やはり俺がポケットモンスターの世界で生きるのは間違っている。 作:まーぶるちょこ
今回の戦いに文句は無しでお願いします(土下座)
初戦を終え、控え室に戻ろうとしたところ弟子の一人であるルキアに声をかけられ、絶讃面倒くさい状況となっている。
ルキア「師匠・・・私はコーディネーターである前に一人のポケモントレーナーですから。私もこの場にいてもおかしくないでしょう?」
ルキアはそう言いつつ俺の腕を掴み
ルキア「感激しました!久々に師匠のバトルを見ましたが前よりも強くなってて私興奮しっぱなしでした!」
そう言ってググッとハチマンに近づく。
ハチマン(近い近い近い!そして柔らかいものが当たってるー!)
現在のルキアの服装は薄手のワンピースのため柔らかい感触がハチマンにダイレクトに伝わる。
ハチマン「ル、ルキアさんや・・は、早く離れてくれませんかね・・これ誰かに見られたらま」
俺はまずいと言おうとした瞬間言葉が止まった。
カグラ「・・・なに・・やってるんですか?」
笑顔のはずなのに目が決して笑ってないカグラが2人の前に立っていた。
この時俺は悟った。
ハチマン(これはあかんやつや)
ルキア「あら?誰かと思えばカグラじゃない。久しぶりね。」
カグラ「・・ルキア、師匠に何抱きついてるんですか?」
ルキア「ふふっ。私は師匠のことが好きだからに決まってるじゃない」
ハチマン「ファッ!?」
めちゃくちゃ自然な流れで、しかも他人との喧嘩中に告白されてもなんかあれなんですけど。それに何だろう。この真正面からの直球の好意は。耳のあたりが暑くなってくるのがわかる
カグラ「グッ・・わ、私だって師匠のことが好きです!もちろんトレーナーとしてだけでなく、一人の男性として!」
カグラも対抗して顔を真っ赤にしながら告白してくる。
こういうことは恥ずかしがるタイプの奴だと思ってたんだが・・
ハチマン「お前ら、いつ見ても仲良いな」
2人「「仲良くないです!」」
完全にシンクロしてるじゃねぇか
どちらも美少女なだけあって嬉しいのだが弟子と恋仲になるってどうなんだ?
ルキア「やっぱりカグラとはどちらが上かはっきりさせるべきね」
カグラ「上等です!ぶっ潰してやります!」
「相変わらず2人とも騒がしいなぁ。喧嘩するなら外でやってきなよ」
睨み合いを続ける2人に呆れながら俺の弟子であるユヅルもやって来た
ルキア「あら!ユヅルも久しぶりね!相変わらずちっちゃいわねー」
ユヅル「みんなして身長弄るの?何なの?喧嘩売ってんの?」
実を言うとスタイルのいいルキアやカグラと身長が伸びるのが遅いユヅルはほとんど身長は変わらなかったりする。
3人とも同じ15歳なのにどうしてこうなったのか
ユヅル「ハチさん、今俺の身長を哀れんでたでしょ。」
さらっと心読むなよ
ハチマン「あー。その、何だ。きっとお前にも来るよ・・成長期」
ユヅル「・・・マッチングしたらぶっ倒す。」
ユヅルはキレたら中々手がつけられないから厄介なんだよな
そんなくだりは夜まで続いたのだった
<三人称side>
大会2日目
1回戦を勝ち抜いた参加者達が控え室に集まり2回戦のマッチングを待機している。
中にはハチマンの弟子やクロード以外にも顔見知りの猛者が沢山いる
実況『大会2日目、お集まりの皆さんお待たせいたしました!2回戦のマッチングが完了しましたので発表します!!』
続々と発表され、ハチマンの対戦相手は
ウィスパー
この名前にハチマンは覚えがあった。
ハチマンがカロス地方を旅した時にとてもお世話になった恩人だ。
3年前
ハチマン「あーーー腹減った!」
ハチマンの気怠げな声が林道に響く
当時14歳くらいだったハチマンはクノエシティに向かっていた。
