ロリコン:ガンダールヴ   作:ポギャン

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 約1年5月ぶりの投稿になりまして、申し訳ありません。

それでは四話をお楽しみ下さいね。




四話:ロリコン:チッパイに切れてお仕置きする

 

 才人が扉のまえでルイズの支度が整うを待っていると、向かいの部屋の扉が開いて、中から出てきたのは褐色の肌をした。腰のところまで伸ばした赤毛の見事な髪を靡かせ現れたのは白のブラウスをことさら胸を強調するような着方をしていた。女性としては長身の部類にはいる背にくびれたウエストを誇る短めのプリーツ・スカートを着ている黒のマントを羽織ったフェロモン全開中の美少女……いや、美女であった。

 

「あら、見たことない顔だけど……確か“ゼロのルイズ”が喚んだ平民て、確かアナタのことだったのかしら? 」

 

また平民とよばれて才人は少しウンザリした表情になる。

 

「……ああ、そうだよ。俺がルイズに喚ばれた……才人 平賀だ……」

 

かなり機嫌がわるい感じで、才人はなまえを述べていた。

 

「ふ~ん“ゼロのルイズ”が使い魔にした平民のわりにはまともそうな感じね。アナタ……でも、サイトヒラガという変な名前は頂けないわね」

 

また平民に使い魔かよと思って。ウンザリした表情になる才人。

 

「まあ、俺のいた場所じゃありふれた名前なんだけど………それから……」

 

才人は褐色肌の赤毛の美女に対して、自分の国では珍しくもない普通の名前だと言ったあと何かを言いかけ、途中で話すのをやめた。

 

「なにか言いたそうみたいなんだけど……話したくないのなら、別に良いわよ話さなくても。そんな事よりまだあたしの名前を言ってなかったわね………“キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー”と言うのがあたしの正式な名前ね。それから二つ名は“微熱”のキュルケよ。よろしくね………サイトだったわね? 」

 

キュルケはファさっと右手で自慢の赤毛をかきあげる仕草をしながら、才人にフルネーム&メイジとしての通り名を告げていた。

 

「こっちこそよろしく。キュルケ……でも“微熱”てアダ名なのか? 」

 

 

女性としては自分のタイプではなかったのと、自分を使い魔と平気で呼ぶことを除くと、此処トリステイン魔法学院にきて初めて人間らしい扱いをうけて

 

才人自身も普通にあいさつを返していた。それから躊躇することなく疑問に感じた事も訊ねた。

 

「……サイトはほんとに何も知らないみたいだから教えてあげるわ。“微熱”というのはあたしのメイジとしての勲章または通り名みたいなかんじかしら? 」

 

少し誇らしげに2つなついて才人に語っていた。

 

「……メイジてのがよく解らないけど…要は名称みたいなモノか? 」

 

一応納得した才人ですが、たぶんおバカな彼は何も理解はして無さそうな感じであった。

 

才人とキュルケの二人がお互い名を名乗りあって、和みかけた雰囲気になったその時ふいにガチャリと音がして、扉をあけて出てきた美少女は才人の愛しのチッパイ胸のご主人さま。ルイズそのひとでありました。

 

「おはよう。ヴァリエール」

 

ルイズにむけてにこやかな笑みをうかべ、挨拶するキュルケ。

 

「……お、おはよう…ツェルプストー」

 

ルイズは仕方なしに顔を歪めて嫌々あいさつを返していた。

 

「本当に平民を使い魔にしたのね。アハハ……流石は“ゼロのルイズ”ね。アナタって常識じゃ考えられないことをするから、楽しくて良いわね」

 

キュルケはルイズを揶揄する言葉を述べたが、そこには陰湿な感じは微塵もなくて、ただ単に精神的に幼い子どもをからかっているみたいだった。

 

「うるさいわね! ツェルプストー。あんたこそ無事に使い魔を召喚できたの!? 」

 

自身の使い魔がただの平民+変態なので、仇敵に突っ込まれて悔しかったからなのか、ルイズは揶揄を言い返そうと思い、キュルケの使い魔は何なのかとキツい口調で訊ねていた。

 

「あ~ら誰かさんと違って、一発で召喚成功よあたしは」

 

勝ち誇った顔でキュルケは自慢する。

 

「………あっ、そ……」

 

少し悔しい表情でルイズは返事した。

 

「どうせ使い魔にするなら、これくらいの幻獣のがいいわよねぇ~おいでなさい、フレイム―」

キュルケは勝ち誇ったかのような嬉々とした表情をうかべ使い魔の名を呼ぶと巨乳赤毛美女の部屋からのっそりと現れたのは、真っ赤で巨大な火トカゲだった。

 

むっとした熱気が、才人を襲うと

 

「うわぁ! 真っ赤なトカゲが! 」

 

才人はびっくりするかのように、瞬時にうしろに飛び跳ねていた。

 

「おっほっほ~もしかしてあなた、この火トカゲを見るのは初めてなのかしら? 」

 

「鎖につないどけよ! これじゃ、あぶないだろう!? 」

 

「平気よ、あたしが命令しないと、襲ったりしないわ。だから安心して、臆病ちゃん」

 

キュルケは手を顎にそえ、色っぽいポーズをとりながら才人を小バカにした言葉を吐いた。

才人は改めてキュルケの使い魔。“フレイム”を眺めていた。

 

大きさはトラほどはあり、尻尾が燃え盛る炎で出来ていた。それからチロチロと口からほとばしる火炎が熱そうだった。

 

「そばにいて、熱くないのか? 特にその胸なんか汗かくだろ? 」

 

大事な使い魔とはいえ、火トカゲがそばにいたら熱いだろ。特に胸を強調して語るロリコンなのでした。

 

「あたしにとっては、涼しいぐらいね……でも、アナタ。あたしの胸に興味がおありのようねぇ~」

 

キュルケは才人が自身の胸に関して訊ねてきたから、これはルイズの使い魔を誘惑するチャンスだと思う表情をうかべて質問に答えていた。

 

「ちょっと、ツェルプストー! ひとの使い魔を誘惑しないで頂戴! こんな変態でも一応、私の使い魔なんだから……」

 

ほんとならルイズはサラマンダーの事を聞こうと思っていたのですが

 

キュルケが自分の使い魔に関心を示して、誘惑しようとしたので抗議していた(いくら変態でどうしょうもない使い魔とはいえ、こうみえて独占欲の強いルイズからするとみていて気分の良いわけがなく。

 

まして、先祖代々仇敵のツェルプストー家の娘にして入学して以来何かとチョッカイをしてくる

キュルケが才人に手をだそうするのを我慢できるはずもなく、敵意剥き出しに吠えていた)。

 

 

「こんな事くらいでカリカリしてるから、魔法だけじゃなくて胸もゼロって呼ばれるのよ。悔しかったら、アナタもあたしの胸みたいに大きくなったら皆認めてくれるはずよ? オホホホ~じゃあお先に食堂に行ってるわ」

 

キュルケは勝ち誇った表情をうかべながら使い魔のフレイムをつれて意気揚々とこの場を立ち去っていく。

 

それに対して憤怒の顔になって宿敵のキュルケを睨み付けているルイズであった。

 

