閻魔大王と激しい激闘を繰り広げていた達也は、ある声を聞くと真っ二つになった閻魔大王から少年と少女を救い出した。
彼の正体は何と!今まで激しい戦闘を繰り広げていた閻魔大王だった!
そうこうしてるうちに大きい方の閻魔大王が元に戻り復活した!!
「ここは、危険です!ワームホールがあるなら逃げましょう!!」
「君は!?」
俺は、動揺しながら少女の方へ名前を聞く。少女は、まるでアニメに出てきそうなセクシーなダイナマイトボディをしていたが髪が黒で赤い色をしていた。
「私の名は、エル。地獄でこちらの閻魔大王の秘書として活動していました。」
「さぁ、マーズ。逃げよ!」
そう言って小さい閻魔大王は、俺の手を握りワームホールの方へ引っ張る。
「無理だ!ここで逃げたらコイツらが地上へ来て町や罪な気人々を消し去ってしまう……そんなのはあってならない!!」
俺は、そう言って小さい閻魔大王の手を振り払い大きい方の閻魔大王の方を向くと爆炎カリバーを構える。
「仕方ない……エル、この人を……。」
「かしこまりました。」
そう言ってエルは、瞬間移動して俺の背後に来ると両手を取ると身体を密着しならがら俺の動きを封じてきた。
「は、離してくれ!」
「閻魔大王様のご命令は絶対です!破る事は出来ません。」
そう言ってエルは、俺の爆炎カリバーを取り上げて左手に近づけるとブレスレットに戻ってしまった。
「な、何!?」
「さぁ、行きますよ!!」
「うん」
そう言ってエルは、俺を連れてワームホールに入っていく小さい閻魔大王は、魔術で自動的にシャッターを閉じるとエルは、俺の身体を解放した。
「もうすぐ出口です。」
エルは、そう言うと俺は変身を解除した。
とてつもなく悔しかった。大きい閻魔大王を倒せなかった……そして、彼らは近いうちに地上へ現れて……
そう思うと握り拳を作らずにはいられなかった……。
俺達は、眩しい光に包まれると地獄へ向かって落ちたグランドの場所へ辿り着いた。
「達也!!」
そう言って明里は俺の懐に飛び込んできた。
俺は、ふと視線を地面に移すとさっきまであったはずのワームホールが消えてなくなっていた。
「心配かけて悪かったな。」
俺は、そう優しく言うと包み込むように抱きしめた。
地獄へ行く前より前髪が目にかかるぐらい伸びていた。後身長も伸びていた。
「本当に達也か!?」
数日での見た目の変化に驚く他の執行部のメンバー。しかし、俺が俺であることに変わりはない。
「まぁ、そんなに驚くな。明里同様に身体だけ大きくなっただけだ。みんなの名前も言えるし質問だって何でも答えるさ。」
「火野、やったのか?」
俺は、海人の質問に首を横に振った。
それを見た海人は、少しガッカリするがまずは、無事に帰ってきたことに安心があるらしい。
「ねぇ、達也。その人達は?」
「説明が遅れたな、こっちがエルさんでこの小さい少年みたいな方が地獄の大王、閻魔大王だ。」
「「え、閻魔大王!?」」
そう言うとみんなは目を丸くして驚く。多分、明里から俺が閻魔大王と戦っていると聞いているからなおさらだろう。
「マーズ、この人達は!?」
「この人達は、俺の友達だ。」
「友達!?なにそれ??」
閻魔大王は、友達と言う言葉を初めて聞いたような態度をとる。
「友達居ないのか!?」
「うん、僕生まれてからずっと一人だったから……」
「地獄の世界では閻魔大王様が一番。友達と言う様な立場が同等な人など居ないのです。」
エルは、細かく説明してくれた。
閻魔大王は、王様みたいなものだとここで理解すると俺は、閻魔大王に近づいて左手を差し伸べた。
「な、何をするんです!?」
「エル、黙ってて……マーズ、これは!?」
「まだちゃんと自己紹介をしてなかったな。
俺の名は、火野達也。
さっきの仮面を被った姿が仮面ライダーマーズって言うのは教えたけどちゃんとした人間の名前を教えてなかったよな?
