ではどうぞ。
前回のあらすじ
この世界に呼んだ奴処す。by地面に激突した少年
壱夜視点
地面に激突してから10分が経った。
やっと三人が落ち着いてくれたわ。
あの金髪ヘッドホン後半すっげえ楽しんでたな。
おい、何目そらしてんだ。
壱夜「事故紹介がまだだったな。俺は如月壱夜だよろしくな。ちなみに普通の学生だ。」
十六夜「逆廻十六夜だ。こちらこそ自称普通の学生クン。」
壱夜「オーケー、お前が一番性格悪いのはわかったわ。で、そっちの可愛いお二人は?」
十六夜「お?なんだ壱夜、口説いてんのか?」
いちいちうるせえ奴だな。
飛鳥「あら、ありがとう。久遠飛鳥よ、よろしくね壱夜くん。」
耀「……春日部耀、以下同文。」
壱夜「おう、よろしくな久遠さん、春日部さん。」
なんか春日部さん顔赤いなぁ〜。
十六夜「そんなことより、呼ばれたのはいいがどうして誰もいないんだよ。普通は説明係みたいな奴がいるんじゃねぇのか?」
飛鳥「そうね、説明がないと動きようがないもの。」
耀「…。この状況に対して落ちつきすぎだと思うけど。」
壱夜「それは春日部さんも同じだけどな。」
(本当なのですよ。)
それより、この人を値踏みするような視線、イライラするなぁ。
俺は近くの草むらに睨みつけると、
ビクッ!と何かが動いた。
…やっぱりあそこにいるな、……そうだ!
壱夜「なあ、逆廻。」
十六夜「ん?どうした?」
壱夜「あそこに石投げつけてくれ。」
十六夜「りょーかい♪」
逆廻は、近くの石を拾いそのままあの草むらに投げつけた。
すると、
ドゴォォォォォ‼︎と音を轟かせ、草むら付近を破壊した。
???「フギャァ⁉︎」
そして、転がるように出てきたのは…これって
十六夜「痴女?」
飛鳥「ウサギ?」
耀「コスプレ?」
壱夜「バニーガール?」
⁇?「ち、違います!黒ウサギには黒ウサギと言う名前が…。」
壱夜「黒ウサギっていうより、青ウサギじゃね?」
十・飛・耀「「「確かに。」」」
黒ウサギ「違うのですよー‼︎」
そしてこのやり取りは一時間ほど続いた。
ーーーー1時間後ーーーー
黒ウサギ「あり得ない、あり得ないのですよ。名前のくだりだけで一時間も時間をかけてしまうなんて、学級崩壊とはきっとこのことをいうのデス。」
十六夜「いいから早く進めろ。」
黒ウサギ、俺と同じ匂いがする。
黒ウサギ「いいですか?言いますよ定例文で言いまs「いいから早くしろ」ようこそ【箱庭の世界】へ!我々は御四人方にギフトを持つものだけが参加できる【ギフトゲーム】に参加資格をプレゼンさせていただこうかと召喚いたしました。」
壱夜「ギフトゲーム?」
黒ウサギ「はい!既に気づいていますと思いますが、あなた達は普通の人間ではございません。」
みんな俺を見ないで!