「何よ! あのゲルマニアのあばずれ! ちょっと良い使い魔を引き当てたくらいで威張って! それに、む、むむむ、胸は関係ないじゃ無いのよ! 」

 

長年の宿敵であるツェルプストー家の娘。キュルケ嬢の胸に関する揶揄に怒り心頭になっているルイズは辺り構わず永遠のライバルに対してあらんかぎりの罵詈雑言を発して罵る。

 

「ルイズ。別に胸なんか大きくなくても良いじゃないか……それに俺はルイズの慎ましい小さなおっぱいの方が大好きだからな……あまり気にするなよな」

 

才人としては良い発言をしたと思っていたけど……その言葉を聴いた途端ルイズはこの世の者とは到底おもえない程の恐ろしい形相で迂闊な物言いをした自分の使い魔を睨み殺すような視線を浴びせる。

 

「こ、この変態エロ犬! だ、誰のむ、胸がチッパイで絶壁の洗濯板ですってぇ! し、躾のなってないエロ犬にはお仕置きが必要みたいね……これでもくらいなさい犬! 」

 

けして触れてはならないご主人様のキーワードの言葉を喋ってしまった才人は怒り心頭のルイズによって、いつの間にか用意していたのか解らないが右手に持っているしなやかそうな鞭を容赦なく使い魔へむけて何度も振り下ろすのだった。

 

「お、落ちつけ、ご主人……そ、その鞭下ろせ、ま、先ずは冷静に話し合おう、な、ルイズ、洗濯板は言ってないから、ま、まて、振り下ろすなあぁぁぁ、ぎゃあ、いたいぃぃぃぃぃ……」

 

懸命になって才人は弁明するのだったが、頭がぶちぎれたルイズにその言葉が届くことはなく。阿鼻叫喚の場面が女子寮3階の廊下で繰り広げられて、しばらくすると漸く気が晴れたルイズが廊下をあとに立ち去ったところにはぼろくずの様な物体が惨めたらしく転がっていた。

 

ルイズを心底怒らせた才人は罰として朝食ぬきを言い渡されていた。

 

例えその食事が硬くて古いパンひとつに冷めた塩スープの貧弱なモノとは言え、食事貰えなかった才人は空腹で意識が朦朧となり。このような仕打ちをしたルイズの理不尽さに心の中で危ない妄想にフケっていた。

 

(……チクショウ! ルイズのやつ、すこし真実がまざっていたからも知れないけど……飯ぬきはないだろうがぁ! ………何かこのままじゃ腹の虫がおさまらないから、何か仕返ししてやりたいぜ………そうだなぁ~夜寝ている時、ルイズのパンツ脱がしてアソコに俺自慢の○○○を突っ込んでヒィヒィ言わせるとか……または俺のをルイズのあの可愛い口に○○○や○○○をあれこれするのも良いかもなぁ……)

 

ルイズへのいろいろエロくて楽しい仕返しをアルヴィーズ大食堂出入口横のかべにもたれながら、ニヤニヤした顔で才人が妄想していると。その場へ通りかかったシエスタが声をかける。

 

「あの、サイトさん。此処で何をしているのですか? 」

 

「うん?  ……あぁ、シエスタか……ルイズに飯ぬきの刑にされてさぁ、お腹空いてるの紛らすためにご主人様が食事中の間、考え事していたんだ」

 

そう言いながら才人はお腹を擦って渇いた口調でシエスタの質問に応えていた。

 

「……そう何ですか……貴族さまに直接お仕えするサイトさんは大変なんですねぇ……あの、賄いで良かったら厨房へ来てくださるとお食事を用意しますよ」

 

シエスタの言葉に才人は早速ご招待にあずかろうとして、承諾の返事をしようとした瞬間、アルヴィーズ大食堂の出入口付近から甲高いロリ美少女の声が響いてくる。

 

「そこのエロ犬! メイドから食事を恵んでもらうような恥さらしな真似をしないでよ! ヴァリエールの家名に泥を塗るつもり! 」

 

ルイズのキツく理不尽な叱責の言葉に空腹でイライラしていた才人はついに“ブチッ”と堪忍袋が切れたようで、恐ろしく冷めた表情でベルトのバックルに仕込んでいた隠しナイフを取りだし左手に持つと誰が見ても目にも止まらないほどの速さでルイズに接近するとその銀色に光る凶器で一瞬のうちにご主人様の衣服(モチロン下着も含む)を細切れに切り刻んでいた。因みにその時、ナイフを握っていた才人の左手甲にある使い魔のルーンが燦然と光輝いていたのを周囲の者たちはルイズの惨状に目を奪われていて、誰ひとり気づかなかった。

 

「…………………………………………………きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

余りにも一瞬の出来事だったせいか、ルイズは自身に何が起きたのか把握できていなかったが、周囲の自分に対する奇異な眼をみて漸く今の状況を理解した途端。いっさい何も身に付けていない生まれたままの状態(全裸、またはスッポンポン)に羞恥心Maxのルイズは辺りも憚らないほどの悲鳴をさけぶと同時に胸を両腕で隠ししゃがみこんでいた。

 

「うあぁ、ゼロのルイズが、は、裸になってるぞ! 」

 

「いやぁ、なによこれ? どうしてゼロのルイズが全裸になっているのよ! 」

 

この突発的な状況にルイズのクラスメイトとおもえる貴族の坊っちゃん嬢ちゃん達がこの場面みて、何をどうしようか解らず在り来たりの言葉を口にして狼狽えるばかりであった。

 

「………サ、サイトさん……あ、貴方……そんな事したら貴族様たちに、こ、殺されるわ……」

 

そうシエスタはぶるぶると震えながら、貴族に逆らうような行為にでた才人に殺されると叫んで関わりを避けるかのように厨房へ避難するみたいにして駆け込む。

 

「あれ、シエスタ……行っちゃったよ………俺の朝飯はどうなるんだ? ………これも全部ご主人様のせいだから、責任とってもらっちゃおうかなぁ」

 

と才人が呟くと、まだパニック中のルイズへ腕を伸ばして華奢できれいなしなやかそうな両脚を無理やりこじ開け女の子の大事な秘密の花園を最大限拡げさせると、ベルトにつけていたポーチから使い捨てのポラロイドカメラを取り出すとご開帳になっているルイズの大切な処を『パシャッ』『パシャッ』『パシャッ』『パシャッ』と計4回写真に撮しとる行為を行い。それが終るとルイズを強引にM字開脚させて、覗きこむように視ていた思春期多感な少年多数に(まともに初めて女の子のそれも秘かに想っていた相手の神秘のヵ所をアップで視て盛大に鼻血を噴出して自身の血だまりの中に倒れる丸こっい少年やフリルをつけたブラウスを着たギザで薔薇を模した趣味のわるい杖を手にルイズの拡げられた美少女の股間を興奮しながら食い入るように見つめて、その場面を見咎めたとあるドリル金髪娘に殴る蹴るなどの暴力を振るわれていた少年などを始めとした大多数の少年たちの下半身を熱くさせていた)まるで見せびらかすようにしていた。

 

モチロン才人の神をも怖れない大胆不敵な行動にルイズは必死な表情になりながら激しく抵抗する。

 

