ハッカドールがSCPに挑むようです 作:3号の三号
ハッカドール人物紹介
アヤメ:アニメ1話と13話に登場。腐女子。1号の手によってアツアツのコンビニおでんを口にぶち込まれたことがある。
話の中の時間軸は結構いい加減です。
「それで」ブライト博士の(まだ)助手・アヤメ研究員は、目の前の三体のAIに向かい、声を荒げながら「何でこいつ等がいるんですかぁーーーーっ!」と声帯がすりきれんばかりに叫んでいた。
「?」
それを聞いて、ブライト博士と、彼と「SCP-TCG-JP-J」なるカードゲームで遊んでいる3号、勝手に研究室をあさっている2号、そして同じく勝手に研究室に併設してある湯船付きシャワールームへと足を運びつつある1号は、ほぼ同時に、きょとんとした顔で声の主を向いた。
「あれ、もしかしてアナタ」
「アヤメさんですか?」
ここはブライト博士の研究室。ブライト博士は彼の持つSCP・不死の首飾りによって自分の分身を作り出すことができるのだが、それはつまり「同時進行による仕事の効率化」という論理が展開されることになり、増加した彼もまた博士として働かされることになる。必然的に彼の所有する研究室も増えるということで、つまりここは、ブライト博士の多数ある研究室のひとつということである……。正確には、ここはそのうちの、彼が「助手を犠牲にして自分の分身を増やすための苗床」として使っている場所なのだが、新入研究員のアヤメはそれを知らない。
「なんだ、君たち知り合い? ……SCP-2521でSCP-1893にクロステスト」カードをいじりながら、博士が尋ねる。
「はい、私たちこの人を何度も捗らせたことがあって――」
「捗るかボケエエエエエエエ!」
「ええっでも私たち上手くやったじゃないですか、ええとほら、同人誌出すの手伝ったり」
「出来てねーんだよダボが! ブライト博士! こんな奴らさっさと追っ払っちゃってくださいよ!」
「無理。だって今日からこいつらウチの部下だもん……SCP-048の効果発ど……」
「はああああああああああ!? こいつら無能ですよ!? アツアツおでん口にぶっ込んできますよ!?」
「え……そうなの?」
「そんなことありません! 私たちはちゃんと働けますよっ! ほら必殺! 成分分析!」
1号がそう言うと、ブライト博士に向けて緑色の光が照射される。
「うぉっまぶしっ!」
説明しよう! 成分分析とは相手の趣味、もとい個人情報を読み取り、好みを把握する機能である!
「うわああああああ何てことを!」アヤメ研究員が悲鳴を上げる。
「1号ちゃん、どう?」2号が尋ねる。
「ええと、内訳がクトゥルフ、ハ■ポタ、ス■ーウォーズ、U■A、遊■王、ま■マギ……それから結構なフ■ヴィアンです」
「ド■■ー・■ーか……吹き替え以外見てないなぁ」
「N■Kがもう少し頑張ってくれたらいいんだけどねー」
「え? 何? 俺何されたの?」
「個人情報を盗まれました」
「えっ、ちょっ何やってんの君、え、ほんと何やってんの?」
「ま■マギが好きなら……コレとか好きでしょ」そう言って懐から「ま■いい」を取り出す1号。博士の声は完全に耳に入っていない。
「いやいや、ここはこれでしょ」と、フ■イナルファンタジ-Ⅷを取り出す3号。
「これですよね」2号は「C■さくら」のコスチュームを取り出し、勝手に博士の肩に合わせている。
「妙なことになったぞ」
「主人公の少女が夢に見たりした服」をあてがわれ、3号にスマホで写真を撮られながらブライト博士は、ようやく事の重大さに気付いたのだった。
次回「焼きたてジャパソ」 みんなもSCP、確保だぜ!
今回登場したSCP
SCP-TCG-JP-J - は財団購買部にて好評発売中! ©AiliceHershey kotarou611 2016
http://ja.scp-wiki.net/scp-tcg-jp-j