絵本風に、原作無視で考えてみました。
注意!
全て平仮名で書いてあるので、物凄く読みづらいです。
結構前に書き上げたのですが、続きが書けずに、投稿します。
むかし、むかし。
それは、まだせかいがいまのすがたをしていなかった、にんげんのせかいとポケモンのせかいと、ふたつのせかいがあったころのはなしです。
ポケモンのせかいのふかいもりのしんでんのなかに、ねがいをかなえるポケモンがいました。
そのポケモンは、みっつの『め』をもち、そのみっつめの『め』は、おなかにあります。そのいろは、あかるいあおいろです。
そのポケモンは、やがてトモダチをつくりました。
そのはじめてのトモダチのなまえは、【ハルヒコ】といいました。ハルヒコは、にんげんでした。はじめてあったときは、こどものーー。
ねがいをかなえるポケモンは、トモダチがうれしかったのでしょう。いままでだれも、そのポケモンのもりのなかにはいってこなかったので、ポケモンはとてもひまだったのです。あるときふいにポケモンはおもいつきました。はじめてのトモダチにじぶんのちからをかそう、と。
だから、いいました。
「ハルヒコ、ねがいをかなえてあげる!」
そのことばにハルヒコはこまったようにわらいました。
「もう、これいじょうねがうことはないよ。」
ぼくは、しあわせだから。これいじょうないくらいに。そういってわらうのです。
ねがいをかなえるポケモンは、それがふしぎでたまりませんでした。とおめでみたときに、にんげんというものはよくぶかく、ねがいをかなえようとするいきものだったとがくしゅうしていましたから。しかも、ハルヒコはとってもまずしかったので、いつもくろうをしているのです。
ここにまぎれこんだりゆうも、のんだくれのおやからにげてきた。と、いうものでした。
「ほんとにないの?」
ポケモンは、たずねました。
「うん、ないよ。」
そして、ふたりはわらいあいました。それは、たしかにしあわせでした。
まっくろなそらに、まっしろなほしぼしがかがやくよる。
ぴかぴか、ぺかぺかとやみよにひかりがゆれます。
みっつめの『め』とおなじいろのふたつのめを、ふあんでゆらしながら、ポケモンはほしにねがいをささげていました。
「このせかいをつくったかみさま、どうか、ハルヒコをたすけてください。」
にんげんのせかいでは、せんそうがはじまっていました。
ハルヒコはむかしのように、ひんぱんに、ねがいをかなえるポケモンのしんでんにくることはなくなりました。
にんげんのせかいにすまうポケモンは、せんそうにまきこまれて、きずついていました。ポケモンのせかいににげこむにんげんもふえました。
それでも、それらにめもくれず、ねがいをかなえるポケモンは、ハルヒコのためにいのってねがいます。
あるひ、きずついたハルヒコが、もりにやってきたことによってねがいをかなえるポケモンは、じぶんはじぶんのねがいをかなえることができないことにきづきました。
どうして。かみさま。ねがいをかなえるポケモンは、いたいたしいハルヒコをみて、とうめいななみだをながしました。
ハルヒコは、それをみていつものやさしいかおでーー、こんかいもやさしいかおでポケモンにわらいかけました。
「もう、いかなくちゃ。」
どうして。どうして、かれがきずつかなくちゃいけないのだろう。なぜ、ハルヒコがひっしになるひつようがあるのだろう。
「ハルヒコ、ボクをおいていかないで。」
だから、ねがいをかなえるポケモンはいいました。ポケモンはとてもおびえていました。ひとりなんてなれていただろう。と、れいせいにおもっても、ハルヒコをうしなうことをかんがえると、きがくるってしまいそうでした。
ねがいをかなえるポケモンのうったえに、ハルヒコはこまったようにわらいました。ねがいをかなえてあげる。じぶんがそういったときにしたかおだ。と、ポケモンはおもいました。
こまったようだけど、とてもやさしいかお。
ねがいをかなえるポケモンは、ハルヒコのそのかおがあまりすきではありませんでした。
