地獄へ迷い込んできた達也と明里……。
そこで待っていたのは……前にマーズやポセイドンに倒された獣神や怪人達だった……。
マーズのパワーが効かない上に、死んでも何度でも復活する獣神達に達也達は、逃げるしかなかった……。
あれから何日の月日が経っただろうか!?
時計は、電波が届いてないので動いていない……。
今がいつで、何時何分なのかが全然分からないのだ……。
「腹減った……」
俺は、そう呟くと上を向く。
勿論、太陽の光など見えない……。
「達也……大丈夫!?」
「俺は、大丈夫。明里は!?」
「私も……大丈夫だよ……。」
見るからに大丈夫…ではない顔をしていた明里の額を右手で触る……。
「馬鹿野郎!思いっきり熱いじゃねぇーか!!」
「しー!達也、うるさいよ!!居場所がバレちゃう……。」
そう言って明里は、俺の口に自分の手を当てた。
この高温高圧高湿度と言ったこの地獄で何日も生活をしていれば、人間の身体は持たないだろう……。
「そんな事関係ないだろ!このままじゃ……明里が死んじまう!」
俺は、辺りを見回すが水もない。それもそのはず、この地獄に水があったら不思議だろう……。
いや、ありえない……。
このままじゃ、明里が干からびてしまう!!
俺は、焦りを感じた。
早く地獄から脱出する方法を考えないと……。
「見つけたぞ!仮面ライダーマーズ!!」
そう言って俺達の後ろには、ラゴンが現れた。
俺は、明里を庇い少量のマグマを被った。
「熱ッ!!」
「達也大丈夫!?」
「問題ないけど……明里は!?」
「私は大丈夫!」
そう言って明里の無事を確認するとラゴンの方を振り向くと、ラゴンは俺を掴み上着のシャツを引き剥がされた。
「前よりは、肉体だけでも戦えそうな雰囲気あるな。」
「やってみるか!?」
俺は、そう言うとその場に小さくジャンプをしはじめた。それを見たラゴンは、俺に向かって突進してきたが俺は、馬跳びをして躱すと背中目掛けて思いっきり右ストレートを放ちラゴンをダウンさせると、明里を連れてその場から走って逃げだした。
場所は、変わり地上では文化祭二日目を開始していた。
しかし、執行部のメンバーと海人は達也達を探していた。
「あ!海人くん!!」
「見けたか!?」
「それが……どこにいも居なくて……。」
偶然学校の近くで出会った海人と火燐がそう話す。
海人は、その後に不思議な気を感じた。それは、前倒したはずの獣神達の気だった。
恐らくこの件と関係が深いのだろう……。
「良いか!この近くは危ない。せめて、執行部の仲間と逃げろ!!」
「何で!?」
「地下から恐ろしい気を感じる。」
そう言うと海人は、バイクを走らせその場を後にした。
その後、火燐は執行部のみんなに連絡すると一旦学校へ行き、学校からみんなを避難させることにした。
「はぁ……はぁ……はぁ……。」
明里の生命力が低下してるのを確認した俺は、明里をおんぶして歩いていた。明里は、頬を赤くして物凄い熱に襲われていた。それに肌はカサカサでこのまま数時間も持たないうちに干からびて死んでしまう……。
「ごめんね……私…結局達也の迷惑ばかり……。」
「迷惑だって思ってねぇーから安心しろ。それより、生きる方法を考えるんだ!」
後ろ向きになる明里に対して俺は、必死にそう言う。
しかし、明里にそれを答える返事はない。しかし、前から冷たい風が俺たちを襲う。意識を失いかけていた明里もその風に反応して目を覚ます。
「これがあの世とこの世を瞬間的に繋ぐのか……。」
「あぁ、準備出来たから行くがいい。」
俺達は、岩陰に隠れると前の光景にビックリした。ワームホールみたいなのが展開されていて、そこには閻魔大王や獣神達が待機していた。
