やはり俺がポケットモンスターの世界で生きるのは間違っている。 作:まーぶるちょこ
この作品は全部で5章構成です。
今回の話はepisode1の大会編ですね。
章が終わると次章予告を入れていきます。
『最強のトレーナーは誰か・・・今、この地で!』
『頂点をかけた戦いか』
『はじまります!!!!』
ドワアアアアアアアアアアアアアアア
開会のナレーションによって会場のボルテージが最高潮になる。
『いよいよ始まりました!最強を決めるレジェンドリーグ!!』
『今大会の参加者は各地方のリーグでベスト8に入賞した経験のあるトレーナーのみ参加することができます。』
『つまり!実力者のみが戦える究極のステージ!!』
『さらに!今回は各地方のジムリーダー、四天王、フロンティアブレーン、チャンピオンの皆様に解説に来てくれます!!』
『まずは開会の挨拶を・・・大会主催を務めるポケモン協会理事兼ゼノン財閥総帥ゼスタ氏、よろしくお願いします!!』
実況に呼ばれステージに登壇したのは威厳溢れる男性
世界でもトップクラスの財力を誇るゼスタ財閥の総帥でありながらポケモン協会の理事を務めているクリストファー・ゼスタ氏
彼は1財閥の総帥ながら昔は凄腕のポケモントレーナーだったらしく実力もチャンピオンクラスだったそうだ。また貴重なポケモンの保護や密猟断絶運動、組織反対運動などとても積極的に活動をしている。
ゼスタ『全国から集められたポケモントレーナー達よ、君達は次の世代を担う存在だ。この大会で君達がさらに輝く存在になることを私は確信している。この大会の主役は君達だ!最高のバトルを期待している。以上だ』
ゼスタ氏が挨拶を済ますと会場は再び大歓声に包まれる。
『ゼスタ氏ありがとうございました。それでは今大会のルールを簡単に。今大会ではトーナメント形式でのバトルとなります。つまり負けは一切許されません。ベスト16までは3vs3のバトル、準々決勝からは6vs6のフルバトルとなります。』
『それではただ今から対戦相手のマッチングに入りますので少々お待ちください』
『さあマッチングが完了したようです!対戦相手はこのようになりました!!!』
ハチマンの相手は
ハヤマハヤト
という奴のようだ。めんどくさいが負ける気は無い。
『これで開会式は終了となります。第一試合は30分後に行います!』
開会式が終了し、選手たちは控え室に向かう。
ハチマン「1回戦は・・・あいつでいくか・・・」
ハチマンはそう呟き控え室に向かった
1回戦は着々と進んでいった。
俺の弟子達はみんな余裕で勝ち抜いたようだ。
俺の試合まであと1試合というところで
『ここでB会場で大波乱が起きました!』
控え室にある他会場のモニターにB会場の様子が映される
そこにいたのは・・・
ピカチュウ1体に手も足も出ず倒されるハガネール
圧倒的な蹂躙である。
あんなレベルのピカチュウのトレーナーといったらあいつしかいなかった
ハチマン「・・・クロード」
クロード『準備運動程度だな・・・戻れシオン』
シオンというNNのピカチュウをモンスターボールに戻しスタジアムから去っていく。
観客は歓声が上がるどころか呆然としている。
実況『す、すごい戦いでした・・・ピカチュウ1体であそこまで戦えるトレーナーは見たこともありません。あのピカチュウの強さはどう思いますか?解説のナツメさん』
ナツメ『そうね・・・彼のピカチュウはスピードを極限まで鍛えられてるわ。あのスピードで翻弄し確実に相手を仕留める。あのスピードは目で捉えることさえ難しいわ。それにほかのポケモンを1体も出さずに勝ったからまだ手の内は殆ど見せてない。間違いなく優勝候補ね』
実況『ジムリーダーとしても実力の高いナツメさんも優勝候補と推すほどの実力を持つクロード選手。彼の今後の試合も期待しましょう!』
実況が終わりモニターが消える
ハチマンは軽くため息をつきピカチュウの入ったボールを見つめる
その目には普段の気怠げで腐った瞳とは違いなにかの決意がこもっていた。
クロード
ハチマンの最大のライバルと呼べる存在。
ハチマンがここまで強くなったのは彼の存在があったからだ。
ハチマンとシオンは何度も戦い合った仲なので互いの手の内はある程度知っている。
しかし
最後戦ったときハチマンはクロードに敗北を喫した。
敗因は・・・分かっていた。
ハチマンがクロードにトレーナーとして負けた。
たったそれだけの理由だった
ピカチュウ同士の一騎打ちでピカチュウに勝たせてやれなかった。
クロードとは何回か敗北はあったが1番悔しかった。
そのあとハチマンは自分自身とポケモン達を鍛え直すためにシロガネ山に篭った。
ハチマン「もう・・・あんな無様な試合はやらねぇ。」
俺はそう呟き初戦のステージへ向かった。
<三人称side>
大歓声の中ハチマンと対戦相手のハヤマが入場する。
