やはり一色いろはの青春ラブコメはまちがっていない   作:シシャン

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はじめて小説を書きました。
興味本位で書き始めてしまったので、表現が下手くそだったり文章がおかしいところがあるかもしれませんが、そこも含めて読んでもらえると嬉しいです<(_ _)>


1話

「はぁ…」

 

ついつい溜息が漏れてしまう。最近、というか奉仕部の先輩達が卒業してからは悩み事がどうしても溜まりがちだった。

 

生徒会活動が行き詰まった時や受験のこと、更にその他人間関係などなど… これらの悩み事を気兼ね無く相談できた奉仕部という場所が私にとっていかに大事な場所であったかを再認識させられる。そしてなによりあそこには私の憧れる先輩がいた。

 

先輩は腐った目と捻くれた性格とシスコンという3つの致命的な弱点があるもののそれら以外は割とスペックの高い方でして…

妹の小町ちゃんがいるせいか妙に面倒見がよく、さり気ない気遣いにも長けているうえ、顔は真面目にしていればそこそこカッコイイ、更に頭も結構良いとくる。

 

とまぁ語りだしたらキリがないんですけど、残念ながらLINEも電話番号もしらないので連絡はとれず、今でも先輩がいてくれたら色々相談できたのになぁと思うわけです…

 

「はぁ…」

 

再び溜息をつき、飲み物をとりに私は自室をでてキッチンに向かった。

 

冷蔵庫からお茶を取り出してコップに注いでいると、ふと机の上に無造作に置かれたチラシに大きく書かれている「家庭教師を体験してみませんか?」という文字に目がいった。

 

家庭教師かぁ 最近自己流で勉強するのも辛くなってきたし1対1で丁寧に教えてもらうのもありかもしれないな〜

あ、でも戸部先輩みたいなめんどくさいタイプの先生ってたまにいるからそういう人だったら嫌だな。まぁ体験って書いてあるしやってみようかな。

 

そう思いながら手に取って暫く眺めていると講師紹介欄の隅っこに載っていた人物の写真で目が止まった。

 

そこには死んだ魚の様な目をし、いかにも気だるそうにカメラを意識しようとすらしてない男性が写っていた。言うまでもなく私の大好きな先輩である。

それを見た瞬間に私は家庭教師体験を申し込む決心をした。

お母さんに相談すらしてないが、速攻で電話をかけて比企谷先生でお願いします!と頼んでしまっていた。

 

我ながら恐ろしい行動力!

べ べつに先輩と2人きりでお話できるとか、悩み事を残さず聞いてもらうチャンスだとか、平塚先生が教えてくれないから本人からどこの大学に行ったのか聞き出したいとか、勉強以外の理由で申し込んだ訳じゃないんですよ?ほんとうに!!

お母さんには後で言えばいいよね 体験だしだし!

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

日曜日 ついに先輩がうちにやってくる日がやってきた。

たのしみすぎてここ数日全然寝れてないのは秘密ですが…

 

約束の時間が近づくと共に自分がドキドキしまくってるのが恥ずかしいくらいよく分かった。

 

あ〜もぅ なんでこんなドキドキするんだろーー

髪型変じゃないかな、ちゃんとメイクもきまってるよね?

よしよしよし… 落ち着け私!

 

短いようで長い時間をそわそわしながら過ごしていると、ピンポーンとインターホンが鳴らされたのが聞こえた。

私は返事すらせずに玄関に直行した。

 

 

ドアを開け、見てみるとそこには久しぶりに見る先輩が立っていた。嬉しさのあまり早口になってしまう。

 

 

「はーい あ、せんぱーい! お久しぶりです〜 どーぞどーぞあがってください!」

 

 

「名前を聞いた時断ろうと思ったんだけど、やっぱりお前だったか… わずかな同姓同名の確率に賭けたのはやっぱダメだったな」

 

先輩は相変わらずの反応だった。でもなんだかこの感じが懐かしくて嬉しかった。ただ私の名前聞いて断ろうと思ったとかひどいなぁ… ここはちょっと甘えにいってみよっと。

 

 

「ちょっと先輩ひどくないですか!? 私じゃ不満なんですかー?」

 

語尾を少し甘えたような声に変え、上目遣いで先輩を見つめる。

 

 

「相変わらずお前はあざといな…」

 

 

「むー!あざとくないですぅ! まぁもういいです 先輩ですもんね… はやくあがってください」

 

 

「お、おう 」

 

 

とりあえず先輩を居間に案内し、お茶を差し出して私が腰を降ろすと先輩がさっそく疑問をぶつけてきた。

 

 

「で、なんでお前は俺を選んだのよ 嫌な予感しかしないんだけど…」

 

 

「そんな冷たいこと言わなくてもいいじゃないですかー 先輩達が卒業してから、誰も私の悩み事を聞いてくれなくて大変なんですよー」

 

 

「まぁお前のワガママを聞いてくれる人なんて俺達以外にはいなかっただろうな」

 

 

「ワガママじゃないです!悩みですぅ!! それといなかったって過去形にしないで下さい! 今から悩み事聞いてもらうんですからね?」

 

 

「ワガママだかワガママだか知らないけど、俺はお前のワガママを聞きにきたんじゃなくて、勉強を教えに来たんだからな?」

 

 

「だからワガママじゃないですぅ!!!勉強も勿論教えてもらいますけど悩みも聞いてくれなかったら小町ちゃんにチクリますからね!」

 

 

「任せろ 悩みを聞くだけなら得意分野だ」

 

 

「小町ちゃんの名前出した瞬間それですか…」

 

こんな対応をとる先輩だけどやっぱり楽しい。

こんなやり取りがずっと出来たらいいのになと思う。

やっぱり私は先輩が好きだ。先輩の隣は私にとってとても心地が良い。




自分で小説を書いてみて、やはり文字で表現をするってことはとても難しいとおもいました。
小説家さんには憧れます_(:3 ⌒゙)_

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