ストライク・ザ・ブラッド すべてを喰らう竜 作:ヘノヘノモヘジ
その男は、戦王領域にいた。
その男は黒のコートを着、眼は赤く輝き、口からは牙が覗いていた。
この世界には人以外に、精霊、獣人そして吸血鬼が存在している。
男は、この世界の中で最上位にある存在、吸血鬼である
。
その男はその吸血鬼の中でも、最上位に位置する、長老を5体も喰らった「この世界で最も真祖に近い者」。
真祖とは、今は亡き神が不死の呪いを与えた、吸血鬼
その男は獣人族のテロリストと睨み合っていた。
その周りには、無惨にも引き裂かれている死体が転がっていた。
テロリスト達は、黒死皇派の獣人だった。
今立っているのは黒死皇派の指導者である獣人。
その獣人は、自らの身体を人の形から、狼と熊が混ざったような醜い形へと変化させ、戦闘態勢となった。
そして黒のコートを着ている男は嘲笑し、右手を突き出し、何かを唱えた。
「我、汝の鎖を解き放つ者、喰らえ、喰らえ、喰らえ、喰らえ、喰らえ、我が身を喰らいてこの世に体現せよ!!
ウロボロス!!」
吸血鬼は高い身体能力と再生能力を持つ。しかしその吸血鬼以外にも高い身体能力、高い再生能力を持つ種族は存在している。
その吸血鬼を最強たらしめているのは、吸血鬼が自らの血に宿している眷獣というものの存在である。
男の右手から竜の形をした眷獣が発現した。
吸血鬼は、自らの血に眷獣を従える、だがその男の眷獣が他の眷獣と異なっていたのは、頭が尾にもあり、その頭が男の右手に食らいついて事だろう。
その眷獣が現れると、獣人の男が言った。
「それが噂のすべてを喰らう眷獣『ウロボロス』か!!俺と戦うには丁度いい!!」
獣人は、動きを止めずに、男に飛びかかった。
「力量も読めないような馬鹿にかける時間はない!!餌だ。ウロボロス、喰らえ!!」
その黒のコートを着た男は叫んだ。
勝負は一瞬で着いた。
否、これは勝負とは呼べるものでは無かった。
これは一方的な捕食だろうか。
今、獣人の男がいた所には、何も残っていなかった。
ただその場にいるのは、獣人1体丸呑みにしたに関わらず、まだ食い足りないような顔をしている竜の眷獣とその眷獣を押さえつけている男だけだった。
男は自らの眷獣ウロボロスを自らの内に戻し、呟いた。
「今回もつまらないものだったな」
そして、ふと何かを思い出したかのように笑い
「そういえば、第四真祖がいたんだったな、行ってみるか」
そう呟くと、男は闇に姿を消した。
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原作はうろ覚えなので、ちょっとおかしい所があるかも、
アドバイスなどしてくれると幸いです。