科学力で神級ファンタジーに挑んで見ようぜ。   作:目力の強いコーラ

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今日は、拠点を強化して見ましょう。

 

 さて、アレから一週間が経った。

 その間やっていた事は、大したものではない。

 監視所購入して最低限の防衛手段持ったり、柵を配置したり、魔素タンク配置したり、そんなもんだ。

 そうそう、この魔素タンク、結構有能で今俺の領地(不法占拠)内に6つも配置ある。本当はもっと欲しかったんだけど、場所が取れなくてな……。

 で、このタンクの機能とは読んで字の如く、魔素を貯めるタンク、だ。

 ……まあ待て、がっかりしているのは分かるが、頼むからどっかに行かないでくれ。頼むから。

 説明すると、このタンクには魔素が貯蓄出来る……だけではないのだ。つまり、俺の体内魔素を注入するだけではない。

 なんと! 空中魔素を自動で吸収してくれるのだ! つまり、これはタンクでありながら生産施設でもあるという事、だ。

 この機能には本当に感謝している。なんせ俺の魔素吸収が1分で5なのに対してコッチは1分で8。1.5倍である。

 俺が自分で魔素を吸収するよりも効率がいいのだ。コレは嬉しい。

 

 そう言えば、さっきタンクは貯蓄庫であり生産施設だと言ったよな? 実は機能はそれだけではない。なんと! 回復装置でもあり、動物(仮)引き寄せ装置でもあるのだよ! 後ろの奴、正直要らないんだが。

 回復装置って言うのは、俺とか魔物限定の奴らしい。

 俺の身体が魔素で運用されているのは知っているよな? つまり、俺が生きるには魔素が必要、その魔素が減った場合は魔素を供給、タンクから供給だ! って感じ。

 で、つまりこの俺にとっての食料が詰まったこのタンクは、他の魔物達にも魅力的なものらしい。キャロりん曰く、

 

《こんな大量の魔素があれば、誰でも食いつくでしょう》

 

 との事。あれ、でもおかしいな……タンク容量は俺の1/2なんだが……もしかして俺って魔物にとって格好の餌だろうか。

 

 まあいいや。自衛用に買った監視所についていたマシンガン使えば迎撃できるし。

 そうそう、この監視所を何故買ったかと言うと、先ほどのタンクを買ったからなんだ。

 何せ、タンクに容量が溜まればそれだけ濃密な魔素を漂わせ、より強力な魔物を呼び寄せるのだ。

 最初の一個の時はまだ良かった。ゴブリンとか、スライムだったから。

 でも、3つに増えると次は、狼だ。茶色の狼。怖かった事この上ない。何せ口元が赤い血で汚れていたのだから。

 多分、旅人かなんかを喰ったんだろう。魔物には食事は必要ないらしいから、何故襲ったかと言う疑問はあるが。

 まあこいつらもマシンガンで対処出来たから良いが。結構すばしっこかったから照準が大変だった。

 で、一番最近の出来事でタンクを6庫に増築すると、今度は更にデカイのが来た。

 豚男(オーク)である。オーク。手には斧、身体にボロい皮の鎧を身に付けた、The・ファンタジーな生物。まあゴブリンもザ・ファンタジーではあるが。

 こいつらは結構堅かった。何せマシンガンは脂肪のせいで貫通し難いのだ。……まあ貫通する事にはしたが。それでも弾薬消費が2倍近いと、コレはいけない。

 感謝する事に、オーク達は4匹くらいの群れで来る。なので、迫撃砲を使っても、マシンガンより消費が安くつくのだ。単価自体は迫撃砲の上だが、コスト的に言えば迫撃砲の方が安いのでOKだ。

 ……ま、こんなもんかな、最近の出来事と言えば。どうだ、大した事無いだろう?

 

《ええ、そうですね。これくらいの障害など、あっては無いようなものです》

 

 キャロりんが反応する。

 言ってくれるじゃないか、キャロりん。分かったよ、俺もこれから24時間体制で頑張れば良いんだろ! 分かったよ!!