黒ウサギ「その力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵なのです。【ギフトゲーム】はその【恩恵】を用いて競うためのゲーム。そしてこの箱庭はその強大な力を持つギフト所持者がオモシロオカシク生活するために作られたステージでございますよ!」
両手を広げ俺達に説明をする黒ウサギ。ここで久遠さんが手を挙げて質問をした。
飛鳥「我々ということはあなたを含めた誰かなの?」
黒ウサギ「YES!異世界から呼び出されたギフト所持者は箱庭で生活するに従って数多とある【コミュニティ】に属していただきます。」
十六夜「嫌だね。」
断るのはっや。一秒もたってないし。
黒ウサギ「属していただきます!!!そしてギフトゲームの勝者はゲームの【主催者】が提示した賞品をゲットできるというとてもシンプルな
構造となっております。」
耀「………【主催者】ってだれ?」
黒ウサギ「様々でございますね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称するものとして開催するゲームもあれば、コミュニティの力を示すために独自開発するグループもございます。特徴として前者は自由参加が多いですが命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。主催者しだいですが新たな恩恵を手にすることも夢ではありません。後者は参加する時にチップを用意する必要がございます。参加者が敗退すればそれらはコミュニティに奇贈されるシステムです。」
飛鳥「そう、後者は結構俗物ね。チップには何を。」
黒ウサギ「それも様々ですね。金品、土地、利権、名誉、人、そしてギフトなども賭けることができます。」
壱夜「こんだけ大層なものも賭けるなんて、ギフトゲームが世界の法みたいだな。」
黒ウサギ「ふふん、中々鋭いですね。正解8割不正解2割といったところでしょうか。我々の世界でも人を殺めたり、窃盗したりすると犯罪になりますし、金品の交換もあります。しかし、ギフトゲームの本質はまったく逆‼︎一方の勝者が全てを手にするシステムなのです。店頭に並んでいる商品も店が提示したゲームをクリアすればタダで手に入ることもできます。」
飛鳥「そう、中々野蛮ね。」
黒ウサギ「ごもっとも。しかし、主催者は全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われること嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます。」
黒ウサギはそういうとポケットから一枚の封書を取り出した。
黒ウサギ「さて、皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務があります。が、それらを全て語るには少しお時間がかかるでしょう。新たな同士となるかもしれない皆さんを何時も野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らがコミュニティでお話をさせていただきますがよろしいでしょうか?」
十六夜「……待てよまだ俺は何も質問してないだろ。」
今まで黙り続けていた逆廻が口を開いた。
黒ウサギ「どんな質問ですか?ルールですか?それともゲームそのものですか?」
十六夜「そんなことは心底どうでもいい。俺が聞きたいのはただ一つ
ーーこの世界は面白いか?」
逆廻の言葉に俺達は黒ウサギを見つめ耳を傾けた。
黒ウサギ「ーーYes。ギフトゲームは人の域を超えたものたちが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと黒ウサギは保証いたします。」
黒ウサギは自身満々に嬉しそうに、そして楽しそうに答えた。
だが、俺は少し悲しげなように見えた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
俺達が黒ウサギのコミュニティに向かって歩いていると
十六夜「なぁ如月、少し世界の果てまで行こうぜ。」
…いきなり何を言い出すんだ逆廻。
壱夜「…あまり黒ウサギに迷惑かけんなよ。」
十六夜「いいじゃねぇか。黒ウサギは弄ってなんぼだろ?」
こいつSだな。
