転生者がチートで何が悪い?   作:ティラミス

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区切りをつけるため短めです。
今回の展開が遊魔君を更にチート化させる序章のようなものです


第2章 転生人生とフェニックス
第12話 神様の元へ!


【リアス・グレモリーside】

 

 アーシアが私の『僧侶』になった翌日、安堂君から連絡用魔法陣で昨日の詳細が送られてきた。

 

 内容は前日の夜のパーティー終了時に彼は

 

 「オーディンさんに会いに行く」

 

 と言っていたのだ。彼をこの世に転生したのは北欧の神であるオーディン様だそうだ。それだけでもイレギュラーな事態なのにも関わらず、本人は神に会いに行くという事をする様だ

 

 そして1ヶ月という猶予を与えたのだが、彼は私が与えた家でその期間中の勉強を終わらせ、もはや学園を卒業してる程の頭脳になっていた。

 

 これに関しては本人から直接聞いたのだが

 

 「あぁ。高校生活分の知識は何となく入れたよ。これからそっち側の世界とかのことを覚えなきゃいけなくなりそうだし。それにそこまで高校生活分の知識は難しくないし」

 

 と言っていた。

 

 彼は本当に不思議な人物だ。

 

 だが彼は神器を宿している人間。こちら側の情報を得るのは理にかなってはいる。

 

 だがあまりにも現段階での知識が多いのが問題だ。

 

 本当に彼はただの人間なのだろうか?

 

 私はそうとはとても思えない

 

 「あらあら、リアス、顔が怖いわよ?なにか考え事?」

 

 朱乃が私に紅茶を淹れながらそう語りかけてきた

 

 「まぁ・・・あんなこと言われちゃ考えるなと言われる方が難しいと私は思うわ」

 

 「まぁたしかに、あんな事をする子は初めてですわね。うふふ」

 

 安堂君は今頃北欧に向かって飛行機に乗ってるところかしらね・・・それまでこっちは何もなくいつも通りの生活をしましょう

 

 ・・・私自身の問題も考えなくてはいけないけれども、ね。

 

【side OUT】

 

【遊魔side】

 

 「・・・気持ちわりぃ・・・飛行機ってあんなに揺れるもんだっけか・・・?」

 

 「まぁ無事に到着したんだから良かったじゃない」

 

 現在俺は無事に黒歌と北欧に到着したところだ。

 

 外国に来たのは初めてだが、こうも風景がいつも見てるようなものと違うと新鮮味があるな

 

 ・・・乗り物酔いが無ければもっと良かったんだがな。

 

 ひとまず空港から出て外に出よう。外の空気が吸いたい。さっさとこの気持ち悪い気分を少しでも発散したい!

 

 「安童 遊魔様でございますね?」

 

 空港から出ようと歩き始めた途端、後ろから女性に話しかけられた。

 

 まさか気配を感じないとはな。余程の実力者なのか、或いは俺の油断が招いたものなのか…

 

 「そうですけど・・・どなたですかね?私は味方以外に本名を晒した覚えはないのですが?」

 

 「私はロスヴァイセ。オーディン様の遣いの者です」

 

 スーツを身にまとった美人な女性、ロスヴァイセは礼儀正しくお辞儀をしてきた

 

 「遣いだぁ?まぁ都合がいいこった。丁度そっちに向かおうとしていたところだし。来る事が分かっていたんだな」

 

 「ご主人様のこと知ってるって事は本当に神様の遣いっぽいわね・・・」

 

 「本来ならば私ではない他のヴァルキリーが遣いとして赴く予定でしたが少々面倒なことが発生してしまって急遽私が遣いとして来た次第です。それではご案内しますのでこちらへ」

 

 ロスヴァイセさんは空港の中を歩き始めた。

 

 とりあえず俺も一緒に行こう。恐らく一般的な市民の人達から離れたところにあるだろうしな

 

 黒歌も俺と一緒に付いてきた。流石に外国でまで猫の姿ってのも不安だったからな

 

 「到着しました。ここからはこれに乗って移動いたしますのでご乗車下さい」

 

 空港から出て少し歩いたところに小型の飛行機の様な乗り物があった。

 

 ちょっと待とう。現代的過ぎませんかね神話の神様。これ間違いなくジェット機だよな?戦闘用みたいなジェット機だよな?俺は何も間違ってないよな?!