大都市ミアレシティからそう遠くはないがクノエシティとミアレシティの間のクノエの林道は日中でも薄暗く少し複雑な道をしているためハチマンは迷ってしまっていた。
ハチマン(あーあー。これ完全に迷ったな。どうしたもんかね。)
ハチマンが打開策を考えていると
「おやおや。そこにいるのは旅の方ですかな?」
と後ろから声をかけられた。
振り向くと
見るとゴーゴートを馬車のように使ったキャラバンと思わしき集団だった。ハチマンが呆然としていると先頭にいたキャラバンの隊長らしき人物が現れた。
その姿にハチマンは思わず絶句した。
顔面には特大のかぼちゃのような被り物をして首から下は黒いマントで完全に覆われている男性
ゴーストタイプやシオンタワーですら特にビビらなかったハチマンが
この男性に対して思わず恐怖心を抱いてしまった。
すると男性が
「君、迷子かい?もしかしてクノエシティに向かっているのだったら
一緒に乗せて行ってあげよう。我々もクノエシティに用があるからね」
見た目に反してめちゃくちゃ紳士的な人物だ。
ハチマン「ひ、」
男性「ひ?」
ハチマン「ひぎゃあああああああああ不審者だああああ」
男性「ちょっ!?君、いきなり不審者呼ばわり!?確かにこの格好はあれだけど!!」
当時のハチマンはこの男性のことを誘拐犯だと誤解したようだ。
すると後続のキャラバンから
男性団員A「ちょっ、ちょっと団長!?いきなり少年の悲鳴が聞こえたんですけど何かあったんですか!?」
女性団員B「団長!いきなりキャラバンを止めてから子供の悲鳴が聞こえたんですけど!」
と慌てて様子を見に来た団員達。
ハチマンはその団員たちに駆け寄り、
「あ、ああああのかぼちゃの被り物した不気味なおっさんが俺に『クノエシティに連れてってあげよう』って声かけてきたんですけどおおおおお!」
とテンパりながらも説明する。
団員たちはなお慌てふためく団長に白い眼を向け
男性団員A「団長、この少年の説明が本当だったら俺でも悲鳴あげますよ」
女性団員B「団長、その姿で声をかけたら絶対不審者と間違われるに決まってるじゃないですか。」
とおいうちをかける。
すると騒ぎを聞きつけた他の団員たちもぞろぞろやってきた。
皆事情を理解すると団長を責めるような目線を向けた。
団長「ち、違うから!その少年の言ってることに間違いはないけど!
確かに声かけたけど!ただ迷子だったからクノエシティに行くのだったらキャラバンに乗せていこうとしていただけで・・!」
その後団長は誤解を解くために団員たちに必死に説得した。
その後団員に謝罪と説明を受けたハチマンは一緒にクノエシティに連れて行ってもらうことにした。
ハチマン「あ、あのさっきは誤解してすいませんしたああああ!」
見事なDOGEZAで団長である男性に謝罪する。
団長「はっはっはっ!別にいいさ。私の方こそこんな姿で声をかけてすまなかった。これでも子供受けは良い方だと思ってたのだが・・」
ハチマン(そりゃあんな林道じゃなければ別に子供受けはするでしょけど。あそこで声をかけられたら誤解するわ。)
団長「では自己紹介をしよう。私はウィスパー。このキャラバンの団長で各地を回っているのだ。」
ハチマン「各地回って何してるんすか?」
ウィスパー「我々は各地を回ってポケモンサーカス団をしてるんだよ。このキャラバンはそのためのものさ。次はクノエシティで公演するからそのために来たのさ。」
ハチマン「なるほど。だからそんな奇抜な格好してたんですね」
ウィスパー「良かったら我々のサーカス公演を見てみないかい?公演は3日後なんだ。おっクノエシティに着いたようだ。ところで君はジムに挑戦するのかい?」
ハチマン「はい。この街のジムリーダーの方はどういった方なんですか?」
ウィスパー「なんというか・・変わった子だねぇ・・ポケモンになりたいという願望を持った君と年もあまり変わらない子だ。」
