科学力で神級ファンタジーに挑んで見ようぜ。   作:目力の強いコーラ

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スライムの様子と、自軍の状態を見てみましょう。

 

 こんにちは。三上悟改めまして、リムル=テンペストです。

 一度死んでスライムに転生して、なんやかんやあって今は小鬼(ゴブリン)いや、人鬼(ホブゴブリン)達の主になっています。

 まあ最初の挨拶はこんなものでいいだろう。悪いが敬語は辞めさせて貰う。面倒なのでな。

 

「それでは、報告を聞こう」

 

 因みに今は、絶賛会議中である。

 議題は、『豚頭族(オーク)のジュラの森侵攻』について。

 この森には主に、俺の配下の人鬼《ホブゴブリン》、嵐牙狼族の他に、小鬼族(ゴブリン)大鬼族(オーガ)蜥蜴人族(リザードマン)樹人属(トレント)と言った種族が住んでいる。勿論、その他の種族もいるそうだが、今回は割愛だ。

 この内小鬼族(ゴブリン)大鬼族(オーガ)は既に大した戦力を持っていない。ゴブリン達は全部族の半数近くが俺達に合流しており、オーガに至ってはここにいる6名を除いて全滅。貴重な戦力が削がれているのである。

 

 そして今回、この森へと侵攻してくる一つの部族がある。豚頭族(オーク)である。

 彼らは現在、このジュラの大森林の中の中を横断している。そして現在、どうやらリザードマンの住処である湿地帯へと向かっているようである。

 なので俺は色々情報を集めて来たであろう、鬼人族の『ソウエイ』へと声を掛けた。

 

「はっ! まず、我々と合流しなかったゴブリン達ですが、どうやら蜥蜴族(リザードマン)の戦士長、ガビルの軍に合流したようです。その数約、7000あまり」

 

 ふむ、かなりの数が揃ったらしい。まあ中身がゴブリンなので豚頭族(オーク)と対等に渡り合えると言うとそうではないだろうが、少なくとも抵抗は出来るだろう。

 だが、その長が先程きた奴であろう、ガビルという男だと言うのには驚きである。何故あんな奴についていく事を選択したのか、疑問が残るものである。

 まあ豚頭族(オーク)からの加護を約束されればこんな選択も強力なのだろう。流石は戦士長。頭は回るようだ。

 しかし、ゴブリンの溜め込んだ食料を全て持ち出すとは、バカなのだろうか。もしもコレで勝てたとしても、その後は飢えて死ぬだけである。それが分からないのだろうか。

 もしかして豚頭族(オーク)に殺されるよりはマシ、と言う事なのだろうか。まあ気持ちは分かるが、自殺行為であろう。

 

 だがそれは俺たちも、ひと事ではない。

 もしも豚頭族(オーク)の侵攻をここまで許せば、建造中のこの町も、この周辺の森も壊滅的な被害を受けるだろう。それは面白くない。

 ならば、湿地帯辺りで決戦を行うのが、最も良いだろう。

 

 湿地帯の状況を確認する。

 こちらでは蜥蜴族(リザードマン)の首領が各群を纏め上げ、1万辺りの軍を組織しているとの事。その数はガビルの軍と3千しか変わらないが、その質の大きさにより、大きな戦果を上げると予測できる。

 また、湖の魚を捕獲し、豊富な食料を溜め込んでいる様子。

 明らかに籠城するつもりである。それほどの物なのだろうか?

 

 ソウエイに豚頭族(オーク)の数を聞いてみる。

 その数なんと、20万。……え?