壱夜「悪いけど俺は…「お嬢様、今から壱夜と一緒に世界の果てまで行ってくる。」ちょっおま「わかったわ、黒ウサギには秘密にしておくから」いや俺は「わかってんじゃねぇか、じゃ行くぞ。」お前首を引っ張るなぁぁぁあああああああああ!!!」
俺の抵抗虚しく逆廻に強制連行されました。
三人称視点
黒ウサギ「ジン坊ちゃーん!!新しい方を連れてきました〜。」
ジン「おや、黒ウサギそちらのお二人が?」
黒ウサギ「はい!こちらの御四人方が…。」
黒ウサギがクルリと回り紹介しようとするとガチン!と動きが止まった。
黒ウサギ「え、あれ?もうお二人いませんでしたか?ちょっと目付きが悪くて、口がかなり悪くて、全身から俺、問題児ってオーラを纏っている殿方と、黒いジャージを来て常識人そうな黒髪の殿方が…」
飛鳥「十六夜くんと壱夜くんのこと?彼らなら世界の果てまで行ってくると行って走って行ったけど?」
そういい、遥か後方を指を指す飛鳥。
黒ウサギ「な、なんで止めてくれなかったのですか⁉︎」
飛鳥「だって止めないでと言ったもの。」
黒ウサギ「じゃあなんで教えてくれないのですか⁉︎」
耀「黒ウサギには言うなよって言われたから。」
黒ウサギ「嘘です!絶対に面倒くさかったからでしょう⁉︎」
飛・耀「「うん。」」
ガックリと項垂れる黒ウサギ。さっきまで新たな仲間が出来て喜んでいたのがバカみたいである。
そしてジンと呼ばれる少年が顔を青くして叫ぶ。
ジン「た、大変です!外には野放しされた幻獣が!」
耀「幻獣?」
ジン「は、はい。ギフトを持った獣のことです。とても人間には太刀打ち出来ません!」
飛鳥「あら、じゃあもう彼らはゲームオーバー?」
耀「始まる前からゲームオーバーって斬新。」
ジン「冗談を言っている場合ではありません!」
まったく状況がわかっていない二人に声を張るジン。
黒ウサギ「ハァ、ジン坊ちゃん御二方のご案内を頼めますか?」
ジン「いいけど黒ウサギはどうするの?」
黒ウサギ「あの問題児方を捕まえに参ります。事のついでに箱庭の貴族と謳われる黒ウサギを馬鹿にしたことを後悔させてやりますので‼︎」
そういうと怒りに呼応してなのか黒ウサギの髪が桃色に染まり、ウサ耳をピンと立てた。
跳び上がった黒ウサギは門柱に水平に張りつき飛鳥達を見た。
黒ウサギ「一刻ほどで戻ります!皆さんはゆっくり素敵な箱庭ライフをご堪能くださいませ!」
そういうと黒ウサギは、飛鳥達が見えないレベルの速度で跳んで行ってしまった。
飛鳥「…箱庭の兎はあんなに早く跳べるのね。正直驚いたわ。」
ジン「黒ウサギは箱庭の創始者の眷族、力もそうですが、様々なギフトに利権を持ちあわせている貴種です。彼女ならよほどの幻獣が出てこない限り大丈夫かと…。」
黒ウサギが跳んで行った方向を心配そうに見ながら呟くジン。
飛鳥「…黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、先に箱庭に入っておきましょうか。あなたがエスコートしてくださるのかしら?」
ジン「え、あ、はい!僕はコミュニティのリーダーであるジン=ラッセルです。十一になったばかりの若輩ではありますが宜しくお願いします!…所でお二人のお名前をうかがっても宜しいでしょうか?」
ジンは十一歳とは思えないほどの丁寧な口調で自己紹介をした。
飛鳥「久遠飛鳥よ。で、この人が。」
耀「春日部耀。」
飛鳥「さ、とりあえず箱庭に入りましょう。まずは軽い食事でもしながら話をしてくれると嬉しいわ。」
そう言うと飛鳥は、耀とジンを連れて箱庭に入っていった。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
壱夜視点
今、俺は逆廻に引き摺られながら世界の果てを目指していた。
十六夜「なぁ如月。」
壱夜「何だよ…。」
十六夜「俺、結構な速度で走っているんだが体は大丈夫か?」
壱夜「めっちゃ痛えに決まってんだろ。さっきから言ってるけど引き摺られてるからね!俺‼︎」
十六夜「ヤハハハハ‼︎それはすまなかったな!」
こいつぅ…。
十六夜「まぁ、着いたみてえだし機嫌直せ。」
確かに樹々の間から光が見えた。
そして、森を抜けてたどり着いた場所は、
壱夜「うっわぁ……。」
十六夜「…これはスゲェな。」
思わず息を呑むほどの絶景の滝だった。高くから流れ落ちる水は濁りのにの字もないぐらい透明感があり、草木も生き生きしてるように見える。
確か【トリトニスの大滝】だったか?
