仮面神姫   作:黒城優輝

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バトル?もうちょい先じゃ。


第2話 番長初めての神姫

〜〜悠のマンション・自室〜〜

 

 

「でわでわ、これから貴方にお仕えするにあたって、色々とこの家の事や私に求められている事を聞きたいのですが、よろしいですか?」

 

無事に起動したニャル子。今後の生活を円滑に進めるために色々と聞くそうだ。

 

「ああ、構わない。何から話そうか?」

 

「でわ、まずはご家族についてお聞きしても?」

 

「分かった。うちは両親と俺、猫のニャー太の3人と1匹の核家族だ」

 

「なるほど。ですが、悠さん以外の人の気配がしませんね?」

 

「父さんと母さんは忙しい身でさ、しょっちゅう出張なんだ。もう俺もいい歳だし、家にはたまにしか帰ってこないな」

 

「なるほど…つまり私は悠さんの寂しんボーイな心のスキマを埋めるラブリーチャーミーな彼女役ですね!」

「いや違う」

 

「ガビーン!即答ですかぁ〜⁉︎(泣)」

 

「俺にそんな特殊な性癖はない」

 

家族について話していたはずなのに、どうやったら彼女役なんて考えが出てくるのだろうか?と、真面目に考察する悠。

神姫にも恋愛感情はあるのだろうか?

 

若干涙目になりながらも、話を続けるニャル子。

 

「うぅ…まあいいでしょう。それで、そちらの毛むくじゃらがペットのニャー太さんですか?」

 

「毛むくじゃらって…そんなこと言うなよ。ニャー太はおまえの兄さんになるんだぞ?」

 

「………ハァッ⁉︎この畜生が⁉︎私の兄⁉︎

はっはっはっ、またまたご冗談を。人類の英知の結晶たる私がこんなヌコ風情と同列だなんで、そんなことありえ…」

 

「ニャー!」ネコアッパーカット!

 

「ウワラバ!」

 

いらん事を言って、アッパーカットをもらうニャル子。

何故ならニャー太は、悠と話しているうちに言霊使いのスキルを介さずとも、少しなら人の言葉を理解出来るようになったからだ。

 

「今のはニャル子が悪い」

 

「野郎!ぶっ殺してやる!」

 

「ウナァァァッッッ!」

 

頭に血が上ったのか、ブチ切れるニャル子。

ニャー太に飛びかかりそのままケンカを始めてしまう。

 

「ニャニャニャ!」ネコジャブ!

 

「アバババ⁉︎」

 

「ニャー!」ネコストレート!

 

「ゴフゥッ!」

 

「フシャー!」ネコスタンプ!

 

「グェッ!」

 

フルボッコだドン!

 

「ちょっ⁉︎重いっ!悠さん助けて〜!」

 

「仕方ない…ほらニャー太!その辺にしとけ!」

 

ニャー太にボコボコにされ、踏みつけられてしまったニャル子は、堪らず悠に助けを求める。

完全にニャル子の自業自得なのだが、放っておくわけにもいかないので、ニャー太を抱き抱え、ニャル子の上からどかす。

 

「おのれぇ…!武装さえ…武装さえあればぁぁぁッッッ!」

 

(…バグってんじゃないかこの子?)

 

怨嗟の声を上げるニャル子。アーンヴァル型とは思えないその性格にバグを疑う悠。

 

(まあそこら辺は追々調べるとして…)

「ニャル子、とりあえず落ち着け」

 

「はっ⁉︎失礼、取り乱しました」

 

「はぁ…それで、他にまだ聞きたいことはあるか?」

 

とりあえずニャル子を落ち着かせ、脱線した話を元の軌道に修正する。

 

「では、私の購入目的…用途ですね。明確なイメージがお有りならば、それらに関する知識を優先して学習いたしますので」

 

「つまりどういうことだ?」

 

「私に料理を作ってほしいと言うのであれば、ネットを通じてレシピを調べたり…

掃除をしてほしいのならば、掃除のテクニックを調べ…

と、まあ予め何をしてほしいか言っていただければ前準備が出来ると。そういうことです」

 

「うーん…特に何かに特化させるつもりはないんだが…」

 

「では、日々の生活のサポートをしながら、何かあればその都度調べる形でよろしいですか?」

 

「そうだな、それで頼む」

 

「合点承知の助でございます」

 

 

 

 

 

「む、結構時間が経ってしまったな」

 

ふと、時計に目をやると、時刻は午後10時を回っている。ニャル子のセットアップとオリエンテーションで、時が経つのを忘れてしまっていたようだ。

 

「…風呂に入るか」

 

「お背中お流ししますよ♡」

 

「続きは戻ってきてからやるから、そこで座って待ってろ」

 

「ひどいですぅ〜!」(泣)

 

ガチャ、バタン。

 

「うわぁ〜…本当に置いてきやがった。

くっ、ブースタータイプのリアパーツがあれば飛んでドアを開けられるんですが…無い物ねだりしても仕方ヌェですね。

…ベットの下でも漁りますか?いや、ぱっと見怪しいものはありませんね。机の引き出し…も今の私が開けるにはちょっと無理がありますね。

…ならば、PCチェックですね!」

 

 

 

 

 

カタカタカッターン!