ハチマン「へぇ・・ありがとうございました。わざわざ連れて行ってもらって」
ウィスパー「はっはっはっ困った時はお互い様だよ。3日後は楽しみにしておいてくれ。」
3日後
ハチマンはウィスパーさんが教えてくれた場所に行くと子供から大人までたくさんの人が集まっていた。
ハチマンはステージの一番前の席にすわり、開演を待った
日が暮れて夜になりだした頃
サーカスは始まった。
団員A「シャンデラ!かえんほうしゃ!ランターン!10万ボルト!!」
団員B「ビビヨン!かぜおこし!ニャオニクス!サイコキネシス!」
団員の指示で技を自在にコントロールし、夜の会場を昼のように明るく照らす。鮮烈なオープニングだ。
ウィスパー「本日はお集まりいただきまことにありがとうございます。今夜は素晴らしい一夜になるよう頑張りますので皆様よろしくお願いいたします。さてまず初めに、ルチャブルのアクロバティックな動きにご注目ください。ルチャブルの空中ブランコ!」
スポットライトが2体のルチャブルのいる場所に照らされる。高さもなかなかあるため失敗したら怪我はするだろう。
だが2体のルチャブルは見事なコンビネーションで次々にアクロバティックな動きをして観客を沸かせる。
そして空中ブランコから同時に手を離し空中に放り出される。
まさかの体操選手顔負けのひねりを加えた着地で観客は大歓声があがった。
ウィスパー「見事なパフォーマンスをしてくれたルチャブルに拍手ー!!!!」
会場全体で拍手が巻き起こる。
ウィスパー「続きましてはこちら!」
ステージ脇からメスのカエンジシが現れる。
そしてもう片方のステージには巨大なフラフープを持ったパンプジン
ウィスパー「カエンジシのフラフープ潜り!それではどうぞ!」
パンプジンが空中にフラフープを投げると、カエンジシは高く飛び上がり一切引っかかることなくくぐりきった。
ウィスパー「はい拍手ーー!!」
会場からまたしても拍手が巻き起こる。
他にもパンプジンがジャグリングする道化芸や、マフォクシーが炎を自在に操るパフォーマンスなど演目が次々に披露されていく。
それらの見事なパフォーマンスにハチマンの目は釘付けになった。
ウィスパー「それではクライマックスにはいります!」
ウィスパーがそう言うとステージ脇から100個くらい風船が飛んできた。
ウィスパー「それでは参りましょう!パンプジン!たねマシンガン!!」
パンプジンはたねマシンガンで正確に風船を撃ち抜いていく。
割れた風船から紙吹雪が舞い降りていく。
ウィスパー「マフォクシー!サイコキネシス!!」
団員A「シャンデラ!サイコキネシス!!」
団員B「ニャオニクス!サイコキネシス!!」
ステージ脇からサイコキネシスで空中に舞う紙吹雪を操り自在に操っていく。
“来てくれてありがとう”
たった一言のメッセージが空中に現れた。
観客から惜しみない拍手と歓声が鳴り響いた。
その後ハチマンはウィスパーさんに挨拶に行こうと控え室に向かっていると偶然ウィスパーさんに遭遇した。
ウィスパー「おお!ハチマン君!わざわざ挨拶に来てくれたのかい?」
ハチマン「はい。サーカス、見ましたけど大変素晴らしかったです。」
ウィスパー「そう言ってくれると嬉しいよ。何か飲み物でも奢ってあげよう。何かリクエストはあるかい?」
ハチマン「んじゃ、ミックスオレでお願いします。」
ウィスパー「はいよ。」
ウィスパーさんからミックスオレの缶を受け取った。
ウィスパーさんは自販機の側のベンチに腰掛けると
「君も座りなさい」と手招きした。
ハチマンは誘われるかのようにウィスパーさんの左隣に座った。
ウィスパー「今日の公演を見て、君はどう思った?」
ハチマン「・・ああいう形でポケモンと人間が繋がる方法もあるんだなって思いました。」
