ダークマーズは、それを思いっきり振り下ろして斬撃を放つとそれを受けた3人は、思いっきり弾き飛ばされた。その衝撃でベルトが取れたポセイドンとジュピターは、人間の姿になってしまった。
「しまった……。」
「不覚ですわ……。」
それを見たダークマーズは、ゆっくり、ゆっくり、またゆっくりと3人に近づく。
「このままでは……負ける!」
そう言った時だった……。
「そこまでだ!!」
歩み寄っていたダークマーズの足は、急に止まる。そして、3人とは違う方向を向く。それを見たポセイドン達もその方向へ向くとそこには、本物の閻魔大王と秘書のエルそして……明里の姿だった……。
「ダークエンマ!お前の好きにはさせない!!」
「達也……どうしたの!?返事をして!!」
「残念だな、もう火野達也は死んだ。」
「そんな事……そんなことない!!」
結果論をいうダークマーズに対して明里は、そう断言する。彼女の瞳には大量の涙が……しかし、それでも達也を助けたい想いでここに足を踏み入れたのだ。
「達也……どうしちゃったの?」
明里は、そう言って1歩ずつダークマーズへと歩み始めた。それを見てイラついたダークマーズは、光弾を放つも全て明里に当たらず違う方向へ飛んでいった。
「な、何で!?」
彼は、急に全身の動きが鈍くなるのを感じた。そう、精神の狭間では完全に取り憑かれもう二度と這い上がれないはずの達也がダークエンマの身体を押さえていた。
「達也……。ねぇ、達也はこんな事望んでないよね?達也はさ、誰かを守りたいっていつも言っていつも1人で……戦ってきたんだよね。」
そう言って明里は、ダークマーズに身体を寄せて腰に手を回す。
「もう……1人で抱え込まなくてもいいよ?だって、今の達也には、ジュピターやポセイドン、それにヴィーナスだっているじゃない?だから……また笑顔で帰ってきて!仮面ライダー…マーズ!!」
その声がハッキリ聞こえた。
俺は、何してたんだろう……。
馬鹿馬鹿しい……守るはずが守られてしまった……でも、明里の言葉は凄く嬉しかった……。
だから、俺は戦う!この力を……
マーズの名を汚すことは許さない!!
「邪魔だ……失せろ!!」
ダークエンマは、そう言って明里を殴ろうとするがそれを俺は、後ろから止める。
「何!?」
「邪悪なのは……テメェーだ!」
そう言ってダークエンマをこちらに顔を向けさせるとその顔を思いっきり殴り俺の身体から追い出した。
「良し!」
それを見たポセイドンは、ガッツポーズをする。
「お、おのれ……。」
「悪いな……まだ、死ねぇーんだ!俺は、仮面ライダーマーズ。この星のいや、この街を愛し…守る者だ!」
そう言ってダークマーズの姿か元の姿に戻っていた。
瞳を閉じていた俺は、ゆっくり目を開きダークエンマを睨む。
その容姿は、藍染惣右介との最終戦で一時的に髪が伸びた黒崎一護に似ている。
「クソ……死に損ないが!」
そう言ってダークエンマは、立ち上がると漆黒の剣を用意する。それを見た俺は、
「明里、下がってろ……。」
「うん……今度は……勝つよね!?」
「当たり前だ。」
俺は、明里が下がるのを見てから辺りを見回す。
「これ……全てお前がやったのか!?」
「正確にはお前だな。そのお陰でマーズのデータは、全て手に入った。見よ!これが真のダークマーズだ!!」
そう言ってダークエンマは、ダークマーズに姿を変える。それを見た俺は、ゆっくり左手をヘソから下の辺りにかざしてベルトを出す。
「もし……それがついさっきまでの俺だって言うなら……俺は、自分自身と戦う!」
そう言うと四神ブレスが光り始めて変化が起こった。一つしかないメダルをセットする場所が四つになり、それぞれメダルのカラーリングされていた。
「これは……。」
四神ブレスの変化に驚く俺だが、それを見たポセイドンは、少し驚いていた。
「あれこそ、四神ブレスの真の力か!?」
「えぇ、四神ブレスは本来四つのメダルを同時に使い戦う者なのです。恐らく、マーズの声に眠っている力が目覚めたのかも!」
「なら……いっちょ行くか!」
俺は、そう言うとメダルフォルダーから全てのメダルを取り出して順番にブレスにセットする。
《スザク!ゲンブ!ビャッコ!セイリュウ!コウリュウ!……Are you lady?》
という音声が流れると四神ブレスから全ての四神の化身が出現して俺の周りを飛び回る。それを見ながら全ての四神達と心を通わした俺は、両腕を大きく回して右手を斜め右下に左手を右肩に構える。
「みんな!力を貸してくれ!!」
そう叫ぶと四神達は、大声で雄叫びを上げる。それを確認した俺は、再びダークマーズを睨む。
「変身!!」
と叫ぶと右手を右斜め上に左手を左腰に移動させる途中に左手で四神ブレスを擦ると右手を右斜め上に持ってくると気を貯めるように握り拳を作って右胸に持ってくると同時に左手も握り拳を作った。
《チェンジ!四神ライダーフォーム!!》
と音声が流れると俺に四神達が集まり姿を変えた。顔はスザクフォーム…胸には、ゲンブフォームの硬い鎧が…そして、左手には、ビャッコフォームのタイガーセイバー…右手にはセイリュウフォームの手になっていて右腰にはセイリュウクナイとブーメランがある…そして、ベルトから下はオウリュウフォーム仕様になっている。既に下半身がバチバチ言って稲妻が走っていた。
「な、何だ!?そのフォームは???」
俺の変わった姿にダークマーズは、驚く。俺は、この姿に少しビックリするが、凄まじいパワーを感じた。
「俺は……聖なる力が奇跡を起こす!
