アガ先(さっきの保険医の先生)に言われた通り寮に行った。
行ったまではいいぞ?だが何故…
「お前、なんで俺の部屋に居るんだよ!?教室のあの発言に加えて一体お前は何なんだ!?」
「あら?妻に対して言葉がおかしいんじゃない?」
「ああ、おかしいぞ!お前の発言が一番がおかしいだろ!!」
何だ、妻って!コイツ教室で恋人とか言ってたよね?どういう経緯で『妻』にぶっ飛ぶのかなぁ!?
「それはそうと夫婦なのに名前を教えてないのはおかしいわね。私はマリーゼ・J・クロード。ランクはAceよ」
「とりあえず法律無視の夫婦発言やめてくれます?それと部屋出てってくれ」
「何故?夫婦だからいいでしょう?」
「出ていけ」
俺はマリーゼに対して強く言うと、
「……」
「おい?」
黙り込む。何だ?強く言いすぎたか?
「……って」
「はい?」
「もっと強く言って……!なんかこう、貴方に強く言われるとゾクゾクするの!!」
「本当に何なんだこいつはぁぁぁぁぁ!!!!」
Mっていうね。もう俺こいつが分からん。
数分後。何とかマリーゼに部屋から出て行ってもらったから部屋の整理を始めた。
「ハァ一体何なんだアイツは…」
俺は荷物を出しながら考えていた。
「でもなーんか聞き覚えがあるような無いような…」
だが記憶には『マリーゼ・J・クロード』なんて名前は無いな。
「まぁいいか」
俺はそんな事は気に止めず荷物の整理にいそしんだ。
「零、嘉神原…零」
私は『憎たらしい』名を呟く。
「『姉さん』。本当に貴女は彼を愛してたの……?」
机の上に飾ってある写真立てを見る。
そこには『姉さん』の写真が入っている。
嘉神原零。彼の魔術、いや禁術はこの世にあってはならない。ヘタをすればこの世が無くなってしまう。
「姉さん、私は分からないよ。姉さんが彼を愛した理由が」
そんな禁術をもった彼を愛した私の姉、『マリア・J・クロード』。
「だけど安心して。姉さん」
私は決めている。今までの人生、奴に対する復讐心で生きてきた。姉さんを殺したアイツに復讐する為。
「姉さんの無念は私が晴らしてあげる。絶対にね……」
この時マリーゼの目は、光を灯さないどす黒い目をしていた。
「おざまーす」
入校2日目。俺は朝起きて筋トレを行い朝飯を食って登校。いやぁ筋トレはいいっすわ。
「やあおはよう嘉神原君」
教室に入ったら声かけられた。この声にはなんか聞き覚えが。
「んぁ?お前……あれ?もしかして笹地?」
「うん。久しぶりだね。君がここに来るなんて知らなかったよ。君とまた学校生活か…何年ぶりかな?」
「確か小学生卒業からだから約三年か。どうだったよ留学」
「ははは……君と過ごしてた生活の方が有意義なんて思ってたよ」
因みにこれはある意味不死の魔術である。すげぇよな、不死だぜ?そしてこの約三年は留学して深く魔術について学んでいたらしいが……。
「このルーシエ学園で学歴とれってさ。世の中大変だよ」
「…学歴主義の親か。悲しいな」
「うん、悲しいね」
実は笹地、お分かりの方もいると思うが親が金持ち。親が国にご奉仕してる魔術師ときた。
「『私たちの後を継いでくれますね?』って煩くてたまらなくてここに逃げるように入学したよ。でも嘉神原君にあえるなんて、ストレスを忘れられるよ」
「そりゃありがとな。じゃ授業だし、席行くわ」
「うん、また昼休みに」
こうして俺と笹地は席につき、授業が始まった。