暴走した達也を止めるために立ち上がった仮面ライダーポセイドンは、必殺技であるロックオンショットで彼を殺してしまう。
それから数週間経った今……、
彼らはどんな生活を送っているのか!?
見てみよう……。
「ピピピ……」
目覚ましの音が静かな部屋に響きなる……。
それを確認した明里は、ゆっくり起き上がると制服に着替えて投稿する準備をしていた。
「火燐ちゃん、朝食食べよう?」
「うん……」
隣の部屋では、達也の妹である火燐がぐっすり寝ていたが、時間になり明里に起こされた。
あれから、達也の葬式を行って親すらいない火燐をどうしようという話になり一番に意見を出したのは明里だった……。それは、達也への想いの表れなのかは誰にも分からない。
「元気だして!」
そうやって火燐を慰める明里だが、火燐の顔に笑顔が出ることは無かった。両親が死んだ時だって辛かったのに、大好きなお兄ちゃんである達也まで死んだのは相当答えてるらしい……
「ごめんなさい……私……今までお兄ちゃんの存在にに甘えてたのかもしれない……。お兄ちゃんが居ないと……私、何も出来ないよーー!」
そう言って火燐は、泣き出した。前までは、そんなに泣く姿を見た事のない明里だったが、ここ数日はずっと泣いているらしい……。
そんな火燐を抱きしめた明里は、そのまま火燐の頭を撫でる……。
まだ園児みたいな子供を撫でるように優しく……。
「大丈夫だよ!達也は、ずっと見てるから……だから、いつまでも泣いてたら達也に怒られるよ?ねぇ!」
そう言って明里は、慰める。いつも彼女達の朝は、これから始まる。達也に似て自分を責めちゃう性格である火燐は、毎日自分がいけないと思い込んでるみたいだ。
「じゃあ、おばさん行ってきます……。」
「お母さん、行ってくるね!」
「はい、行ってらっしゃい。火燐ちゃん、元気だしてね!」
明里の母である
こんなに悲しい気持ちの人たちは、明里だけではない……。執行部のメンバーは、勿論…全校生徒それに先生達も悲しんでいた……。
そして、生徒会長代理として柊優が務めるようなった。
「柊優会長、本日より執行部は天空祭の準備をしないといけませんが……執行部としての企画はどうしますか?」
会議が始まると美南は、柊優にそう聞いた。
月も五月へ変わり、七月に開催される天空第一高校の文化祭…天空祭の準備を始めなければならないのだった。
「確か……以前達也と話してて一日目を体育祭、二日目にクラス展示を行い、三日目にクラスやクラブの発表、そして最終日は一般公開という流れが良いって言ってたな。」
「ドン!」
生徒会室に机を叩く音がひびきわたるとみんなは、剣心の方を見ていた。
「達也、達也って皆さんどうかしてますよ!火野先輩は、死んで今は三森先輩が会長じゃないですか!1から作り出さないとダメですよ!」
どうやら、剣心はいつまでも前会長である達也におんぶに抱っこ状態ではないかと執行部全員に聞いてきた。
「分かってるよ……そんな事わかってるよ!!!」
そう言って柊優まで立ち上がった。そして、今まで内に秘めていた気持ちを爆発させる……。
「だがな、この学校の生徒会長は、あいつなんだ!達也なんだよ!!達也に頼っちゃいけないのは分かってる!でも……あいつ以外に生徒会長が務まるのかよ?
少なくとも……、俺は達也が生徒会長で俺と明里が副会長である事に変わりはないと思っている。
だから……だから、俺は達也がやりたい文化祭をやりたいんだ!!
……とにかく、みんなの意見が聞きたい。今日一日考えて明日決断したい。本日の会議はここまで。」
そう言うと柊優は颯爽と帰ってしまった。
「柊優!」
柊優を追いかけてきたのは奈々は、柊優と一緒に帰ろうとした。
しかし……
「よう……。」
暗い声で一人の青年が現れた。
彼を現れた時……奈々のカバンは地面に落ちた。
「な、なんで……」
そう言うと奈々は、不思議そうに青年を見る。それは、その場に居合わせた生徒も同じである。
「嘘だろ!?何で!?」
いつの間にか柊優や奈々の後ろには、生徒や先生が集まっていた。
そこを抜け出して明里や火燐がやって来ると目を丸くして前の風景に驚く……。
「た、達也!?」
「お兄ちゃん!!」
明里と火燐は、そう発する。
しかし、達也はいかにも悪者そうに微笑むと手に紫色のエネルギー弾を作る……。
「死ね、クズな人間ども!!」
そう言って放つとエネルギー弾は、明里に向かって一直線に進んだがそれを一発の氷弾が防ぐ。
「誰だ!?」
「俺だよ……火野。」
そう言いながら現れたのは仮面ライダーポセイドンだった。
「青い……仮面ライダー……。」
そう言いながら明里は、ある真実を知っている……。
それは、青い仮面ライダーが去った後恐る恐る海岸へ向かうとそこには、胸を抜き取られた達也の姿があった……。そして、彼が達也を殺したんじゃないかと疑っていた……。
「まさか、死んで強くなって帰ってくるとはな……。お前は、とことん変な奴だぜ……。」
「ふん、お前を地獄へ葬ってやる。」
達也は、そう言ってポセイドンに近づくと腹部を蹴りポセイドンを蹴り飛ばした。
「嘘……!?本当に達也???」
明里は、ある疑問を思っていた……。
いくら運動神経が良くても、手から光弾を作ったり人を蹴り飛ばす力はないと思ったからだ。
それに……彼女にしかないある確信があった。
「貴方は、達也じゃない!!」
その確信を信じて明里は、大声で叫んだ。
「明里……何を言う?俺は、正真正銘の火野達也さ。」
「違うって事をここで見せてあげる……達也、私と約束したのを全部言ってみて!」
そう、本物の達也なら昔にした約束を知ってると思ったのだ。
「約束!?あぁ、これから先お前達を守り抜くっていう約束だろ?ほら、俺は本物だ。」
確かに達也は、そう言った瞬間に明里は、ある答えと確信した。
こいつは、達也ではない!!