『それでは、ハヤマハヤト選手VSヒキガヤハチマン選手の対戦を開始します。解説はカロス地方シャラジムのジムリーダーコル二さん、イッシュ地方ライモンジムのジムリーダーカミツレさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。』
『『よろしくお願いします。』』
『それでは試合開始です!』
ハヤマ「俺からいかせてもらうよ。フライゴン!」
ハヤマはボールからフライゴンを出す。
ハチマン「・・・ルカリオ」
対するハチマンが出すのはルカリオ
コル二『おーーー!!ルカリオですよ!ルカリオ!』
ハチマンがルカリオを出しただけで興奮状態なコル二
実況『こ、コル二さん・・興奮するのは分かりますがもう少し落ち着いて・・』
コル二『ご、ごめんなさい。つい・・・』
と顔を真っ赤にするコル二
カミツレ『タイプ相性だとフライゴンの方がいいけどルカリオは技のタイプが豊富でこおりタイプやドラゴンタイプの技も使えるから一概にフライゴンが有利とは言えないわね・・・・』
もう一人の解説担当であるカミツレは冷静に分析する。
なんと対称的な二人だろうか
実況『えー、それでは試合開始です!』
ハヤマ「先攻はいただくよ。フライゴン!かえんほうしゃ!!」
フライゴンのかえんほうしゃがルカリオに襲いかかる
が
ハチマンは何も指示を出そうとしなかった。
そしてそのままかえんほうしゃが直撃
誰もがそう思っていた。
しかしルカリオは一切ダメージを受けたそぶりもなく平然と立っていた。
ハヤマは顔に驚愕を浮かべ絶句する
実況『い、一体何が起こったのか!フライゴンのかえんほうしゃは直撃したように見えたのですが一切ダメージを受けていません!!これはどういうことなのか!!解説のお二人に聞いてみましょう!』
カミツレ『まもる・・かと思ったんですがわざを指示するそぶりを見せずあそこまでダメージをなくしたのか・・』
コル二『あ・・あれはまもるなんかじゃないです・・はどうだんです・・一瞬だけですが見えました・・あのルカリオ・・かえんほうしゃをはどうだんで叩き伏せたんですよ!まさか・・あの一瞬であんなことが出来るなんて・・』
実況『!?そ、それが本当ならハチマン選手がいっさい指示を出さずにルカリオはあれをしたんですか!?』
コル二『私も・・あんな防ぎ方をするトレーナー見たこともないです・・それを指示を出さずにするということは・・まさか・・』
ハヤマ「まさか今の一撃を無傷でいられるとは思わなかったよ。ならば次はこれだ!フライゴン、ドラゴンクロー!」
フライゴンは宙を滑空しドラゴンクローで襲いかかる
またしてもハチマンは指示を出そうとしなかった。
そしてドラゴンクローが直撃する
はずだった
実況『な、なんということでしょうか!ルカリオはトレーナーの指示なしでドラゴンクローを完全に見切って避けています!』
ルカリオはドラゴンクローを涼しい顔で躱し始めたのだ
コル二『まさかとは思ったんですがあのルカリオ、完全にトレーナーとの意識とリンクして行動してますよ!トレーナーが指示を出してないのはトレーナーが脳で指示したことをルカリオがトレースしてるんです!』
カミツレ『凄い・・・トレーナーとポケモンが互いに100%理解しあってるから出来る業・・美しくてホレボレしちゃいそう・・』
ハヤマ「くっ・・フライゴン!じし・・」
ハヤマがフライゴンに地震を指示しようとする
そのたった一瞬でルカリオの渾身のれいとうパンチがフライゴンに炸裂した。
そのまま場外に吹き飛ばされ、フライゴンは戦闘不能になった。
ハヤマ「これ以上君の思い通りにさせない!出てこいサクラビス!」
ハヤマが2体目に出したのはサクラビス
実況『ハヤマ選手の2体目はサクラビスのようです。ハチマン選手は
ルカリオで続投するようです。』
カミツレ『サクラビスが高火力の水技を命中させれば勝機は十分あると思います。』
ハヤマ「まずは場を整える!あまこい!」
ハヤマはフィールドに雨を降らせる。
実況『ハヤマ選手はあまごいを指示しました。どうやらサクラビスの特性すいすい狙いでしょうか。」
カミツレ『そうね。すいすいで素早さを上げて水技で一気に仕留める作戦でしょう。シンプルながらも効果的な作戦ね。問題は雨が切れる前に勝負をつけないと一気に劣勢になる。時間との勝負ね。』
ハヤマ「サクラビス!フィールドを高速で動き回るんだ!」
雨が降ったことにより通常の倍のスピードで動き回るサクラビス
ルカリオにとってもそのスピードは脅威だろう。
だがハチマンは一切顔を崩さなかった。
ハチマン(ルカリオ・・目に頼るな。お前の真の武器は波動を操れることだ。波動で動きを捉えてタイミングを計ってしんくうはを叩き込め。)
実況『おぉっと!ルカリオは目をつぶりました。これもハチマン選手の作戦なのか!?』
コルニ『どうやら視覚をたよらず波動でサクラビスの動きを捉えようとしてるのではないでしょうか?ルカリオの波動は様々な応用が利きますからね。』
ハヤマ「隙だらけだ!サクラビス!ハイドロポンプ!」
ハチマン(ルカリオ!右だ!)
