本編とは関係ありませんので、お気お付け下さい。
とある日の午後の事、『八神 はやて』と言う車椅子に乗った、栗毛でおかっぱの少女が、
はやて「ふんっ!せいっ!シャオラァー!!」
見かけに
はやて「う~ん、どないしよ、全然抜けへん。電話持ってへんし、誰か通ってくれへんかな?」
どうやら、完全にお手上げ状態のようだ。
はやて「
この少女、まったくヒロインの自覚が無いようである。
しぐれ「…しぐれ」
口下手にも
はやて「?…あっ!もしかして名前ですか?しぐれお姉さん言うんですか。
そいえば、まだ言うとりませんでしたけど、私は『八神 はやて』言います。実は、タイヤがハマってしもうて、お姉さん何とかなりませんか?」
すると、しぐれはおもむろに、背中の長い袋に手を掛けながら、つぶやいた。
しぐれ「ん…少し、待て。……えい。」
ーキンッー
ーガコッー
はやて「へ?えいって、何を…って、何じゃこりゃ~?!」
この時、つい音の方を見たはやては、驚きで口が塞がらなくなった。
はやてが見た物、それは…
『綺麗に
しぐれ「これ、で…おっ、け~」
しぐれは袋の口を縛った後、後ろに周り、はやての乗る車椅子を押した。
ーガラガラッー
はやて「んな、あほな。…って、お姉さん今、何したん?」
すると、しぐれは少し考えて、こう答えた。
しぐれ「……………斬っ、た。」
はやて「へ~、そう何や…って
ノリツッコミならぬ、ダブルツッコミである。
そして、そんなはやてに対して、しぐれはこう返した。
しぐれ「えっ、へん。(ドヤ顔)」
その顔を見たはやては『あ、あかん!シバき倒したい!けど!我慢、我慢や私!お姉さんは恩人や、シバいたらあかん!』と思っていた。
はやて「お、お姉さん、ホンマにありがとうな~。助かりましたわ~。もし良かったら、お礼に少し歩いた所に喫茶店があるんで、一緒にお茶でもどうですか?そこ、シュークリームが凄い美味しいんですよ~。」
(腹黒い少女の癖に)意外と大人の対応である。
そして、しぐれは、はやてに一言こう言った。
しぐれ「ん。」
まさかの一言でなく、一文字であった。
はやて「ほ、ほなら、行きましょうか?」
流石の(腹黒)はやても顔が引きつるのだった。
そして二人は喫茶店えと足を向けるのだった。
はやて「ついたで!ここがあの、シュークリームで有名な『喫茶 翠屋』や!他のも旨いで!」
はやての宣伝チックなセリフに対して、しぐれは無表情に。
しぐれ「お~。」ーパチパチパチー
はやては一瞬、額に血管が浮き出そうになるが、その瞳の輝きを見て『あ、もしかして喜んどる?』と思い、気を取り直して翠屋に入ろうとした。
はやて「ん?ん~、まあええわ。ほな、入りましょうか。」
ーカランカランー
ードンッー
はやて「わぷっ!な、何や?壁?(チラッ)……あ、私死んだわ。」
その、はやてが壁かと思い見て、死を覚悟したそれは…
『金色の長髪』で『身長が2メートル以上』ある『筋骨隆々』の『老人』であった。
ちなみに、その老人の口の端には赤い液体(苺ジャム)が付いていた。
長老「む?すまんのお嬢さん、少し『すい~つ』の
その老人の謝罪に、はやてはビックリしながらも、答えた。
はやて「ウヒャ?!い、いえ、いえ!大丈夫ですから!だから食べないで下さい!お願いします!!」
はやては、まだ混乱しているようだ。
長老「ほっ、ほっ、ほっ。な~に、捕って食いはせんよ………不味い(と思う)からの。(ニヤリ)」
はやて「いや~?!誰か助けて~!!」
この老人、悪乗りし過ぎである。
しぐれ「ジジイ、やり過ぎ、だ。」
この時、はやてには、しぐれが女神にみえたと言う。
はやて「うわ~ん!女神様~!!」ーギュッー
ームニョンー
しぐれ「だれが、女神、だ。」
ーウホ!ナンヤコレー
長老「ほっ、ほっ、ほっ。仲が良いのう。」
ーデカスギヤロ!ー
カオスである。
ーカオガウモレテー
しぐれ「ジジイ、ここ、で、何して、る?
世直しの、旅のは、ず。」
ームニムニヤデー
確かに長老が居るにしては、『はいから』な場所である。
ーヤワラカーイー
長老「いやのう、ここの『お~な~』と少し顔見知りでの、立ち寄っただけじゃよ。まだ、家には帰らんがの。して、しぐれはまた『探し物』かの?」
ーココハテンゴクヤ、フヘヘヘー
しぐれ「そう、だ。…てい。」ーゴツンー
ーウゴ!ー
ここで、落ち着きを(拳で)取り戻したはやては、しぐれに質問した。
はやて「いたた、そ、そう言えば、お姉さんの探し物って何?」
一応、人の話は聞いていたようだ。
しぐれ「ん、…ひみ、つ。」
はやて「フフッ、何やそれ。」
二人が何だ
長老「
ーゴウッ!!ー
はやて「きゃ!!…何や、今の風…あれっ?!おじいさんが居無うなっとる!」
そこで、はやてはある本の、登場人物を思い出した。
はやて「もしかして、おじいさんは風神様?」
本日、二人目の神認定である。
そしてその後は、特に何事も無く『すい~つ』を食べて、別れたのだった。
しぐれが、『屋根の上を跳んで帰る』以外は。
はやて「ホンマに何物?!」
おわり
また、区切りの良い時に短編出します。
これはIFの更にIFの物語です。