やっと投稿です。
遅れて誠に申し訳ないです…。
4話でこんなに時間かかるってストーリー終わんのに何年かかるんだよ。
ではどうぞ。
前回のA☆RA☆SU☆ZI
壱夜、修羅化。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
『修羅達の決闘』
プレイヤー
・逆廻 十六夜
・如月 壱夜
クリア条件
・相手を先に戦闘不能、または降参させる。
敗北条件
・戦闘不能、または降参した場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
’’サウザンドアイズ’’印
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
そしてギフトゲーム直前の状況は
白夜叉「すまんかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!」
黒ウサギ「何やっちゃってくれてるんですかァァァァァあああああああああああああああ!!?」
このしまつである。
白夜叉は女性陣に土下座をしており、黒ウサギは何回も白夜叉の頭をハリセンでボコボコにしていた。
飛鳥「ねぇ、白夜叉は東側最強なんでしょう?だったらあの二人を止めることができなかったの?」
耀「…確かに。」
純粋に疑問をぶつける飛鳥と耀。
白夜叉「ある理由があるのじゃよ。」
黒ウサギ「理由…ですか?」
白夜叉「うむ。それは、「「白夜叉ァ!!!早く始めろォォォ!!!」」ハイィィィィィィィ!!」
痺れを切らしている二人に怒鳴られ敬礼している白夜叉。
黒ウサギが聞いた質問などもうすっぽかしである。
白夜叉「ギフトゲームを始める前に舞台を整えてやろう。」
白夜叉がそう言うと袖からカードを取り出し、そのカードは光を放ちだした。
その瞬間、世界は暗転し、気がつけば其処はーー白銀に染まる白い雪原と凍りついた湖畔、そして水平に回る太陽の世界だった。
壱夜 「……これは、水平に回る太陽の世界…まさか、この世界は白夜叉自身を表現しているのか…!?」
白夜叉「如何にも。ふふんどうじゃすごいじゃろう。」
胸を張りドヤ顔をする白夜叉。一同がその顔にイラっとしたのは言うまでもない。
すると白夜叉は今度はコインをカードから出現させた。
白夜叉「これが地面についた瞬間にゲームが始まるからの。準備はよいか?」
壱・十「「ああ。」」
白夜叉「よし、ではゆくぞ!」
そう言い白夜叉はコインを指で弾いた。
十六夜「まぁ、せいぜい楽しませてくれよ如月。」
壱夜「あんま余裕ぶっこいてると痛い目見るぞ。」
調子に乗っている十六夜を忠告する壱夜。
十六夜は面白くなかったのか不機嫌になっている。
そして、ついに
キンッとコインが地面に落ち、ゲームが始まった。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
先に動いたのは十六夜だった。
ただしその一歩で壱夜との距離をゼロにした。
そしてその勢いのまま拳を突きだす。
十六夜は拳を突きだすと同時に蹴りの準備にも入っていた。たとえ壱夜が避けても二撃目が当たるように。
これで早くもチェックメイト、そう思っていた。
壱夜は十六夜の拳を
壱夜「そんなもんかよ、逆廻。」
十六夜「チッ!」
十六夜は素早く左脚で蹴りを繰りだすが壱夜に紙一重で避けられる。
壱夜「無刀式、『鬼竜掌』」
すると、壱夜は十六夜に向かって高速で掌底を繰り出した。その一撃は十六夜の腹部を深く突き刺し、後方へ吹き飛ばした。
十六夜「ガハァ!」
十六夜は重い掌底を食らったが、すぐに体制を立て直した。
十六夜「ハァハァ…やってくれたな、如月ィィィィ!!!」
十六夜はさっきよりも遥かに早い速度で跳躍した。
だがさっきまでいた壱夜はすでに消えていた。
十六夜「ッ!アイツ何処に消えやがった!?」
壱夜「ここだ。」
声が聞こえた方向に振り向くと其処には蹴りの構えをした壱夜がいた。
壱夜「無刀式『猿王嵐脚』」
壱夜は右の蹴りを叩きこんだ後その勢いのまま左脚の裏蹴りで追撃をした。あたりどころが悪かったのか片膝をつく十六夜。
