人外教師兵藤一誠   作:隆斗

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最新話を投稿します。
最近はバカテスよりこっちの方がアイデアが浮かんでくるのでこっちはサクサク進みます。……それでも更新に時間が掛かりますけど。


復活

 

突然だが、あの三大勢力間での三つ巴の戦争の最後の方で、ルシファー達に何があったか説明しよう。

彼女達はドライグとアルビオンを封印した時に、魔力などを限界以上まで使ってしまっていた。そしてその反動で倒れた所を俺が三勢力の奴らに気づかれない様に家まで運んだってわけだ。

そして今はあの戦争から五年、悪魔勢で起こった内戦から四年と半年くらい経った頃だが、彼女達は未だ目覚めていない。一応治療はしたのだが……。

 

「一誠ちょっといいか」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

ドア越しにタンニーンに呼ばれた俺は、ルシファー達がベットに横たわっている部屋を後にする。そしてその足でみんなが居るであろうリビングへと向かった。

その際俺は一度も後ろを振り向かなかった。その所為で、彼女達の変化に気づくことが出来なかった。

 

 

 

俺がリビングに入ると寝てばっかいるガルズと、今は神器に封印されているドライグとアルビオン以外の六大龍王と四天龍、イーリスとオーフィスがいた。

そしてタンニーンが彼らを代表して口を開いた。

 

「今領土内を見張っている奴らから連絡があった」

 

領土内を見張っているのは、ドラゴンアップルを主食とするドラゴンたちだ。彼らは地上のドラゴンアップルが無くなると、俺の領土内に移り住んできた。そこで俺は彼らに、食べ物と住む場所を与える代わりに領地内の警備をしてもらっているってことだ。つまりギブアンドテイクって訳だな。

 

「領土内にある荒野で、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の所有者と白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)の所有者が戦闘をしているらしい」

 

「分かった。あいつ等との約束だからな、あいつらを神器から出してくる」

 

「くれぐれも気をつけていけよな」

 

「全く、私達に心配だけはさせるようなことはしないで下さいよ」

 

「ついでにルシファー達に対してやり過ぎた事についてのお仕置きでもして来い」

 

レブレ、ラハ、ティアの心配の様な注文の様なものを受けた俺は、問題の場所まで転移した。

 

 

 

 

 

見渡す限り何もなく、草木も生えていない荒野で二つの力の塊が衝突していた。その二つとは勿論現赤龍帝と現白龍皇だ。俺はその二人の壮絶なぶつかり合いを、彼らの戦いの余波を受けない場所から見ていた。

今すぐに出て行って止めてもいいが、それだとあいつら————所有者の方は戦いを邪魔されたってことで起こるだろう。そうなると面倒だ。面倒事は出来るだけ避けたい。

 

「が、早く終わらせたいのも確かなんだよな~」

 

一人そう愚痴るが、それを聞こえている者は居ない。……いや、もしかしたら家の奴らは聞いてるかも。

いつまでもこうしていても埒が明かないので、取り敢えずあいつらの戦いを止めることにした。

両者が距離を取ったタイミングで、それぞれのちょうど真ん中に位置する場所に行き両手を広げて掌を向けてちょっと待てというジェスチャーをする。

 

『ッ⁉』

 

白と赤の鎧をまとった二人は、行き成り割って入った俺に驚きその場に硬直するが、すぐに勝負の邪魔をされたことを悟ると二人して俺に殺気を向ける。

 

「時間切れ(タイムオーバー)だ。お前らにとっては遺憾だろうが、この勝負はここで強制終了だ」

 

『やっと来たか、約束は忘れていないだろうな』

 

『全く、待ちくたびれたぞ』

 

赤龍帝の鎧と白龍皇の鎧についている宝石がそれぞれ点滅し、そこからドライグとアルビオンの声が聞こえた。

 

「ああ、今から開放する」

 

「ふざけんなッ‼ いきなり出てきて邪魔してんじゃねぇ!」

 

「俺も同感だ。部外者は出て行ってもらおうか」

 

赤龍帝の籠手の所有者は怒りを隠そうともせずに怒鳴り散らし、白龍皇の光翼の所有者は口調こそ落ち着いているもののその声音には決して少なくない怒気が含まれていた。

っていうか、此処俺の領土だから部外者はお前らじゃね? って思ったけどさらに面倒くさそうなことになりそうだから言わない。

 

「俺が用があるのはドライグとアルビオンだけだ。お前らの様なザコは引っ込んでろ」

 

「! て、テメェーーーッ!」

 

「……殺す」

 

