俺がリアスさん達に襲ってきた堕天使について説明した日の翌日。今日は休日の土曜日だ。天気は程よく雲があり、とてもいい天気だ。
本来の学生なら家でゴロゴロしたり友達と遊びに行ったりする様な天気なのだが、俺はやらなければいけない事がある
「・・・午後3時という良い時間帯からこんな寂れたところに来る日が来るとはなぁ」
今俺がいるのは町外れにある教会だ。ここはもうかなり前から使われておらず、ずっと無人なのだが昨日の夜学校から帰るときこっちの方角に変な気配がある気がしたから様子を見に来た。
少しだけ気配察知出来る範囲が広くなってる気がする
そして俺がここにいる理由。それは先日の堕天使があんなにも大胆に行動してるということは、必ずどこか根城が存在すると考えていたからだ。そして気配を頼りに動いていたら今いる寂れた教会から不審な気配を感じた。ここが根城なのかもな
「堕天使がどんなに寂れてるとはいえ・・・教会を根城にするか・・・?」
そんな事を疑問に浮かべながら俺は教会の中に足を踏み入れる。中に入ると明かりは無く外から入ってくる太陽の光のみが光源となっていた。特に荒らされてる様子は見えず、汚れが目立つ位だ。そんなに寂れてはいないが、掃除をする者もいないのだろう。
「・・・なんか妙だな・・・不自然なくらい荒らされていない。何かあるか・・・っ?!」
俺が中を歩いていると何処からか銃弾のようなものが俺の左腕目掛けて撃たれていた。気がついた時には左腕にかすった跡が残っており、そこから血が流れていく
いつの間に・・・
「っつぅ・・・誰だ!?姿を見せろ!!」
俺が教会内の女神像付近に向かって叫ぶと像の後ろから白い修道服を着たチャラそうな男が1人出てきた。その手には光り輝く剣と銃が握られていた
「あっちゃー!殺し損ねちゃいましたん!!ねぇねぇ!光の弾丸を撃たれた気分ってどうなのぉ!?」
あ、うぜぇこいつ。こいつ無理だ。こういうやつ嫌いだわ・・・
「気分だぁ?最悪に決まってんだろ・・・お前は誰だ!」
「俺っち?名乗りたいけどまずはそっちから名乗るのが礼儀ってもんじゃあなぁい??」
「っ・・・安童。ほれ。名乗ったぞ」
「う〜ん・・・まぁいいや。俺っちは『はぐれ祓魔師』のフリード・セルゼンってゆーもんです!!以後お見知りおきくだちゃい!!」
「あぁ?エクソシスト?また面倒なのが出てきたなぁ・・・しかもはぐれと来たもんだ・・・」
俺は度重なる遭遇に思わず溜め息を吐いてしまう。それを見たフリードはただ高笑いをしながら俺にゆっくりと近づいてきている
「まーまー僕ちんは心やっさしー男だかんね。安童きゅんのことは見逃してもいいのよん?」
「・・・嘘くせぇなぁ。フリード」
「ほんとよん?ここに二度と近付かない、口外しないって約束するなら・・・ね?」
「断ったら?」
「そんなの決まってるっしょー?こうするん♪」
そう言いながらフリードは再び銃を俺に目掛けて構えてきた。そしてその後静寂が訪れ、弾が撃たれる音が発生する
「っ!!」
『charge!!!!』
俺は間一髪撃たれた弾を躱すが、左腕に掠めてしまったっ・・・!
結構痛えんだなこれ・・・!!
「ひゅう♪凄いねぇ安童きゅん!」
「お前に褒められたって嬉しかねえわキチガイ野郎!!」
「良いよォその目!殺したくなっちゃうん!!!」
フリードは素早い速度で剣を俺に向かって突き立ててきた!
そして俺は避けようとしたが、反応が少し遅くなってしまい、左肩に刺さってしまった!
「っく・・・?!ぐぁあぁ・・・!」
「ちょいと外しちゃったん・・・次は確実に殺すから安心して・・・チョン!!」
フリードは態勢をすぐさま立て直し、再び俺に向かって攻撃をしてくる!
「速いなおい!!」
俺はすぐさま距離を置き、体勢を立て直す。
『Full charge!!!!』
充電完了の音声が響き渡り、俺はすぐさま武器を召喚する・・・剣や槍は作れるんだ。別のものだって作れる筈だ・・・イメージを固めるんだ・・・俊敏に動ける俺の長所を更に強くさせる武器・・・想像は暗殺者・・・・・・いける!!
『Rising Assassin knife Full charge!!!!』
またもや聞いたことのない音声が響き渡り、俺の身体は白雷に包まれ、手には小型のサバイバルナイフのようなモノが握られていた。
「おうう???何じゃそりゃ!まさに変身って感じじゃないですかァ!!面白くなって来ましたねん!!!」
「さっさと終わりにさせてくれよフリード!!俺にはやらなきゃいけない事があるんでね!」
フリードの剣、俺の短剣が目の前で交差し、鍔迫り合いを繰り出している!
だがその時扉が開く音が教会内に響き渡る。
俺とフリードは鍔迫り合いをやめ、音のした方をみる。するとそこには見覚えのある堕天使の姿があった
「フリード・・・何をしているの?」
「これはこれは堕天使レイナーレ様。僕ちんはこの安童きゅんの事を処理しようとしてただけですよん??」
「だったらさっさと始末しなさい。もうすぐここに『魔女』が来るのよ?計画が最優先。分かった?」
「了解でありんす!!」
魔女と計画という単語が出てきたという事は十中八九ここが根城だと思って間違いなさそうだな。そしてフリードも計画に関わっている。となるとこれはリアスさん達には念のため後で報告をしておくか
「フリード。ちょいとばかし用事ができたから帰らせてくれない?」
「ん〜・・・安童きゅんの頼みなら聞いてあげたいんですけどねん・・・ごめんちゃい♪」
「そうか・・・ならば実力行使だ!!」
そう言ったフリードの腹を稲妻を纏った拳で思い切り殴り、フリードを気絶させる。悪く思うなよフリード
「さて・・・もう日が暮れてきたか・・・帰ろう・・・」
俺は気絶させたフリードを長椅子に寝かせ、扉から外に出る。外は夕陽が辺りを照らしており、とても綺麗になっている
そしてこちらの方に金髪のシスターの様な女の子が一人向かってくるのが見えた。
「あ、こんにちは」
「あ、あぁ。こんにちは。こんな寂れた教会に何か用なのかい?」
「はい。あそこで働くことになっていまして・・・それでは失礼します」
シスターの女の子は頭を下げてその場から離れる
あんな所で働くことに意味などあるのか・・・?
いや、あそこは堕天使の根城だから決してありえない。
これは何かありそうだな
極端に短くなってしまっていて申し訳ありません
それではまた次回