「や、やめなさい、つ、使い魔が貴族の私にこんな汚らわしい事して、いい、良いと、思ってるの! 」

 

衆人環視の中、羞恥心や名門公爵家令嬢としてのプライドを粉々に打ち砕かれながらも、涙を流してキッと自分の使い魔才人を睨み付けこの様な破廉恥極まる行為を止めるよう命令していたのだったが、無論そう言われて、ハイそうですかと従うはずもなく。

 

逆に才人はとある出来事をルイズに語り出す。

 

「なぁ、ご主人様。人間何が一番辛いと思う? 水を飲まないのは死んじゃうから、水分補給するのは当たり前以前のこどだから省くけどな………飯ぬきが俺にとって、一番堪えるんだよなぁ……あれはもう、5年ほど前の小学校最後の夏休み中の出来事だったなぁ……あれはほんと~に辛かった……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

 

そう、ルイズに向かって呟くように5年前の才人自身のトラウマになったほどの出来事を語り出していく。

 

才人が話した内容は、元々5歳の頃から父親から強引に通わされていたとある剣術および各種接近戦を教える人物が営む道場主の修行のひとつとして、今から丁度5年前に1ヶ月分の水と塩。それに色んなサバイバルグッズを詰め込んだリュック1つを持たされ、かろうじて日本国内にある無人島へたった一人で放り込まれ、師匠が迎えにくる約ひと月の間、食糧を獲るため壮絶な地獄のような暮らしを強制させられるという。

 

トラウマになるくらいの経験をした事をルイズに語った才人だった。

 

「これで俺がどうしてご主人様に対してこんな屈辱的な事したか、解っただろう? 」

 

「何よ何よ、それって結局アンタは助かったんだから良いじゃないのよ! そんなのわたしに酷い事する理由にはならないわよ! 」

 

喚きたてるルイズの言葉に強烈に反応する才人。

「あのなあ! あの時の俺がどれ程ひもじい思いしたか、お前に解るのか! 人間空腹になると頭がぼ~として手足が段々おかしくなって動かなくなるんだよ! それに南の海ってあまり魚がいないんだ……これだから貴族は度しがたいんだよ。人間食べ物がないと暴動起こして革命が始まる……だから、俺を飯ぬきにしたルイズがこんな辱しめをうけるのは当然なんだよう……使い魔を餓えさせる主なんかこんな仕打ちされて当たり前だぁ! 」

 

憤懣いっぱいの才人はそう言って、主人であるルイズを罵る。

 

「これは一体何事ですか! 」

 

人混みをかき分け騒ぎの大元へ辿り着いた頭部がとても寂しい中年男性が登場するなり、言葉を放つ。

 

「あれ、あんた昨日召喚儀式仕切ってた先生じゃないの? なんか用ですか? 」

 

いま忙しいのに一体何の用事だといった言葉を駆けつけて、騒ぎの原因を聞いてきたコルベールに投げつける才人。

 

「君はミス・ヴァリエールの使い魔なのに、どうしてこの様な酷い事をしているのかね! 」

 

騒ぎの場所に駆けつけたコルベールが見たのは。ルイズが自分の使い魔によって全ての衣服が切り裂かれ裸の状態でしかも、女の子の一番大切な部分を拡げられて周囲にいる学生多数に視られるという、貴族令嬢としてこれ以上は無いほどの辱しめをうけている現状を知ったコルベールからすれば、到底放置できることではなかった。

 

「おい、オッサン! あんたに使い魔って呼ばれる覚えはないぜ! 」

 

才人は自分を使い魔呼ばわりするコルベールに激しい敵愾心を覚え、使い魔と呼ぶなと言い返す。

 

「……使い魔と呼ばれて嫌なのは解りました。その事に関しては後で謝罪しますから、ミス・ヴァリエールに私が纏っているローブを着せますから」

 

とそう言って、コルベールがルイズに近づきローブを背中から羽織らせようとした瞬間。

 

「羽織らせるんじゃねえ! 」

 

と怒るように叫んだ才人がコルベールがルイズに羽織らせようとしたローブを右腕で強引に払いのけた。

 

「何をするのですか君は! まだミス・ヴァリエールを晒し者にするつもりですか! 」

 

才人の鬼畜みたいな所業に、普段は温厚な仮面を被っていたコルベールが本性をあらわす様に怒りの感情を才人にぶつける。

 

「何ひとつ事情も知らないで、俺のやることに邪魔すんなぁ! これは不出来なご主人様に対しての躾なんだよ!? 黙って見てろよ! 」

 

エキサイトする才人の言葉にコルベールはベルトに装着していたフォルスターから長年愛用している杖をとって、戦闘態勢にはいる。

 

それを見た才人は右手に持っていた使い捨てポラロイドカメラをさっきから自分の使い魔による破廉恥な行いに涙をながしすぎて、顔がくしゃくしゃになっているルイズの股間へ弱く投げつけると左手にもった切っ先鋭い隠しナイフ構えてファイティング・ポーズをとる才人であった。

 

「なぁ、あんた。こんな狭い場所で魔法使って、ルイズや貴族の坊っちゃんと嬢ちゃんたち巻き込んで大ケガでもさせる気なのか」

 

才人の指摘にコルベールは、「はっ」と呟くと同時に構えていた杖を下にさげていた。

 

「あぁ、なっちゃおらんのう。お主たち。いまはいがみ合うよりミス・ヴァリエールにマントを羽織らせるのが急務だとは思わんかのう」

 

大勢の人を掻き分け、才人とコルベールのふたりに軽く叱責してルイズにそっと優しく自分のマントを羽織らせた者は真っ白な髭を貯えた白髪の老人だった。突然現れた人物はこの王立トリステイン魔法学院、学院長のオールド・オスマン。その人であった。

 

「よく来てくださいました。オスマン学院長! 」

 

オスマンの登場によって、これで戦いをしなくて済んだとほっとした表情をするコルベールであった。

 

「……ひょっとして、じいさんが此処で一番偉い奴なのか? 」

 

少し警戒しながら才人はこの学院で一番の責任者なのかと。オスマンに確認するみたいに訊ねていた。

 

「君! オスマン学院長に対して、その口ぶりは失礼ですぞ! 」

 

才人の礼儀を弁えない物言いに憤慨して怒ったコルベールに「よいよい」と、そう言いながら手でこれ以上この事に関して何も喋るなといったデスチャーするオールド・オスマンだった。

 

「如何にもワシが当魔法学院。学院長のオールド・オスマンじゃよ。若者よ」

 

威厳ある態度と言葉を示すオスマン学院長だった。

 

(なんか、このじいさん只者じゃない雰囲気感じるぜ……まるで師匠と対峙してるような気がして緊張するなぁ……このじいさんなら、あのコッパゲと違って話し合えるみたいそうだから、お願いしてみるか……)

 

才人が心中でいろいろ算段していると、オスマンが声をかけてきた。

 

「君はミス・ヴァリエールに色々不満があるようじゃが……若い女の子にこのような仕打ちは容認できんのう。かと言って、別に君を罰しようとはワシは思っとらん。君も急に召喚されて戸惑ってこのような事をしたと思っとるからのう……ワシは。取りあえずこの場ではじっくり話も出来んからのう。ご足労じゃが学院長室まで来てもらえるかのう? ……あぁ、ミス・ロングビル。済まんが此方のミス・ヴァリエールを自室まで送ってくれるかのう」