「じゃあ、君は達也じゃいね……。」
「何!?」
明里の答えに本人はおろか、その場にいた生徒全員が驚いた。
「明里、それは本当なのか?」
隣にいる柊優がそう聞く時には、何も迷いはなかったと言う……。
「うん!私がこれまで達也に交わした約束は……全部で五つ。一つは、さっき言ったやつ。次に一緒にディズニーランドに行くこと。三つ目は、誕生日プレゼントを交換すること……」
約束を話している明里には、何故か涙が流れ落ち始めた。彼女の脳裏には、達也と過ごしたかけがえのない日々が走馬灯のように流れた。
「四つ目は、私より先に死なない事!……そして……、最後は……」
明里は、息を落ち着かせると大きく息を吸った……
そして……
「私、片岡明里と結婚する事!!」
明里は、頬を赤くしながら大声で叫ぶと周囲は唖然とした。しかし、これでこの達也に似ている人物が偽物だと分かった。
しかし偽達也は、何も困ってなかった。
「悪い悪い。そんな子供みたいでくだらない約束……
忘れた……。」
だが、この台詞がこいつが偽物である事を決定してしまった。
「お兄ちゃんは……お兄ちゃんは、明里ちゃんの約束を一度も笑ったり貶したりしたことはない!!
あなたは誰??もう、お兄ちゃんの格好しないで!」
生まれた時からずっと一緒だった火燐がそう言うと偽達也は、大声で笑い出した。
「バレちまったか……。どうだ??達也のガールフレンドと達也のシスター、本物そっくりだろ?神で、獣神を見抜けれるはずのポセイドーンでさえ、見破れなかったんだからな。ポセイドーン、お前が殺した仲間の姿であの世へ送ってやるよ……変身。」
そう言って偽達也は、黒い光に包まれて仮面ライダーマーズへと変身した。本物のマーズとは違い、つま先がとんがっていたり、指の爪が長かったり、複眼は赤だが、全身真っ黒で、明らかに本物とは別人だった。
「ここにいる奴ら全員血祭りに上げてやる。覚悟しろ!」
そう言って爆炎カリバーに似たニセ爆炎カリバーを取り出すと振り下ろそうとして高々と持ち上げるが、ポセイドンの氷を身にまとった剣……ブリザードソードを使い生徒達を庇う。
「逃げろ!お前らまで死なれたら俺は、本当の意味で火野に合わす顔がない!!」
「何で!貴方が達也を殺したんじゃないの?」
矛盾してる言葉にムカついた明里は、真実を打ち明けて真相を聞こうとした。
「あれは、ラゴンの罠だったんだ……。」
そう言ってポセイドンは、あの日の真実を全て打ち明けた。それを聞いた明里は、責めたポセイドンに申し訳ない気持ちになり謝罪した。
「だからな、俺は償えるなら……あいつが守りたがっていたお前達をこの命にかえても守る義務がある。だけら、逃げてくれ……。」
そう言うと理解した明里は、他のみんなを連れて避難してポセイドンの後ろには、誰もいなくなった。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
そう叫んだ雄叫びと共にニセ爆炎カリバーを振り払いブリザードソードで偽マーズの身体を連続で切り裂くと火花を散らしながら偽マーズは、後退した。
「俺は、あいつを侮辱したお前を許さない!!絶対に倒す!!」
「ふん、殺れるものなら……。」
そう言って偽マーズは、姿を消すとポセイドンの目の前に姿を現した。
「何!?瞬間移動???」
「やって見ろよ!」
そう言ってニセ爆炎カリバーで腹部を突いて弾き飛ばすと彼らの戦いが幕を開けた。
《次回予告》
ボロボロになり傷つくポセイドン……。
偽マーズの強さは、伊達ではなかった。
その頃、ある場所にいた達也の魂は、ある人と面会する……そして……。
第12話「新フォーム爆誕!!帰ってきた仮面ライダーマーズ」