 

 「ロスヴァイセさん。これジェット機・・・」

 

 「えぇ。最近の乗り物は便利ですから。これで一気にオーディン様の持つ領土に侵入・・・失礼。入国します」

 

 「待って。侵入って間違いなく言ってますよね?遣いなんですよね?」

 

 「それでは行きますよ」

 

 「俺の話を少しも聞いてくれない!?」

 

 「ほらほらご主人。諦めてさっさと乗るにゃ。楽しみにゃ」

 

 黒歌はすごいワクワクしながら俺のことを押してくる。そして俺は為す術もなくそのままジェット機?に乗車する

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・待てよ??

 

 「あの、ロスヴァイセさん。パイロット免許って・・・」

 

 「え、何でしょうかそれは?私は持っておりませんが・・・えぇとたしかこのボタンで・・・」

 

 「・・・ご主人」

 

 「・・・黒歌も同じ思いだろう」

 

 一度呼吸。

 

 「「これ絶対ヤバいやつだ(にゃ)!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はい。到着しました」

 

 「ちょっと待ってください。何事も無かったかのように言わないでください」

 

 「墜落しかけたり激突しかけたり操作ミスってミサイルみたいなの飛ばしておいて・・・肝が据わってるにゃ」

 

 俺と黒歌はフラフラになりながらもなんとかオーディン様の持つ領土に足を踏み入れることが出来たが…絶対にロスヴァイセさんには運転を任せないようにしよう。帰りは俺自身で移動した方が絶対速いぞこれ

 

 「ま、まぁ無事に着きましたから良しとしましょう?」

 

 「・・・絶対反省してないにゃ」

 

 ロスヴァイセさんはそそくさと逃げるかのように歩を進める。俺と黒歌はそのあとを追いかけ、オーディン様の元へと向かうのだった

 

 

 

 暫く道なりに歩いていて分かったことがいくつかある。まずこの今俺と黒歌が歩いてるところは北欧とは少し違う何かがあるという感覚を発しているということ。

 

 そして明らかに地球上ではありえない生物が生息しているということ。いつの間にか俺たちは別世界に来てしまってるかのような錯覚に陥ってしまう

 

 「ここはお二人が生活している世界とは少し異なる世界です。平行世界・・・というのがわかりやすいかも知れませんね」

 

 「平行・・・パラレルワールドみたいなもんか。てことはやっぱりここは別世界だったんだな」

 

 「あ、ねぇねえ安童!!なんか大きい建物が見えてきたわよ!」

 

 黒歌がはしゃぎながら指を指した方を見ると宮殿らしきものが建ってきた。もしかしてあそこにオーディン様が生活してるのかな?

 

 でも面倒な事が起きてんじゃなかったのか?

 

 それにしてはどうも平和的すぎる気がするんだが

 

 「ロスヴァイセさん。とても面倒事が起きてる様には感じないのですが・・・」

 

 「原因は今から向かう場所にございます。そこへ行けばわかります故…今はお話出来ません」

 

 「・・・なーんか怪しいにゃ」

 

 黒歌はロスヴァイセを疑ってるみたいだが、俺も少し疑ってる。別に今話そうが後々知ることになるものを何故今教えたいのか。

 

 そしてロスヴァイセさんのみ何故遣いとして来れるのか。

 

 オーディン様は何を考えているんだ・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 「オーディン様。ロスヴァイセ到着しました」

 

 あれから宮殿に到着し、中に入った。そしてかなり豪華な造りの扉の前で止まるとロスヴァイセさんがそんなことを言った

 

 ここにオーディン様がいるのか。かれこれオーディン様の顔を見るのも二回目か

 

 「うむ。入りなさい」

 

 「失礼します」

 

 ロスヴァイセさんがオーディン様に促されて扉を開くとかなり広い部屋が広がっており、奥の窓際に豪華な机があり、そこの椅子にオーディン様が座っていた。その横にはピンク色のロングヘアーの高校生くらいの女の子が立っていた

 

 「ほっほっほ。こうして会うのは二回目かの?安童君や」

 

 「ご無沙汰…と言うほど時間はたっておりませんが、ご無沙汰してますオーディン様」

 

 「まぁ良い。そこに椅子を用意してある。歩いてきて疲れているだろう。座りなさい。使い魔君もな」

 