 

オスマン学院長は先ずは才人に不満やこれからの事に色々相談にのるから、学院長室まで来てくれるかと要請すると同時に近くにいた自分の美人秘書のミス・ロングビルに、全裸の上からローブを纏っているだけの危なげな格好のルイズを女子寮にある彼女の部屋へ送るように指示していた。

 

「さぁ、一緒に行きましょう。ミス・ヴァリエール」

 

ミス・ロングビルはうずくまっていたルイズに声をかけて、優しく身体を抱きしめ立ち上がらせた。

 

「……ありがとう………ミス・ロングビル」

 

弱々しい声でお礼述べて、ロングビルと一緒にこの場からルイズは立ち去っていく。

 

「さて、君はなんという名前なのか、ワシに教えてくれるかのう」

 

傷心著しいルイズがミス・ロングビルに伴われこの場から立ち去るのを見届けたオスマン学院長は踵をかえすと引き締まった表情で才人の名を訊ねていた。

 

(なんだこのじいさん……俺の名前を聞いてくるなんて、何か魂胆でも有るのか? )

 

いろんな事を思案していた才人はすこし怪訝に思いながらも、オスマンの問いに応えるべく口を開き出す。

 

「……俺の名前は平賀 才人……いや、此方じゃあ才人 平賀になるのか……ルイズに召喚されるまで、普通の学生していた日本人のひとりさ」

 

才人が名前を名のろうとして、気がついた事はこの国トリステインが自分が昨日まで暮らしていた地球のヨーロッパと重なるくらい、建物や気候に食べ物と人種などが似ていた印象だったのを考えて姓名の呼び方が日本とは逆であることに気がつき名前を最初に姓が後からの名乗りかたをしていた。

 

「……フムゥ。サイト君と言うのか……学生じゃと言うからには君の実家は貴族なのかのう。苗字もある事だしのう」

 

才人が姓名を名乗った故に、勘違いしたオスマン学院長は才人を貴族だと思いこんでいた。

 

「畏れながら学院長に申しますが、昨日私が彼にディティクト・マジックをかけ、調べましたところ。間違いなく魔力はないただの平民でした……ただし、彼に刻まれた使い魔のルーンは今まで見たこともない珍しいモノなので昨夜から鋭意調べ中です」

 

コルベールの指摘で才人が魔力を持たない平民だという事を知ったオスマン学院長は拍子抜けみたいになった表情で真っ白な顎髭を手で擦りながらある言葉を才人に問い掛けていた。

 

「ミスタ・コッパゲールがサイト君に魔力はないと断言するのじゃがのう……それでは、先ほどサイト君がミス・ヴァリエールのオ、いやいや、アソコ、ゲフン、ゲフン……全ての女性方の永遠なる神秘ゾーンへ向かって何かをこう手に持って『バシャッ』『バシャッ』と何かやっておった物はマジック・アイテムの類いだと思ったのじゃが……これは、ワシの勘違いかのう? 」

「いや、じいさんの勘違いじゃないぜ……ただし、そっちが思ってるモノとはだいぶ違うけどな」

 

才人は両手を拡げ、おどける様な感じでオスマンの問に一応応える。

 

「やはりアレはマジック・アイテムかそれに類するモノじゃったか…………のう、サイト君。モノは相談なんじゃが、此処では詳しく訊ねることもできんからワシの学院長室まで、ご足労じゃが来てもらえるかのう」

 

オスマン学院長の左右を確認して小声ではなす言葉に対して何かにピーンときたインスピレーション感じた才人は

 

「だいたい、じいさんの話は理解したから、ちょっとその準備してくるから。すこし待っててくれ」

 

そういうが速いか才人はオスマン学院長の承諾も貰わず、足早にこのアルヴィーズ大食堂前の廊下からとある目的場所へ駆け出していく。

 

「あの使い魔の少年。学院長の許可もなく勝手に行ってしまいましたぞ。オスマン学院長。これから大事な話があると言うのに、あの様な身勝手な行動赦していても良いのですか!? 」

 

顔を真っ赤にするほどの剣幕で捲し立てるコルベールに、内心では辟易となりながらも

 

「まあまあ、良いではないかのう。ミスタ・コルベール……先程から観察するにサイト君はハルケギニアとは違う何処か……そうじゃのう。サハラ砂漠を越えた東方ロバ・アルカリイエから来たくらいの遠くから召喚されて、まだ間もないのじゃから、そんなに目くじらたてる程のことでもあるまい。そんなんじゃから髪の毛が抜け落ちハゲるんじゃ」

 

「髪の毛のことは関係ないでしょうがぁ! 」

 

使い魔の少年ひとりの言動に一々構うな、ハゲるぞ、と言って諌めるオスマン学院長に対して顔を真紅になるほど怒らせて猛抗議するコルベールだった。

 

(あぁ、煩いのハゲは。こんなに細かいから女にモテないんじゃ、こヤツは)

 

辟易していたオスマンは心底から、鬱陶しいとコルベールの事を思っていた。

 

いま考えていることが表情に出ていたのか、コルベールがオスマンに対して

 

「学院長? 私に何事か言いたい仰りたいことでもお有りなのですか? 」

 

と、そう切り出すと

 

「………いや、ワシがお主に話すことなど、何もないのう……」

 

(こういう時のこ奴はムダに勘が良いのう……困ったものじゃ)

 

コルベールのくだらない勘の良さに内心ですこし呆れていたオスマン学院長であった。

 

 

「ちょっと、用事があって入るぜ」

 

そう言いながら、鍵もかかってないのを良いことにノックもしないで、ルイズの部屋へご主人さまの許可なく才人が入室すると。

 

丁度というか間が悪かったのか、ミス・ロングビルの介添えをうけて下着を着用している最中だったからなのか、先ずさっき自分に対して衆人環視の中、恥を晒させた使い魔を見た瞬間。ルイズは先ほどの恐怖感が蘇り

 

「キャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……嫌あぁぁぁぁぁ」

 

と、この部屋はおろか、廊下の隅々一帯まで響き渡る程の甲高い悲鳴を発したルイズは直ぐ様毛布を頭から被りブルブルと恐怖にうち震えていた。

 

「アナタ! 直ぐ様この部屋から出て行きなさい! ミス・ヴァリエールがアナタを見て恐ろしく震えています。だから早くこの場所から立ち去りなさい! 」

 

ベッドの上で身体全体を毛布で包み込み恐怖のあまり震えているルイズを護るみたいに、毅然とした態度で才人を睨み付けこの部屋から直ぐに出ていくように命令口調で語る妙齢の美女はわりと長い緑の髪を頭のうしろで紐を使って一纏めに括っており。

 

眼鏡の奥からのぞく危険にみちた瞳からは知性を感じさせ、整ったきれいな顔立ちがより一層この美女の気の強さを引き立たせていた。

 

さらにスタイルの良いボディの中でも一際燦然と輝きこれでもかとばかりに主張している2つの凶悪な双丘を誇っていた者は“オールド・オスマン学院長”の元で秘書を勤めるのはミス・ロングビルと呼ばれる女性メイジである。

 