壱夜「だから言っただろ。痛い目をみることになるってな。」
十六夜「……ああ、そうだな。」
壱夜「どうする?リタイアするか?」
そう、壱夜はさっきの十六夜との攻防で理解したのだ。どう足掻いても十六夜は壱夜に勝てないということを。
だが、
十六夜「嫌だね。」
壱夜「……は?」
十六夜「確かに、リタイアした方がいいのかもな。明らかにテメェと俺には圧倒的な差があるのは事実だ。…けどな、俺は諦めるのは超がつくほど大っ嫌いでね。」
後な、と区切り足に力を込めて立ち上がり、
十六夜「
その瞬間、バギィ!!!!!!という鈍い音が響いた。
十六夜が
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
女性陣視点
黒ウサギ「な、なんでございますか!?このハイレベルな戦闘はあ!!!??」
白夜叉「う、うむ。とんでもない二人じゃの…。」
飛鳥「壱夜くんと十六夜くん、あんなにも強いなんて…。」
耀「うん、凄い。」
壱夜と十六夜の戦闘を見ている四人は信じられないものを見ているかのような錯覚していた。
それほどまでに二人の戦いは高次元のものだった。
黒ウサギ「十六夜さんは勿論ですけど、なにより壱夜さんが凄すぎませんか!?」
白夜叉「単純な力でいえば金髪の小僧じゃがもう一人の小僧は技で圧倒しておるのう。」
耀「わ、ざ?」
白夜叉「そうじゃ。特に初手の受け止めは拳の勢いを殺すようにしておったから威力が最低限に抑えられとる。…まったくとんでもない技術じゃのう。」
飛鳥「あれってもし失敗したらどうなっていたの?」
白夜叉「間違いなく腕は壊れる。最悪修復不可能な傷ができるじゃろうな。」
黒ウサギ「そんなに危険なことを……。」
黒ウサギは壱夜のことがだんだん心配になってきていた。
いずれ彼自身が取り返しがつかないところまで追いつめられると感じてしまったから。
そして、いずれ自分達の前から消えてしまいそうだったから。
そう考えていた次の瞬間、
バギィ!!!!!!
と、とても嫌な音が聞こえた。
黒ウサギが前を見ると其処には十六夜の拳が壱夜の顔を捉えている光景だった。
十六夜は拳を思いっきり振り抜き、壱夜を遥か後方にぶっ飛ばした。
黒ウサギ「壱夜さん!!!」
白夜叉「馬鹿な…。ただの人間が第三宇宙速度以上の速度で移動したじゃと!!?」
第三宇宙速度。
秒速約16kmであり、地球および太陽の重力を振り切るための初速度のこと。
ただし十六夜に関してはその速度を遥かに超えていた。
飛鳥「白夜叉!今すぐゲームを止めて壱夜くんを治療しないと!!」
白夜叉「そうしたいのはやまやまじゃがゲームを強制終了することは出来ん。」
飛鳥「そんな…!?」
白夜叉「なによりゲームが終了していないということは戦闘不能にはまだなっていないということじゃ。大丈夫じゃよ、……多分(ボソ)」
耀「今多分って言ったよね!?」
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
壱夜「ガッァ…くそ完全に意識が飛びかけた…。」
完全に本気を出した十六夜の拳は、壱夜の予想を上回る破壊力を見せた。
壱夜(次またもろに受けたら完全に終わるな…)
そんなことを考えながら口の中の血を吐き起き上がる。
十六夜「ヤハハハハハハハハ!!!あれくらっといてまだ起き上がるとはな!!創造以上だぜ、
壱夜はこの言葉を聞いてクスリと笑った。
ようやく名前を呼んでくれた。
おそらく十六夜が壱夜を認めた証拠なのだろう。
誰よりも強かったと。
だったら、
壱夜「まだまだだ!さぁもっと来いよ!!!
こちらも認めた。
此奴は強いと。
だが、二人はこうも思った。
此奴をねじ伏せたい、と、
次の瞬間、二人が動いた。
壱夜は四本貫手の構えをして突進し、十六夜は大きく腕を振りかぶった。
壱夜「無刀式・秘奥技『覇龍・雷淵爪』!!!!!」
十六夜「ぶっ倒れろォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」
最強の一撃どうしが激突し、
ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!
