ある日ダンまちの世界に行ったら   作:なて

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祝いの会

 ガーディーがランクアップした翌日、俺はある酒場でその祝いの会を開くことにした。飲み会だけどね。

 

 ちなみにお酒は飲めるけど、俺の年齢じゃ世間はあまりいい顔しないことがわかった。だから酒は18からだから、この酒場で酒が飲めるのはガーディーだけという少し悲しい会になるかもしれないが、その時はその時だ。それに目的はランクアップの祝いの会だからな!

 

 今は会が開かれるのには少し早いから、ちょっとダンジョンに行っている。理由はダンジョン内にあるパントリーというモンスターの寝床みたいな所には、モンスターが餌にする物が出てくる水晶があるらしく、それを素材としてプレゼントしようと思ったからだ。

 ちなみにこの素材でなんかのアクセサリーを作ってもらおうとは考えていない。ガーディーは鍛冶師だから、装備のプレゼントは失礼だし、逆に日用品だと遠慮しちゃうと思ったからだ。

 ここで、日用品でよくない? と考える人は甘ちゃんだな。この世界は現代日本みたいに平和ではないからそこまで日用品は必要としていない。それよりかは飯や金をくれという人の方が多いだろう。そして、ガーディーはその日用品を彼女から貰っている。

 というのも、ガーディーの彼女は商業系それも雑貨などを扱っているヤカテクトリファミリアの一員でそこから金は払っているものの贔屓にして持っているから必要ないと判断した。決して嫉妬したから選ばなかったという理由ではない。

 それにガーディーは素材にはとてもというか凶意的に関心を示してくる。なので、パントリーにある水晶をプレゼントにすればいいのではと思ったからだ。それで鍛冶アビリティの確認もしてもらえればいいし。

 というわけなのでパントリーの位置がわかっている6階層にレッツラゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで来ましたパントリー。

 中にはウジャウジャといるモンスター達が静かに眠っている。

 この光景を見たら一種の芸術ではと思う可笑しな人もいるかもしれないぐらいキモい。マジでいろんなモンスターが眠っている。

 水晶はこいつらが眠る場所の中央にある。どうやって取ろう?

 こいつら倒してもいいが、多分数の暴力で負ける。アリエルも連れて来てるから大丈夫かもしれな・・・・・・アリエルだ!

 アリエルぐらいの大きさならモンスターにも気付かれずに行動できるはずだ。

 

「アリエル、今からあそこの水晶を取って欲しいけど、取ってこれるか?」

 

「ニャオン、ニャオニャオ!」

 

 大丈夫、任せんさい! と言ってるのかな。だったらアリエルに任せよう。

 なんか、俺のプレゼントじゃなくてアリエルのプレゼントみたいになるな。アリエルは俺のスキルだけど、一応生きているらしいからな。

 なんでも、アリエルの体の中にはダンジョンのモンスターみたいに魔石があるらしいのだ。その魔石を媒体にして俺の魔力を貰って行動することができるそうな。これはルニセの持っている神の力の一つであってルニセの先天的能力である絶対解析という能力でわかった。

 まぁ、この能力はこの世界ではあまり役に立たず、簡単な原理がわかる程度だってルニセは言ってた。俺は充分チートじゃね? と思ったけど、俺も充分チートだから言えない。

 とそんなことを考えていると、アリエルが水晶のところまで到着した。そして、水晶が刺さっているところを掘り返し、大きな水晶を咥えた。あの口どうなってるのかな?

 

 カーン

 クリアかと思いきや、咥えた水晶がアリエルが振り返った拍子に後ろにあった水晶とぶつかり、甲高い音を立ててしまった。

 すると、寝ていたモンスター達が徐々に起き始めた。

 やばいな。

 そう思い、モンスターを斬り倒しながら、アリエルのもとに駆け寄ると、パントリーにいた全てのモンスターに囲まれてしまった。

 

 あ、やばい。これ詰んだかも。

 

「クーン」

 

 アリエル落ち込んでるな。でも、その姿可愛いな。てか、俺こんな状況で余裕だな。

 

「アリエル、落ち込むのは後だ。今はこの状況を打開するぞ」

 

 最後にアリエルの鳴き声が響き終わると同時、俺たちの虐殺が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガーディー、ランクアップおめでとう!」

 

「「おめでとう」」

 

 今ここには俺とガルにアリエル、それとガーディーの彼女さんに師匠さんまで来ていた。

 てか、ガーディーの師匠ってヘファイストス・ファミリアでもトップクラスの鍛冶師であるオルガレスだったなんて驚いたな。この人ってロキ・ファミリアの鍛冶師でもあったよな。だったらガーディーのあの技術も理解できるなー。

 

「おい、お前がユウタか?」

 

 え? なんか話しかけられたんだけど。まさか締められる?

 

「ハイそうですけど、どうしました?」

 

 よし、声に震えはないな。よし、くるんだったら恋!・・・・・・来い!

 

「いや、そこまで大したようではない。お主が我が弟子の専属鍛冶師になったと聞いたのでな。どんな奴かと思えば、いいやつと出会えたと思ってな。ちと、挨拶しようと思ったのだよ」

 

 ん? 早合点だった? 良かった、てかなんか認められているな。こんな人に認められるのはやぶさかでもない!

 

「それはご丁寧にありがとうございます」

 

「ほおー、これは中々礼儀のある少年だな。では少しばかり言葉を。我が弟子をそなたの仲間に迎え入れてくださり、感謝する。我が弟子は我が主神のファミリアに入った当初から一人であり、才能は他のどの者よりも抜きん出ていたが、それが裏目に出てしまってね。それで、我がいろいろ面倒を見ていたのだが、それがまた面倒を引き起こし、少しばかり後悔をしていたのだよ。なので、今は幸せそうなガーディーを見てて嬉しく思ったのでね」

 

 おお、すごい父性を感じますな。これがザ・紳士ってやつですかな。てか、ガーディーこの人に愛されてんなー。

 

「とんでもないですよ。感謝するのはこっちの方です。俺がまだ新米の時、いつも助けてくれたのはガーディーです。装備もとても質の良いものですし、借りを作ってばっかです」

 

「それを聞くと安心するね。では、これからもガーディーのことよろしく頼むね」

 

「こちらこそです」

 

 そうして、師匠さんとの会話を終えると向こうから、

 

「ユウタ、師匠様、そこで立ち話なんかしないでこっちこようよ」

 

 とお誘いが来たので、席に着き、ガーディーを盛大に祝ってやった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、月日はさらに2ヶ月を過ぎ、俺の冒険が始まる。

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