もし地獄で友達が居なかったら俺と友達になろうぜ!」
「おい!火野!!その方を誰だと思って言ってるんだ!!閻魔大王だぞ!!」
俺は、真剣な顔で言うも海人は神の立場からそれを認めようとはしなかった。しかし、決めるのは閻魔大王だと言うと再び閻魔大王を見る。
閻魔大王は、無言でゆっくり左手を伸ばして俺の左手をガッチリ握った。
「うん!僕と火野は友達!!」
そう言って閻魔大王は、初めて友達が出来た子どものようにはしゃいでいた。
それを見ながら俺は少し笑みをこぼした。
それから時間は経ち、俺と明里と火燐は、エルと閻魔大王と一緒に歩いていた。
閻魔大王は、興奮して俺の背中で気持ち良さそうに寝ている。
「お兄ちゃん、閻魔さんグッスリだよ!」
閻魔大王の寝顔を見ながら火燐は、そう言う。
初めての地上で初めての友達が出来て相当嬉しかったのだろう……。
「火野さん、重くはありませんか?」
「問題ないよ。何で?」
「いくらお身体が小さいとは言え、閻魔大王様ですし……。それに貴方の体は既に限界を超えてるはずですから、少々不安で……。」
「大丈夫だから気にするな。」
俺は、心配するエルにそう言うと前を見る。
しばらくすると、俺達は明里の家に着いた。しかし、何が変だった。
明里の母さんの気を感じないのだ。
「お母さん?」
恐る恐る明里は、鍵がかかってない自宅に入る……
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
すると、玄関前で横倒れている里沙さんが居た。
明里は、必死に揺らすも返事すら聞こえない。俺は、胸に耳を当てるも……
「心臓が……動いてない……」
「一体誰がこんなことを!?」
「俺様だよ!!」
エルが言うと低い声の男が答えた。
どうやらリビングに居るらしい。男は、ゆっくりこっちに来ると人の腕を美味しく笑顔で食べていた。
「よう!俺とお前が会うのは初めてだな。火野達也。」
「お前がやったのか!?」
「そうだぜ!後、配達に来たとかいうおっさんを3人ぐらいかな?これで今日1日は食っていけそうだ!」
男は、簡単に自分が殺した人間を数える。
俺の怒りのボルテージが限界点を突破した。それぐらいに今キレたい気分だった。隣には、必死に起こそうとしている明里の姿があった。彼女に瞳からは、大量の涙が零れ落ちていた。
「エル、明里と火燐そして閻魔大王を頼む。」
「良いですけど……貴方の体力は既に……」
「良いから頼む。」
エルに明里と閻魔大王と火燐を任せると
俺は、男の胸ぐらを掴み外へ引きずり出した。
「良いね~その怒りが全面に出てる顔……最高だよ!」
そう言うと男は炎を身にまとい獣神に変身した。
「ふざけるな!テメェは、人をなんだと思ってるんだ!!」
俺は、そう言うと左手を左腰に右手を真上に掲げると、ゆっくり目の前に下ろしえ横へ右手を持っていくと右胸の所へ寄せるとベルトの左腰にある四神フォルダーから赤い朱雀のメダルを抜き取ると右手首より少し下にたる四神ブレスにセットした。
《Are you lady?》
という音声が流れると両腕を大きく回して右手を斜め右下に左手を右肩に構える。
「変身!!」
と叫ぶと右手を右斜め上に左手を左腰に移動させる途中に左手で四神ブレスを擦ると右手を右斜め上に持ってくると気を貯めるように握り拳を作って右胸に持ってくると同時に左手も握り拳を作った。
《チェンジ!マールス!…スザク!!》
ベルトがいつも通りに光輝くと四神ブレスから赤い炎の鳥朱雀が出てきて俺の体を包み込み仮面ライダーマーズ・スザクフォームに変身した。
「ほう、早速全開バトルって事か。」
「テメェの名前は何だ!?」
「俺様か?俺様は、火神のアグニ様だ!」
俺は、アグニの名前を聞くと接近して顔面を蹴り飛ばす。しかし、アグニは倒れるどころかピンピンしていた。
「おいおい、その程度か?今度はこっちから行くぜ!」
そう言ってアグニは瞬間移動して俺の後ろに来ると大剣で俺の背中を斬ると火花を散らしながら前に倒れる。しかし、すぐ立ち上がると爆炎カリバーを持ちアグニに近づくと爆炎カリバーを振り下ろすとそれを大剣で止めた。当ってる剣と剣の間から凄い火花が散る。アグニが俺の爆炎カリバーを振り払うと×を描くように俺の胸を切り込む。俺は、すぐ吹き飛ばされると爆炎カリバーを取ろうとするとその手を踏まれてしまう。
「おいおい、俺様をガッカリさせるなよ。人間の力ってこんなに脆いのかよ。」
そう言い残してアグニは、その場を去ってしまった。
恐らくいつでも俺を殺せる自信が出来たからだ。
それが悔しかった……。
「クソーーーーーーーーーー!!」
俺は、そう叫ぶ。
明里の敵も取れなかったこと……地獄でのあいつらの計画を止めれなかったこと……、
色んな感情が混みあっていた……。
《次回予告》
自分の母親の死に悲しむ明里……。
そして、達也は四神ブレスを火燐に取られて変身禁止令が……!?
そんな二人はデートをするみたいです。
第21話「大切なもの」