仮面ライダーマーズ・四神ライダーフォーム!!」
「マーズ!これを使って!!」
そう言って閻魔大王は、ある物を俺に向かって投げる。それを受け取った俺は、赤黒い色をした剣へと変わった。
「これは!?」
「それは、相手が邪悪な力なら確実に斬れる剣……エンマソードだ。頼む、ダークエンマを倒してくれ!」
「分かった!爆炎カリバー!」
そう言って俺は爆炎カリバーを取り出して二刀流のように構える。左手には、爆炎カリバー…右手には、エンマソードをしっかり持って前に走り出す。
「喰らえ!!」
そう言ってダークマーズは、連続でエネルギー弾を放つがゲンブシールドと融合した胸で全て受け止める。
勿論、ダメージはない。
「何!?」
「うおおおおっ!!」
そう言って俺は爆炎カリバー、エンマソードと順番にダークマーズに向けて振り切っていくと、エンマソードの効果かダークマーズはダークエンマへと姿を強制的に戻った。
「クッ……邪悪なエネルギーが全て消えていく……。」
「これでトドメだ!!」
俺は、そう言って爆炎カリバーをベルトのバックルにかざす。
《マールス!スラッシュエンド!!》
急に爆炎カリバーの形が少し変形して前より鋭くなる。
「なるほど……お前もアイツに操られて許せないんだな……なら一緒に行こうぜ!」
俺は、爆炎カリバーに言うと「うん」と返事するように変形した超・爆炎カリバーは、炎の火力をあげた。
そして、エンマソードもバックルにかざして
《超解放!エンマ!!スラッシュエンド!!》
爆炎カリバーを包み込む真っ赤な紅の炎と違い、真っ黒な漆黒の炎がエンマソードを包み込む。
「や、止めてくれ!」
「止める?何馬鹿なこと言ってんだよ。」
「な、何!?」
ダークエンマは、俺の回答に驚く……。
しかし、俺は何も考えずにエンマソードを高々と空へ向かって投げると両手で超・爆炎カリバーをしっかり握る。
「テメェだけは一緒許さねぇー!!
……喰らえ!超ッ!!!爆炎斬ッ!!!」
そう叫んでから炎に包まれた超・爆炎カリバーを振り下ろして炎の巨大な斬撃、超・爆炎斬を放ちダークエンマにダメージを与えると、その超・爆炎カリバーを地面に刺してさきほど宙に投げたエンマソードを取ると、背中に生えた朱雀の翼を羽ばたかせてダークエンマに近づく。
「これでおしまいだ……。地獄の底で己の罪を償え!ダークエンマ!!」
そう言って俺は、漆黒の炎に包まれたエンマソードを振り下ろしてダークエンマを一刀両断した。その炎がダークエンマを取り付き彼ごと地獄の底へ落とし込んだ……。
「はぁ……。これで私も地獄の底行きですな。」
「どういう事だよ!?」
「元々、私とダークエンマは一つの存在……。彼が行けば……私も……」
「そんな事ねぇーよ!」
地獄の底に行く気になってる閻魔大王に俺は、そういった。
「何故なら切った本人である俺が
「どういう事だ!?」
ゆっくり起き上がったウルスは、そう聞いてきた。
「だから、切った時にダークエンマを包み込んだあの黒い炎があっただろ?あれもし一つの存在ならあの炎は普通閻魔大王にも来るはずだ。」
「そうか……なら、ありがとう……仮面ライダーマーズ。そして、さようなら。」
「あぁ、またな!」
そう言って俺たちは、閻魔大王とエルと別れた。
《次回予告》
激しい戦いを終えた達也達に平凡な日常が、帰ってくる……そんな達也の休日は明里によって大変なことになる……。
次回、第32話「ドキドキ!達也と明里の初デート」