ルカリオはサクラビスのハイドロポンプをジャンプでかわし、サクラビスにしんくうはを叩き込んだ。
すいすいのスピードで勢いがついた状態でしんくうはをくらったサクラビスは大きく体勢を崩してしまう。
その隙にはどうだんを命中させサクラビスは戦闘不能に。
さらにあまごいによる雨も上がった。
実況『これは素晴らしい!相手のスピードを利用し、バランスを崩して強引に隙を作ってはどうだんを叩き込んだ!』
コルニ『相手の特性すら利用する柔軟な戦い、同じルカリオ使いとして参考になります。』
ハヤマ「くっ・・・最後は頼んだぞ!ジュカイン!」
ハヤマのラスト1体はジュカイン
実況『ハヤマ選手の最後のポケモンはジュカインですね。ハヤマ選手のエースポケモンを出してきました。』
ハヤマ「僕は負けるわけにはいかない!ジュカイン!リーフブレード!」
ジュカインが高速で接近しリーフブレードを仕掛ける
ハチマン(ルカリオ・・落ち着いて捌くんだ)
実況『ルカリオはジュカインのリーフブレードを的確に捌いていきます!そしてルカリオがカウンターも仕掛けますがジュカインも回避しています!』
コルニ『あのジュカインも相当鍛えられていますね。これは面白くなってきました!』
ハヤマ「ジュカイン!相手の動きをよく見て動くんだ!」
ハチマン(ルカリオ、1回フェイントをかけろ)
実況『おおーっと!ここでルカリオがフェイントをかけジュカインを牽制します!なんとかジュカインもルカリオの動きについていく!
あぁ!しかしジュカインバランスを崩す!』
ハチマン(ルカリオ、はっけい)
実況『そしてバランスを崩したところをルカリオの一撃が決まりました!』
コルニ『あれははっけいですね。上手く決まりました。』
ハヤマ「くっ・・出し惜しみしてる場合じゃないな。ジュカイン!メガ進化ァ!」
ジュカインの体が光に包まれメガ進化していく
ハチマン(・・面倒だな。メガジュカインはスピードが大幅に上がったはずだ。接近戦に持ち込まれたらちときついか?)
ハヤマ「ジュカイン!でんこうせっかで間合いを詰めろ」
メガジュカインが先ほどとは比べ物にならないスピードで接近する。
ハチマン(ちっ・・ルカリオ、まわしげりだ)
ルカリオはまわしげりを放つが
ハヤマ「避けろジュカイン!リーフブレードだ!」
ジュカインは寸前でかわしルカリオにリーフブレードを炸裂させる。
ルカリオは咄嗟に防御態勢をとるが速さが完全に上をいかれているため命中する。
ハチマン(さすがにメガ進化していない状態であのスピードはきついか。)
ハチマン(ルカリオ、俺たちもメガ進化するぞ。)
今度はルカリオが光に包まれメガ進化していく。
バウウウッッ!!
メガ進化したルカリオが咆哮をあげた。
メガ進化ポケモン同士の対決に観客は大いに盛り上がる。
実況『おおっ!ハチマン選手もメガ進化するようです!これはメガ進化ポケモン同士の対決だあ!」
コルニ『うわーーー!!すごい!メガルカリオですよ!』
本日最大級にテンションが上がったコルニ
ハヤマ「ジュカイン!りゅうのはどう!」
ハチマン(こっちもりゅうのはどうだ)
互いのりゅうのはどうが衝突し、爆発
威力もほぼ互角だった。
ハヤマ「勝負をかけるぞ!ジュカイン!ハードプラント!」
巨大なツタが地面から生えてルカリオに襲いかかる
襲いかかる草タイプ最強の大技にもハチマンは冷静だった。
それに口角を吊り上げ
ハチマン(勝った・・・)
勝利を確信した。
ハチマン(ルカリオ!しんそくでジュカインに近づけ!)