俺のとっては本当の事だったが、どうやらあいつらにとっては良い挑発になったようで、何も策も無しに高速でこちらに迫って来た。

 

『バ、バカ! やめろっ!』

 

『落ち着け! 一旦冷静になれ!』

 

ドライグとアルビオンは俺の強さを良く知っているから、それが無謀な事だと分かってそれぞれの所有者を止めようとしていたが、所有者たちは完全に頭に血が上っているので聞こえていない。

そして左右から高速で俺に迫って来た二人は、その勢いのまま俺を殴ろうと腕を振りかぶった。しかし次の瞬間には二人は俺の目の前に俯せで地面に倒れていた。

 

『⁉』

 

突然地面に倒れている事に驚き目を見開く二人だが、俺は早く終わらせたかったので素早く手刀を繰り出す。俺の手刀は彼らの着ていた鎧だけ(・・)をすり抜けてそれぞれの首に当たり意識を刈り取った。彼らの意識が無くなると同時に鎧も解除された。

 

「さてと、じゃあドライグから始めるから籠手を出せ」

 

『ああ、それは分かったが、赤龍帝の籠手(これ)はどうなるんだ?』

 

『ああ、それは俺も気になっていた』

 

籠手と翼がそれぞれ出現し、二匹が俺に聞いて来た。

 

「お前らを抜き出す代わりに、お前らの代わりとなる核の様なものを入れるから無くならないし、能力もそのまんまだ。そこの所は後で説明する」

 

そう言うと二匹は納得した。そして俺は作業に取り掛かる。取り出した二匹の魂は封印された時に抜け殻となった身体を取っておいたのでそれに入れた。そこまでやっても二つ合わせて作業は十分程で終わった。そして今二匹は人型になって感覚を馴らしている。

 

「そう言えばお前ら、あれはやり過ぎだ」

 

『? 何のことだ』

 

「ルシファー達の事だよ。あいつ等魔力や光の力の使い過ぎてまだ昏睡状態なんだぞ」

 

「それは俺達の所為じゃないだろ」

 

「ああ、俺達は言われた通りにしただけだ」

 

「いや、俺見てたけど明らかにお前らテンション上がって必要以上に暴れてただろう」

 

『うっ……』

 

俺の指摘に二匹は気まずそうに顔を背ける。

 

「まあいい、取り敢えず帰るぞ」

 

「いや、その前にこいつらを向こうに返さなくていいのか?」

 

「ああ、そうだったな」

 

ヤベェ、ドライグに言われるまで忘れてた……。

俺が一度指を鳴らすと二人の体は消えた。

 

「じゃあ、帰るぞ」

 

そう言って俺は三人ほどは入れる大きめの魔方陣を展開して家に跳んだ。

 

 

 

 

 

「お帰りなさい」

 

俺達三人がリビングに現れると、そこにはグレイフィアが居た。

 

「ただいま。何か変わったことはあるか?」

 

「さっき大公からS級はぐれ悪魔の討伐の依頼が来たけど、クーが子供の様にはしゃぎながらゲイ・ボルグを振り回して討伐に向かった事くらいかしら」

 

「ああ………そう」

 

首を傾げる姿はものすごく可愛くて愛(め)でたいけど、言ってる事は中々に危ない事だった。まあ、最近はそう言ってことが無かったから鬱憤が溜まってるのは分かるけどね。でもあれ投げたら対軍宝具だからね。それ振り回すって結構危ないから(主に家とかが)‼

 

「ああ、後グレモリー家から手紙が来てるわよ」

 

「いや、それは後ででもいいからそこらへんにでも置いててくれ」

 

俺はグレイフィアにそう言い放つと、一人ルシファー達が眠る部屋に向かう。

 

コンコン

 

「入るぞ~」

 

起きていないだろうなと予想はしつつも、一応の礼儀としてノックをするが……、

 

「おう、開いてるぞ」

 

思いもよらない返事にその場に硬直してしまう。しかし直ぐに硬直から回復し慎重にドアを開ける。

 

「よお、久しぶり、か?」

 

「久しぶり、一誠」

 

「久しぶり! 一誠!」

 

「久しぶりだな」

 

「久しぶりね、一誠」

 

「お久しぶりです。一誠」

 

そこにはベットから体を起こして此方を見ているルシファー達の姿があった。

五年も寝たきりなのに行き成り起き上れるの? とか、疑問に思うかも知れないがそこは魔術・魔法・超能力・スキル・ギフト等を使えばどうとでもなるので問題ない。

 

「久しぶり、身体の調子は大丈夫そうか?」

 