(何の因果でこのアタシが貴族の娘を擁護する立場にいるんだろうね……でも、普段魔法失敗ばかりして、それを誤魔化すみたいに気の強さをあらわしてるこの子が、心底から目の前にいる使い魔に恐怖感じてうち震えてる姿みてるとアルビオンにいるあの子自身を思い出すじゃないか……だから、おねえさんとしちゃあ護ってやりたくなっちまうじゃないか……それにこの使い魔……いくらメシ抜きになったからって、公衆の面前で素肌晒されちまったら、年ごろの女の子としちゃあ堪ったもんじゃないよ! ましてやスケベじじい筆頭に好色な男どもの視線に晒されちゃあ、貴族令嬢からしたら死にたくなる程の恥辱だからねえ……アタシとしちゃあこんな女の敵! ゴーレム錬金してあの汚ならしい♂シンボル引き抜きたいくらいだよ……)

 

才人を睨んだまま心の内でルイズの使い魔を容赦なく女の敵として罵る彼女。ミス・ロングビルの正体はいまトリステイン国内を絶賛お騒がせ中のとある物騒な人物であった。

 

「さっきの事は俺が悪かった……ごめん。この通り謝るよ」

 

そう言って才人は深く頭を下げるとルイズに向かって謝る。

 

「今更あやまるくらいなら、最初からあの様な破廉恥な行いをしないで欲しかったですわ」

 

才人を眼鏡の奥から鋭く睨み付けながら、容赦ない言葉をロングビルは投げつける。

 

「……誰だか知らないけどさ、あんたに用なんかない。お~い、ルイズ聴こえてるんだろ? 返事くらいしてくれよな、ご主人さま」

 

「……ぅうう、イヤッ、近寄らないで、ケダモノ! 早く出てって! 」

 

自分の使い魔才人を見て、先ほどの恐怖がよみがえったルイズは喚く様にこの場所から一刻も早く出て行けと顔面蒼白になりながらも、ミス・ロングビルのからだ越しから、怯える声で言い放っていた。

 

「おい、それは無いだろ。ご主人さま。さっきの事は俺が全面的に悪かったけど、ルイズもいけないんだぞ。メシ抜きするって言ったんだからなぁ……だからお仕置きにちょっとした罰与えただけなのに、ここまで怯えられちゃあ俺の立つ瀬がないぜ」

 

自分も悪かったけど、使い魔にしたクセにご飯も食べさせないようなご主人さまの方も悪い。だからお仕置きされても仕方ないよと宣う才人だったが、その言葉を聞いてキレた人物がひとりいた。

 

(なんて言い種するんだい、コイツは! 女を何だと思ってやがるのさ! こんな傲慢で独善的な男どもがいるからアタシやテファみたいなか弱い女たちが何時も苦労して泣きみる出来事があとを絶たないんだよ!! いっそ、この子のためにも今ここで、この使い魔殺してやろうかねぇ)

 

ミス・ロングビルは湧いてくる殺意を抑えきれなくなるくらい、才人に敵意感じていた。

 

(落ちつけアタシ……いまここで騒ぎ起こす訳にはいかないよ……せっかく、クソじじいのセクハラにも堪えてきたってのにさ、ここで短慮おこしたら今までのアタシの苦労水の泡になっちまうじゃないか! ここは我慢に我慢を重ねるんだよ。マチルダ)

 

今すぐ目の前にいる女の敵、才人をぶち殺したいと思っているロングビルであったが、後々の事を考えてグッと我慢する。

 

「……関係ないことはございませんわ……確か、“ミスタ・サイト”と、仰りましたわね。わたくし先程、当学院の学院長で有ります。オールド・オスマン様から直々にこちらのミス・ヴァリエールをこの部屋へお連れして、気分を落ち着かせるようにと頼まれております。学院長秘書のロングビルと申します。有り体に言いますけど……今のミス・ヴァリエールの精神上。貴方が居ると彼女にとって、とても良くないのでさっさとこの部屋から立ち去って頂きたいですわ」

 

そう言うとミス・ロングビルは右人差し指を開いたままの扉むこうにある廊下へむけて早く出ていくようにデスチャーしていた。

 

「……しょうがねえなぁ~目的の物取ったらすぐに消えるから、そんなにおっかない顔するなよ。無駄肉パイねえちゃん」

 

自分に対してキツい態度をとるミス・ロングビルに、内心ムッとするのを感じながらも此処は怒鳴りたいのを我慢して、ある皮肉言葉を発すると部屋に置いていた自身のリュックサックから目的の品物を取り出して廊下へ出ると一言

 

「ごめんよルイズ怖がらせて」

 

と謝罪言葉を投げ掛けるとこの場から立ち去り才人は中央塔にある学院長室へむかって歩いていった。

 

「もう、大丈夫ですわ。ミス・ヴァリエール。あの女性の敵、使い魔は居なくなりましたわ……だから、安心して下さい。それにオールド・オスマン学院長に相談しまして、あのデリカシーの欠片もない使い魔がこの部屋に出入りしないように手配致しますから、どうか心安らかにお過ごしくださると良いですわ」

 

「……でも、使い魔とその主は一生離れられないのじゃ無かったのかしら? 」

 

ルイズの言い分にロングビルは

 

「別に全てのメイジが使い魔を召喚する訳じゃありませんわ。ミス・ヴァリエール。ハルケギニア貴族達の中で使い魔召喚して永年維持しているメイジは極僅かですわ……大抵の者は学院を卒業する時、実家や軍隊もしくは王宮勤めになる者達の大半が自身の使い魔に見向きもしないで、ほったらかし状態になりますのが、毎年恒例の出来事ですわ」

「……私は絶対そんな事はしないわ! 使い魔が変態ロリコンの変質者と言っても、貴族の名誉にかけて一生面倒はみるわ。それが召喚した者の責任だから」

 

(あ~ぁ、この娘。自分が魔法を普通に使えない裏返しに唯一成功した召喚魔法の実例の使い魔にこだわるの無理ないけどさ……アタシからみたらあれは危険だねえ……気いつけないとこの嬢ちゃん身体も心も好き放題にされちまうのが頭にうかぶのが解るから心配だねえ……これだから、世間知らずで初な娘はテファもだけど、見ていて危なっかしいんだよ……男観る眼がないからねえ、お嬢ちゃんたちは……)

 

ミス・ロングビル……本当の名マチルダは心の中で魔法失敗ばかりして、何時も周囲の者達から嘲られ、蔑まされているルイズが唯一成功した魔法実例の使い魔にこだわるあまり、使い魔自身の危険極まりない雄としての野獣ぶりを気にしない名門大貴族、世間知らずのお嬢さま育ちがアルビオンにいる妹と呼べる大切な存在と被るのか、行く末を心配せずにはいられなかった。

 

(………いくら、あいつが変態ロリコン変質者だからと言っても、ヴァリエール公爵家の3女の私によからない事するほどバカじゃ無いわよねえ……)

 

ルイズは自分を心配していろいろ考えて手配してくれようとするミス・ロングビルの助言にも

 

「大丈夫心配ないわ。中身はあんな変態ロリコン変質者だけど、私の使い魔だから今更放り出す訳にはいかないわ。一生面倒みるんだから」

 