ウィスパー「そうか・・・私は昔・・君と同じ歳くらいの頃だったか・・トレーナーがポケモンを虐待をしてるところを偶然見かけてね。僕はジュンサーさんに通報し、なんとかそのポケモンは保護されたんだが人間を受け入れなくなったそうだ・・・私はそのことを知ってこう思った。ポケモンも人間も同じ生き物なのにどうして共存することができないのかってね。」
ハチマンはウィスパーさんの過去を聞いて、何も言葉が出てこなかった。
ウィスパー「このサーカスのポケモンも実を言うと虐待を受け捨てられたポケモンもいる。」
ハチマン「!?捨てられたポケモンを保護したんですか?」
ウィスパー「あぁ。今日のサーカスに出てたマフォクシーだってそうさ。フォッコの頃に捨てられたところを保護したんだが保護した当時は見るに耐えなかったよ。身体のあちこちに傷がついて目にははっきりと怯えが見えた。だが少しずつ人間に対する恐怖心を克服し、今では子供たちとも平気で触れ合えるようになってくれた。」
ハチマン「大変だったんじゃないすか?」
ウィスパー「もちろん大変だったさ。ある時はひのこで攻撃されたし、餌をあげようとしたら逃げ出しかけたこともあった・・でもね、向き合わない限り克服することもできないことも事実だ。このかぼちゃの被り物はね、当時の僕が人間に恐怖心を抱くポケモンに少しでも警戒されないようにと考えに考えた結果これを被ることにしたんだよ。」
ハチマンは意外な事実を知り少し驚いた。
ウィスパー「まだ若い君に話すにはかなり重い話だったね。しかし私は君のような年齢のトレーナーにポケモンを虐待してほしくはないんだ。だからこうして私はポケモンと人間の新たな共存の方法を伝えようとしているのさ。」
ハチマン「その夢は・・尊敬に値します。」
ウィスパー「はっはっはっ!ありがとう。こうして私の過去を語ったのはいつ以来だろうか・・・君に会えてよかったよ。」
ハチマン「こちらこそ、ありがとうございました。」
2人は固く握手した。
こうして時を経て2人は戦うことになる。
実況『さぁ大会2日目!1回戦を勝ち抜いた猛者たちが、今日はどんな勝負を見せてくれるのでしょうか!!』
2回戦が始まった。
1回戦を勝ち抜いただけあってどの試合も高いレベルだった。
ハチマンの弟子3人も無事勝ち抜いた。
そしてハチマンの試合が来た。
実況『大会2日目も非常に白熱した戦いを繰り広げてきました!1回戦ではルカリオで圧倒的な実力を見せたハチマン選手と同じく1回戦ではトリッキーな戦術で魅せるようなバトルが印象的なウィスパー選手です!この試合の解説はシンオウ地方の四天王ゴヨウさん、ジョウト地方のジムリーダーヤナギさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。』
『『よろしくお願いします』』
ウィスパー「ハチマン君こうして戦うことができて嬉しいよ。君がどのようなパフォーマンスを魅せてくれるのかがね!いでよ!オンバーン!」
ウィスパーさんの1体目はオンバーンだった。
ハチマン「相手が誰であろうと負ける気はないんで!ゲッコウガ!!」
対するハチマンのボールから出てきたのはゲッコウガ
ウィスパー「ゲッコウガか・・厄介だね。オンバーン、ばくおんぱ!」
ハチマン「ゲッコウガ!かげうち!!」
ばくおんぱを打つ前にとっさにかげうちを放ち、オンバーンにダメージを与える。
オンバーンはばくおんぱをだすが、ゲッコウガに一切ダメージがなかった。
ゴヨウ『ほう、あれは特性「へんげんじざい」ですね。出した技のタイプに変わる珍しい特性です。オンバーンのばくおんぱをゲッコウガのかげうちで無効にしたということです。』