 「え、私のことも知ってるの?」

 

 オーディン様は黒歌のことも知ってたのか・・・

 

 「まぁの。お主らの様子は要所ではあったがここから見させてもらった。尤も、儂の横にいる彼女のお陰でじゃがな」

 

 「どうもこんにちわー。オーディンさんの横にいる女でーす。名前はソフィア。これからよろしくね。安童遊魔君。そして黒歌ちゃん」

 

 ソフィアと名乗った彼女は人懐っこい雰囲気がある女の子だった。俺と黒歌の名前を知ってるのは彼女が俺達のことを見てたからだろう。

 

 さっきオーディン様も同じこと言ってたし

 

 「自己紹介も終わったし、本題に入るぞい…?」

 

 「あ、そうですね。実は俺の「真実を知りたい、でしょう?」・・・話が早くて助かります」

 

 「まぁねー。君達がわざわざこっちに来る理由なんてそういう事しかないし。教える準備も整ってるしね」

 

 教える準備?ただ口頭で伝えるだけではダメなのか?

 

 そんなことを考えているとソフィアさんは懐から正方形で綺麗な水色の光を放つ結晶を出した。その正方形の中には深い青色の球体のようなものが入っており、不思議な感覚を感じさせる

 

 「安童君は転生者。これは君も分かってるわね?」

 

 「まぁ…ただの人間の時に死んでオーディン様に転生してもらいましたね」

 

 「実はね、君を転生させるようにオーディン様に指示したのは私なの」

 

 「あんた、そんな権力持ってるの?だとしたら凄い人物にゃ。なんかその物体も怪しいわ・・・」

 

 「これは次元転移を可能にする道具です。簡単に言うとパラレルワールドをするためのものです。これを操作できるのはおそらく私だけ。遊魔と黒歌ちゃんにはこれから色んなところに行ってもらうわ」

 

 ソフィアさんはなんかすごい事言ってる!!それはわかるんだけど意味がまったくもって理解出来ん!!!なんだよそのファンタジー世界!!

 

 あ、ここファンタジー世界だったわ畜生!!!

 

 てか俺の正体聞くだけなのに何でそんなことしなくちゃならんの?!

意味が分からんぞ!!

 ただ「貴方の正体は〇〇なのよ!」

 

 ってだけでいいんじゃないの!?なんでそれがパラレルワールドする展開になるんですかね?!

 

 「ちょっとソフィアさん!!何でわざわざ他の世界になんで行くのですか?!」

 

 「貴方には経験するべきものがあるからよ。それらを経験すれば自ずと自分の正体が分かるようになっていくわ」

 

 「・・・それが本当なら良いのだけれど、どれぐらいの別世界に行くにゃ?こっちには時間が無いにゃ」

 

 「安心して。別世界に飛んだらこっちの時間で1日が向こうだと1年くらいの時差があるわ」

 

 ふむ・・・1ヶ月なら約三十年計算という訳か。俺は四十代後半の姿になって帰って来るってことかな

 

 「あ、でもこっちに戻ってきたら姿は今のままになるから大丈夫よ。力とかはそのまま引き継がれるわ」

 

 わーい!ご都合主義ってほんとに馬鹿げてるほどチートじゃないですかー!!!やだーっ!!

 

 てか待って!!また転生するの?!転生ライフを俺は何回経験するの!!

 

 「それじゃ、まず1箇所目、行ってみよー!!私は監視をするし、私がOKと思うまで転生させないからそこの所宜しくね!ユウマ!!」

 

 「最初にあった時とキャラが違うじゃねえかぁああぁああ!!!!」

 

 「なんか騙された気分にゃぁぁぁぁ!!!」

 

 そしてそんな言葉も虚しく、俺と黒歌はソフィアさんの持つ物質の中に吸い込まれるように意識を失った

 

 

 

 「あ、転生先って確か戦争中じゃなかったっけ・・・」

 

 そんな不気味な発言は二人には届かない

 

 




今回出てきた新キャラのソフィアちゃんは今作品ではキーキャラになるキャラクターになると思ってます
人によってはソフィアの最後の発言で転生先が分かるかも・・・?

ですが次回は遊魔君が転生ライフを終えたところから始めます。
理由としては長くなる可能性があり、ライザーと会えない可能性があるからです
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