 

 そうそう、どうやら俺には食事も睡眠も要らない事が分かった。何せ3日間寝ずの警備をしていても全然眠くならないんだもん。

 キャロりんが言うには、生物の概念を〜、に関係するらしいが、俺の知った事じゃない。勉強なら他所でやってください。

 

 で、ここまでが今までの一週間の出来事だ。今日は、魔素タンクを地下に埋める為に穴掘りをする事にする。あ、と言っても手作業ではないがな。

 『車両』で、ショベルカーを購入、この大型機械を使って穴をザクザクと掘っていく。何気に安かったのが魅力的だ。

 で、今さらーっとショベルカー動かしているって言ったけど、実は俺、ショベルカーなんて使った事無いんだよな。だから操作できている、操作方法が分かっている時点でおかしいんだが。

 

 なんだかんだでショベルカーで穴を放る事数時間、やっと全部の穴を掘り終わる事に成功した。

 最初は穴掘っている時に魔物に襲われるんじゃ無いかと心配していたんだが、どうやらそんな事はないらしい。

 というか最近襲撃がめっきり減ってしまった。昨日に至っては襲撃数ゼロだ。銃が撃てないな、なんて悲しむようになるなんて昔の俺は考えもしなかっただろう。まさか、俺が戦闘狂になり掛けているなんて、思いもしたく無い。

 

 さて次の仕事はクレーン車を使ってのタンク移動だ。これを終わらして鉄板被せて土を被せれば、今までタンクを置いていた場所が空白になる。さっさと終わらせよう。

 クレーン車に乗り込んでレバーを引く。まずはクレーンにタンクの取っ手を掛けて……っと。

 レバーを引き、タンクを持ち上げた。ウィーンという電気音が聞こえる。

 クレーンを支える鉄骨を右方法へ旋回せて、タンクを移動させる。真下に穴が見えると、レバーを使って下方向へと下降させる。数分でタンクの移動は完了した。

 

 よし、この調子でジャンジャンやるか。俺のレバー捌きを続く。

 

 

 

 

 

 タンクをクレーン車で持ち上げて地下に埋め、鉄板と土でのコーティングが終わった。時間にして約1時間弱。然程時間は掛からなかった。

 スマホで時間を確認してみる。

 時刻は午前11時を指していた。

 

(時間もまだあるし……もう少し拠点を強化するか)

 

 『狭間扉』を起動し、ショベルカーを仕舞う。そして有刺鉄線を大量購入する。他にも『コンクリ小屋』や『小型弾薬庫』『弾薬詰め合わせ(小)』、『監視所』を購入する。

 全て購入すると魔素タンクの半分が無くなっていたようだった。結構な出費である。

 

 早速木の柵を回収していき、周りを囲んでいた物を全て取り下げる。これで一時的にだが、防御が下がった。

 すぐさま走り出して、さらに遠くの地点で有刺鉄線を建て、それを横へ横へと有刺鉄線を増やす事で繋げていく。その範囲はなんとなく、先ほどの木の柵よりも大きく見える。

 

 有刺鉄線を淡々と建て続ける事2時間。俺の領地(不法占拠)は木の柵で囲んだ時の約2倍に増えた。これでスペースが出来た。

 更にスペースを増設する為、一旦全ての配置物を『帰還』させる。

 

 さて、俺が今からやろうとしている事を説明しよう。俺が今からやろうとしている事は、拠点設備の総入れ替え、だ。

 恐らく、これから魔素タンクは更に使って行く事になるだろう。何せ俺の脱力感なしに魔素を使え、放っとけば魔素は自動回復する。便利な事この上ない。

 だがタンクを増設すればするほど強力な魔物が寄ってくる。その時に対処出来るような防御設備が無ければ、俺の拠点はおじゃんしてしまう。

 そんなのはごめんである。ならば、強化をしなければならない。だが、建物の強化など、何をすればいい?

 答えは、素材を変えたり、素材を追加する方法だ。

 だが、それでは出費がかさんでしまうだろう。何せ今回は領地を大きく広げてしまったのだから。

 そこで俺は考えた。単品でダメなら、セットで頼めば良いと。

 よくあるだろ、セットで頼んだ方がそれぞれを単品で購入するよりも安く済むと。アレを利用するのだ。

 

 しかも『コンクリ小屋』はキャンプを強化するよりも防御力、便利さが高く、こっちを買った方が簡単。ならば、入れ替えるだけで良いだろう。

 

 と、言う訳で今買った物を真ん中に配置、古いものを外側に配置、監視所の設備を更にその外側に配置する事で拠点の強化を図る。

 

 俺が今、スマホを弄ったりして作った新しい拠点を見てみる。

 キャンプがあった地点にはコンクリートの小屋が。魔素タンクの真上には弾薬庫が。少し離れた所にはキャンプがぽつんとと立っている。それらを囲むように有刺鉄線が張り巡らされており、各所にマシンガンや迫撃砲などの重火器、高台などが設置されている。

