ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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三つ目の夢



──夢を見た
──この世全ての正義を見た
──この世全ての災厄を見た
──我らは彼の、最初で最期の願いを叶えようとした
──我は集めた
──ヒトには成し得ない秘術の情報を
──もしも我──否、私が確認していたら
──その未来を聞かれていたのなら
──私は、我が権能を持って答えられていたのだろうか
──その未来を知れたのだろうか
──私は後悔と共にこの名を記そう
──我が名はフ────










第三の課題の前に

代表選手とあたしは期末試験が免除されているから、昨日から始まっている試験の時間は暇だった。ハリーは使えそうな呪文を探しているみたいで、時折あたしの方を見てきたけど、何も答えるつもりはない。

今日──午後には最終競技がある──はいつもとは違い、代表選手とあたしは朝食の後すぐに、大広間の脇の小部屋に集められた。

みんな小部屋に入ったけど、ハリーだけは入ってこなかった。おそらくハリーの応援に来たのであろう、モリー・ウィーズリーさんとビル・ウィーズリーさんがクスクス笑っていた。

 

「ハリー、来いよ。みんな君を待ってるよ!」

 

セドリックが扉から顔を出してハリーに呼びかける。その時、あたしは誰かに飛びつかれて抱きしめられた。白いサラサラの髪の毛があたしの周りを覆う。

 

「初めましておねーちゃん!ムルムルだよー!」

 

狐耳の女の子があたしに頬擦りしてくる。後ろの方ではママが笑いモコモコ短髪の女の子が頭を抱えていた。

 

「えー……とりあえずムルムル、リアスから離れなさい。困惑してますから。

初めまして、リアス。拙はイクラクン、今あなたから剥がしたのは妹のムルムルです。よろしくお願いしますね?」

 

「うん、よろしく」

 

半年ほど前、ママが救って養女にした双子のルシェ。あたしの姉になるのか妹になるのかはわからないけど、家がさらに賑やかになったことだけはわかる。

そう言えば、一つ気になってたことがあったんだった。

 

「この古文書に載ってる、ナイツって生き物について知ってることはない?」

 

クリスマスに貰った古文書をイクラクンとムルムルに見せる。ムルムルは頭を傾げてたけど、イクラクンはわかったようだった。

 

「エレメンタルリアナイツと言う種族ですね。六種族存在していて、そのうち一種族は存在の確認が取れていません。

四元素が元になっているM.O.M.分類XXのアクアエレメンタル、エアエレメンタル、M.O.M.分類XXXのフレイムエレメンタル、アースエレメンタル。M.O.M.分類XXXXの統率個体ライトエレメンタルとダークエレメンタルが現在確認されています。統率個体は一種族一体しか存在していないようですね。

森の奥地に種族ごとに集落を作っているので、もしかしたらこの学校の森にもいるかもしれません。なにせ、大妖精がいるほど自然が多いのですから」

 

「大妖精?」

 

また知らない種族が出てきた。

 

「あー、そう言えば飛んでたねー。普段は見えないから、リアスも知らなかったんじゃない?確か、M.O.M.分類XXXXだったかな」

 

今度はムルムルが答えてくれた。そんな魔法生物がいたなんて、知らなかった。

 

「もしかしたら、リアスも見ていたのかもしれません。青い妖精を見ませんでしたか?湖の一部を凍らせているのですが」

 

「あ、その子なら見たことあるかも」

 

確か、ダンスパーティの頃に見た覚えがある。

 

「それが大妖精です。おそらく氷の妖精ですね。人間には無関心ですが、時々悪戯をする個体がいるので注意してください」

 

へぇ……近くで見てみたい。エレメンタルも大妖精も。いつか会えるかな……?

近くでディゴリーさんとウィーズリーさんが言い争いをしてるのを見て、あたしたちは森の方へ行くことにした。




情報を解禁します!

大妖精
M.O.M.分類XXXX
人間とほぼ同じ容姿をしているが、髪は水色や緑が多く、透き通った綺麗な羽を持つ。全個体が女性体で、幼女が多い。
自然に住まい、自然から産まれる。普段は見ることが出来ず、現在確認されてる個体数は一桁。人間に無関心だが時々悪戯好きな個体がいる。杖による魔法がきかない。近くに自然があれば死んでもすぐに復活する。
個体により知能が上下し、天才から馬鹿まで様々。
自然の力を真似することができ、使える力は個体によって違う。前にリアスが見た青い妖精(髪の色は水色)は氷の力。
元ネタは東方Projectの妖精。大ちゃんとかチルノとか。
影姫華輪さんのアイデアです。ありがとうございました。

エレメンタルリアナイツ
M.O.M.分類XX〜XXXXX
四元素が元となった四種族、光と闇の二種族、統率者たる一種族、計六種族を纏めてエレメンタルリアナイツと呼称する。種族ごとに名前はあるが、纏めて呼ぶことが多い。
種族差はあるが共通して人型。それぞれが別の属性を宿し、それによって危険度などが変わる。属性を帯びた武器を使う。統率個体三種族は特に知能が高く、思念会話が可能。

M.O.M.分類XX
アクアエレメンタル
水属性。女性体のみ。穏やかな性格で人になつきやすい。彼女たちの出す水は簡易的な治癒薬になる。

エアエレメンタル
風属性、幼子の容姿が多い。悪戯好きで突然の突風などを起こす。

M.O.M.分類XXX
フレイムエレメンタル
炎属性で熱い場所を好む。男性体が多い。種族全体の見張り役であり、敵対しない限りは襲ってくることはない。剣を好む。

アースエレメンタル
土属性で中性的な顔立ちが多い。魔眼持ちで、発動した場合は見た場所を土で覆い閉じ込めることができる。脱出は容易だが、その間にフレイムエレメンタルが来る。単独戦闘も可能で、拳を硬化して物理攻撃を行う。一般的な魔法使いなら三撃耐えれればいい方。

M.O.M.分類XXXX
ライトエレメンタル
ダークエレメンタル
統率個体二種族。一体ずつしか存在せず、ライトは剣と盾を持った女性騎士、ダークは東洋の忍びのような姿で刀を持った男性体。共に知能が高く思念会話が可能。誇り高く礼節を重んじる。

M.O.M.分類XXXXX
リアライズエレメンタル
未確認統率個体。出会った者はいるが、生還者がいないために詳しいことがわからない。種族全体の統率者であり肉声会話が可能。使えるべき王を探していて、容姿はその鏡写しとも。

森の奥地に、種族に適した集落を形成している。
月影夜葬さんのアイデアです。ありがとうございました。
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