《前回のあらすじ》
マスタークラスの獣神・シヴァと激しい激闘の末、見事勝利したマーズとポセイドンは、翌日に保育園でヒーローショーを行い子供たちにメッセージを残した。
物語は、それから数日たったある日のこと……
「ねぇ、達也。今日近くで遊ばない?」
そう言い出した明里と共に放課後遊ぶ約束をした俺達は、公園にやってきた。
しかし、そこで見たいじめが原因になるとは誰も思ってなかった。
「わーい!バイ菌!!早くこの街から去れよ!」
「そうだ!そうだ!」
俺達は、公園にやって来てベンチに座っると数人の男子に囲まれて蹴られたり殴られて最終的には、首から下を埋められていた少年達がいた。どうやら、彼らはその子に対していじめをしてあるらしい……。
それにしては、次元を超えている。
「こら!お前達なんて酷いことをするんだ!」
俺は、すかさず囲んでる子供たちを退かしてから少年達を解放する。
「お兄さん、邪魔するなよ。これは、掃除だよ。」
「掃除!?」
「そう、これはこの町を綺麗することでもあるんだ!数年前の東北で起こった震災で原発事故が起こっただろ?大量の
俺は、気が付いたらその少年の顔を殴っていた。
「馬鹿野郎!!原発が何だ!放射能がなんだ!同じ人間に変わりないだろ?こんな事したって町が汚れるだけだ。」
俺は、後ろの方を向いて子供たちの砂を払う。
「大丈夫か?」
俺の答えに少年達はうんと首を振る。恐らく人間恐怖症になってるのだろう。大半の少年達が怯えていた。
すると、囲んでいる少年達が急に石を投げつけてきた。
「何するだ!?止めろ!!」
「お兄さんも同罪だ!この町から消えろ!!」
そろそろ我慢の限界だと思った俺は、体内からベルトを出現させる。しかし、俺の前に出現したのは意外な人物だった……。
緑色の姿をした人のような生物は、いじめっ子を蹴散らした。まるで、ウルトラマンに出てきたラゴンの様だった……。
「達也、大丈夫??」
そう心配して明里がやって来る。鋭利な石もあったから所々出血していた。
「君達は、大丈夫??」
「何で助けたの?」
しかし、子供たちの口から出たのはありがとうではなかった。
「僕らには、ラゴンがいるから大丈夫だよ。」
俺は、そのラゴンという怪人に姿を向けるとラゴンは、人の姿へと変えた。と言うより元に戻ったと言った方が正解かもしれない。ラゴンは、少女の姿に戻ると笑顔で子供たちと戯れる。
「君がラゴン? 」
「そう、70年前に私達は、アメリカがビキニ諸島へ家族旅行へ行っていた。しかし、ちょうどその日にアメリカ軍が水爆実験の大量の放射線を浴びて身体が突然変異でこの姿に変身できるようになった。」
そう言うと女性は過去を語り始めた。その謎の突然変異のせいで歳もとらなくなったし、体の成長もしなくなったという。それと、同じようにこの子達のようにいじめや差別を受けるようになったという。
「でもね、今はこの子達をいじめから守るって決めたの。私のような思いは、もう誰にもして欲しくない。だから、相手が将来の担い手である子供でも襲うよ。」
優しい口調だが、視線は本気だ。
彼女は、これ以上放射能でのいじめを許せないと言った。しかし、逆にいじめをどうしたらなくせるか俺は考えていた。
「あ、ラゴン姉さん。見て!蘭が!!」
少年の声とともにラゴンは急いで蘭と言う少女の所へ行くが既に蘭は、車道に飛び出していた。車のクラクションが鳴り響く。「そこをどけ!」と言うかのように……。
「クッ……今回は、間に合わない!」
少女と車の距離はどんどん近くなる……。同時に急ブレーキのタイヤの音が響き渡る。そんな光景を見た明里は、顔面を両手で隠す。それを横目で見た俺は、密かに出現させてたベルトを確認すると「変身」とつぶやくと瞬間移動した。
「何!?」
「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
俺は、車の前に移動すると両手を使って止めに入る。すると、掴んだ車のボンネットやフロントガラスが次々と破損されると徐々にスピードが遅くなった。そして、少女の前で完全に止まった。
《チェンジ!マールス!》
「ふぅ、」
俺は、全身の光がなくなると仮面ライダーマーズに変身していた。
「急に子供飛び出したからって気づいた瞬間にブレーキかければギリセーフだったのに……。この傷跡は、自分で修理しな。」
俺は、そう言うと蘭ちゃんを掴んで瞬間移動して元の場所へ帰ると変身を解除した。
「明里、もう大丈夫だ。」
恐る恐る両手を外すと無事な蘭ちゃんを見て安心する明里。
「貴方も変身するんですか?」
驚きの表情で聞いてくるラゴンに俺は、真剣な表情うんと首を縦に振り答える。
「けど、つい最近の話だけどな……。ただ、この町で生き残りたいなら……青い仮面ライダーと獣神達には、気をつけろ。何をしてくるか分からないからな。」
俺は、そう言うと明里と一緒に帰宅した。
その後、町の新聞では「奇妙な怪人といじめの被害者たち」という題名で乗っていた
日を増す事にラゴンは、人々の前に現れるようになった。
それは、彼女が少年達の笑顔を守りたいから……。
そう思うと俺は変身する気にもなれなかった。
ある日の放課後、俺は今後のことについてポセイドーンから呼び出されていた。
「なぁ、火野。お前は、どう考える?あのラゴンとかいう怪人について。」
そう聞いてきたのは、ポセイドーンだった。
「そんなの……決めれないよ。元を辿れば、同じ人間なんだから……。」
俺の表情は、曇っていた。いや、晴れる暇などないのだ。
「だから、お前は甘いんだ!」
迷う俺に対してポセイドーンは、怒りをあらわにした。
「しょうがねぇーだろ!俺は……お前と違って人間なんだよ!俺は、同じ人間を攻撃できない。」
俺は、そう言い残してその場から立ち去ろうとした。
「もし!俺がラゴンを攻撃するとしたら火野、お前はどうする?」
俺は、ゆっくり振り向くとある決意を決めた。ポセイドーンが攻撃するなら……
「お前を倒すよ。ラゴンは、悪くない!」
そう言ってポセイドーンと別れた。
《次回予告》
過酷ないじめを受ける少年達……。
町が一体となって排除しようとする。
そんな姿を見た達也は、怒りとともに変身する!!
第9話「彼らはいじめから解放されるのか!?」