「明里、あれを使うぞ!!走れるか?」
「うん、さっきの風で少しは……。」
お互いの調子を確認すると俺達は、岩陰から飛び出した。
「マーズだ!!」
「女もいる!!」
「殺せ!!」
もう沢山いすぎて誰が喋ってるのか分からないが、俺は懸命に明里を誘導してワームホールの前に立つと、獣神達が血に飢えた狼の様にやってきたがそれを左手を前に伸ばして気の波動を放つと、全員それを受けて後ろに倒れ込む。
「明里早く!!」
俺は、そう言うとワームホールの方を向くと明里の背中を押した。
「達也!?」
ワームホールに入った明里が俺が居ないことに気づくと後ろを向く。俺は、明里に伝言を託すことにした。
「明里!海人って人に伝えてくれ!!もし、死んだはずの獣神達が復活したらごめんって!」
「嫌だよ!達也!!達也ーーーーーーーー!!!」
そう叫び戻ろうとするも明里は、そのままワームホールの先に向かって行った。
「何故だ!?何故行かない???」
「何故って決まってるだろ!?」
俺は、閻魔大王の質問にそう言って振り向くと握りこぶしを作る。
「お前らをここで倒すためさ!!」
そう言ってへそより気持ち少し下の部分にひだりてをかざすとベルトが出現した。そして、そのまま左手を左腰に右手を真上に掲げると、ゆっくり目の前に下ろしえ横へ右手を持っていくと腰の位置へ持っていくと同時に左手を斜め前に突き出すとゆっくり握り拳を作り左前へ持って来た。まるで、体内にある気をその球体に集中させるかのように……。
「変身!!」
と叫ぶと赤バックルにある赤い球体が眩しく光り出すと
《チェンジ!マールス!!》
と音声が響き渡る。
それと同時に俺は、全身眩い光に包まれると仮面ライダーマーズに変身した。
「地獄で永遠に戦うというのか!?」
「そうだな、それで地上が救われるなら……
ここが墓場でも構わねぇーけど……、
お前達の野望をほっといて死ねぇんだよ!」
俺はそう言って構える。ワームホールから僅かな地上の気を感じた。ここでなら本来通りに戦えると確信した俺は、爆炎カリバーを取り出すとベルトのバックルにかざす。
《マールス!スラッシュドライブ!!》
「爆・炎・斬ッ!!」
そう叫んで俺は、振り上げた爆炎カリバーを振り下ろすと三日月の斬撃を放ち閻魔大王達に直撃した。
海人は、校庭に着くと地面に大きな穴……ワームホールが出現されていた。
そのワームホールの中から、誰かの気を感じた。
「誰か来る!!」
俺は、そう言うとベルトへそより下に付けるとレールが腰を一周して「カチャ」と音かなって装着した。
しかし、先程感じた邪悪な気ではなく普通に人の気だった。そして、その気の正体が現れるとワームホールは閉じた。
「明里ちゃん!!」
「明里!!」
執行部のメンバーは、明里の近くに行く。皮膚はカサカサになっていて息も苦しそうだった。
「退け!」
海人は、そう言うと氷銃を水のモードにすると明里の全身に掛けると、銃口を明里の口に向ける。
「火野の妹!こいつの着替えを持ってきてくれ。」
「わ、分かった!」
火燐に着替えを取りに行かせると膝をつき、明里に近づく。
「ほら、聖なる水だ。これを飲めば少しは、元気になるから口を開けろ。」
そう優しく言って明里の口に聖なる水を飲ませると保健室へ連れて行った。
『火野の野郎……また自分の命と引き換えに
この少女の命を救ったのか!?』
そう思いながら優しく弱い生命力しかない明里を運びベットに寝さした。
《次回予告》
地獄から地上へ向かう事を防いだ達也……
しかし、それはまた地獄の不利なハンデを背負う事になる……。
しかも、獣神達は作戦に失敗して怒りをそのまま達也にぶつけてくる!!
第19話「ようこそ地獄へ!(後編)」