と、とてつもない程の衝撃が辺り一面を襲った。
そして、一人の少年がこう言った。
壱夜「俺の勝ちだ、十六夜…。」
十六夜「あぁ…俺の負けだよ……。」
それは勝負を決する言葉だった。
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ギフトゲームが終わり一時間後、
白夜叉「うむうむ!実に素晴らしい試合であった!!」
壱夜「はいはいそりゃどーも…痛ッ!!ゴメン黒ウサギ、もう少し優しく手当てを…。」
黒ウサギ「ああ!す、すいません!!」
十六夜「ヤハハハハ!!美人に手当てされて良かったな!」
壱夜「うるさいな…、というか十六夜は元気だな。結構強くしたんだけど。」
壱夜と十六夜はギフトゲームの怪我の治療を受けていた。
まあ治療といっても簡易的なものだが。
飛鳥「それよりも壱夜くん?十六夜くんはまあ名前呼びなのにまだ私達は名前で呼んでくれないのね?」
壱夜「ゴメンな久遠さん、やっぱどうしても異性を名前呼びするのは恥ずかしくって。」
耀「……ヘタレなんだね。」
壱夜「春日部さんの一言はなんか腑に落ちないなぁ。」
ついでに飛鳥、耀から名前呼びを強要されている。
白夜叉「さて、ギフトゲームにクリアしたということで何か褒美を与えねばな、何が所望じゃ?」
黒ウサギ「あ、そのことなんですがギフトの鑑定をお願いしたいのです。」
すると白夜叉は露骨に嫌な顔をした。どうやらギフト鑑定が苦手な様子。
白夜叉「うーーむ……そうじゃ、お主らは自分のギフトの力をどの程度把握しておる?」
十六夜「企業秘密。」
飛鳥「右に同じ。」
耀「以下同文。」
壱夜「あまり教えたくない。」
白夜叉「うおおおおおおい!?…いやまあいずれ敵になるものに教えたくないのは当然か。」
十六夜「別に鑑定なんざいらねーよ。他人に値踏みされるのは好きじゃない。」
ハッキリとした拒絶に頭を掻く白夜叉。だが名案が浮かんだのか、ニヤリと笑みを浮かべる。
白夜叉「ふむ。いずれにせよ主催者として褒美をやらねばならん、ちょいと贅沢じゃがこれをやろう。」
そう言い白夜叉はパンパンと手を叩くと、壱夜達四人の前にカードが現れた。
黒ウサギ「ギフトカード!」
十六夜「お中元?」
飛鳥「お歳暮?」
耀「お年玉?」
壱夜「ブラックカード?」
黒ウサギ「ち!が!い!ま!す!!!このギフトカードは顕現しているギフトも収納可能な超高価なカードですよ!」
十六夜「つまり超素敵アイテムってことか?」
黒ウサギ「あぁもうそうです!超素敵アイテムなんですよ!!」
壱夜「黒ウサギ、落ち着いて。そういやみんなのギフトって何なんだ?」
十六夜「よし!じゃあ見せ合おうぜ!」
そしてそれぞれギフトカードを見せ始めた。
久遠 飛鳥
ワインレッドのカード
ギフト名
【威光】
春日部 耀
パールエメラルドのカード
ギフト名
【
【ノーフォーマー】
逆廻 十六夜
コバルトブルーのカード
ギフト名
【
如月 壱夜
ダークブラックのカード
ギフト名
【
【無価値を望む者】
【
【妖刀 黒煉】
【神刀 景光】
十六夜「へぇ〜みんな名前があんだな。」
白夜叉「ギフトカードの正式名はラプラスの紙片、つまり全知の一端じゃ。ギフトと魂は一心同体、それを見れば大体のギフトの正体が分かるものじゃからな。」
十六夜「なるほどな。ってことは俺のはレアケースって訳か。」
そう言った十六夜のギフトカードを覗き込んだ白夜叉は唖然としていた。
白夜叉「あ、ありえん。正体不明じゃと…!馬鹿な、ラプラスの紙片がエラーを起こすなど…。」
十六夜「ま、どっちにしろ俺にとっては良い結果だったわけだ。ま、それより……。」
十六夜は壱夜を見る。
十六夜「俺は壱夜のギフトが気になるな。」
壱夜「ハァ……来ると思った…はい。」
