魔法。
そんなファンタジーみたいな有り得ない物が約25年前に突然現れた。
当初は本当にそんな物なんて有り得るわけがないとされていたが、日に日にその魔法という有り得ない物が『日常化』して行った。
そして今現在。
そんな魔法が日常化された世界で俺こと、
「……98、99、100!!よっしゃ今日の分の筋トレ終わり!」
自室で筋トレしていた。
「お兄ちゃん、また筋トレ?」
「そうだぞ、我が愛しの妹よ。兄は日々のトレーニングで強くなるのだ」
「お兄ちゃん、相変わらずのシスコン発言ありがとう。でもちょっと気持ち悪い」
そんな俺に俺の妹
「気持ち悪いとは心外な。俺はただ単純にお前の事が好きなだけだぞ?」
「うん。私、お兄ちゃんだけとは勘違いでもそんな関係になりたくないな」
「…ちょっと萎えたが俺は泣かんぞ」
「はぁ、お兄ちゃん時間分かってる?」
「……時間?げっ!?もう4時前!?」
時計を見ると現在夕方の4時前を時計は指していた。
「一緒にスーパーの特売行くって言ったじゃん」
「そうだった!!先に行ってろ!直ぐに追いつく!」
「全くお兄ちゃんは…じゃ私先に行くからね」
「おう!」
奏音は『何かの音』を鳴らすと俺の部屋をすっと消えるように出ていった。これが奏音の魔法らしい。奏音は相変わらず音については何も教えてくれない。曰く秘密だと言う。
「さてちゃっちゃと着替えますか」
俺は素早く着替えて部屋を飛び出す。
「母さん!奏音と買い物行ってくる!」
「あら、ならだったらいつものお願いね〜。お金は奏音に渡したから〜」
この間延びした喋り方をしたのが俺と奏音の母親、
昔、魔法が現れて直ぐの時期に『最凶の魔術師』と言われていたらしい。身長は約160cm。年齢は40らしい。(詳しく年齢を言ったら俺がいろんな意味で殺されるので言わないでおく。)
「オッケー!行ってきます!」
俺は家を飛び出して奏音の後を追った。
「相変わらず魔法ってのはすげぇな」
ちょっと走っただけで周りには覚えた魔法で遊ぶ子供たちの姿が見える。
魔法を使ったボールで遊んだり、魔法で絵を描いたり。
「はぁ…」
俺は少し『羨ましく』感じる。
理由?それは…
『危ないっ!!』
すると目の前でトラックが信号無視で俺の所に突っ込んで来た。
おいおい。冗談だろ?何でだよ?魔法があるだろって運転手寝てやがる。
一話目にて俺死す?早すぎだろ。すると
『チリン、チリン…』
そんな音がしたと思ったら目の前に奏音が立っていて
『
そう言って手を突き出すと、突き出した手の目の前でトラックは止まった。
これが奏音の使う魔法。
使うと奏音が言った通りの現象が起きるという魔法である。
「…死ぬかと思った」
「お兄ちゃんのバカ!前見て歩いてよ!お兄ちゃん死んだら…私…」
奏音が泣きそうな顔になる。はぁ兄失格だな、こりゃ。
「悪い。少し考え事しててよ」
「…また魔法が使えたらって?」
「まぁな」
「でも使えないこと考えてたら前にも行けないし、スーパーの特売も行けないよ?」
「…そうだな行くか」
おっと、詳しい自己紹介してなかったな。
俺は嘉神原 零。
歳は16歳の中学校卒業したばっかだ。
身長は165cm、体重56kg。そして
魔法が使えない。