壱夜「久遠さんと春日部さんにも見せたかったな、逆廻。」
十六夜「相変わらず優しいな、ま、その意見には賛成だがな。」
俺達は完全にこの光景に心を奪われていた。
まるでここが修羅神仏が居る箱庭だとは思えないほどに…、
『GUGYAAAAAAAAA‼︎』
前言撤回、ここは人外魔鏡の箱庭だ。
何だよこの馬鹿でかい蛇。
蛇神『なぜ此処に小僧共がいる?』
しゃべり方なんかムカつく。でもなんか威圧感あるな。
十六夜「へぇ、箱庭の蛇はしゃべれんだな。さすがは箱庭だな。ま、そこまで強くなさそうだが。」
壱夜「逆廻、喧嘩売ろうとしてません?いや流石にこんな挑発で怒る訳が『貴様ァァァああああああ!!!誰に口を聞いているのかわかっているのかァァァァああああああ!!!!!』えぇぇぇぇぇええ⁉︎怒っちゃったよ⁈めっちゃキレたよあの蛇神様⁉︎怒りの沸点低いな‼︎」
十六夜「テメェだ、蛇神(笑)」
壱夜「逆廻ィィィィィいいいいいいいい!!!??さらに煽ってどうするんだァァァあああああああああ!?」
俺は逆廻の襟首を掴んでガックンガックン揺らした。
十六夜「俺、喧嘩しねえと死んじまう病なんだよ。」
壱夜「テメェはどこぞのサ◯ヤ人かぁぁぁああああああ!!」
ダメだ早くこいつをなんとかしないと。
蛇神『いいだろう!!貴様等には我の試練を与えてやろう!』
もう遅かったァァァああああああ!しかも俺まで標的にされてるゥゥゥううううううう!!
十六夜「ハッ!お前が俺等を試すだと?寝言は寝て言え。逆に俺が試してやりたいぐらいだぜ。」
こいつはまだ挑発する…だと⁉︎もうやめてくれよぉ。胃が痛くて仕方ないよぉ。
蛇神『もうよいわ‼︎まず貴様から相手をしてやる!!!』
……もう勝手にしてくれ。
ーーーーーーーーーーー
蛇神『ガァァァァアアアアアアア⁉︎』
十六夜「ハッ、終わりだな!」
ズガァァァァァァン!!と音を立てて蛇神が倒れた。蛇神弱ええ。
もう胃が痛くて痛くて仕方ない。この問題児には困ったものだ。
壱夜「……終わった?」
十六夜「ああ、終わったぜ。」
ケラケラと笑う逆廻。こいつ殴りたい。
黒ウサギ「確か、このあたりのはず。」
俺が黄昏ていると、髪の色が桃色になった黒ウサギが現れた。
壱夜「あ、黒ウサギ。」
十六夜「おお、黒ウサギじゃねぇか。何だ、イメチェンか?」
黒ウサギは俺達を見つけるとキッ!と睨み叫んだ。
黒ウサギ「あ、貴方方は〜〜〜〜‼︎一体どこまで来てるんですか⁉︎」
十六夜「世界の果てまでだぜ?」
壱夜「もうやだ、帰りてぇよ。」
黒ウサギ「い、壱夜さん⁈少しやつれましたか⁉︎」
ああそうだよ、そこにいる馬鹿のせいで。
壱夜「逆廻が蛇神にゲーム挑んだ。俺止めようとした。無視して蛇神殴り飛ばした。」
黒ウサギ「な、なにやっちゃんてんですかこのお馬鹿様ああああああああああ!!??」
十六夜「ヤハハハハ‼︎彼奴が試めしてやるって言ったから俺が逆に試してやったまでだぜ。」
黒ウサギ「うう、嫌な予感が当たったのですよ。」
黒ウサギ、やっぱり俺と同じ属性だったな。
いかがだったでしょうか?
蛇神の戦闘が手抜きだったのは申し訳ありません。
次回、ついにあのロリが登場です。