ルカリオは襲いかかるツタをしんそくで回避していき間合いを詰めていく。
そしてジュカインとルカリオの間合いがルカリオの技の射程内に入る。
ハチマン(渾身の一撃を叩き込め!アイアンテール!!)
ハヤマ(くっ・・・もう・・駄目か・・・)
ハヤマはハードプラントの反動で動けないジュカインをみて諦めかけた
勝負はついた・・・
と思われたが
ハチマン「最後まで根性見せてくれるじゃねえか」
ジュカインがルカリオのアイアンテールをリーフブレードで迎え撃っていた。
ジュカインはアイアンテールの威力に苦悶の表情を浮かべているがひっしに押し返そうとしている。
実況『おおー!ジュカイン根性を見せます!ハードプラントの反動が解けてギリギリリーフブレードで受け止めました!』
カミツレ『紙一重のタイミングでしたね。少しでも反動が続いていたら直撃は確実でした。』
ハヤマ(ジュカイン・・お前ってやつは・・)
ハヤマは一番のパートナーであるジュカインが奮闘するのに諦めかけた自分を情けなく感じた。
ハヤマ(俺が間違っていたよ。すまないジュカイン、だけど・・もう迷わない!俺はジュカインを信じる!)
ハヤマ「ジュカイン!まだ負けてないぞ!フルパワーのリーフブレードで押し返せええええ!!」
ハチマン(あいつは・・トレーナーとして1段階進化したってことか?あいつが本気で迎え撃つなら本気で返すのが礼儀ってもんだ。)
ハチマン(ルカリオ!!フルパワーアイアンテールで押し切れ!)
両者のフルパワーの一撃がぶつかり合い
爆発が起こった
煙が晴れて立っていたのは・・
審判「ジュカイン!戦闘不能!よって勝者 ヒキガヤハチマン!!」
ハチマンのルカリオだった。
実況『試合終了!ハヤマハヤト選手VSヒキガヤハチマン選手の対決はヒキガヤハチマン選手に軍配が上がりました!!』
会場から拍手が沸き起こり両者を讃える
ハヤマは倒れるジュカインをボールに戻し、無言で退場した。
ハヤマ(負けた・・か・・負けなんて久しぶりだな・・だけど・・負けたのにこんなに清々しい気分になったのは初めてだ・・俺も・・もっと成長しないとな・・)
<ハチマンside>
ハヤマに勝った俺はルカリオをボールに戻して歓声を受けつつ退場して控え室に向かった。
???「流石ですね・・・ハチマン様・・いえ・・師匠」
いきなり後ろから聞き覚えのある声をかけられ俺は少しビビった。
ハチマン「お前・・様づけは駄目だろ・・それに今やトップコーディネーターのお前がこんな所にいていいのか?・・・ルキア」
その聞き覚えのある声の主は
いまやトップコーディネーターとして世界に名が知られている俺の弟子の一人、ルキアが微笑みながら立っていた。
いつもより長く、そしてその分投稿間隔も長くなってしまい申し訳無いです。
今回は少し話の補足を入れさせていただきます。
・クリストファーゼスタ氏
完全なオリキャラです。この章では出番が少ないですがこのシリーズを通してかなりのキーマンとなる人物(予定)
・クロード
クロードも完全なオリキャラです。
ハチマンの最大のライバルであり良き理解者
クールだがポケモンのことになると情熱的になる。
相棒はピカチュウのシオン
・ハヤマ戦
正直言ってこの展開は賛否両論あるかと思われますが僕の考えだと
ハチマン強ええええにしつつハヤマも引き立ててやろうと考えた結果ああなりました。
・ハチマンの弟子
これも何人いんだよという質問が来そうなのであらかじめ言っておきます。
ハチマンの弟子は全部で3人です。
これ以上増やす余裕も技量も無いので
そして最後にお知らせを
やはり俺がポケットモンスターの世界で生きるのは間違っている。
episode0 追憶のハチマン編を投稿決定!
ハチマンと弟子たちの邂逅やバトルフロンティア巡りなどのエピローグ以前の話をあげていきます。
こちらはバトル要素濃厚になる(はず)です!
楽しみにしておいてください!!
作者のTwitter
@marble_reimari