一部元ネタ解る人が居たら嬉しい
短編 1 とある服屋店員と少女Sの冒険
私の名前は渡部 直美(ワタベ ナオミ)。身長157cm。体重は〇〇〇kg♡堂々の三桁!!0.1トンクラス!!
でも私は自分が「ポッチャリ系」であることに誇りを持っているスウィート&キュートな子猫ちゃんよ。
そんな私の勤め先である吉備東デパート二階に店を構えた洋服ショップ―「ゼロコンマワン」は普通の日本人体形を大幅に超えるようなポッチャリ系の子達にも変わりなくファッションを楽しめるように少々大きめのサイズの服を取り扱っているの。
体形の悩みを抱えていたって可愛い服を着ちゃいけない法律なんてない!
最近メタボに悩むオジサマも、アスリート体形で素敵なガチマッチョボディをお持ちの体育大生も、「二ホンには外国人のワタシに合う服がありまセン!オマイガー!」とお嘆きの来日中特大サイズのビジネスマンも私の所にいらっしゃい♪素敵な洋服を見立てて貴方をコーディネートしてア・ゲ・ル!
この店の服を貴方が着て街に出た瞬間―あ~ら不思議。道行く皆が振り返ること請け合い!!
ピンポーン。
あら。今日もまた悩めるお客様のご来店ね♪さ、スマイルスマイル!
「いらっしゃ~~~い・・ま、せ?」
―・・あらあら。これはまた・・。
「は・・え、と。その・・こ、こんにちは・・」
身長150センチ以下、体重は40kgにも満たないであろう。可愛らしい顔立ちにぱっちりとした目元。育ちの良さ、大事に大事に育てられたことが伺える控えめな仕草。少し色素が薄めの髪に華美になりすぎない両サイドのポニーテールが誂えられて小動物の耳を思わせる。
・・体系の割には妙に胸が発達しているが、それを差し引いてもおおよそこの店に訪れることはまずないであろう小柄な少女が向かい入れた「0.1トンクラス」の渡部 直美の巨体を前にオドオド怯えていた。
中多 紗江である。
「いらっしゃいませ!カワイイお嬢ちゃん♪今日は何をお探しかしら~?」
渡部は不自然な程、自然に中多を向かい入れる。疑問は確かにある。しかしこういう経験が彼女は今まで全く無いわけではない。
ファッションに「興味ない」、「買いに行くのもめんどくさい」と言い張り、そのくせ体形がマンモスサイズで面倒くさい父親や夫、または兄弟にお使いを頼まれて来る女の子や奥さんなども来る時があるし、彼氏や知り合いの誕生日、記念日のプレゼントの為にとこの店を訪れる場合もある。つまり取り立てて奇妙に思う必要もない。むしろ「こういうお客様の為にこそ自分が居る」とも渡部は考えている。
「あ、は、はい!で、出来るだけ大きめのサイズでフードのついたパーカかケーブルセーターをさ、探していまふ!・・あ!・・・ぅ」
折角言い切ったのに最後の最後で噛んでしまった事に痛恨の表情をしつつ、カワイイ小柄な少女は恥ずかしそうに目を伏せ、胸の前で指をこねこねした。
「くすくす…畏まりました。あ、男性?それとも女性物?」
「あ、出来るなら・・男性物でお願いします。できる限り大きいのが欲しいので」
「・・?」
―・・?「できるなら」?
