俺の隣の席の前川さんはアイドル   作:マーサー

4 / 4
上司「お前火曜から次の日曜まで山籠りな!」

マーサー「ファッ⁉︎」

ということで日曜日まで投稿は無理です。しかし私はきちんと次の話のプロットは考えているので大丈夫です。

そして多くのお気に入り登録していただきありがとうございます。
これからも精進いたしますのでこれからもよろしくお願いします。
あと感想や誤字脱字の報告もどうぞどうぞ


第四話

最近俺の周りでこんな噂が流れている。

 

前川さんと犬塚くんって付き合っているんじゃないか?

 

という高校生の特有の恋バナなのだ。

まあ確かに俺も好きだけどね。

だからって異性と仲が良いだけで付き合っているとか単純だと思うのです。

 

 

ちなみに前川さんと俺にはそういう関係ではなくて良きお友達という関係なのだ。

あと前川さんはアイドルだから恋愛は御法度だと思うのです。

 

「と前川さんはどう思いますか?」

 

「とりあえず犬塚くんが私に絡まなかったらいいと思うよ。」

 

現在前川さんは眼鏡をつけた委員長モードなので語尾のにゃがなかったり一人称が私になっている。前川さんは前の授業のノートを内容をまとめていた。真面目だなあー

 

「えぇなんでさなんでさ。俺たち友達じゃん。マブダチじゃん鬼ダチじゃん。」

 

「ていうか犬塚くんって友達いないの?いるならそっちと絡んでいったいいんじゃないの?」

 

「えっ、何言ってんの。友達いるじゃん。俺」

 

「誰と?」

 

「前川さん」

 

「・・・はあ〜」

 

ほれ友達に絡んでるじゃん俺、間違った事していないよ?

内容をまとめて終わったであろう前川さんはノート丸めてそれを俺の頭にポンした。流石にクラスメイトの前で猫パンチはしないらしい。

 

「わ、た、し以外はいないの⁉︎」

 

「いるよー」

 

「じゃあ行きなさい。」

 

「えぇやだー」

 

このやりとりを結構前からやっている。

確かに友達はいるがもうみんな部活やっているもの同士でグループを作っているため、部活の入っていない俺には入り辛いのだ。

 

ちなみにクラスで部活入っていないのは俺と前川さんだけである。

 

「前川さん次、英語の時間だけど教科書忘れてないよね?」

 

「大丈夫よ。何回も忘れるわけないわ。」

 

「良かった。俺、英語の教科書忘れたから前川さんに見せてもらうね。」

 

「はあ〜・・・そんなことするから周りから付き合っているとか言われるのよ。」

 

またため息してる前川さん。

結局前川さん見せてくれるから優しいけどね。

 

「そういえば前川さんはデビューは決まっているの?」

 

「あんまり学校でアイドル話は控えてくれない?ここではアイドルみくにゃんじゃなくて前川みくなんだから」

 

とか言いながら普通にポロ出る時あるんですけどね。前川さん気づいていないだけで

 

「とりあえず前川さんのライブとかCDとか発売したら言ってね?俺は応援しているから」

 

前川さんはそれを聞いたらすぐ顔を赤くして

 

「ま、まあそこは素直に受け取っておくにゃ。また決まったら言うから必ずくるにゃ」

 

と少しはにかみながら俺に言う前川さん

可愛いなあ前川さん。ポロ出てるけど

 

「あっ、けどバイトがあったら行けないと思うけど。」

 

「そこは嘘でも行けるって言ってほしいにゃ」

 

ジト目で見てくる前川さん。

いや流石にバイトをサボることは出来ませんよ前川さん。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

学校の昼休みのチャイムの音がなる。

そしてその音はある競争の開始の音であった。

 

「それじゃあ前川さん!行ってくる!」

 

「行ってらしゃい」

 

そしてそのまま自分の席に近い窓を開けそのまま飛び越える。

 

前川さん以外のクラスメイトは驚きの顔が映る。前川さんはジト目で見てたけど。

驚くも分かる俺の教室は二階なのだ。そこから飛び降りたら普通、大怪我するのだが

 

「ダニィ⁉︎下にマットを敷いているだとぉ⁉︎」

 

「やっぱすげえよ犬塚は」

 

「さすが犬塚。俺たちに出来ないことを平然やってのける。そこにシビれるぅ!あこがれルゥ!」

 

クラスのみんなから賞賛の嵐。

しかしこちらにもう興味がなく前川さんはもうお弁当を出していた。

競争の為に体育の時間の合間にマットを下に置いておいたのだ!これでショートカットをOK!

あとは売店まで全速力で走るだけぇだぁ!