と、そうロングビルに対して言い切るが、内心では不安なのか自身の弱い心に対してたぶん大丈夫と強引的に思いこもうとしていたルイズであったが……後にこの時の自分自身の判断を半分ほど後悔する(理由はこの日から1週間以内にとある出来事の後、油断していた処を襲われ使い魔に大切にしていた純潔を奪われたから……でも、本人としては半分は憎かったがもう半分は愛しさを感じる複雑な乙女心な気持ちである)。

 

ルイズとミス・ロングビルが才人の危険性について、いろいろ話し合っていた頃。当の使い魔才人は“トリステイン魔法学院”の中央塔にある学院長室へ再入室して、オスマン学院長とこれからの事について交渉している最中だった。

 

「で、君はこのワシにいったい何を頼みたいのかのう。ミスタ・サイト」

 

いつもの飄々とした表情じゃなくて、不適な不良ジジイな面構えで才人に目的は何かと学院長は訊ねていた。

 

「……やっぱりじいさんは話が早くて助かるぜ。さっき、食堂前の出来事見てたら解ると思うけど……沸点の低いルイズに些細な事で一々あんな真似されたんじゃ、落ちついて飯も喰えないからさぁ……1つお願いが有るんだ」

 

「サイト君の食事をミス・ヴァリエールが当学院を卒業するまでの期間このワシに保証して欲しいと言うのじゃろう」

 

自分がこれから述べようとしていた用件を先んじて語ったオスマン学院長の先を読む観察眼の鋭さに才人は小さな声で「やるなじいさん」と感心した顔で呟く。

 

「じいさんの方からそう言ってくれると、正直こっちも助かるよ」

 

才人は頭を少しペコリと下げて。オスマンに感謝する。

 

「……まだ、有るんじゃろう。サイト君。本命の話がのう」

 

「……じいさんには本当に敵わないなぁ……大事な用件にはいる前に、そこの頭薄い教師には遠慮してここから出ていって貰おうか」

 

才人は大事な商談に入る前に、今まで空気みたいな存在になっていた。コルベールをこの部屋から退室させるようにオスマン学院長に要請していた。

 

「学院長! まさか、この得体のしれない使い魔のいう通りにわたしをここから退室させる気じゃないでしょうね? 」

 

オスマンの雰囲気から何かを察したコルベールは牽制の言葉を述べていた。

 

「……ミスタ・コルベールには悪いが、退室してもらいたいのう。今からかサイト君と男と男の大事な用件について、じっくり話し合わねばならぬからのう」

 

「……わたしは納得出来ませんぞ! オールド・オスマン……あのような者と二人きりで話し合う事は危険ですぞ! 」

 

必死になって、才人との話し合いを止めようとするコルベールであったが………。

 

「そこのハゲ! この学院で一番偉いじいさんが、お前に出てけと言ってるんだから、今すぐ出ていけよ! 」

 

「そちらに命令される覚えはないですぞ! 」

 

そう、叫んでコルベールは才人を睨み付ける。

 

「……ミスタ・コルベール。これ以上ワシに言わせないで欲しいのう……君が危惧するような事はないからのう。安心して立ち去ってくれるかのう」

 

オールド・オスマンの要請に「仕方ありません」と述べるとコルベールは学院長室から出ていった。

 

「邪魔者は消えたから、早速商談に入ろうかのうサイト君」

 

「ほんとに先読みに長けてるじいさんには参るよ………ほら、これがじいさんが視たかったブツだよ」

 

才人がそう言って、オスマンの目の前にかざす様に見せた一枚の写真は先ほど、アルヴィーズの大食堂前の廊下で簡易ポラロイドカメラで撮った才人の愛しいご主人様。ルイズ・フランソワーズ嬢の神秘ゾーンの奥にある秘密の花園がクッキリ鮮明に写っていたシロモノだった。

 

「おぉ~こりゃたまらんのう。ミス・ヴァリエールのきれいなアソコが本物同様に描かれておるのう……この“場違いな工芸品”ワシに譲って欲しいんじゃがのう? 」

 

顔を綻ばせて喜びながら、トンデモない要求を言い放ったロクデナシ教育者のスケベじじいである。

 

「おっと、この写真は俺の大好きなご主人様の大切なヵ所が写ってる物だから、誰にも譲る気はないぜ」

 

才人はそう言うと、写真をパーカーの内ポケットに大事そうに仕舞った。

 

それを見たオスマンは

 

「あぁ~しまうのが早い、もっとじっくり見せてくれてもよかろうものじゃのに」

 

と、未練と不満を述べていた。

 

「……そんなに悄気る(しょげる)なよじいさん。此方なら譲ってやっても良いと思ってるんだけどなぁ~」

 

肩をガックリおとして気落ちするオスマン学院長に才人は手に持っている布袋から3冊の割と薄いページ数のカラー写真を多用している本というより雑誌と呼ぶべきモノを学院長室に置いてある立派な執務机への上に中身を各々見せるようにして拡げていた。

 

「なんじゃ、コリャア! す、素晴らしいのう! こんな過激なモノ見せられたら、もうワシ無理じゃあぁぁぁぁぁぁぁ、後は頼むぞ!サイト君! 」

 

そう大声で叫んだオスマンは盛大に鼻血を噴出しながら床に倒れる。

 

オスマン学院長が華々しく鼻血で倒れると見計らったかのようなタイミングで入室してきたミス・ロングビルの適切な処置のお陰ですぐさま復活したオスマンによって、大事な取引の障害になるロングビルを学院長室から下がらせて直ぐに才人と真剣な値段交渉がスタートした。

 

最初オスマンは才人がこのハルケギニア世界の貨幣価値に疎いと予想して、本来なら高額な値がつくハズの“場違いな工芸品”である上質紙で作られているマル秘エロ写真雑誌3冊をたった従来品質の金貨三十枚である30エキューを提示してきたのだったが、生憎才人はシエスタからハルケギニアの貨幣単位とそれに伴う価値とトリステインの現地点での物価価格に関する簡単なレクチャーをうけていたから

 

「……じいさん。冗談は顎ひげだけにしとけよな……俺が何にも知らないと思って足元みてくれるじゃないか……別に俺はこの本3冊買い取ってくれるなら他の貴族や大商人たちに話を持っていっても良いんだぜ」

 

才人が軽く脅す口調でそう告げるとオスマン学院長は豪快に笑って、とある言葉を吐き出した。

 

「ワハハハ、サイト君はこの世界の貴族たちの本質を何にも解っとらんのう。言いたくは無いのじゃが、君みたいな平民が強欲な貴族たちに話を持ちかけても、その貴重な本を取り上げられてしまうに違いなかろうし。ましてや海千山千の凄腕商人たちが君のような若僧から本3冊買い叩くのはぞうさもないぞ」

 

とそう言い切るオスマン学院長であったが………。

 

「………あのいけすかないコッパゲ同様。じいさんも俺の事見下しているんだな……1つ良いもの見せてやるよ……今からやる術は俺が師匠から受け継いだ俺の流派の剣術の中の1つを特別に披露してやるから、いい歳みたいだから腰ぬかすなよじいさん! 」

 

