インフィニット・ストラトス ~青い流星の自由への翼~   作:カズマ・アーリアン

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大分遅くなってしまいましたが、クラス代表戦です!
今年一年ありがとうございました!
来年もよろしくお願いします!


どうぞ!


簪のこれから 〜クラス代表戦(裏)〜

 クラス代表戦当日。

 和真は一夏がいるピットにはおらず、火影が構想しかできていない(前話参照)が構想しか完成いないため、代表戦を打鉄で出ることになった簪のために、本音と共に打鉄の整備をやっていた。

 

 

「バックパックの起動確認、終わったよ〜」

「分かった。……OS異常なし。エネルギー伝達確認……異常なし」

「機体バランス異常なし。関節の稼働も大丈夫だな」

 

 

 これは打鉄であっても普通の打鉄では無い。

 IS学園に配備されている中でも特に扱いが難しいと言われている、教員仕様をである。

 

 教員仕様とは何か?

 それは現在、IS学園に32機配備されている教員専用の機体である(内、2機は織斑千冬、山田真耶専用)。

 元代表候補生、元国家代表が教鞭を取っている関係上、防衛も任されることが多く、通常仕様の機体では反応が間に合わない。

 そこで、機体反応を良くし教員達にも使いやすいようにされたものである(例:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 RX-78NT1アレックス)。

 機体反応が良いので反応が過敏で、初心者が扱うと動きすぎて墜落するなんていうことが起きるという噂までもが流れている。

 簪は千冬達に協力してもらい、この機体を代表戦中に限るという条件の元、使用を許可された。

 教員達も専用機が使用出来ないということであれば、教員用の使用も仕方がないという。

 

 

「しっかしこいつはじゃじゃ馬だよなぁ…。見た目は訓練用の打鉄とさして変わらねぇのにラファールを上回る性能を持ってるんだろ?」

「……この機体はスラスターの大型化や、脚部やへのバーニア増加などで機体性能を上げて、機動力を確保してる」

「それだけじゃなくてね〜。非固定(アンロック)シールドを大型化したり〜、装甲を増やしたりしてね〜、防御力も上がってるんだよ〜。それに機体カラーも変えられるんだって〜」

「それ完全にジオンの伝統(パーソナルカラー)の話じゃんか…。……っと、そろそろ時間だな。簪、武装はどうする?」

「『クアッド・ファランクス』」

「返事はや!…本音、『クアッド・ファランクス』の準備お願い」

「おっけ〜。持ってくるよ〜」

 

 

 クアッド・ファランクス。それはIS界の重武装兵器である。

 4門のガトリングと、反動を抑えるために機体を固定するようの脚が4つある(イメージ:MA アグリッサ+GAU-8 アヴェンジャー)。

 機体を固定しなければならないうえ、飛行できないという欠点はあるものの、強力かつ制圧力が高い兵装である。

 また、機体を固定するための脚が蜘蛛に似ていることから、『蜘蛛アームズ』と呼ばれることもある。

 

 しかし、ISの醍醐味は空中戦であるため好んで使う人はほとんど居らず、拠点防衛において使われることが多い。

 では、なぜそんなものを簪は使うのか…?

 それは、

「だって、相手に屈辱を与えられるから」

 である。

 考えてみてほしい。

 基本的に空中にしかいない機体が、地上で空中の敵を落とす。それは、戦車が戦闘機を落とす様なものだ。

 しかも簪の第1戦(対3組代表)は終了している。

 つまり、第2戦は近接型の一夏または鈴なのだ。

 近接型の機体に対し有効な戦術は、先手を取り一撃必殺の技を入れるか、弾幕を張り近付けないようにするかどちらかしかない。

 しかし、簪には一撃必殺の技を持っていない。

 だからクアッド・ファランクスという選択肢を取ったのだ。

 

 しかも、簪は(割と重度の)オタクである。

 打鉄弐式の完成を急いでいたのは、開発が止まってしまったということもあるが、()()()()()()()()()という個人的な理由もある(こちらの方が強いが)。

 元々簪はスーパーロボットや仮面ライダーなどの勧善懲悪ものを好んでみている。

 では、なぜ機体モデルがドラグナーなのか?

 

 和真(より重篤なオタク)のせいである。

 和真もスーパーロボットや仮面ライダーは見るが、ガンダムなどのリアルロボットを特によく見ている(広く浅くではなく、広く深くより深くを地で行っている)。

 

 つまりどういうことか?

 和真(前世からオタク)(オタクプログラマー)本音(高レベルメカニック)完成度の高い(自重を知らない)機体

 

 どれほど危ないかお分かりいただけるだろう。

 そんな奴らがクアッド・ファランクスと聞いて驚かないわけがない。

 しかし、簪は人に()()()()()()()()ということに申し訳なさを感じている。

 

「持ってきたよ〜」

「よし、各部の接続を開始する。短時間で仕上げよう」

「……こんなことまで付き合ってもらってごめんね」

「ん?」

「ふぇ?」

「わたしがもっとしっかりしてたら2人に迷惑かけなかったのに…」

「かんちゃん…」

「……簪。俺らが迷惑してるとでも思ってるのか?」

「…え?」

「どんな事情があるかなんて知らないし、無理に聞きはしない。…だけど、俺らに迷惑かけてるなんて言うなよ」

「だ、だけど…!」

「…それに、俺は別にしっかりしてなくてもいいと思うぜ?」

「…え?」

「…かずかず〜?」

「確かに1人で出来るんなら大したもんだと思う。…けど俺は人に頼れる事の方がすごいと思ってる。きっと頼ろうとしても頼れないって人もいるだろうからな。……だけど簪は俺たちを頼ってくれた。それに少なくとも俺は簪のこと手伝えて良かったと思ってるさ」

「和真くん…」

「…かんちゃん。わたしも手伝えてうれしい。だってかんちゃんはわたしのことも避けてたから、またこうやっていっしょにいられることがとってもうれしいの」

「本音…。…2人ともありがとう。これからも、…よろしくお願いします」

「えへへ〜もちろんだよ〜、かんちゃん!よろしくね〜!」

「いい方向へいったんなら良かった。ま、これからもよろしくな2人共。…てか本音の伸ばさない話し方初めて見たわ」

「あはは〜、ついついでちゃったよ〜」

「それだけ真剣だったってことなんだろうね」

 

 整備室に柔らかな空気が流れていたのだが、突然終わってしまった。

 なぜなら――――――

 

 

 ドゴオオオオオォォォォォォン!!!!!!!!

 

 

「「「!!!?」」」

 

 

 異形の全身装甲(フルスキン)のISが代表戦の(一夏と鈴の戦っている)アリーナの立っていたのだから。




約2500文字…だと…?(驚愕)

さて、前書きでもお伝えしましたがこの作品は開始から1年経過しました!
これまで見てくださった方々、感想を書いてくださった方々。
本当にありがとうございました!

今年はもう終わりとなりますが、また来年もよろしくお願いします!


…一年経過しても1巻すら終わってねぇ…!?
………来年は臨海学校ぐらいまで行けるよう努力します…。
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