新聞の一面になったマーズ……。
そして、そんなマーズに名前を付けようと考える生徒会執行部のメンバー……それと同時に達也の動きに不信感を持った火燐は、執行部に入り達也を監視する事に……。
そんな執行部のメンバーの前に現れた獣神・ルドラに苦戦する達也……。
何とか、ルドラを倒すことに成功した達也は、明里が付けた【仮面ライダーマーズ】の名を喜んで使う事に……。
「「「「職場体験!?」」」」
4人が一斉に声を上げた。
4人とは、俺と明里と柊優と奈々だった。俺達がどうして声を上げたのか……。
それは、数分前に遡る……。
【数分前……】
俺達は、いつも通り学校で生活していた。あの入学式から数日が経ち、四月も後半になっていた。
近所に名の高い天空第一高校は、この時期になると数多くの企業や職場から体験に参加しないかと勧誘しに来る。その為……、学校側では毎年一、二年生が参加する予定になっていたが……。
そんな学校に一通の電話がかかる……。
「はい、天空第一高校です。」
そう出たのは、俺達の担任だった。
「もしもし、はじめまして天空保育園の園長ですが……、今回職場体験の参加依頼をそちらの生徒会三役にお願いしたいと思いまして……。」
電話をかけたのは、なんと天空保育園という町の中でもとてつもないぐらい大きい保育園の園長だった。
【現在……】
「で、その園長さんが俺達天空第一高校生徒会三役に来て欲しいと依頼したんだな……。」
俺は、状況を整理してそう先生に聞くと、うんと首を縦に振った。
「まぁ、ボランティアみたいなもんだから……軽い気持ちでやれよ!」
そう言われると俺達は、1週間の保育園実習が始まった……。
場所は、変わり……天界の中にある獣神達の場所……。
これまでに神々が5人も人間に殺されている事に怒りを示していた。
「これは、不愉快だ……。」
「あの学校の近く以外を狙おう……例えば……、こことか。」
学校には、マーズがいる。そう判断した彼らは、マーズに縁のない場所を襲撃しようと考えたのだ。
そんな彼らが狙っているのは、未来の地球の担い手である子供たちがたくさん居る所……
そう、保育園である。
そんな獣神達とは、異なった考えを持つローマやギリシアの神々も話し合っていた。
「これまでのあの少年の活躍には、大変ありがたく思う。しかし、我々の仲間が犯している過ちを我々で正す必要性がある。ポセイドーン!」
そう言って呼ばれたのは……ギリシアの海の神ポセイドーンだった。
「我は、神を成敗する神である……。ここ、天界を代表して獣神達の行いを……過ちを止めます。」
そう誓ってポセイドーンは、達也達と似たような歳の姿をして天界を後にした。
週明けの月曜日……、
俺達の職場体験が始まった。
「えっと、今日から1週間職場体験に来てもらった天界第一高校の生徒の皆さんです。では、達也さんから自己紹介をお願いします。」
俺は、そう言われると「はい!」と言い前に一歩踏み出した。
「皆さん、初めまして。俺は、天空第一高校の三年、生徒会長の火野達也です。短い期間ですが、宜しくお願いします。」
俺は、そう言うと頭を下げて挨拶した。
そこから保育園のみんなと楽しく遊んで午前中だけでヘトヘトになりかけたが昼を食べるとみんな気持ちよさそうに昼寝を開始した。
「大変だったね。午前中、みんな人気者だったし……。」
そう話しかけてきたのは奈々だった。
「そりゃ、学校一の美少年と美女がいればそうなるでしょうよ。」
【学校一の美少年と美女】それは、俺と明里の事を指していた。毎年行われる学校祭の中にあるコンテストで俺と明里は、二年連続優勝に輝いている……まさに、誰もが認める美少年と美女らしいが、俺達はそんなに自覚はないが……。
そんな平和な時間をなくすかのように奴は、現れた。
「ドカーーーーーーーーーーーーーン!!!!」
爆音と共に保育園の門が破壊された。
「何だ!?」
俺が立ち上がり行こうとすると保育園の先生に止められた。
すると、部屋の隅にアルテミスを発見した。
「今度は何事だ??」
「獣神・シヴァだ!破壊神のシヴァがとうとう姿を現したんだ!!」
アルテミスの反応からして相当強いという事が分かるが……肝心の俺は、こんな大人数の前で変身できない……。
「どうすれば……どうすればいいんだ。」
俺は、そう呟きながら園児のみんなとホールへ避難した。
シヴァは、保育園の園舎を破壊し始めた。中には、それを見て泣き出す園児もいた。
「みんな、落ち着いて。」
そんな、園児を慰めるのは園長や諸先生の仕事だった。
しかし、1人の男子園児が勢いよく飛びだきてシヴァの前に立った。
「こら、バケモノ!みんなの保育園を滅茶苦茶にするな!」
すると、シヴァは動きを止めてその園児の方を見るとエネルギー弾を作り始めた。
「まずい!」
俺は、そう言って飛び出すと園児の前に立ち敵に背を向けた。
「死ね!人間!!」
そう叫びながらシヴァはエネルギー弾を放ってきた。
「ドカーーーーーーーーン!!」
小さい爆発が俺の後ろで起こった。俺は、振り向くとそこには、同じベルトをしているが姿は、仮面ライダーウィザードのウォータースタイルに似ている姿の仮面を被った戦士が立っていた。
「これが……人間の最後の希望である……
マールスか……。」
そう呟くと戦士は、そのマントを振り払い炎を消した。
「新しい……仮面ライダー!?」
俺がそう言うと目の前の戦士をじっと見つめていた。そして、男子園児は気を失っている状態だった。
「達也君!早く!!」
そう叫びながら呼ぶ園長先生を見て俺は、急いでみんなの所へ戻った。
「誰だ!?」
「俺か?俺は仮面ライダー……ポセイドンとでも名乗っておくか。」
そう言ったポセイドンは、マントを外して別の武器に変化させた。
「氷銃。」
その武器は、銃の形をした氷銃。そこから放たれる氷の銃弾がシヴァに襲いかかる。そして、次々とシヴァに刺さっていく。
「さて、決めるか?」
そう言ったポセイドンは、氷銃をベルトの青色の球体にかざした。
《ポセイドーン!シュータードライブ!》
そう言う音声と同時にポセイドンは、氷の銃弾をシヴァの胸の周りに撃ち円を作った。
そして、銃口が青色に染まると狙いを定める。
「へっ!こんな時間があれば……逃げられ……何!?」
そう、その胸にある円が彼の動きを止めているのだ。
「逃げれないよ。その円が付いた時点で君の負けだ。シヴァ……ロックオンショット!」
と言い終わると同時に引き金を引いたポセイドンは、最後に長い氷がシヴァの心臓を貫き、消失した。
すると、氷銃を左手首につけるとそのままポセイドーンブレスレットに変化した。
すると、こっちを見つめてきた。
《後で、この近くの公園に来なよ。そこで待ってるから。》
そう脳内に語りかけてポセイドンは、消えた。
《次回予告》
仮面ライダーポセイドン……その正体は、神であるポセイドーン自身が変身した姿……。
果たして、話とは!?
そして、再び保育園に現われる獣神・シヴァ……。
氷で消えないなら炎で焼き払ってやると遂に達也が変身する!!
第5話「戦士の資格……」