「ああ、問題ない。だが戦闘での勘は確実に鈍ってるだろうがな」

 

「そっか、じゃあ居間まで来てくれ。ドライグとアルビオンをさっき神器から解放したからアルマとフォンとブリュンヒルデ以外のメンバーは揃っているはずだ」

 

「いいけど、私達の世間での現状ってもしかして死んだことになってる?」

 

「………」

 

「そう……分かったわ」

 

俺がルシファーの問いに無言でいると、彼女はすべてを察したようで話を切り上げた。そして俺は、必要ないとは思ったが現在の三勢力のそれぞれの現状を簡潔に彼女達に教えた。

 

「そう……みんな大変だったのね」

 

慈しむような声わねでアスモデウスが呟いた。

 

「細かい事は後で話す。だから今は先に居間に行っていてくれないか? これからそろそろ昼飯の時間だしな」

 

「えっ、一誠の料理! 食べたい食べたい!」

 

「分かってる。ちゃんとお前らの分も作るよ」

 

「わーい! 一誠の料理~!」

 

嬉しそうにはしゃぐレヴィアタンを先頭にして彼女達は部屋を出て行った。

 

「一誠、大戦の結果の事はあまい気にするな。お前はあの戦争を止めたんだ。そんなお前が負い目を負っている気持になっていると、大戦を止められなかった俺達の立つ瀬がない」

 

最後にルシフェルが俺にそう言って部屋を出て行った。

 

その後久々に(三人欠けているが)みんな揃った昼食ではグレイフィアやレイナーレがルシファーやルシフェル達が生きていたことに感動して涙を流したり、ドラゴンと九尾達の壮絶な料理の奪い合いがあったりと随分といつも以上に賑やかなものになった。

 

 

 

 

 

日付が変わるか変わらないかの時間帯に俺は、次元の狭間内に新たに作った真っ白な部屋に居た。部屋の中には床にある畳と中央に正方形の形をした机とそれぞれの辺に四つの座布団があるだけだ。因みにこの内装は俺の趣味なので別に深い意味はない。

 

「……来たか」

 

そんな事を考えていると、俺の机を挟んで向かいにある畳と左右にある畳に魔方陣が現れて、そこから三人の男が姿を現した。

 

「……おいおいこれはどういう事だ? 流石のお前でも納得のいく理由がなけりゃあ俺は帰らせてもらうぞ」

 

「そうですね。いくらあなたでも流石にこれは説明してほしいですね」

 

「………」

 

俺から見て右側に現れたアザゼルと正面に現れたミカエルがそう言って来る。アザゼルの正面に現れたサーゼクスは無言で見守っている。

 

「取り敢えずお前ら座れ。話はそれからだ」

 

俺がそう言うとそれもそうかと彼らはそれぞれ座りやすい格好で座った。

 

「……お前らはまだ他勢力と戦争をする気はあるか?」

 

「全ての堕天使たちに聞いたわけじゃねえから分からねえが、少なくとも幹部以上の堕天使たちは戦争をする気は無い。勿論あの戦争狂とまで言われたコカビエルもだ。それに俺はそんな事より神器の研究がしたい」

 

『!?』

 

アザゼルの発言にコカビエルが変わったことを知らなかったサーゼクスとミカエルは驚く。

 

「言っておくがやったのは俺じゃなくて一誠だからな」

 

アザゼルの言い訳? を聞いたサーゼクスとミカエルはなるほどなるほどといった感じで頷いて納得していた。……いや、それで納得するってお前らの中の俺はどんな印象になってんの? そこの所小一時間ほど問いただしたいんだけど。

 

「それでお前らはどうなんだ?」

 

「悪魔側は、私を含めた魔王全員が平和を望んでいる」

 

「っていうより戦争に興味が無いだけだろ」

 

「その通りだ。だが、未だに上級悪魔の大半の者たちが天使と堕天使を毛嫌いしている。だからもしこの場で和平を結ぶというなら悪いけど断わらせてもらうよ」

 

「……ミカエルお前の方は?」

 

「……そうですね、我々天界の面々も今も大半の者が堕天使と悪魔を目の敵にしているのは確かです。ですが、あの大戦の後我々はライヴィス様が死んだことを嘆き悲しんでいて、組織の復興を全くと言っていいほどしてませんでした。そして最近やっと復興してきたので、そう言った事は今はまだ決められません」

 

「そうか……」

 

自分の意見で和平を選んだアザゼル。

 

自分の考えを後回しにし種族全体の意見を選んだサーゼクス。

 

そして即答しなかったミカエル。

 