 

「って、はぁ⁉︎ 20万⁉︎」

 

 思わず声を出してしまった。

 だがそれも仕方ないだろう。確かソウエイ達大鬼族(オーガ)を襲撃したのは1万だったはずなのだから。

 

「つまり、俺たちの里を襲撃したのは一部だったと言う事か?」

 

 ベニマルがソウエイに問いかけた。

 ソウエイはその真っ直ぐな瞳を向けて、答える。

 

「ああ、そうだ。調べてみたが、奴らの総勢は20万! その軍勢が現在、南から比較的広いルートを通り、湿地帯へと進行している」

 

 なんとも途方もない数字である。20万。それだけの数を纏め上げれる長がいると言う事だろう。

 

 その後は、色々な事を話した。

 豚頭族(オーク)の進軍状況、豚頭族(オーク)の食糧事情、後ろ盾。何故コレだけの戦力を動かせるのか、纏め上げれているのか。現在の各軍の布陣。

 考えれば考えれるほど、頭が痛くなってくる。いや、思考が1000倍になっているから実際に痛くなっている訳ではないんだけども。

 この世界に来てから何ヶ月か経つが、それでも元日本人として戦争をするなんて、死んでも嫌だったはずである。

 だが今は、仲間がいる。リグルド達に、ランガや嵐牙狼族、一時的にだが鬼人達もいる。彼らを守る為にも、必要な事なのだろう。

 だが、どこかやりきれない。自分は、こんな人の上に立つ人物だっただろうか。いや、自分はいたって普通のリーマン生活を送っていた。

 なのに、なんでこんな事になったのだろうか、と心の隅で思うが、その気持ちを心の奥にしまう。今は目先の事を最優先で考えよう。これから戦争が始まるのだから。

 

 はぁ、とため息をつきながら遠くを見つめてしまう。ああ、この世界に来てから、疲れるようなばかりだな、と心の何処かで一人思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウィィイイイイン!!!

 

 そんな回転音と共に、ガタガタと無限軌道のような物が地面を踏みしめる騒音がそこら中から聞こえてくる。

 他にも、俺、戦車兵に任命されたんだ、いいだろ、敵を力でねじ伏せるぞ、この銃おニューの新品なんだ、しょんべん行きテェ……、などなど、様々な声が聞こえてくる。

 

 そんな中、一人の男が高さ1mもない高台に登っていく。周りの覆面を被る多数の集団がその姿を目で追っていった。

 男は目の前に取り付けられたマイクを握りそして、叫んだ。

 

『お前ら!! 準備は、出来てるかぁ↑!!』

 

「「「「うぉぉおおおおお!!!!」」」」

 

 そんな男達の大声が、伐採され尽くした周囲の森に響いた。

 

 

 

 

 さて、と。

 俺は軽く屈伸をし始める。

 くぅ〜、結構疲れたぜ、全く持って。

 先ほど俺は軽く召集した部隊の皆を鼓舞した訳だが。正直言って、胃腸が痛い。もう内心、なんでこんな怖い集団の中にいるんだろうと思っていたからね、俺。

 

 まあ俺が挨拶をした訳じゃないんだが。俺は何気、発声器官を備えていないからな。残念ながら、言葉での鼓舞は出来なかったのだよ。

 と言うわけで実際に挨拶して貰ったのは、俺の副官を急遽勤めて貰った、『カズヒラ・ミラー』さんだ。……いや、分かっているんだ。流石の俺でも気付くよ。

 

 片腕片脚を無くし、サングラスを掛けた金髪の男性。その立ち姿には、出来る大人の貫禄が見て取れる。

 そう、彼はなんとかの有名な『ビックボス』の右腕の、カズヒラさんなのだ! 

 いやー、ビックリしたね〜、指揮官を召喚したら、最初に彼が出てくるんだもの。あの時の俺は、目が点になっていた自身があるぜ。

 

 で、彼になんとか事情(俺が形式上皆の上にいる事、カズヒラが副官である事、鼓舞の時は任せたと言う事、などなど)を説明し、急遽拠点をこしらえて貰ったのだ。

 

 いやー、やはり職業軍人だと仕事が違うね、と一人で感動した。

 なにせ、統率が凄いのである。みんなの前にいくと雰囲気がビシッとしまる。

 彼の指示は細かくなく、かと言って大雑把ではない。最小限の、内容が正しく理解出来る最小の言葉で命令をだすのだ。

 俺には真似出来ない芸当である。技術の面も、言葉を発すると言う面でも。

 

 まあとりあえず、彼には指示を紙に書いて、それを見せる事で事なきを得ている。この声が使えない状況をなんとかする為にも、頑張るとしよう。

 

 さて、それじゃあ皆さんお待ちかね、拠点の大幅強化の結果を見るとしよう!