そう言って十六夜達にギフトカードを渡す。
飛鳥「待って、壱夜くんだけ多くないかしら!?」
耀「…私と似たようなギフトがある。」
十六夜「無限の可能性?なんだこれ?」
黒ウサギ「妖刀に神刀!?神話級の武具を二つも所持しているのですか!?」
白夜叉「………。」
五人共違うようなリアクションをとっていた。
壱夜「ま、順番に説明していくわ。まずは無価値を望む者から、これは自分の負荷になるものを一定時間だけ無価値、つまりゼロにできる。」
飛鳥「どういうこと?」
壱夜「さっきのギフトゲームでも使ったんだけど、ぶっ飛ばされた時にこのギフトを使って体にかかる負荷をゼロにしたり、ダメージをゼロにできる。弱点は、無価値にできる負荷は一つだけってところかな。」
十六夜「ああ、まぁそのギフトはわかった。次にこの二つの刀だがテメェなんで俺とやりあった時使わなかった?まさか手を抜いていた訳じゃねえよな?」
壱夜「抜いてねーよ。ただ……まあ見てもらったほうが早いか。」
壱夜はポケットから黒い札と白い札を取り出し詠唱を唱えた。
壱夜「光と影を司る汝に命ず、煉獄と常闇を司る汝に命ず、我が名の元に顕現し、その力を証明せよ。殺戮を繰り返せ、『黒煉』。全てを救え、『景光』。」
すると、それぞれの札の形状が変わり、黒い札は漆黒の、白い札は白銀の日本刀になった。
十六夜「ヤハハハ……こいつはスゲェ!正直刀の知識は全然だが、さすがにこれはとんでもないぐらいの名刀ってのはわかる!!」
黒ウサギ「い、YES!!こ、こんな凄い代物一体何処で…!!?」
あまりの刀の美しさに目を奪われる一同。すると、
???『ふふ。当然ですよぉ。なんたって……マスターの相棒ですからぁ♪ウフフフフフフフフ♡…アラ?デモオンナガオオイデスネ、マスター?マサカ、ウ・ワ・キ・DE・SU・KA??』
カタナカラ、コエガ、キコエタ。
シカモ、ヤンデレノ、ゴヨウス。
壱夜「……紹介する、神刀・景光だ…。」
景光『フフフ、ヨロシクオネガイシマスネ( ◠‿◠ )』
挨拶なのに女性陣への殺意全開であった。
十六夜「まぁ……ドンマイ(爆笑)」
壱夜「おいコラ全然思ってねーだろ…。つか、問題はこいつだけじゃねえんだよ。」
十六夜が首を傾げていると、
???『ヒャハハハハハハハハハ!!!それってのは俺のことかァ、壱坊よぉ!!おっ!!なかなか良いオンナがいるじゃねェか!!!ひょっとしてこのオンナどもを###してから***にして一生テメェの○○○にしようって寸法カァ!!!??そうなら俺も混ぜやがれよォ!!!!!!』
超超超超、超ドン引きだった。
下ネタのオンパレード件、究極に口が悪い。
女性陣はおろか、十六夜、および白夜叉すらも引きすぎて鳥肌がたっていた。
景光『こ、黒煉!!!?あ、あなたというものはよくもまあそんな下劣な言葉を平然とォォォォおおおおおお!!!!??』
黒煉『ヒャハハハハハハハハハハハ!!!!!!テメェも大概のくせに口出しすんじゃねェ!!!ひたすら壱坊と###することばっか考えやがってェ!!!!この脳ミソお花畑がァァァァァァァァァああああああああああああああ!!!!!!!!』
ぎゃあぎゃあ喚いている景光と黒煉をギフトカードに収納する壱夜。そして十六夜達の方を見て、
壱夜「理解した?」
黒・飛鳥・耀・十『イ、YES…。』
全員あの二本の刀を相手にしたくないと思った瞬間であった。
十六夜「で、後二つはなんだ?」
壱夜「それが俺にもさっぱりでさ。…というか白夜叉さっきから喋ってないな。なんで?」
白夜叉「……なるほどな。道理で奴が此奴を試せと言ったわけだ。」
白夜叉の呟きに首を傾げる一同。
白夜叉「簡潔に言おう。御主等…
箱庭を救ってくれぬか?」
一同『…………は??????』