三人がどんな気持ちでその判断を下したのかは分からない。スキル等を使えばわかるかもしれないが、こんなとこで使うものではないってことは俺にも分っているので使わない。しかし、この展開はハッキリ言えば予想道理だった。なので俺は予定道理に進める。

 

「じゃあ質問を替えよう。お前ら個人は、和平するのに賛成か?」

 

俺がそう問うと彼ら三人はすぐに頷いた。

 

「じゃあ三人で和平を結ばないか?」

 

『?』

 

まあ、三人の反応も当然だろう。俺と彼らの関係は良いし、彼ら三人同士でも比較的仲が言い。それに”和平”と言ったが、これから提案することはそんな感じじゃないしな。

 

「簡単に言うと、今後も定期的にここに集まって自分たちの勢力の現状や今後三大勢力が和平する為にはどうしたらいいのかといった真面目な話をしたり、身の回りの事や愚痴などを駄弁ったりするんだ」

 

「はーい、一誠先生質問でーす」

 

「はい、アザゼル君」

 

何か行き成りアザゼルがふざけて先生呼びしてきたのでのってみた。

 

「神器の話はしますかー?」

 

「それは真面目な話の方でも駄弁る方でもする」

 

「じゃあ、俺はその案に賛成だ」

 

直ぐに元に戻ったアザゼルがさらっと賛成した。そしてそれを見て驚くサーゼクスとミカエル。

 

「一誠さん、どうやったら女性を口説けるかについては……」

 

「やる」

 

「! じゃあ私も賛成です」

 

サーゼクスの質問に即答したら、顔を輝かせて賛成した。そしてそれを聞いたミカエルはビックリするも、慌てて真面目に考えだした。それもさっきの三勢力全体での和平より考えている。……それで良いのかミカエルよ!

 

「一誠さん、ストレスや疲れを取る方法は……」

 

「………」

 

「……一誠さん?」

 

「っ! ああ、大丈夫だ。それも勿論話す」

 

「そうですか。では私も賛成で」

 

よし、これで全員賛成した。それにしても……全員が駄弁る方の質問ってどういうことだよっ! 特にミカエルなんてあんなに真面目に考えていたのに、結局下らない事だったし。アザゼルのが真面目な方にも入っているけど……あいつは絶対趣味の方で聴いて来たしな。

 

「よし、それじゃあ全員これに署名してくれ」

 

そう言って俺はギアスロールを机の上に出す。

 

「えーと何々、『一、今日を含めて、今後ここで話すことは此処にいる兵藤一誠、サーゼクス・ルシファー、アザゼル、ミカエルの四人だけの秘密として他言無用とする』。『二、この会場の場所などの情報も一と同じように他言無用とする』……か。随分情報を規制するんだな」

 

「当然だ。此処で話すのは何気ない日常の事もあるが、三勢力の和平の事とかも話したりするんだぞ。寧ろこれくらいがちょうどいい」

 

「まあ、それもそうか」

 

そして俺、サーゼクス、アザゼル、ミカエルの順にギアスロールに署名した。

 

「ほら」

 

そして俺はギアスロールを王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)に仕舞い、入れ替える様にして一本のワインと人数分のグラスを出した。

 

「おっ、いいな」

 

アザゼルはノリノリでグラスを受け取った。

 

「申し訳ない」

 

表面上は申し訳なさそうにしながら、しかしおそらく内心ではアザゼルと同じくらいノリノリでサーゼクスも受け取った。

 

「ありがとうございます。ところでこれは何処のなんですか?」

 

ミカエルはお礼を言いながらワインの生産元を聴いて来た。

 

「自家製のやつだよ。それは約一万年前の物だ」

 

『!?』

 

俺がそう言うと、三人はギョッとしてそれぞれの手に持っているグラスの中に入っているワインを見つめた。

 

「ほぉ、道理で美味いものだ」

 

「い、一誠さん実はこれものすごく希少なものなんじゃ……」

 

「そうでもない。俺は時間操作紛いの事が出来るからそういったものはいつでも作れる」

 

「そ、そうですか……」

 

サーゼクスの質問に答えると、彼に引かれた……。

俺が異常なのは分かるけど引くなよ! 引かれると俺も人並みには傷つくんだからなっ!