その一言が渡部は少し引っかかったものの、粛々と紳士物のコーナーにミニマム少女を案内する。ふくよかな女性店員と他の店舗では全くの規格外の大きめの服のサイズが揃い、一際でかいマネキンが所狭しとある店内を、オドオドびくびく一際小柄な少女が歩く光景は、さながら「逆ガリバー旅行記」とも取れなくない。結構にファンタジーな光景だ。
「わぁ・・か、可愛い♪」
平積みにされたフードパーカー、ケーブルセーターを前に少女―中多は興味深そうに目をキラキッラ輝かせていた。どうやらデザインはお気に召してくれたらしい。
―色は・・やっぱり女の子ねぇ♪パステルピンクとショッキングピンク、ボルドーと赤、あとはベージュとオフホワイトあたりを見ている感じかしら。でも・・「男性にプレゼント」となると一部好みが分かれる色だからプレゼントする相手の感じを聞かせてもらおうかしらね・・。
ただでさえサイズがデカい代物なのにやたらと膨張色を見ているのも気になる所だ。
「お嬢さん?一つお聞きしてよろしいですかぁ~?」
「は、はひ!」
「逆ガリバー旅行中」で少しメルヘンな世界に旅立っていた中多が渡部の問いかけにビクッと現実世界に帰還する。
「良かったらこの服を着る方のイメージを聞かせてくれると嬉しいですぅ」
「え」
「お父様?お兄様?それともひょっとして・・彼氏?」
「!」
少女の顔が最後のワードに過激に反応し、赤く腫れあがる。小動物の耳の様な両サイドのポニーテールも跳ね上がる。・・どうやら決まりだ。
「(´∀`*)ウフフ~~」
渡部はしてやったりの表情で得意げに大きな体を風船のようにさらに膨らませる。対照的にしゅぼぼと縮こまる少女の前にごく自然に腰を落とし「一緒に良いお買い物しましょう♪」と微笑むと中多もまた不器用ながらも微笑み返す。見事に中多の懐に渡部は入り込んだ。
「さて・・サイズはどのくらいが良いのかしらね~~あとお色は何がいいかしら」
「・・その、このお色の一番大きいサイズを・・お願い、します」
迷うことなく少女は最大サイズをよいしょっと、と両手に取った。その光景はとても服を扱っているようには見えない。厚手の羽毛布団か何かを持っているみたいだ。
「え、XXXXL!?」
そのサイズ実に中、もしくは重量級のレスラー、相撲取りでも着用が可能レベル。日本人にとって最も需要が低いサイズと言って過言ではないレベルだ。
「はい」
「・・。畏まりました。でも・・すごく大きな体をお持ちなのね・・貴方の彼氏・・」
「あ、そ、その・・いえ」
「うん?」
「私が・・着る、ん、です」
「・・え?」
話がおかしな方向に行き始めた。サイズからして全てにおいてミニマム。この店のサイズ規格ではXXXSでも大きすぎるこの少女が寄りによってXXXXLをご所望とは。時折自分が着るものを恥ずかしいのか「私じゃなくて家族が着るんですのよオホホ」と何故か無駄に誤魔化すタイプの客もいるが彼女の場合、あまり意味が解らない。
「お嬢さん程スリムな体格なら~この(XXXS)サイズで十分ですヨ?」
渡部はそう付け加える。何せXXXXLは布地面積が最小サイズに比べると桁違いなので値段も若干変わってくるのだ。
「い、いえ、こ、このサイズがいいんです!」
この店に入って以来常に不安げだった少女がしっかりと渡部を見据えてきっぱりとこう言い切る。ミニマムな体(一部はそれなり)だが中々芯は太いらしい。なら渡部はもう言うことはない。
「畏まりました♪では―」
10分後―
満面の笑みで商品二点、パステルピンクとオフホワイトを購入して小さな少女は何度も何度も渡部に頭を下げてお礼を言った後、「現実世界」に帰っていった。
その小さな体に似つかわしくない戦利品―大きな買い物袋をえっちらよっちら運ぶ小さな背中を微笑ましく見送りつつ、渡部は少し物思いにふける。あの少女とのやり取りを総まとめすると幾つか疑問点が頭を過ったからだ。
―・・・ん~~?あの子・・アレは「自分で着る服」って言っていたけど、なら服を着る方のイメージを私が聞いた際の「彼氏?」って言葉に反応したのはなぜかしら・・?
二つ買っていったからペアルックでもするつもりだろうか?しかしそれにしても―
―・・試着をしていかなかったら今更な話だけど・・多分あの子があのサイズを着たら、まず間違いなく「服」じゃなくて最早「寝袋」レベルよね。とても表を歩ける姿になるとは思えないわ・・。「着られる」というより「食べられる」って感じよね~~。
ならやはり・・理由と意味は解らないがあの子ではなく他の誰かが着るものを「私が着る」と言い張ったのだろうか?
―ま。これ以上の詮索は止しましょう♪「お客様が満足して帰られた」―それこそが一番大事♪
渡部は気を取り直して仕事に戻っていく。しかしもう一度あの小さなカワイイ女の子があのサイズの服を着てしまった時の光景を思い浮かべると何とも微笑ましく、思わずフフッとなってしまう。あの子のサイズならあの服の中で寝てしまってもコロリと寝返りを打ててしまうレベルだろう。
―むしろ・・もう一人「小柄な誰か」が入っても全く問題がないくらい・・
・・はっ!!!???あ、あ。あ。あぁあああ!!
そ、そうか!!そういう事ね!!?