その言葉は全員の言葉を失わせるには充分過ぎるものだった。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
飛鳥「い、一体、どう、いうこと……?」
白夜叉「言った通りじゃ。ある奴を倒して私等を救ってくれ…。」
そう言い頭を下げ、頼み込む白夜叉。
黒ウサギ「す、救うと言われましても、私達は弱小コミュニティです…。白夜叉様が頼む相手を討伐できるわけが……。」
十六夜「あぁ確かに、まずなんで俺等なんだよ。上層にはもっとバケモンじみた奴らがいるんじゃねーのか?」
十六夜が問いかけるが白夜叉は何も言わない。
すると壱夜が気づいたように
壱夜「ま、まさ…か、上層部は、もう。」
白夜叉「……」
壱夜「壊滅されてるって事なのか……!?」
十・耀・飛・黒『なっ!!!』
白夜叉「ッ…!その通りじゃ……!後一年もすれば、箱庭は完全に滅ぶ……!!!それどころか他の世界まで…!!」
もう言葉がでなかった。つまり簡単に状況を纏めると、
1、箱庭は後一年で滅ぶ。
2、その相手は上層部を壊滅する程の力を持っている。
3、戦えることが出来るのが自分達だけ。
4、自分達の世界も滅ぶ可能性がある。
最早絶望を通り越して悪夢だ。つまり壱夜達はこの最悪の敵を倒さなければ箱庭どころか、自分達の世界まで壊されるという。
耀「……む、無理、だよ…。そんなのと戦うなんて…!」
飛鳥「私も、遠慮したいわ……だって世界が、掛かっているもの…。」
十六夜「………。」
壱夜「………。」
黒ウサギ「み、皆さん……。」
あまりの恐怖に全員が現実を否定している時だった。
壱夜「俺、やるよ。ん?」
十六夜「俺はやる。へぇ?」
黒ウサギ「えっ!?」
飛・耀『ッ!?』
白夜叉「お、おんし等…。」
女性四人はひどく驚いていた。こんな絶望の道に自分から進むのが信じられなかったからだ。
壱夜「まさか十六夜が世界救済を率先するなんて。」
十六夜「ヤハハハハ!!どうせお前は行くだろうからな!お前がいると退屈しねーんだよ。」
壱夜「あ、そゆこと。」
だが二人は全く絶望に打ち砕かれていなかった。むしろ希望へと進むような瞳をしている。
白夜叉「よし!今から六時間後、深夜0時に噴水広場まで来てくれ、私は上に連絡せねばならんのでな!」
急いで自室から出て行く白夜叉、おそらく希望が見えてきたのが嬉しいのだろう。
十六夜「さぁて、どうする?」
壱夜「あぁ。まずは…」
壱夜がこれからのことを口に出そうとした瞬間、
パチン!と十六夜と壱夜の頬から音が響いた。
二人が頬をおさえながら前を向くと其処には目尻に涙をためている黒ウサギとそれをなだめている飛鳥と耀の姿があった。
黒ウサギ「どう、じ、て、なのでずが…。どうじてなのでずがぁ!!?どうじで、自分を、大切にぃじないのでずか!!!!!??」
黒ウサギは何度も何度も二人の頬を叩きながら、涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにしながら問いかけた。
黒ウサギ「御二人が死んでじまう可能性の方が高いのにぃ、御二人の頑張りが無駄になる方が圧倒的に多いのにぃ、勝でる可能性がぁまるでないばずなのにぃ!どうじで立ち向がうぅ、こ、ごどがぁ!でぎるんでずかぁ!!!??」
その問いを聞いて壱夜は、
壱夜「黒ウサギと、約束したから。」
黒ウサギは何を言っているかわからなかった。
壱夜は続けて言う。
壱夜「ほら、トリトニス大滝で言ったこと、
もう何も失わせないってヤツ。
だって世界が滅んだら黒ウサギは、
また辛い思いをしなくちゃならない。
それだけは嫌なんだ。
だって、
黒ウサギの事、好きみたいだから。」
黒ウサギ「ふぇ?!」
十六夜「お、言いやがった。」