 

「待っていろぉ!パンの盛り合わせ(5個入り)百円セットおおおおおお〜!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

「ただいま前川さん!」

 

「おかえり、で買えたの?盛り合わせ」

 

「この通りでございます」

 

とうちの学校数量限定のパンの盛り合わせ(5個入り)百円の袋を前川さんに見せる。

ここの売店の競争は毎日恒例であり、俺みたいなパン食の人や運動部の人達が昼休みが始まると同時に売店へ向かうのだ。

 

「よくまあパン一つでそんな必死になれるね。ってまた机をくっ付ける」

 

「そりゃあお昼代を浮かす為なら出来たら安いほうがいいじゃん。あと一緒に食べようよ前川さん。なんだかんだで毎日食べてるじゃん。部活入ってない仲間同士で」

 

と向かい合わせで食べる俺と前川さん。

俺は売店のパンだが前川さんは可愛らしいお弁当をつついている。

 

「前川さんって結構食べるよね?そのお弁当箱も女の子しちゃあ大きいし、育ち盛りだから?」

 

「アイドルしてたら、めちゃくちゃ食べるし、他の人はスタイル維持で食べない人もいるけど、みくは食べないといけないからね。」

 

「なるほどそのたわわなメロンの秘訣はそれか」

 

プスっ

 

「刺すよ?」

 

「あの刺してます。シャーペンでデコをさすのはやめて前川さん」

 

あまりいうと終いに目潰しされるのでやめておいて改めてお弁当の中身を拝見する。

卵焼きにウインナーの定番おかずにミニグラタンなどの冷凍食品達、それと昨日晩御飯だったであろうとパンパーグに日の丸弁当というありがちなお弁当。

 

「これもしかしてお弁当前川さん作ったとか?」

 

「作ったよ。私はアイドルだから大阪からここに来て寮生活してるし毎日お弁当は作ってる。」

 

「えっもしかしてご飯って全部自炊?」

 

「いや寮にも食堂はあるけど朝夜だけでお昼は自分で用意しないと駄目。」

 

「えっとお弁当作んの面倒くさくないの?」

 

「フフン。私はこう見えても料理は得意の。このハンバーグなんて私特性なのよ。」

 

とハンバーグを自慢する前川さん。

そんなこと言われたら

 

「前川さんオカズ交換しよう!」

 

「いや、犬塚くんオカズというよりパンだよね。」

 

「俺のパン一個と前川さんのハンバーグトレードだ!」

 

「まあいいけど何があるの?」

 

「あんぱん食パンカレーパンそしておまけのジャムとバターと固形チーズ」

 

「何このツッコミを入れたくなるようなパンの盛り合わせは⁉︎」

 

そして前川さんはあんぱんを要求したのでハンバーグとトレードした。

こう女の子の手作り料理を初めて食べるのだが。こう勿体無さを感じる

 

「じゃあ前川さんいただきます」

 

ハンバーグを食べてみるとお世辞なしに美味い。凄い中身がジューシーしていて美味い。

女の子手料理の補正関係なしに美味い。

そんな美味い顔している俺をみてちょっと喜んでいる前川さん。

 

「前川さん・・・」

 

「犬塚くんどうしたの?」

 

「俺に毎日、ハンバーグを作ってくれna

 

プスっ

 

前川さんの目潰しが俺の両目に襲った。

照れ隠しだと思いたい。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そして授業を全て終わり下校をしようとするがバイト初日にメールアドレスを交換した菜々先輩からメールが来た。

今日の夕方にに346カフェに来てというメールである。

本当はスマホの通信アプリで交換したかったけど菜々先輩まだガラケーだったので無理だった。

けど菜々先輩、俺のメルアド打つの早かったよな。それだけガラケーを扱えるということだろう。

 

帰りに346カフェに行くし前川さんと一緒に346プロまで下校しようと誘ったら前川さんは

 

「はあ〜だからこういうことはするから周りから勘違いされるにゃ。犬塚くん分かってる?」

 

「別に俺たち友達だから一緒に下校するのは良いんじゃないの?男女だからってそれで付き合ってるとかじゃないし。」

 

「犬塚くんって鋭いように見えて偶に鈍感だよね。」

 

「失礼な。俺は鈍感じゃないよ。今、前川さんが履いているパンツの色だって

 

「だ・か・ら!そういうデリカシーのないところを言っているにゃ!」

 

と二人で仲良く?下校するのを見た周りのクラスメイトはこう思った。

 

 

仲良いよなあいつら

 

と。

 

 

まだ俺と前川さんが付き合ってるという噂はまだまだ続くそうです。

 

 




いつものキャラ紹介

犬塚圭
一番後ろの窓際の主人公ポジの席にいる主人公
売店の競争では普通にやっても勝てないのであの手この手でやる。
元ネタは弁当を取り合うラノベ
前川さんとは1番の仲のいい友達だと思っている。

前川みく
主人公の隣の席のヒロイン。寮生活の為に料理、洗濯、掃除はお手の物。委員長モードだと口調も固いけど、やはりちょいちょいボロが出る。なんだかんだで犬塚くんの相手してくれる。本当にいい子。

ちなみに作者の学校でも売店のパンの競争はありました。人気なのはカツサンドのお肉系サンドが人気でした。

psこんなお弁当のオカズ交換してくれる隣の席の子と青春を送りたかった。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。