そう才人が口上を述べ終えるとズボンのポケットから1個のパチンコ玉を取り出すとそれを左手の親指と人指し指で 軽く挟むとそのパチンコ玉を開けられている学院長室の窓から見える学院全体の周囲を数十メイルの高さで囲む石の壁方向へ向けて才人が人指し指で弾くと物凄い速さで(たぶんこの時のパチンコ玉の速度はおそらく低めに考えても音速の約10倍は軽く出していた。その証拠に大気を引き裂く独特の音速突破音である証拠の“ソニックウェーヴ”が発生して主にコルベール住居のボロ小屋の屋根を吹き飛ばしていた事と壁に大穴を開けた後から破壊音が聞こえてきたのが何よりの証拠)壁にぶつかると大穴を開けてそのまま学院の外側にある深い森の木々を突き破って、数リーグ先に存在する小さな湖の横にあったある生徒の使い魔である蒼い風竜の寝起き小屋を破壊蹂躙してようやく止まった。

 

この破壊行為に対して被害にあった件の風竜は

 

「きゅいきゅい! 酷いのね。シルフィの大事なお家を壊すなんて、犯人見つけたら賠償にお肉たくさん貰うのね! きゅい、きゅい」

 

と宣っていたらしいのと。間近に見ていたオスマン学院長はあまりの威力とそれがもたらした光景に、ガクガクと震えていた。

 

「なぁ、じいさん……本当なら俺を騙したペナルティに3冊で30万エキューの金貨支払ってもらいたい処何だけど……スケベ趣味友の仲だから3冊で3万5千エキューにこの写真1枚が250エキューだから×20の、計5千エキューになるから合計4万エキューで良いぜ」

 

才人がオスマンに請求してきたのは“場違いな工芸品”のエロ写真雑誌3冊(中身は19さいから二十代前半までの日本人女性たちの淫ら卑猥シーンがてんこ盛りでモチロン無修正のモノに欧米型の二十代金髪美女が中心に載ってる過激シーン満載のモノやオスマン学院長にピッタリの三十代から四十代の欧米型金髪熟女中心のこれまた過激で艶々さ目白押しの内容モノ)と、才人が同じエロ趣味友から貰った過激なシーンが写っている(中身はネットなどからプリントアウトした主に二十代から四十代にかけての欧米型の美人が霰もない姿でご奉仕に励んでいた)写真が全部で20枚の合計値段4万エキューであった。

 

「これでも相場より、かなり安いハズだよな……じいさん」

 

才人に念オシされたオスマン学院長は仕方ないといった、サバサバした表情で頷くと口を開いてトンデモない事を才人に要求する。

 

「……サイト君の要望額の4万エキュー支払うからのう………代わりと言ってはなんじゃが……先程見せてくれたお主のご主人様のミス・ヴァリエール嬢の秘密ヵ所が載ってる例のモノをくれんかのう。無論タダじゃないぞ、あれ1枚に5千エキュー出すから是非譲ってくれんかのう。サイト君! 」

 

オスマン学院長に強引的に譲ってほしいと才人が言われたブツは愛しい女の子の秘密の花園がクッキリ鮮明に写っているシークレット写真だったから

 

「ちょっとそれは無理だよ」

 

と才人が断るとオスマンは

 

「頼むのじゃあ! どうしても譲って欲しいのじゃあ! 家宝にして大切に保存するからのう……モチロン固定化の魔法をワシ自身が何十回も重ねがけするからのう……頼む承諾してくれんかのう……これを逃したらあれほどの美少女の○○○○を拝む事は二度とできんじゃろうからのう……それに依怙贔屓じゃ無いのかね。サイト君! あんな若僧たちにはミス・ヴァリエールの花園を惜し気もなく、それも生で見せたクセにワシみたいな老い先短い老人にも良い思いをみさせてくれても良いじゃろう、な、な、サイト君頼むのじゃあ! 」

 

鬼気迫るくらい必死な表情で才人に迫るオスマン学院長の執念に根負けして、大事なご主人様のシークレット写真を譲る事になってしまい疲れていた。

 

(………このじいさん。何が老い先短いんだよ! この調子ならあと1千年は生きても不思議じゃないぜ……あぁ、疲れたし、腹がへってるから……じいさんから代金貰ったらシエスタがいるハズの厨房に行って賄いもらって食べよう……空腹で倒れそうだよう)

 

才人が内心で早くこの交渉を終えて代金くれたら、早速厨房へむかい食べ物を摂らないとこのままじゃ死ぬと感じているほど。空腹で疲弊していた。

 

「おぉ~有り難うサイト君。君はワシの恩人じゃから、これから何か困ったことが有ったら遠慮のう言ってきて欲しいのう」

 

そうオスマンが社交辞令の言葉を言い切ったあと直ぐに才人からルイズの秘密ヵ所の写真1枚を貰うと大事そうにして、自身が纏うローブの懐へしまうとさっき手渡された3冊のお宝本と20枚のシークレットエロ写真の代金として、現金で金貨5千枚の5千エキューが入った頑丈な革袋10個とトリステイン王立銀行である“トリスタニア銀行”発行の1万エキューの銀製手形が4個がオスマンから才人へ渡された。

 

「なぁ、じいさん……勿論解っていると思うけど、念のため言うけどさ……あのルイズのシークレット写真。絶対誰にも見せたり存在する事すら匂わせてもダメだからな……ルイズはこの国一番名門大貴族様の3女さまと呼ばれるくらいのお嬢様だから、俺の予想だとあの我儘ぶり視てると父親が絶対甘やかすくらい溺愛しているハズだし……それにあの生来の気の強さは母親ゆずりだから、もしこの写真の存在が外に漏れてヴァリエール家の家族たちにバレたら俺とじいさんの命が風前の灯火になるから、くれぐれも用心しといてくれよな」

 

才人の慎重的な物言いにオスマンはとある大事な事柄を思い出して震えるながら、大変重要なことを語り出す。

 

「ミス・ヴァリエールの父親の公爵は確かに若い頃は魔法衛士隊に所属しておってのう。ブレイドを使わせたらハルケギニア一二の腕の持ち主で今も早々衰えておらんじゃろうから、手強いんじゃが基本的にこの男……奥さんの尻に敷かれとるから恐くは無いのじゃが……いま言ったご夫人の方が若い頃は女の身で当時も今も女人禁制の魔法衛士隊に男と偽ってのう。所属して“烈風のカリン”と呼ばれる二つ名がついた程の暴れん坊ぶりを発揮していたんじゃのう。この公爵夫人にこの場違いな工芸品の存在が万が一知られたらワシとサイト君の命はその時に潰えるじゃろう……あぁ、恐ろしいのう」

 

そう言ってオスマン学院長は身体全体が恐怖のあまり震え出す。

 

「……やっぱり、俺のご主人様はトンデモない女の子だったのか………まぁ、良いか。男に使えるより、俺好みの美少女に仕えれるんだから幸せに決まってるよなぁ」

まぁ成るようにしかならないだろうと思って前向きに生きていこうと決めた才人は

 

「じゃあ、俺いまから厨房へ行って飯食ってくるからじいさんもエロ本見るのも程々にしとかないと身体が持たないぜ」

 

そう言って、才人は学院長室を退室して足早に厨房へ向かっていく。

 