実況『なるほど!だからゲッコウガはゴーストタイプになってばくおんぱを無効化できたんですね!』
ウィスパー「やるじゃないかハチマン君。だがその程度で私に勝てるかな?オンバーン、アクロバット!!」
オンバーンは宙を高速で滑空しゲッコウガに迫る。
ハチマン「ゲッコウガ!れいとうビーム!!」
高速で接近するオンバーンに対しゲッコウガはれいとうビームを放つ
ウィスパー「オンバーン!かわしてかえんほうしゃ!」
オンバーンはれいとうビームをかわすとかえんほうしゃを出す。
ハチマン「ゲッコウガ!ハイドロポンプ!!」
2つの技がぶつかり、爆風が吹き荒れる。
実況『どちらも一歩も引かない駆け引きと技の応酬!!素晴らしいバトルです!!』
ゴヨウ『どちらも高いスピードを活かした戦術が武器のポケモンですがトレーナーが最大限に強さを引き出してるね。』
ヤナギ『オンバーン使いの彼はゲッコウガが弱点である氷技を使うのを見越して炎技を使い、ゲッコウガ使いの彼はそれを読んで水技で対処する。実にハイレベルな読み合いじゃな』
ウィスパー「オンバーン、爆風に突っ込め!アクロバット!!」
ハチマン「今だゲッコウガ!!ふぶき!!」
ゲッコウガは爆風に向かってふぶきをうつ。
ウィスパー「オンバーン!かわ・・・なにぃ!?」
ウィスパーは驚愕した。スピードの高いオンバーンがふぶきをかわすことができず、直撃したからだ。
実況『あぁーっと!!ここでゲッコウガのふぶきがオンバーンに炸裂!!効果はばつぐんだ!!』
オンバーンはふぶきを食らって氷漬けになり、戦闘不能になる。
ウィスパー(オンバーンはあの状況でもかわせたはず・・なのにどうして・・・)
ハチマン「水蒸気っすよ、水蒸気」
ウィスパー「水蒸気・・・ま、まさか!!」
実況『先ほどの場面をどう分析しますか?解説のお二方に聞いてみましょう。』
ヤナギ『水蒸気じゃな。あの爆風はかえんほうしゃとハイドロポンプが相殺されて出来た。だから当然互いに蒸発して水蒸気が発生する。
ゲッコウガはオンバーンにではなく、爆風に向かってふぶきをうったのだ。水蒸気が一気に冷やされ凝結し水になりさらに水が凝固して氷になる。おそらくオンバーンの翼についた水がふぶきによって一気に冷やされてオンバーンは回避することが出来なかったというわけだ。わしも氷タイプの使い手だがあのような戦術があるとは・・まだまだ負けてられないのぉ。』
ゴヨウ『大体のことはヤナギさんの言う通りですね。僕が言いたいのはゲッコウガ使いの彼はオンバーンが冷凍ビームをかわしてかえんほうしゃを使うことはある程度予想していたということだ。その上で確実にふぶきを命中させるあの方法に導いていった。完全に読み合いでは彼が勝っていたね。』
ウィスパー「見事だ・・・あの読み合いですら君に仕組まれていたということか・・・魅せられたよ。次はどう魅せてくれるのか楽しみでしょうがない!出番だマフォクシー!」
ウィスパーさんの2体目はマフォクシー
ハチマン「ゲッコウガ・・一旦戻ってくれ。出番だぞ!仕事してくれよカビゴン!!」
ハチマンは一旦ゲッコウガを交代しカビゴンをだす。
実況『ハチマン選手はゲッコウガを交代させてカビゴンを出しました。』
ウィスパー「マフォクシー!だいもんじ!!」
ハチマン「カビゴン!左にかわしてそのままころがるだ!!」
カビゴンは巨体とは思えない俊敏な動きでだいもんじをかわし、ころがるで襲いかかる。
ウィスパー「マフォクシー!サイコキネシスでカビゴンを持ち上げろ!」
マフォクシーのサイコキネシスでカビゴンは空中に持ち上げられ、身動きが取れなくなる。
ウィスパー「マフォクシー!地面に叩き落とせ!」
ハチマン「カビゴン!まもるだ!」
カビゴンはまもるで落下する寸前でまもるを出してダメージをなくす。
