ある日ダンまちの世界に行ったら   作:なて

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レベル2

 ランクアップをした翌日、俺は報告のためにギルドに立ち寄っていた。

 

「ルミ、おはよう!」

 

「おはよう、ユウタ。あれ? すごく機嫌が良いみたいだけど、何かあったの?」

 

「聞いて驚かないでよ。なんと、この度、ランクアップを果たしました」

 

「え?・・・・・・ムエルさん、ちょっと部屋を借りて話をします。ユウタ、ついて来て」

 

 あれ? 全然驚かないな。機嫌でも悪いのかな?

 

「よし、じゃあ話をするけど、ユウタはいつランクアップしたの?」

 

「あれ? なんかこう驚くみたいなとこないの」

 

「ないわよ。予想よりは早かったけど、もう後何ヶ月かしたらランクアップするなって思ってたんだから。後、ユウタには何回も驚かされたからもう慣れた。スキルの件なんか目から何か出るかと思ったんだから」

 

「はは。そんなんだね。じゃあ話を戻そうか」

 

 なんだよ、全然面白くないな。ルミの驚く顔すっごい面白いのに。

 

「うん、じゃあ質問に答えてね。ランクアップをしたのはいつ?」

 

「昨日だよ。ランクアップの原因はインファントドラゴンの単独討伐だと思う」

 

「うわー、レベル1でドラゴンスレイヤーになりましたよ、この人は。じゃあ次に思い出せる範囲で・・・・・・

 

 

 

 何個かの質問に答えていき、質疑応答は終わった。

 

「この結果だと、ランクアップの参考は少し難しいかもしれないわね」

 

「そうなの? でも、ガルもこれはこなせたし他の冒険者もできると思うけど」

 

「いや、これはハードすぎるよ。討伐数が3万超えるって、1日に平均したら100体は倒さないといけないのよ。絶対に無理だって」

 

「いや、案外いけるよ。朝から夜まで潜ったらエンチャントされたバックパックが溢れるぐらいは行くから」

 

「それがおかしいのよ。からのバックパックが、帰る頃には満タンって量がおかしいから。汚い話になるけど、資金も相当でしょ」

 

「まぁ、そこそこはあるよ。1日に10万ヴァリス以上は稼げたから」

 

「それは、ちょっと引くレベルかな。でも、おめでとうユウタ。ついに上級冒険者の仲間入りだね」

 

「ついにはいらないよ。俺、世界最速なんだから」

 

 そうそう、後4年後ぐらいには大幅に更新されるけど。

 

「そうなんだよね。はぁー、一週間後にある神会(デナトュス)に新しく書類を書かなきゃ」

 

「そうなんだね。でも神会か。痛くない二つ名が付きますように」

 

 ここは本当に大事だな。この世界の子供達はすごいと素直に喜ぶけど、俺はこういう二つ名は中二病がやることと思ってるからあまりつけられたくはないんだよな。それに普通に二つ名とか恥ずかしいし。

 

「痛くない? それはわからないけど、カッコいい二つ名がつくといいね!」

 

「ああ、そうだね」

 

 痛くない二つ名が付きますように。

 あ! そういえば聞きたいことがあったんだった。

 

「あ、ちょっと相談なんだけど、発展アビリティについて聞きたいんだけど」

 

「いいよ、発現したのは何?」

 

「狩人と耐異常と魔導と回避が出てきたんだけど」

 

「レベル2にしてもうそんなにアビリティが。ていうか回避って数人しか発現していないレアアビリティだよ」

 

「やっぱり。でも、対異常も捨てがたいんだよね」

 

「ユウタはどうしたいの? 私は今後でてこないなもしれない回避をお勧めするけど」

 

「うん、やっぱりその方がいいよね。状態異常はガーディーの鍛治アビリティになんとかしてもらうかな」

 

「うん、その方がいいよ。どうせ、次のランクアップも一年したらしそうだし」

 

「だったらいいんだけど。相談聞いてくれてありがとうね」

 

「私は何もしてないけど、受け取っておくね」

 

「うん、ではまた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから一週間は休みを取った。

 ほとんど毎日ダンジョンに潜っていた俺たちにとっては暇だったというわけではなく、結構充実した日々を過ごした。今年もギャザーの季節がきたため、どこもお祭り騒ぎで去年のギャザーやモンスターフィリアで遊べなかった分、超遊んだ。

 ルニセは遊んでいる間も勧誘をしていたが、空振りに終わったようだ。

 

 元気出せって、ギルドにここに来るようにって根回しはしたはずだぞ。そっちにかけろって。まぁ、俺たちが大金を稼げるようになってからはルニセ暇を持て余していたからな。

 