飛鳥「い、意外と大胆ね。」
耀「……。」
壱夜「だからほっとけなくt…」
耀「ふん!!」
壱夜「グボァ!!!??」
変な声を出しながら腹をおさえる壱夜。
理由は言わずもがな耀の鉄拳が壱夜の腹にめり込んだからだ。
壱夜「ガッハァ!?春日部さん!!?俺は何も悪いことしてないんだけど!!??」
耀「……黙って。もう一回殴るよ?」
壱夜「理不尽過ぎる!!」
嘆いている壱夜を見て十六夜と飛鳥は、
十六夜「モテる男は辛えなwww。」
飛鳥「壱夜くんは鈍感の類なのね。」
壱夜の事を監察しており、黒ウサギは
黒ウサギ「い、壱夜さんがわ、わ、私の事を、す、すぅ!!??」
もう色々大変な事になっていた。
シリアスなんてもの最早空気である。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
黒ウサギ「白夜叉様、私も行く事にしました。」
耀「私も。後飛鳥もね。」
飛鳥「え、ええ。」
白夜叉「そ、そうか。それはありがたい……んじゃが。」
白夜叉が横をチラッと見ながら疑問をぶつけた。
白夜叉「もしや、あのボロ雑巾になっておるのは……。」
黒ウサギ「壱夜さんですっ。」
壱夜「グフ……。」
白夜叉「……じゃよな。」
そう壱夜は今はボロ雑巾状態になっていた。
理由は耀に問い詰められた時、
壱夜『黒ウサギの事は好きだよ、友達として!』
という言葉によって黒ウサギがマジギレした結果こうなった。(この時十六夜は大爆笑していた。)
その後耀は私もまだチャンスがあると言っていたそうな。
そして女性陣が行くことになった理由は、黒ウサギが、自分の故郷の事だから自分も戦いたいという理由。耀は最初は渋がっていたがやはり友達を見捨てたくないという理由。飛鳥はずっと悩んでいたが人々や世界を救いたいという理由のもと行くことを決心した。
もっとも最後まで壱夜は女の子達が行くことを承諾しなかったが。
十六夜「で、俺等は今からソイツをぶっ飛ばせばいいんだよな?」
白夜叉「うむ、じゃがおんしらに先にして欲しいことがある。」
すると白い呪符のようなものを地面に張り付けながら説明する。
白夜叉「確かに、今からアヤツと戦えば勝率なんざないじゃろう。じゃが他の世界の実力者達を集めれば勝ち筋は見えてくる。おんしらはこれから一年間世界を回り、実力者達を集めてほしいのじゃ。」
壱夜「なるほどな。でも一年は厳しいかもな。」
白夜叉「心配するな、バックアップはできる限りする。…よしできた。」
大量の呪符で六芒星を描いた白夜叉は呪符に霊力を送り始める。
白夜叉「全ての生命よ…。世界を渡る者達に祝福をもたらせ…。転生開始。」
すると壱夜達の体が粒子状になって消えていく。
そして完全に消えた後でこう呟いた。
白夜叉「……ありがとう。」
白夜叉の瞳から涙が流れおちる。
そう此処から始まる。
全ての世界の運命をかけ戦いが。
一般人と異世界と終末戦争 プロローグ 完
はい、いかがだったでしょうか?
宜しければ感想お願いいたします。
後、次回予告も今回からつけようと思います。
では私はこれで。
次回予告
新たな世界に来た壱夜達。
そこで待ち受けるのは、
壱夜「ヤバいヤバいヤバい!!激突するぅ!!!」
???「ちょ、ま、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!」
不思議な少年と科学都市。
黒ウサギ「シ、シスターに妖精ですか…。外界も侮れません。」
???「あ、あなた達は何者なんだよ!?」
そして、
十六夜「おい、太陽ってのは黒色だったか!?」
???「“傲慢”の“書庫”に接続…!テーマを実行する!!!」
一般人と異世界と終末戦争
幻想都市と暗黒の魔王編
第1話 とある不幸少年と支配の魔王