渡部 直美は今、すべてを理解した。
出来得る限りデカいサイズを希望。
「彼氏」という言葉に反応。
「自分が着る」という発言。
「外行きの服」としては恐らく着用不可能レベル。
そして女の子寄りの淡い色、もしくは暖色系のカラーチョイス。
全ての点と点が繋がった。
読 め た ぞ こ の 野 郎
短編 2 浮気
「ちょっとぉ!?どういうことぉ!!?御崎君!???」
「え!?い、伊藤さん!?いきなりな、何!?」
いきなり教室にどどどどと雪崩れ込んできた怒れる少女―伊藤 香苗を前にして御崎 太一は自席で慄いた。そして次の彼女の発言に更に御崎は仰天することになる。
「聞いたわよ!?『茅ヶ崎君が浮気してる』って!!」
「・・え。ええぇ~~!?まさか!茅ヶ崎君に限って!!杉内君ならともかく!!」
「ええ。最近のアイツなら在り得るでしょうね・・カワイイ彼女出来てちょっと調子こいてるし。・・って違うわ!!茅ヶ崎君よ今回は!」
「ホントなの・・?とても信じられないんだけど。杉内君ならともかく」
「私もそう思った。でも『煙の無い所に火は立たない』って言うでしょ~がっ!!何!?アンタら男ってやつは!?『釣ったエサに魚はやらない』って言いたいの!?」
「両方とも逆だよ・・落ち着こ?伊藤さん。日本語まで怪しくなってるよ。杉内君ならともかく」
「うるっさい!!もうさいってい!!あんた等いっぺん死んだら!?」
「なんで僕までここまで言われなきゃならんのか・・杉内君ならともかく」
普段はあまり噂などに惑わされない良識を持った彼女だが大親友―桜井 梨穂子が幼少の頃からの大恋愛を先日ようやく実らせた矢先の出来事に冷静さを欠いているようだ。
「と、とりあえずその『噂』ってのを聞かせて?」
「聞いて驚け!!何と茅ヶ崎君の浮気相手は『二人』居るらしいわ!!二股だけじゃ飽き足らず三股よ!?」
「ふ、『二人』ぃ!!??尚更在り得ないって!!元々茅ヶ崎君って誤解されやすい人だしきっと何かの間違いだって・・」
「私もそう思ったわよっ!!でも現に私も聞いちゃったのっ!!茅ヶ崎君が桜井にこう話してるの見ちゃったの、聞いちゃったの!!」
先日―
「悪い梨穂子。今日、『ミサ』と『ミナ』と遊ぶ約束してんだ。先帰っといてくれ」
「そっか~~。がっくし~~。でも・・仕方ないよね・・」
現在―
「可哀そうに!!桜井のあの悲しそうなカオ!浮気しているのをおおっぴらに『夫』から公言されても粛々と受け入れる『本妻』の姿!!あんまりよ!」
くぅっ、と両手で顔を覆い、ふるふると首を振って伊藤は嘆く。そんな彼女を―
「・・。あの~~伊藤さん?」
おもっくそ冷めた口調、そして冷めた瞳で御崎は眺める。
「何よ!?」
「話は分かったよ。・・『ミサ』と『ミナ』って言ってたんだね?茅ヶ崎君は・・」
「そうよ!!はあ~若干一名デス〇ートに書きこみたいくらい腹立つ名前だわ・・」
「・・・。僕、その二人の事よく知ってるよ。・・知り合いだから」
「何ぃ!?流石よ御崎君!!伊達に『小動物の皮被った肉食系ギャクタマヤロー』じゃないわねアンタ!!」
「・・・。呼んでくるよ」
「ええ!直接私が文句言ってやるわ!!そしてその二人とっちめた後、最後に茅ヶ崎君・・いえ!!『茅ヶ崎』をとっちめてやる!!」
「・・・」
二分後―
「・・あれあれ。伊藤さん?」
「・・え?」
御崎に連れられて伊藤の下にやってきたのはなぜか怪訝な顔をした「少年」―源 有人一人であった。
「…これは何の冗談かしら・・?御崎君?連れてきたのは一人の上に・・源君じゃない」
「・・・。紹介するよ伊藤さん・・この子が『ミナ』。そして僕が『ミサ』だ」
源 有人(「ミナ」モト ユウト)
御崎 太一(「ミサ」キ タイチ)
「・・・・」
「・・・・」
「???え。何コレ。太一君?伊藤さん?」
「アンタたち・・?」
「・・・」
「はい?」
「二人とも即刻改名なさい!!紛らわしい!!」
「「理不尽!!」」
短編3 間章「ほ」の字でおま。 1.5
今日こそは。今日こそはっ!!
絶対に負けない!!三度目の正直!!
今度こそ紗江ちゃんを私が手に入れて見せる!!そして―
「イナゴマスク」来シーズン最新情報も!!
郁夫の為にも!!先輩の為にも!!
「スピード」なら!!
ナンバーワンはこの七咲 逢―
バッ!!
シュバババババ!!
バッ!!
シュババババババ!! ←少年M﨑の猛攻音。
タシタシタシッ!!
バッ!シュ!バッ!
ダン!!!シャ~~~ッ
「・・・だぴょん (ToT)」