ハルヒコにながいきしてもらって、ちがうかおをみせてほしい。そうおもって、ねがいをかなえるポケモンはいいました。
「ねがいをかなえてあげる。」
ねがいをかなえるポケモンのとうめいななみだは、ぽたぽたと、つめたいだいちにしみこんでいきます。
それでも、ふたつのそうぼうをハルヒコからそらさずに、ポケモンはいいました。
「ねがいを、かなえてあげる。」
ハルヒコはくびをよこにふります。
「せんそうは、ひとがはじめたもの。ひとがけっちゃくをつけなくちゃ。」
ねがいをかなえるポケモンが、なにをかなえようとしたのかが、ながいあいだトモダチ、いまもトモダチなハルヒコにはわかりました。
……ほんとうは、ハルヒコは、うれしかったのです。
トモダチが、じぶんをおもってくれていることに。
だけど、それではダメだ。と、おもうから、ただただざんこくなけつだんをするのです。
「せんそうは、ハルヒコがはじめたんじゃない。」
「そうだね。でも、きみのてをかりるのは、まちがっている。」
「まちがってない。ボクのそんざいいみは、ねがいをかなえることだから。」
「うん。だけどきっと。」
ここでねがいをかなえるポケモンが、せんそうのしゅうまくをかなえてしまったら。
「また、おんなじことをくりかえすよ。にんげんは。」
そう、ハルヒコはいいました。
それにーー。ねがいをかなえるだなんて、にんげんのよくをみたすどうぐにもってこいだ。たいせつにされるだろう。そして、かいころされるだろう。そんなめに、トモダチをあわせたくない。
ハルヒコはおもいます。
「ほんとにごめんね。だけど、ぼくはしぬきなんてさらさらないよ。」
また、むかしみたいにわらいあおう。
ねがいをかなえるポケモンは、そういったトモダチをとめることができませんでした。
「ハルヒコ……。」
かみさまは、むじひだ。
「ハルヒコ……。」
ハルヒコは、いじわるだ。
「ボクは、どうしたらいいの?」
ねがいをかなえるポケモンのまえで、ハルヒコは、ぐったりとたおれていました。しんではいません。でも、しんでしまいそうです。ねがいをかなえるポケモンにはたすけることはできないのです。
ねがいをかなえるポケモンは、かなしみました。そして、ぎゅっと、てをにぎりしめました。しだいにつめたくなっていくハルヒコのたいおんをおもいだすように。ぽたぽたとたおれるなみだとともに、むねにせりあがってくるこのかんじょうは、きっと、こうかいというなのかんじょうなのでしょう。
「ねがいをかなえてあげられたら。」
ハルヒコは、いじわるだ。と、おもいました。きがくるってしまいそうでした。
「こんなめにきみは、あわなかっただろう?」
なのに、じぶんは、たったひとりのトモダチをすくえないのです。このままでは。
「ハルヒコ、もっとすなおになってもよかったのに。」
ねがいをかなえるポケモンがそういったときでした。
「……かってにころさないでよ。ねぇ。」
ハルヒコはいいました。
ねがいをかなえるポケモンのめにはうれしくて、うれしくて、なみだがあふれました。
「ハルヒコ!」
よるは、つめたさとともにやってきました。
ハルヒコはねがいをかなえるポケモンをぎゅっとだきしめました。
そして、いいきかせるようにいったのです。
「そのちからをむやみやたらにつかってはいけないよ。そんなことをしたら、きみは、あいされすぎちゃうから。」
つきはみえませんでした。
あたりは、くらやみでした。あかりといえば、いつのひかみた、ぴかぴか、ぺかぺかとかがやくほしぼしだけでした。
いつのまにか、ハルヒコはたくましくなっていました。ねがいをかなえるポケモンは、それがとてもおそろしいことのようにおもいました。
「どこにもいかないで。」
ハルヒコのうでのなかでつぶやくと、ハルヒコはこまったようにわらうのです。
「……どこにも、いかないよ。」
ハルヒコはにんげんでした。にんげんは、むかしもいまとかわらず、じゅみょうをもってくらしています。そのりゆうには、あるにんげんが、かみさまをおこらせた、だとか。いろいろなものがあります。
