クリスマスに学校に残ってる人は少なかった。スリザリンはみんな帰って、グリフィンドールも、ハリーとウィーズリー一家、あたしだけ。で、なぜか教師に混じってご飯を食べることに。ハグリッド、フィルチさん、マクゴナガル先生と魔法生物やら猫やらについて話をした。ダンブルドア校長に『螺湮城教本』の話をしたら、出来る限り読まずに大切にとっておけと言われた。ママが送ってきた本ということで、何が仕掛けられて居るか校長でもわからないらしい。ママのせいで初代悪戯仕掛け人の悪戯が悪化したとかなんとか。とにかく、世界一の魔法使いである校長にも、ママの思考回路は読みきれないということ。
クリスマス当日には、ハリーに透明マントが贈られてきた。元々はハリーのパパの物だったんだって。ママからは新しい魔法が贈られてきた。この前頼んだのに、造るのが早い。部屋に戻り、早速試してみることにした。
今回頼んだ魔法は「五感共有魔法」。特定の生物と自らの五感を共有させる魔法。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。どれか一つだけ共有させることも、全て共有させることも出来る。そんな魔法……の、はずが……なぜか、憑依魔法に変わっていました。こっちの方が造りやすかったらしい。
簡単に言えば、基本的には五感共有、慣れてくれば憑依も可能と言うことだ。ただ、あたしの身体は憑依中無防備だし、その間に殺されでもしたら、五感共有中ならそのまま死亡、憑依中だと対象から抜け出た時点でゴースト化。ハイリスクな魔法だ。それに、憑依と言うことはあたしのペットを危険に晒すことになる。
だからなのか、もう一つ呪文がついてきた。
使い魔作製魔法。意志を持たない、従順な使い魔を生み出す魔法。器が破壊されるか、器に込めた魔力が切れない限り限界し続けるし、憑依可能だそうだ。では早速。
「〈
鳥型の使い魔を出す。使ってみてわかったが、使い魔は魔法生物や人間は無理なようだ。
「〈
続いて、その鳥型使い魔と視覚を共有する。目を瞑ると、鳥の視界が見えて、目を開けてると視界がダブる。うん、目を閉じてよう。
「校庭飛んできてー」
鳥に指示を出す。前に見た守護霊とは違う、水晶のような鳥の使い魔が窓から空に羽ばたいた。
「おおー」
ヒッポグリフや天馬に乗せてもらって空を飛んだことはあるけど、こうして鳥の視点で見るのもなかなか。うん、自分の意思で、自分の思うように飛んでみたい。頑張って、憑依呪文を完璧にしなくっちゃ。
あと、最近気になることがある。キーパーから知らされたことなんだけど、パイプの中を探索させたネズミが何匹か居なくなってるらしい。あと、あたしに愛でられてスヤスヤ眠っている自分が映っている鏡。鏡の方はどうでもいいけど、ネズミが消えた原因は気になる。……まさか、パイプの中に何か潜んでる?
消えたネズミたちが探索して居たパイプは同じ場所で、とある女子トイレ──嘆きのマートルが居るトイレの近くらしい。今度、調べに行こう。
オリジナル魔法
憑依魔法。五感共有も可能。むしろ五感共有が本来の目的。五感を特定の生物と共有する。ただし基本的にダブるため、集中するか、本体の五感が働かないようにすることが必須。憑依すると完全に動かせる。憑依された方の意識はあり、術者が離れたあと、すぐに動ける。魔力の込め方次第では憑依対象の意識を眠らせることも可能。人間、魔法生物、普通の生き物、使い魔問わず。
使い魔作製魔法。クリスタルのような使い魔を作製する。魔力の込め方次第で色や見た目材質の変換可能。込めた魔力が切れるか、器が破壊されると消滅する。術者の命令に従い、命令を受けた後は自動で動くため、消費魔力は作製と燃料用のみ。魔力補充可能。作製できるのは普通の生き物のみ。魔法生物、並びに人間型の使い魔は作れない。
双方ともに作成者はエリザベート・クリミア。使用できるのはリアス・クリミアのみ。