 まぁ、近況は以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は神会会場

 ルニセは緊張をした様子で、席に座っていた。

 

 よし、ユウタに変な二つ名がつかないように頑張るぞ。でも、僕の意見聞いてくれるか心配だな。下界に降りてきた神たちはみんなどこか変わっているからな。

 

 と、ふと声をかけられた。

 

「あら、ルニセじゃない。久し振りね。元気にしてた」

 

「あ! ヘファイストスじゃないか。久し振りだね。僕は元気にしてたよ。君は?」

 

「私もよ。そういえば、私の子が世話になっているみたいね。あの子、今までひとりぼっちだったから心配だったけど、ユウタって言ったっけ。その子と仲間になってから、笑顔が増えてね。感謝しているわ」

 

「それはこっちの方もだよ。武器などの整備は全てガーディーに任せっきりだし、ダンジョンでもそうだってユウタが言ってたからね。それにガーディーがいたから僕の子達は安全に強くなれたんだよ。あの子の才能は群を抜いてるんじゃないの?」

 

「そうね、過去に一人そういう子がいたけど、その子以上の才能を感じるわ。その才能に奢らない人格者でもあるし、私の誇りよ」

 

「それは僕の子もだよ。冒険者の才能はどの冒険者よりもあると思うよ。世界記録も取ったし」

 

「いや、私の子の方が、」

 

「いや、僕の子の方が、」

 

「「ぐぬぬ・・・・・・ハハハハハ」」

 

 あーこういうの久し振りだな。

 

「僕たち、よくこんな喧嘩するね」

 

「そうね、なぜか喧嘩なのにどっちが褒めているかっていう褒め喧嘩になってたものね」

 

「そうそう、どっちがヘスティアを褒めているかで喧嘩もしたよね」

 

「うんうん。あ、そろそろ始まるみたいよ。またね」

 

「うん、また」

 

 

 席に座ると、周りは喧騒に包まれていた。

 

 神会ってこんなに盛り上がるものなのかな。まあ僕もヘファイストスと盛り上がったけど。

 

 すると、大きな声が上がった。

 

「みんな、静かにしてね。では、第〜千回神会を開きたいと思います。司会担当はヤカテクトリです。お願いします」

 

「「「「イェーイ、いつも可愛いぞ、ヤカテクトリ」」」」

 

「はいはい、静かにしてね。では、早速命名式を始めようと思います。今回は8人います」

 

「まずは、ヘファイストスの子のガーディー・クラリアくんね。顔は結構かっこいいよ。そして、私の子と結婚するらしいからいい名前ちょうだいね」

 

 ヘファイストスを見ると、地獄の底から光を見つけたみたいな顔をしていた。気持ちはわかるよ、でも、ヘファイストスのとこは大きいから変な名前はつかないと思う。

 

「まじかよ、だったらいい名前を・・・・・・青の鍛冶師(ブルースミス)なんてどうだ」

 

「いや、普通に憎むべきリア充(ヘイトオブリアジュウ)でいいだろ」

 

「いやいや、この子、2ヶ月で鍛治アビリティを一つあげているぞ。だったら鍛治の申し子(スミス・ヘブン-セントチャイルド)じゃね」

 

「「「それだ!」」」

 

「じゃあそれで決まりねでは次は・・・・・・」

 

 

 

 

 そうして、ついにユウタの番がやってきた。

 

「じゃあ次はルニセの子のユウタ・ジユウガオカね」

 

「ルニセってあのルニセか」

 

「ああ、あのぼっちのルニセだよ」

 

 あいつら言いたい放題だな。ちょっと傷つくぞ。

 

「あの子、最速記録を更新したらしいよ」

 

「マジか、じゃあ・・・・・・」

 

 そういって、ドンドン名前が上がっていく。中には顔凡人なんていうひどいのもあった。

 

「あ、こいつのスキルの守護獣って奴、猫らし・・・・・・ケモナー?」

 

「「「「それだ?」」」」

 

「なんでみんな疑問形なのじゃあそろそろ決めましょうか」

 

「「「じゃあケモナーで」」」

 

 えー! ごめん、ユウタ。なんか、冴えないっていうより変態に近いような名前になっちゃったよ。

 

 

 

 後日、二つ名をユウタに話すと、

 

「ケモナーか。許容範囲はケモミミまでだからちょっと違うんだけど、まぁ厨二的な名前じゃなかったから良しとするか」

 

 と言っていた。

 

 ・・・・・・本当にごめんね、ユウタ

 

 そう思うルニセであった。

 




次は主人公に春が来る予感です。
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