ゴヨウ『絶妙なタイミングでまもるを出しましたね。ダメージをかなり減らしました。』
ウィスパー「マフォクシー!かえんほうしゃ!!」
ハチマン「かわせカビゴン」
ウィスパー「そこにおにびを当てろ!」
カビゴンがかわしたところにおにびを受けて火傷状態になる。
ハチマン「しまった・・・してやられたな・・・」
ヤナギ『ふむ・・・回避地点に見事におにびを命中させたな。』
ゴヨウ『ここの駆け引きではマフォクシーの彼に軍配が上がりましたね』
カビゴンに火傷のダメージが入るのは痛い。それに攻撃力も下がった。だがこの状況でもなんとかなる技がある。
ハチマン(からげんき・・・)
状態異常だと威力が2倍になる技だが当然警戒されるだろう。
ウィスパー「マフォクシー!そろそろ止めをさすぞ!サイコショック!!!」
ハチマン「カビゴン!後ろにかわせ!」
カビゴンはバックでサイコショックをかわすも火傷のダメージからか動きが鈍ってきている。
ハチマン「なんとかしねぇと・・・カビゴン!ころがる!!」
カビゴンは転がって襲いかかる。
ウィスパー「かわせ!」
しかしマフォクシーはひらりと身をかわす。
ふとハチマンは閃いた。
ハチマン(・・・そうか。これなら確実にぶつけられる)
ハチマン「カビゴン!もう一度ころがる!」
ウィスパー「もうカビゴンのころがるのスピードは見切ったよ。かわせマフォクシー!」
またもかわすマフォクシーだが
ハチマン「いまだカビゴン!!」
ころがっているカビゴンがなんとホップしたのだ。
そしてホップしたカビゴンは空中でころがるが解ける。
これによってカビゴンがマフォクシーに技を当てる圏内になった。
ハチマン「からげんき!!」
カビゴンの渾身のからげんきがマフォクシーにクリーンヒット
食らったマフォクシーは吹き飛ばされ戦闘不能に
実況『マフォクシー戦闘不能!ウィスパー選手は残り1体になりました!対するハチマンはゲッコウガとカビゴンとまだ見ぬ1体がのこっています。』
ウィスパー「まさかここまでとは・・・こうなったら最後はこいつでいくしかないようだ。パンプジン!!」
ウィスパーさんの最後の1体はパンプジン
実況『ウィスパー選手最後の1体はパンプジンです。しかしすごく大きい個体ですね」
ゴヨウ『パンプジンは大きさによって能力に変化のあるポケモンなんですがあのパンプジンは特大サイズですね。とても珍しいです。』
ハチマン「カビゴン、とりあえずねむるだ」
カビゴンは眠り始めた
一応ハチマンのカビゴンはねごとを覚えているが正直期待はできない
ウィスパー「眠っているうちに攻撃させてもらうよ。パンプジン!タネばくだん!!」
カビゴンにタネばくだんが襲いかかるがカビゴンはまだすやすや眠っている。この様子だとまだ体力はもちそうだ。
ハチマン「(あんま期待できねーけどやるだけやってみるか)カビゴン!ねごと!」
カビゴンが寝言をした瞬間
地面が小刻みに揺れだした。
その揺れはだんだんと大きくなっていく。
ハチマンはカビゴンの出した技に焦った。
この技はカビゴンをゲットした時から殆ど使ったことのないわざだった。
ウィスパー「むっ寝言で出た技は地震かな?だったらパンプジンは余裕を持って耐えることが・・・おや?」
地面の揺れはなおも強くなり、パンプジンも立っているのが大変そうだ。
パリッ
なんと地面が割れ始めた。
カビゴンの出した技はじしんではない。
一撃必殺技のじわれだ。
このことに気づいたウィスパーはパンプジンにかわせと指示するも揺れでバランスを崩してしまったパンプジンは逃げることができず
じわれにまきこまれた
実況『パ、パンプジン戦闘不能!よ、よって勝者はヒキガヤハチマン選手です!!』
実況の勝利宣言がスタジアムに響くが
観客も
対戦相手のウィスパーさんもポカンとしている。
