには沢山の犠牲が必要だろう
だが、俺はそんな世界になればいいと心から思う
「所でお兄ちゃん
そんな格好だと寒くない?」
確かに夕陽が完全に落ちる前に鎮守府に戻ろうと思っていたからあまり着こまなかった
「まあ、確かに寒いが大丈──」
俺の首にふさふさもふもふした何かが優しく巻き付けられる
その時、吹雪からシャンプーのいい匂いがしてドキッとする
「このマフラーこの前お兄ちゃんと一緒に行ったショッピングモールで買ったんです
二人で巻けるんですよ♪」
俺の首に巻いてあるマフラーは長く吹雪の首にも巻いてある
「こういうのって恋人同士が巻くんじゃないのか?
吹雪の好きな人に嫌われちゃうよ?」
「大丈夫ですよ
私が好きな人は、優しいですから♪
きっと許してくれます!」
そう吹雪は微笑みながら断言した
ガタン
「痛っ...」
「おっ、起きたか」
隣に座る平山が俺が起きたことに気がつく
どうやら、装甲車の中みたいだ
「なんで装甲車なんだ...
内蔵を痛めているから揺れると凄い痛いんだが...」
「
「...確かに...」
今や海と空は人類のものではない...
唯一残った陸さえも艦娘の存在によりほぼ喪ったが
「で、今何処に向かっているんだ?」
「ミーティングちゃんと聞いてなかったのかよ...
千歳基地だよ、現在保有する空軍戦力の半分が集まってるんだぜ」
何故かどや顔で言う平山
「確か...20機だったけ?
残存する戦闘機」
「40機だよ
二倍も違うぞ」
「......
で士気は?」
「やっぱり、艦娘が裏切ったというのは大きいんだろうな
本当はそんな甘えは許されないんだが」
「...そういう、お前も響と戦うことになったら戦えるのか?」
平山は左手の薬指に填めている何の装飾もないシルバーの指輪に目を落とす
「大丈夫だ
覚悟は出来てる...
ただ、昔みたいに名前呼ばれたら...ちょっと自信ないなぁ...」
暗闇の中、俺はAK47を海に構える
洪水対策の土嚢を積み上げ、皆何かしらの武器を持っている
俺みたいに、闇市場やガンショップで銃を入手した者やロケットランチャーを持っている者もいると思えば、軍用スコップや鍬を持っている者もいる、全員軍の避難指示を無視し戦うことを誓った者達だ
闇夜の中、パッパッと沖の方が疎らに煌めく
「伏せろ!
敵の砲弾が飛んでくるぞ!」
積み上がった土嚢の近くに着弾すると、伏せていた人々を吹き飛ばし、建物に命中すると建物を瓦礫の山に変える
暫くすると砲弾が飛んでこなくなる
すると遠距離武器を持つ者達が海岸に武器を向け攻撃を開始した
最後まで読んで下さりありがとうございます
次回こそ戦闘シーンになると思います
ちなみに回想はないっぽいです