 ふむ、ある程度は配備できたな。あとは中身も配備できればバッチリだ。

 

 そんな時、キャロりんの声が脳裏に響く。

 

《"種"、朗報です。豚頭族(オーク)がこちらに向かって進軍中です》

 

 それは事実上の襲撃予告であった。

 

 いやいや、ちょっと待ってくださいよ。俺何もやってないじゃないですか。というか何処が朗報なんだ。

 それになんで俺が……ってそう言えば拠点に来ていた豚頭族(オーク)蜂の巣・木っ端微塵にしちゃっていたな……それの報復だろうか。

 

 もしそうなら、それはそれで仕方ないかも知れない。ならばこちらも戦力を整えて迎撃してやるとしよう!

 

《いえ、それは違います。豚頭族(オーク)達の目的はこの"ジュラの大森林"にいる魔物全体への戦争なのです。"種"との接触はあくまで、イレギュラー的な物です》

 

 なんだよ、それを最初に言ってくれよ。……じゃなくて戦争仕掛けるってヤバくね? 豚頭族(オーク)って森全体を相手取れるような程強いの?

 

《いいえ、豚頭族(オーク)単体の戦闘能力は"D"です。ですが今回の場合、その戦闘力は"D+"又は"C"相当であると言えます》

 

 ふーん、ランクとか、何故強くなったかとか、疑問はあるけどれども、とりあえず分かるのは強い豚頭族(オーク)達がこっち来ているって事だな。

 それで、数はどんなもんなの? やっぱり1万とか?

 

《いいえ、20万です》

 

 ……はあ⁉︎ 20万って、えぇ⁉︎ マジで言ってんの⁉︎

 いや、でもそれが本当だとしたら相手って結構凄くないか? それだけの武器や食料を供給出来ているって事だろ? ついでに言えば統制も取れている、と。

 キャロりんは答える。

 

《ええ、武器は魔族から受け取った物だと思われます。装備の質が違います》

 

 ふーん、という事はやっぱり食料も魔族製か。多分、美味いもんでも食ってるんだろう。けしからんやつだ、豚頭族(オーク)のくせになまいきだ。

 だがキャロりんはその考えを否定した。代わりに恐ろしい食事方法を示する。その方法に俺は耳を疑ってしまった。

 え、い、今なんて……? と、キャロりんに再度問いかける。

 

豚頭族(オーク)は倒れた味方を食す事で兵士への食事を補っているのです。兵士たちは見境無く食べているようですよ、たとえ自分の友だったとしても》

 

 いやいや、それは可笑しくないですか? なに、自分の仲間を食べるって。そもそも絶対上手くないだろ、同族の肉なんて。

 うーん、よし。ここで一度考えてみよう。

 

 今回の豚頭族(オーク)は普段より強い奴らが来ている。そしてその数は20万とおかしい数字だ。まあこれがこの世界では普通なら大した事じゃないんだけど。

 で、そいつらの食事方法は味方を食べるという恐怖を感じる程おかしいもの。

 武装は魔族製の高品質。肉体的強化に加え武器の恩恵も受けている、と。

 で、更にコレは軍として統制されている……。少し引っかかるな。

 

 ランクが元々Dで、強くてC。って事は強さ自体は大した事はないはず。それを数で補うと言っても、死傷者が出るはずだ。

 で、今回の戦略はその死傷者を多く出す事を前提としたものだ。なにせ食料は味方なのだからな。

 だが、そんな戦略を普通選択するのだろうか? 国家とは、民を外敵から守る為に作られるものである。それがどうして民を犠牲にする戦略など使うだろうか?

 これはあくまで推測で、憶測の域を出ないのだが、魔族が関わっているんじゃないかと思われる。あくまで推測、だが。

 それに何故魔族の言う事を聞くのも謎だが。まあここら辺の原因解明とかは後回しで良いだろう。

 

 それよりも今は……

 

(軍事力増強の方が先だ!!)

 

 20万もの大軍と一戦見えるのだ。最低限のものじゃ足りない。

 俺はスマホを弄り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 え? 地位向上編はどうしたのかって? もうやだな〜、そんな所に介入したらリムル先輩の活躍が無くちゃっちゃうじゃ無いですか。私、原作壊したく無いっすよ(大嘘)

 それに、こっちの方が面白そうだし。まあ、不規則的な作品ではありますが、今後もどうぞよろしくお願いします。
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