 

 まず、領地(不法占拠)だが、俺が広めた範囲よりも更に広くなっている。2倍3倍と言うのではない。最低でも5倍、多くて6,7倍はある。俺が広げた後の土地と比べて、だ。

 

 明らかに広くなりすぎている。指示した俺自身が驚きだ。

 彼らはまず、周囲の木々を伐採していった。それはもう、ここら辺の木を刈り尽くすんじゃないかという勢いだった。俺が止めなかったらもっとやばい事になっていたかもしれない。

 

 で、次にやったには各設備を増設、強化。まずはせっかく設置した有刺鉄線を取り外して電気フェンスを購入。それを使うための電力はどうするんだと問いかけると、発電機まで買いやがった。魔素がなくなっちまうだろうが。

 そう言ったら今度は魔素タンクを大量に購入しただした。しかも俺が購入していた(小)サイズではない。(大)サイズである。大。

 当然、今まであったタンクの貯蓄分だけでは物足りず、俺の体内魔素からも使った。当然だ、なんで高級品を買うんだよ。

 カズヒラは、人は魔素を使えば使うほど容量も増えるからドンドン使って行ってくれ、ボス! なんて言っていた。カズ、俺はボスではないぞ。それと、それは俺に死ねと言っているのかな?

 

 そうそう、魔素の事だが、ホントに容量が増えた。ギリギリまで使い果たして倒れる。そして起きてみると、キャロりんからその事を伝えられた。俺、超嬉しい。

 と、いう訳でその俺の体内魔素貯蓄増加訓練も兼ねて魔素タンクを大量に購入、兵士にクレーン車とか使わせて地下に埋めたり、色々やっていたんだ。

 

 その結果、タンクは大型が30個、20個余りが同じ地下に埋められ、10個余りは各地へと分散。10個余りは給魔素タンクとして機能させた。

 そのタンク達・俺の体内魔素タンクを駆使し、兵士や武器・兵器を増加させる。

 

 食料も同時に購入する必要もあった。彼らは魔素を吸って生きる事はないので、食事が必要だった。だから、食事には俺が購入するパンやカロリ◯メイト、時にはラーメンを食わせてみた。ラーメンを食わせる為にわざわざ水道や食堂を増設したのは内緒だ。

 

 兵器だが、戦車を多く追加した。その数なんと300台。魔素タンクを大量購入したお陰である。

 

 とりあえず低コスト中パフォーマンスで通っているT-72を購入してみた。並みの戦闘力を誇り、低コスト。大量配備には持ってこいであろう。

 ……まあ場所が取れないので、実際に戦場に配備できるのは70が限界なのだが。流石にそこまでは時間がなかったのである。

 ついでに言うならば、兵士も足らない。戦車隊に部隊の2/3を投入して、70台なのだ。とにかく、数が足らない。何故戦車をこれだけ購入したんだろうか。

 

 まあ、紹介するのはこんなもんだろうか。少なくはない戦力、というか一個人に対しての戦力としては大きすぎるだろうな。

 ま、後は、豚頭族(オーク)が来るまで待つだけである。この戦力をぶつけ、奴らを殲滅する。それも面白そうではあるが、たまには交渉してみたいものである。

 

 俺は新設した司令室へと向かう。

 

 

 

 

 

 




 
 
 更新事項

・領地を広くした。
・監視鉄塔を購入・配置した。
・電気フェンスを購入・配置した。
・発電機を購入・配置した(20台)
・魔素タンク(大)を30台購入・配置した。
・食料・食材を購入した。
・ラーメン屋を開店した。
・兵士を300人召喚した。
戦車(T-72)を300台購入した。


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