まだ、ハーメルンのシステムに慣れていないのが原因なのかなぁ。
「ううん……あれ? なんで、こんな寝藁の上に寝ているんだ………ああ、そうだ思いだした……昨日アキハバラを歩いていたら変な鏡みたいなモノから美少女の声が聞こえてきたから、迷わず飛び込んじゃたんだよなぁ~
たしか……ルイズの衣類がはいってる洗濯籠を扉をあけて廊下に出しておくんだったよな……」
硬い床の上の寝藁に寝ていたのが原因なのか解らないが身体の節々が痛いから、少しほぐすために木刀とリュックサックからだしたタオル一枚を右肩に掛けて
ついでに洗濯籠を扉をあけて廊下に出すと、女子寮と思われる建物の階段を下りていった才人。
才人は女子寮がある塔から外にでるとしばらくあちらこちらを彷徨いて、ちょうど良い木がある場所に辿り着くと
タオルを手近な木の枝に引っかけて、鉛いりの重たい木刀を左腕軽々と何回か振ると両手で持ち直し、素振を始めていた。
師匠に言い渡されていた日課の素振二千回を終えると、開始したころはまだ薄暗かったが終った時は既に明るいあさの陽射しが辺り一帯を照していた。
「ふう~今日はこのくらいで良いか? 二千回は超えているはずだし。汗かいたから水を浴びてサッパリしないと」
才人は木刀とタオルをもって水場を探し歩くのでした。
「……うん、なんだあれ? 籠が勝手に動いているけど、あれも魔法なのかなぁ…」
才人が前方を注視していると自身に向かって洗濯籠を何段にも重ねた物体がやって来るので魔法で誰かが動かしているのかと思い、眺めていると
段々近づいてきてあるメイドの少女がひとりでもっているのが解り。才人はその少女に声をかけた。
「重そうだから半分持つよ」
そう言って才人は洗濯籠を何個かメイドの少女からひょいっと器用に右手のひらで籠の底から抱えるように持っていた。
「あの、貴族さまに手伝ってもらうのはとんでも無いことですので、私が持ちますからそこへおいて下さりませ」
才人に向かって声をかけたメイドはすこしソバカスがあったが、それを上回る笑顔をしたボブカットの髪型をした美少女なのであった。
「あ、俺…貴族じゃないから、昨日ルイズに喚ばれてこっちに来たばかりの者だから気にしないでほしいなぁ…」
才人の言葉に敏感に反応したメイドの少女は一旦洗濯籠を地面に置いてあらためて才人を見つめる。
「……ひょっとして、あなたが昨日ミス・ヴァリエールが召喚したという。うわさの平民なのですか? 」
珍しいものを見るような目付きのしなやかな黒髪のメイド美少女のセリフに才人はすこし苦笑いをうかべていた。
「……確かに俺はむこうじゃ一般人だからそう呼ばれるの間違いじゃないけどさ…今どき平民はないだろう? 」
才人は木刀をもった左手で頭をかきながらメイド美少女に自身に関することを説明していた。
続く。