俺がランクアップをし、早1ヶ月が経過した。
新たに入ったユニ達はいいスタートを切り、到達階層を7階層に増やした。まぁ、週一に俺たちが強制的に連れて行ってるからであり、本当は4階層だが。けれど新米冒険者の中では強いと思うけどね。そのおかげもあって俺たちのファミリアの噂が結構広まっていた。だいたいが俺の最速記録についてだから少しというよりかなり恥ずかしいけど。
今のステータスはこうだ。
力I96
耐久H126
器用I61
俊敏I131
魔力H76
回避I
新たに発現した魔法やスキルはない。
ちなみにこのステータスの上がりはほとんどガルとの模擬戦の結果だ。戦闘はランクアップした俺が勝つんだけど、スピードがガルに追いつかれそうで怖い。日に日に速さが増して来てるんだもん。昨日SSSにいったって言ってたし、俊敏だけ桁が違う。あいつがランクアップしたら勝てないかもしれない。でも前みたいに力と耐久で勝つけどね。
で、今日は初の中層に入るを予定している。一ヶ月かかったのは、単純にサラマンダー・ウールを買うお金を貯めていたからだ。でも、本当はランクアップした時でも買うお金はあった。けれど、今まで貯めたのはファミリアの貯金にして、ゼロの状態から集めたら、それが終わる頃にはユウタのステイタスもいい具合に上がるのではとガルの提案があり、それに乗ったからだ。
俺の理由としては、元の世界にいた頃は結構色々なゲームをやっており、その中でRPGでのお金集めで、街に戻るごとに今持っている所持金の半分を銀行などのお金を預けられるところに預け、解体お金があるときは貯金を使わず、新たなお金を貯めるというようなことをしていたのだ。通帳に少しずつ貯まってくお金を見ると凄い幸福感があるんだよね。その後貯金は結局最後には使うのになぜ今使わなかったのだろうと後悔するときもある。ちなみにレアな消耗アイテムをゲットしたとき、ラスボスで使うといいながら使わないタイプの人です。結局のところ、俺の自己満足のためだけど。
後は防具を火耐性のものに変えるのに時間がかかったからだ。まぁ、今持っている防具をガーディーの鍛治アビリティで火属性をつけるだけなんだけど。
そんなわけで、俺たちはついに中層へ足を踏み入ることができた。
では13階層の説明に入るが、モンスターの強さは中層とは言っても最初だけあり12階層のモンスタを少し強くした程度だ。だが、上層とは違うめんどくさい部分がある。それはモンスターが知恵を持つことだ。上層でも攻撃を避けるのは当然だが、それに加えフェイントなどの俺たちを欺く行為をしてくるようになる。そしてダンジョンも冒険者を倒すのに容赦がなくなってくる。少しでもこちらの具合が悪くなるとモンスターパレードを引き起こすなど、ここら辺がダンジョンは生きていると言われる所以でもある。
なので、ランクアップをしたパーティーでも安全を期すために上層で準備をする。
そして、1番凶悪なのはモンスターが遠距離攻撃を使うようになる事だ。サラマンダー・ウールを買うのもこれが関わってくる。13階層から出るヘルハウンドの火のブレス攻撃が初の遠距離攻撃となる。俺的には中距離なんじゃねと思うが、遠距離らしい。
では長ったらしい説明も終えて、ダンジョンの方に行きますか。
「おお、本当に洞窟って感じがするな」
壁が天然の岩のようになり、それだけでここがダンジョンではないように感じるな。
「うん、こういう自然な感じがまさにダンジョンって思うよ」
え? 俺的には最初の階層の壁がダンジョンって感じがするのだが。ここら辺は世界の違いかな。
「うんうん、こういうのだよ。やっぱりこう言った感じのダンジョンってところで戦闘をするとやる気も上がるな」
「そ、そうなんだ」
俺は1番最初がやる気に満ちてたんだけど。主に転移的な意味で。
「ニャア」
敵かな? そう思い周りを探ってみるが、モンスターは見つからない。
あれ? アリエルが間違えたか?そう思いながらも俺たちはアリエルの索敵能力を信じて戦闘準備をすると、数十秒たった後モンスターの足音が聞こえてきた。
本当にいるな。でも足音から距離を考えると後少しあるけど、アリエルはもっと遠い距離から分かったってことだよな。動物の索敵能力侮れねえ。
来たモンスターはアルミラージ三体とヘルハウンド三体だ。
うわ、これきついな、準備もなしに戦っていたら。
俺とガーディーは詠唱していた魔法を敵に放った。
では説明しよう!
ガーディーの魔法は、
[
火属性高威力魔法
人類が出せる最高の温度の炎を出現させる魔法。
詠唱式 【白き炎 我は汝の熱さに臆せず 我は汝を使いこなそう
そして気高く見える汝の姿で 我は最高の技を見せる
神の化身 それが汝の役である】
すごいね。俺のパーティーがチートパーティーになってくるよ。
白の炎でアルミラージらを一斉にチリにした。これじゃあ魔石が拾えないから使い所に注意しないといけないんだけどね。
ヘルハウンドは三体ともブレスの準備をした。が、動作が遅すぎるため俺とガルで口を地面に叩きつけ、そのまま剣で突き刺した。
よし、13階層カスいな。ヘルハウンドはブレスが来なければそこまで脅威的ではないな。ステイタス的にはアサルトウルフより少し上ぐらいだし、全てのモンスターがレベル2にカテゴライズされる15階層からが俺たちにとっては本番だな。ガーディー以外はスピードでモンスターを瞬殺できるし。ゲームみたいなHPとかじゃないから楽なんだよな。基本的にモンスターは誰かの動物の体と構造は一緒だから弱点をつけばレベル1でも倒せるんだよな。オラリオの冒険者たちはステイタスに頼りすぎだよ。技術も磨かないと。
「・・・・・・俺ら強くない?」
「うん、僕レベル1だけど通用するよ!」
「そうだね。武具に関しては師匠から第三級冒険者には少し早い代物だよって言ってたし、準備に関しては完璧すぎるぐらいだったからね」
「そうか、だったら今日で14階層まで行ってみますか」
「「「了解」」」
そうして一週間後には15階層に行くのであった。