ゴヨウ『こ、これに至っては駆け引きも何もないですね・・・まさか土壇場でねごとで地割れをひいてしかも命中させるとは・・・彼が余程豪運なんでしょうね・・・』
普段冷静沈着なゴヨウですらあまりに呆気ない決着に困惑している。
ヤナギ『運は自分の力で手に入れるものという言葉があるが、まさかここまでのことが起こるとはのぉ』
普段は自分にも他人にもストイックなヤナギに至っては爆笑している
ハチマン(ち、違うんすよ・・・豪運じゃないっす・・・むしろ悪運っす・・・)
一方ハチマンは内心ウィスパーさんへの申し訳なさとやり切れなさでいっぱいになっていた。
するとカビゴンが起きてハチマンに駆け寄り自慢するかのように巨体をふんずりかえす。
ハチマン「お前えええええ!この微妙な雰囲気どーしてくれんだああああああああああああああ!!!」
ハチマンはカビゴンにとびかかりもっちりとした頬をつねってグリグリする。対するカビゴンはされるがままに頬をグリグリされている。
どうやら褒められてると思っているらしい。
ハチマン「ま、お前はマフォクシー戦の時も頑張ってくれたしな。お疲れ様、ゆっくり休んどけ。今日はお前に大量の飯をやるから」
そういってハチマンはカビゴンをボールにもどす。
ハチマン「あ、あのウィスパーさん今回の試合はなんかこう・・運勝ちしちゃってすいませんでした・・・。」
ハチマンはそういって初めてあった時のように謝罪した。
ウィスパー「ん?ああ、いいんだよ別に久々に心から楽しめたんだからさ。ゲッコウガもカビゴンも・・・君の勝利に対する執念を感じ取って応えてくれたんだろう。だったらあの勝ちは運ではないさ。・・・私の分も頑張ってくれよ。ハチマン君。」
ハチマン「・・・ありがとうございます。あと・・ひとつだけ言いたいことがあります。初めてあった時にウィスパーさん話してくれたじゃないですか。ポケモンと人が共存できるような世界を作りたいって言ってたじゃないすか。」
ウィスパー「あぁ、言ってたねそんなこと・・・今ではもう懐かしいよ。君に初めて会って3年くらいしか経ってないのにね。」
ハチマン「俺は・・あの時はポケモンについて真剣に向き合う機会になりました。良い影響もあったし、時には衝突してしまうこともありました。・・・正直俺には人とポケモンの共存とか大それたことは言えないんですけど・・・俺はポケモンが好きです。好きで好きでたまらないんです。それだけははっきりと言えます。」
ウィスパー「そう、それでいい。君はこれからを担う存在になるだろう。・・・ポケモンが好き・・・か・・・捻くれてる性格の君がそんなに言うなんてね・・・」
ハチマン(この人よく俺が捻くれ者だってわかったな)
ウィスパー「君がたとえ頂点に立っても忘れないでほしい。どんな苦境だってポケモンがいれば乗り越えられる・・・とね。」
そう言ってウィスパーさんは去っていった。
3日目
実況『さぁ!大会3日目!ここまで勝ち上がってきた皆さんはベスト16です!ここからのバトルは6VS6のフルバトルになります!!それでは対戦相手のマッチングをさせていただきます。』
控え室に集まった16人は緊張した面もちでモニターを眺める。
ハチマンは弟子たちと一緒に見ているが皆緊張しているようだ。
実況『マッチング終了いたしました!!』
ハチマン「あ」
ユヅル「あ」
カグラ「あ」
ルキア「あ」
思わずハチマンたちはあっとこえにだしてしまった。
ヒキガヤハチマンVSユキノシタユキノ
カグラVSルキア
ベスト8の道は荒れに荒れそうだ。
今回は頑張って早く仕上げました。
今回はなんか回想と試合をぶっ込んでしまったため1万字というバカみたいな字数になっちゃったので次回はフルバトルということで前編後編に分けていきたいと思います。