 

 

 

 

 

「うおぉ…ヤベェヨヤベェヨ…ウス=異本のzipファイルがまとめてあるであろうフォルダを見つけちまったぜ!

…チィッ!パスワードか!イラッとくるぜ!

どうするニャル子、ハックすんのか?

いや、ここは見て見ぬ振りをするのが良い妻だと思いますよ?

いえ!夫の趣味嗜好を把握し、最高の奉仕を提供するのも良妻の条件です!

脳内…もといCSC内会議は見事に意見が割れた!どうする私!このイベントは失敗は許されない!

今後の(夜の)生活を豊かにするためにも!何より私はお嫁さんにしたい神姫ランキングにおいても頂点に立つアーンヴァル型!(当社調べ)

故に!悠さんの性癖は推して知るべし!」

 

その時、ニャル子に天啓が降りる!

 

『ニャル子よ…検索履歴を調べるのじゃ…』

 

「はっ⁉︎なんかノで始まってスで終わるヒゲの旧神から謎電波が届いた気がします!

ではインターネットエクスプローラーを開いて…イザ、チェ〜クッ「はいそこまで〜!」

 

 

 

 

「………………………………」

「………………………………」

 

 

 

どんぴしゃりなタイミングでニャル子を止める悠。

実は風呂から出た悠は、1人騒いでいたニャル子を見て何事かと思い、部屋の外から監視していたのだ。

思い過ごしならそれで良し。万が一の時に現行犯で捕まえるためにあえて泳がせておいたのだ。

 

 

 

「…何時から見てました?」

 

「脳内会議を始めたあたりからかな?」

 

「……ゆっるしってニャン♡」

 

「明日返品かな?」

 

「はいごめんなさいすいません私が全面的に悪うございましただから返品とかリコールとか初期化とか解体とか2-4-11とかは勘弁して下さいぃぃぃッッッ!」

 

「那珂ちゃん関係無いやろ⁉︎」

 

 

 

 

番長説教中………

 

 

 

 

 

「とにかく、パソコンは勝手に弄らないでくれ。レポートとか消えたら困るし」

 

「さすがにそんなヘマはしませんよ〜…」

 

「どの口が言うんだまったく…大体調べ物なら神姫safariとやらを使えばいいだろ?」

 

「仰る通りで…」

 

「はぁ…反省してるならこれでこの件は終わりだ。じゃあ家を案内するから…」

 

「あっ、なら肩に乗せてもらっても?」

 

「分かった。ほら」

 

「では、失礼します」

 

反省したと思われるニャル子を肩に乗せ、部屋を回り案内する悠。

さすがのニャル子もやり過ぎたと反省しているようで、悠の肩の上で大人しく説明を聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…よし、そろそろ寝るか」

 

「えっ?もうお休みですか?確か明日は日曜日ですよ?もうちょっとおしゃべりしましょうよ〜!」

 

「だからって生活リズムを崩すわけにはいかない」

 

部屋の案内を終えた悠は、特にやることも無いので、就寝しようとするが、そこに…

 

ピロリンッ♪

 

「あっ!スマホにライン通知ですよ悠さん!花村…陽介さんからですね」

 

「陽介から?」

 

読んでみると、どうやら遊びのお誘いのよう。

 

『オッス!今日はありがとな!神姫はちゃんと動いたか?

それでさ俺、明日バイト休みでさ、悠がヒマだったら遊ぼうぜ!もしOKなら神姫バトル教えっからさ、神姫も連れて来いよ!』

 

「ニャル子は神姫バトルに興味あるか?」

 

「お〜、いいですね!やりましょう悠さん!才能は何がきっかけで開花するか分かりませんよ!」

 

「よし、じゃあ…『了解。待ち合わせはどうする?』と」

 

 

………………………

 

 

ピロリンッ♪

 

『じゃあ午前10時にショップな!裏にある神姫の動作チェックに使ってる筐体で神姫ライドの練習してから…午後はゲーセンでバトルでいいか?』

 

「…『分かった。明日は楽しみにしている。』よし!ということでニャル子、明日はバトルだ!」

 

「お任せください!私は神姫ヒエラルキーの頂点に立つ天使型アーンヴァルですからね!有象無象のザコどもにゃあ負けないですよ!」

 

「なんかめちゃくちゃ不安になってきた」

 

「なんでですかっ⁉︎」

 

 

 

 




次回は初めての共同作業(意味深)です!byニャル子
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