ハルヒコは、それをしっていました。じぶんは、ねがいをかなえるポケモンとちがってえいえんではないのだと。
しらないのは、ねがいをかなえるポケモンだけでした。
「……ごめんね。」
だから、ハルヒコのしゃざいのわけも、ねがいをかなえるポケモンにはよくわからないのでした。
やがて、せんそうはおわりました。
いちばんゆうりょくなのは、けんりょくしゃのしっけんです。ほかにも、いろいろなせつがありますけど。
いまや、しんそうはやみのなかです。
しかしどのようにせんそうがおわったとしても、せんそうによって、せかいがうしなったかけがえのないものは、かぞえきれないほどです。
「せんそう、おわったね。ハルヒコ。」
「そうだね。」
よあけのたいようは、とてもまぶしいのでした。
このごろ、ハルヒコはよくたいちょうをこわすようになっていました。
ハルヒコは、としをとったのです。
ねがいをかなえるポケモンは、かわりませんでした。
なんねんも、なんねんも。おいてかれるかんかくがしだいにつよくなっていきます。
「ハルヒコ、どこにもいかない?」
「いかないよ。」
あめがふっていました。もりには、ただひとりしかいませんでした。
ひとりは、つぶやきました。
「……うそつき。」
ハルヒコは、ながいきをしました。にんげんのなかでは。
「えいえんを、ねがってくれれば、かなえてあげられたのに。」
ねがいをかなえるポケモンは、たったひとりのトモダチを、ときのながれによってなくしてしまいました。ハルヒコは、ざんこくだ。と、ねがいをかなえるポケモンはめをとじます。そのひの、あめのしずくは、とてもしょっぱいのでした。
いつのまにか、せかいはすがたをかえていました。
ポケモンのせかいと、にんげんのせかいはひとつのせかいへとかわっていきました。
ねがいをかなえるポケモンは、さいきんよくねむるようになりました。
ねむって、ゆめをみるときにはハルヒコがわらってくれるのです。トモダチが、そこにいるのです。
そのねむるじかんは、さまざまでした。はんにちのときもありました。いちにちのときもありました。いっしゅうかんのときもありました。いちねんのときもありました。
……せんねんのときもありました。
それでも、ねがいをかなえるポケモンは、かならずおきました。
どんなときでも、そのねむりには、おわりがおとずれてました。
あるひ、ねがいをかなえるポケモンは、かみさまにたのみにいきました。
「ボクにあんみんをください。」
かみさまはいいました。
「まだ、おまえはねがいをかなえていないだろう?」
それは、きょひでした。それでも、ねがいをかなえるポケモンはくびをゆるゆるとふりました。
「つかれちゃったんです。」
かみさまは、こまったようでした。そのひょうじょうがハルヒコににていて、ねがいをかなえるポケモンは、めをふせます。
「……わかった。おまえに、せんねんのねむりをあたえよう。そのかわりに、なのかおきなさい。そして、ねがいをかなえなさい。」
かみさまは、まよったすえにいいました。
ねがいをかなえるポケモンは、そんなかみさまにありがとう。と、いいました。
さっそく、ねがいをかなえるポケモンは、もりのおくでしずかにせんねんのときをかぞえはじめました。
そして、そのご、せんねんのとしつきがたち、ねがいをかなえるポケモンは、なんかいかおきました。そのたびにあうにんげんに、せんねんもねむって、なのかしかおきれないなんてかわいそう。と、いわれました。それは、ちがう。ねがいをかなえるポケモンはそうおもいます。ボクはかわいそうじゃない。
きょうもねがいをかなえるポケモンは、ねむります。
くらやみのなか。かこにすがりつきながら。たったひとりのトモダチのかおをおもいだしながら。ただ、ねむりつづけます。
「……きみのねがいは、なんだい。」
また、なのかがくるらしい。かくせいしていくいしきとともに、ねがいをかなえるポケモンはつぶやきました。