 

「それで、今から何を話すのでしょうか? 酒が入った以上真面目な話ではないですよね」

 

「じゃあ、俺から一つ重大な事を発表しよう」

 

「お、何だ……実はホモでしたってか? 確かにそれは重大発表だなばぁらっ」

 

……取り敢えずアザゼル(バカ)は何時ものハリセンで殴っといた。

 

「……実はルシファー達六人は生きてる」

 

『………』

 

俺ぞそれを言った途端、沈黙が場を満たした。そして先程までとは違って刺すような視線が三人から向けられる。

 

「……それは、笑えない冗談だな」

 

「そうだね。いくら一誠さんでもそれは言ってはいけないね」

 

「そうですね。今一誠さんが言った事は死者を弄んだことによる死者への冒涜です。例え一誠さんであろうとライヴィス様の冒涜は許しません」

 

居なくなっても自分を想ってくれる者たちが居てあいつらは幸せだな、と思いながら俺はその証拠を見せる為に指を鳴らす。

 

『……ッ!』

 

何を勘違いしたのか知らないが、三人は慌ただしく立ち上がりいつでも戦闘できるように臨戦態勢をとった。

 

「久しぶりね、あなた達」

 

「ヤッホー!」

 

「お前ら、精進してたか」

 

「あら、やっぱり皆全然変わっていないわね」

 

「よっ、お前ら」

 

「久しぶりですね、元気にしていましたか?」

 

『…………』

 

ルシファー達が現れてそれぞれ思い思いの事をサーゼクス達に言う。そしてそれを、幽霊でも見ているかのような顔で見ているサーゼクス達。

 

「…………ラ、ライヴィス様」

 

「ええ、正真正銘私ですよ。ミカエル」

 

「ヒッグ……生きて……エッグ…居られて……良かった、本当に良かった」

 

ミカエルとライヴィスの所は(主にミカエルの所為で)感動的な再会シーンになっていた。

そしてとうとうミカエルは、嗚咽を漏らしながらその場に俯いてしゃがみ込む。恐らく泣き顔を見られたくないのだろう。……声で鳴いているのは丸分かりだが。

 

「よお、しぶとく生きてやがグボッ」

 

あ、アザゼルがルシフェルのボディーで膝着いた。

 

「お前も変わってないな。特にその生意気な言動とかな」

 

「お、お前は…威力が増してないか?」

 

「増してない。俺達は大戦の時から今日の昼前までずっと昏睡状態だったんだからな。もし威力が増してると感じるなら、それはお前が久しぶりに喰らうからだろ」

 

アザゼルとルシフェルの再会は、死んだと思っていた奴と会うっていうより久しぶりに再会した旧友に会うって方が正しいような………あ、訂正。鬼がいない間に財宝を持っていこうとした桃太郎が、持ち出す最中に鬼に見つかってシバかれてるって方が正しいわ。今もまたド突かれてるし。

 

「お久しぶりです。まさかあなた様方が生きておられるとは思いませんでした」

 

「フフッ、私たちはまだまだ死なないわよ」

 

「当ったり前だよ! まだまだ大好きな一誠と一緒に居たいからね!」

 

「うむ、レヴィ(レヴィアタンの事)の言う通りだな。しかしサーゼクス、私達はもう魔王では無くただの一誠の女だ。そう畏まらなくていいぞ」

 

「いえ、あなた様方は例え魔王でなくても尊敬する方々です。だから例え一誠さんの女になっても……え? 一誠さんの女?」

 

「ウフフ、なったのは最近だけどね。でもライヴィスとルシフェルも入れた私達は全員会った時に一目惚れしてたのよ……一誠は随分後になってから私達が彼を好きな事に気づいたようだけどね」

 

『は?』

 

アスモデウスが言った事に俺とサーゼクスとアザゼルとミカエルはすっとんきょんな声を上げた。俺はるしふぇーたちが俺に一目ぼれしてるってことにだけど、サーゼクス達はそれとルシファー達が俺の女って事に対してだろうな。

あ、ちなみにいつ女にしたってのかというと、昼飯食い終わってから二、三時間後くらいだ。

 

そしてその後、サーゼクスとアザゼルとミカエルにどういう事か(面白半分で問いただされたり、その他色々な事を話したり決めたりして第一回コッソリトップ会談は終わった。因みにルシファー達の事はタイミングが来たら世間に発表する、で決まった。




次回は今回名前が出た一誠の残りの家族の事です。もしかしたら一人一話になるかも……。取り敢えず、その二人の話が終わったら、時間はぐっと進んで原作キャラに関わる———というか原作ブレイクの回が始まるというのが今のところの予定です。
そして今回あるフラグを入れてっ見ました。私は意識的にフラグを入れるのが苦手なので、うまくいったかは分かりませんが……。
活動報告にアンケートを載せておきましたので、良かったらご協力ください。
感想・評価・誤字脱字の指摘を待っています。
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