「……結構散財したのじゃが……ぐふふふ……正直これ程のお宝本を所有しとるのはハルケギニア広しといえども、ワシくらいの者じゃのう。そうは思わんかのう、“モートソグニル”や」

 

オスマン学院長は高笑いしらながら、自身の使い魔である。白いハツカ鼠のモートソグニルの頭を撫でた後に才人から代金を支払って、手に入れた“場違いな工芸品”の写真本3冊とシークレット写真20枚を大切な秘密保管個に一時的に置いて、このあと直ぐに3冊のお宝本は学院の宝物庫へ小型保管個ごとしまわれ、シークレットエロ写真20枚はオスマン学院長自身が肌身離さず持ち歩いて時々眺めて悦に浸っていた。

 

この時、オスマン学院長は致命的なミスを1つしていた事に気づいていなかった。才人と重要な交渉中にsilent魔法をかけ忘れる初歩的なミスを犯していたせいで、学院長室の廊下で聞き耳していた人物。ミス・ロングビルことただ今世間をお騒がせ中の怪盗であった彼女がこのお宝本の存在に気がついており、後にとある偶然のお陰で宝物庫から鮮やかな手口で? “破壊の杖”と一緒にこのお宝本3冊を頂戴していく重大事件がこの数日後に発生する。

 

“破壊の杖”は無事に学院に戻ってきたけども……お宝本3冊はついに永久に戻らなかったから、オスマン学院長はそのせいで暫く落ち込んでいた。一方の怪盗は事件の詳しい詳細は省くが、最初は女性でその手のモノに対して理解していなかったから、全く期待しておらず。少しでもお金になるくらいの気持ちで、密かに取引されていた会場のオークションへ出品したところ3冊で合計100万エキューというトンデモ値段がついて件の女怪盗を狂喜乱舞させるお話はまたの機会に語られるハズ。

 

才人が廊下へ出てくる直前にミス・ロングビルは通路の隅にある掃除用具入れの狭いところに素早く身を隠して才人が通りすぎるのを中でいろんな考え事をしながら待っていた。

 

(……あの腐れ外道たち! いったい何処まであの娘を傷つけるつもりだい! 全く女を見下して舐めるのも大概にしとくれよ! ………でも、これであのクソすけべジジイといけすかない使い魔どもの秘密掴んだから、あとはアタシがこれを上手く使ってあのスケベたちに絶対に天誅喰らわしてやるんだからねえ! )

 

妖しく光る潤んだ瞳で隠れている用具入れの隙間から廊下を歩く才人を睨み付けながら、獰猛な表情で女を泣かせるスケベ男たちに対してどういったお仕置きをしよかとミス・ロングビルは狭い道具入れの中でいろいろ考えている最中であった。

 

才人は急いで学院長室が在った階からかなり下にある厨房めざして階段をスゴい勢いのペースでかけ下りアルヴィーズの大食堂前に辿り着くと、周囲を見渡して見知ったシエスタを見つけ声をかける。

 

「お~い、シエスタ~俺いま腹ぺこだから、厨房で何でも良いから食わしてくれないか? 」

 

昼食直前の時間帯だったから、忙しく厨房とアルヴィーズの大食堂との間を行き来していたシエスタが背中越しに自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきたので、振り向いて見るとそこには朝食後にある大貴族の令嬢に絶対に平民なら有り得ない行為をしていたから、当然その罰として処刑されてもうこの世にいるハズのない人物であった才人がごく普通に親しげな言い方で声をかけてきたのを確認した瞬間、シエスタは今は亡き才人があの時恐くなって見棄てて逃げ出した自分に怨みや無念さを述べにきて、復讐するつもりに違いないと勝手に思い込んで意識が途切れ気絶する。

 

意識を失って硬い石の床に勢いつけて後頭部からぶつかろうとしていたシエスタを咄嗟に抱き抱え受け止めた形の才人。

 

「これ、どうするんだよ? 俺腹が空いてるのになんでシエスタ抱えたままになってるんだ……クソ!貴族たちは当然俺なんか眼中に無いし……メイドたちは同じ仲間なんだし、何処か休めるところへ連れてけば良いものを……自分の仕事で忙しいから、気絶したシエスタ抱えて俺が困ってるの理解してるくせに態と知らないふりしやがって、イヤな奴らだぜ」

 

この時嫌な思いをした体験が有ったから才人がこの後、身体に染み込んでいた早瀬流の真の力を発揮して、ルイズの使い魔の身分のままトリステイン王国の為にルイズを護りながら大活躍して、アルビオンでレコン・キスタどもを叩きのめす活躍を示すとこの時の冷たい仕打ちを忘れて、平気で才人を頼ろうと近寄ってきた学院の平民たちの節操の無さと。その前から自分をタダでこき使うアンリエッタとマザリーニにアニエスの王宮関係者たちの度をこえて持ち込む滅茶苦茶な要求に嫌気がさして、大切なご主人様兼恋人1号のルイズを強引的にさらっていき。恋人2号のタバサを頼りガリア王国へ亡命した途端、“無能王”に何故か気に入られて自分の娘である王女イザベラ付きのシュヴァリエになり。せっかく自由になったのに、また窮屈な宮仕えに戻って苦労するが、タダでこき使うトリステインに比べれば貴族に推挙してくれたガリアの方がまだ幾万倍もましであった。

 

「……ぅうん……あれ、わたし倒れたはずなのに……どうして壁にもたれていたのかなぁ……」

 

ようやく意識が戻ったシエスタは今、壁を背にして座り込んでいるのかが解らず不思議そうな顔していた。

 

「ようやく眼を覚ましたんだな。これで、やっと飯にありつけるぜ」

 

「ひゃあっ、サイトさん……どうして、あなたが生きてるんですか? 」

 

シエスタが床から起き上がって最初にみた才人が、自分が恐れていた亡霊でもないと解ると疑問を直接当の本人に訊ねた。

 

「おい、何で俺が生きてたら駄目みたいな事言うんだよ。シエスタ」

 

「え、でも、貴族のミス・ヴァリエールにあの様な破廉恥な振る舞いをしたら、普通首斬られちゃって当然なので……それで死んだと思ってたサイトさんがわたしに声かけてきたから、わたしったら、てっきり亡霊だと思えて、怖さのあまり気を失ったんですよ……あははは……」

 

そう言って、誤魔化すシエスタなのであった。

 

「勝手に人を殺すなよ、シエスタ。それに俺がヘタレな貴族のガキどもに敗けるはずないさ……そんな事より、俺ハラペコだから何でも良いから厨房で腹一杯飯食わしてくれよ……学院長のオスマンじいさんからも許可してくれたからさ」

 

才人が割と真面目な表情でシエスタに言い切ったからなのか、信用して貰うと早速厨房へシエスタと一緒に赴き、厨房責任者のマルトーに気に入られて、美味しいお昼ご飯にありつけて一息ついていた才人はこのあと直ぐに、とある見栄っ張り貴族の学生と名誉を賭けて決闘するはめになるとはこの時は考えもしていなかった才人である。

 

 

 

続く。

 

 





 オスマン学院長は書いていると楽しいと思えるキャラクターの一人ですね。

次回もたぶん亀更新になると思いますけど、よろしくお願いしますね。

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